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  2. 2018.04.30 [희곡] 겨울의 불꽃놀이- 한국어
  3. 2018.04.30 불꽃놀이 - 한국어

불꽃놀이(花火:はなび)

다자이 오사무(太宰 治) (1942)


 昭和のはじめ、東京の一家庭 に起った異常な事件である。四谷(よつや)区某町某番地に、鶴見仙之助 というやや高名の洋画家がいた。その頃すでに五十歳を越えていた。東京の医者の子であったが、若い頃フランスに渡り、ルノアルという巨匠に師事して洋画を学び、 帰朝して日本の画壇に於いて、かなりの地位を得る事が出来た。夫人は陸奥(むつ)の産である。教育者の家に生れて、父が転任を命じられる度毎に、一家も共に移転して諸方を歩いた。その父が東京のドイツ 語学校の主事として栄転して来たのは、夫人の十七歳の春であった。間もなく、世話する人があって、新帰朝の仙之助氏と結婚した。一男一女 をもうけた。勝治と、節子である。その事件のおこった時は、勝治二十三歳、節子十九歳の盛夏である。

 事件は既に、その三年前から萌芽(ほうが)していた。仙之助氏と勝治の衝突である。仙之助氏は、小柄 で、上品な紳士である。若い頃には、かなりの毒舌家だったらしいが、いまは、まるで無口である。家族の者とも、日常ほとんど話をしない。用事のある時だけ、低い声で、静かに言う。むだ口は、言うのも聞くのも、きらいなようである。煙草は 吸うが、酒は飲まない。アトリエと旅行。仙之助氏の生活の場所は、その二つだけのように見えた。けれども画壇の一部に於いては、鶴見 はいつも金庫の傍で暮している、という奇妙な囁(ささや)きも交(か)わされているらしく、とすると仙之助氏 の生活の場所も合計三つになるわけであるが、そのような囁きは、貧困で自堕落 な画家の間にだけもっぱら流行している様子で、れいのヒステリイの復讐的な嘲笑に過ぎないらしいところもあるので、そのまま信用する事も出来ない。とにかく世間一般は、 仙之助氏を相当に尊敬していた。

 勝治は父に似ず、からだも大きく、容貌も鈍重な感じで、そうしてやたらに怒りっぽく、芸術家 の天分とでもいうようなものは、それこそ爪の垢(あか)ほども無く、幼い頃から、ひどく犬が好きで、中学校の頃には、闘犬を二匹 も養っていた事があった。強い犬が好きだった。犬に飽(あ)きて来たら、こんどは自分で拳闘に凝(こ)り出した。中学で二度も落第 して、やっと卒業した春に、父と乱暴な衝突をした。父はそれまで、勝治 の事に就(つ)いては、ほとんど放任しているように見えた。母だけが、勝治 の将来に就いて気をもんでいるように見えた。けれども、こんど、勝治の卒業を機として、父が勝治 にどんな生活方針を望んでいたのか、その全部が露呈 せられた。まあ、普通の暮しである。けれども、少し頑固すぎたようでもある。医者になれ、というのである。そうして、その他のものは絶対にいけない。医者に限る。最も容易に入学できる医者の学校を選んで、その学校へ、二度でも三度でも、入学できるまで受験を続けよ、それが 勝治の最善の路(みち)だ、理由は言わぬが、あとになって必ず思い当る事がある、と母を通じて勝治に宣告した。これに対して勝治 の希望は、あまりにも、かけ離れていた。

 勝治 は、チベットへ行きたかったのだ。なぜ、そのような冒険を思いついたか、或いは少年航空雑誌で何か読んで強烈な感激を味ったのか、はっきりしないが、とにかく、チベットへ行くのだという希望だけは 牢固(ろうこ)として抜くべからざるものがあった。両者の意嚮(いこう)の間には、あまりにもひどい懸隔(けんかく)があるので、母は 狼狽(ろうばい)した。チベットは、いかになんでも唐突すぎる。母はまず勝治に、その無思慮な希望を放棄してくれるように歎願した。頑 として聞かない。チベットへ行くのは僕の年来の理想であって、中学時代に学業よりも主として身体の鍛錬(たんれん)に努めて来 たのも実はこのチベット行のためにそなえていたのだ、人間は自分の最高と信じた路 に雄飛しなければ、生きていても屍(しかばね)同然である、お母さん、人間はいつか必ず死ぬものです、自分の好きな路 に進んで、努力してそうして中途でたおれたとて、僕は本望です、と大きい男がからだを震わせ、熱い涙 を流して言い張る有様には、さすがに少年の純粋な一すじの情熱も感じられて、可憐でさえあった。母は当惑するばかりである。いまはもう、いっそ、母のほうで、そのチベットとやらの 十万億土へ行ってしまいたい気持である。どのように言ってみても、勝治 は初志をひるがえさず、ひるがえすどころか、いよいよ自己の悲壮の決意を固めるばかりである。母は窮した。まっくらな気持で、父に報告した。けれども流石(さすが)に、チベットとは言い出し兼ねた。満洲へ行きたいそうでございますが、と父に告げた。父は表情を変えずに、少し考えた。答は、実に 案外であった。

「行ったらいいだろう。」

 そう言ってパレットを持ち直し、

「満洲にも医学校はある。」

 これでは問題が、更にややこしくなったばかりで、なんにもならない。母は今更、チベットとは言い直しかねた。そのまま引きさがって、 勝治に向い、チベットは諦めて、せめて満洲の医学校 、くらいのところで堪忍(かんにん)してくれぬか、といまは必死の説服に努めてみたが、勝治 は風馬牛(ふうばぎゅう)である。ふんと笑って、満洲なら、クラスの相馬君 も、それから辰ちゃんだって行くと言ってた、満洲なんて、あんなヘナチョコどもが行くのにちょうどよい所だ、神秘性が無いじゃないか、僕はなんでもチベットへ行くのだ、日本で最初の開拓者になるのだ、羊を 一万頭も飼って、それから、などと幼い空想をとりとめもなく言い続ける。母は泣いた。

 とうとう、父の耳にはいった。父は薄笑いして、勝治の目前で静かに言い渡した。

「低能だ。」

「なんだっていい、僕は行くんだ。」

「行ったほうがよい。歩いて行くのか。」

「ばかにするな!」勝治は父に飛びかかって行った。これが親不孝のはじめ。

 チベット行は、うやむやになったが、勝治 は以来、恐るべき家庭破壊者として、そろそろ、その兇悪(きょうあく)な風格を表しはじめた。医者の学校へ受験したのか、しないのか、( 勝治は受験したと言っている)また、次の受験にそなえて勉強しているのか、どうか、(勝治は、勉強 しているさ、と言っている)まるで当てにならない。勝治 の言葉を信じかねて、食事の時、母がうっかり、「本当?」と口を滑らせたばかりに、ざぶりと味噌汁(みそしる)を頭から浴びせられた。

「ひどいわ。」朗らかに笑って言って素早く母の髪をエプロンで拭いてやり、なんでもないようにその場を取 りつくろってくれたのは、妹の節子である。未だ女学生である。この頃から、節子の稀有(けう)の性格が登場する。

 勝治の小使銭は一月三十円、節子は十五円、それは毎月きまって母から支給せられる額である。勝治 には、足りるわけがない。一日で無くなる事もある。何に使うのか、それは後でだんだんわかって来るのであるが、勝治 は、はじめは、「わかってるじゃねえか、必要な本があるんだよ」と言っていた。小使銭を支給されたその日に、勝治 はぬっと節子に右手を差し出す。節子は、うなずいて、兄の大きい掌に自分の十円紙幣を載せてやる。それだけで手を引込 める事もあるが、なおも黙って手を差し出したままでいる事もある。節子は一瞬泣きべそに似た表情をするが、無理に笑って、残りの五円紙幣 をも勝治の掌に載せてやる。

「サアンキュ!」勝治 はそう言う。節子のお小使は一銭も残らぬ。節子は、その日から、やりくりをしなければならぬ。どうしても、やりくりのつかなくなった時には、仕方が無い、顔を 真赤にして母にたのむ。母は言う。

「勝治ばかりか、お前まで、そんなに金使いが荒くては。」

 節子は弁解をしない。

「大丈夫。来月は、だいじょうぶ。」と無邪気な口調で言う。

 その頃は、まだよかったのだ。節子の着物 が無くなりはじめた。いつのまにやら箪笥(たんす)から、すっと姿を消している。はじめ、まだ一度も袖(そで)をとおさぬ訪問着 が、すっと無くなっているのに気附いた時には、さすがに節子も顔色を変えた。母に尋ねた。母は落ちついて、着物 がひとりで出歩くものか、捜してごらん、と言った。節子は、でも、と言いかけて口を噤(つぐ)んだ。廊下 に立っている勝治を見たのだ。兄は、ちらと節子に目くばせをした。いやな感じだった。節子は再び箪笥を捜して、

「あら、あったわ。」と言った。

 二人きりになった時、節子は兄に小声で尋ねた。

「売っちゃったの?」

「わしゃ知らん。」タララ、タ、タタタ、廊下 でタップ・ダンスの稽古(けいこ)をして、「返さない男じゃねえよ。我慢しろよ。ちょっとの間じゃねえか。」

「きっとね?」

「あさましい顔をするなよ。告げ口したら、ぶん殴(なぐ)る。」

 悪びれた様子もなかった。節子は、兄を信じた。その訪問着は、とうとうかえって来なかった。その訪問着だけでなく、その後も着物 が二枚三枚、箪笥から消えて行くのだ。節子は、女の子である。着物を、皮膚と同様に愛惜している。その着物 が、すっと姿を消しているのを発見する度毎に、肋骨(ろっこつ)を一本失ったみたいな堪えがたい心細さを覚える。生きて甲斐(かい)ない気持がする。けれどもいまは、兄を信じて待っているより他は無い。あくまでも、兄を信じようと思った。

「売っちゃ、いやよ。」それでも時々、心細さのあまり、そっと勝治に囁(ささや)くことがある。

「馬鹿野郎。おれを信用しねえのか。」

「信用するわ。」

 信用するより他はない。節子には、着物を失った淋しさの他に、もし此(こ)の事が母に勘附(かんづ)かれたらどうしようという恐ろしい不安もあった。二、三度、母に対して苦しい言いのがれをした事もあった。

「矢絣(やがすり)の銘仙(めいせん)があったじゃないか。あれを着たら、どうだい?」

「いいわよ、いいわよ。これでいいの。」心の内は生死の境だ。危機一髪である。

 姿を消した自分の着物が、どんなところへ持ち込まれているのか、少しずつ節子にもわかって来た。質屋 というものの存在、機構を知ったのだ。どうしてもその着物 を母のお目に掛けなければならぬ窮地におちいった時には、苦心してお金を都合して兄に手渡す。勝治 は、オーライなどと言って、のっそり家を出る。着物を抱(かか)えてすぐに帰って来る事もあれば、深夜、酔 って帰って来て、「すまねえ」なんて言って、けろりとしていることもある。後になって、節子は、兄に教わって、ひとりで質屋 へ着物を受け出しに行くようにさえなった。お金がどうしても都合できず、他の着物を風呂敷に包んで持って行って、質屋 の倉庫にある必要な着物と交換してもらう術なども覚えた。

 勝治は父の画を盗んだ。それは、あきらかに勝治 の所業であった。その画は小さいスケッチ版ではあったが、父の最近の佳作の一つであった。父の北海道旅行の収穫である。およそ二十枚 くらい画いて来たのだが、仙之助氏には、その中でもこの小さい雪景色の画だけが、ちょっと気にいっていたので、他の二十枚程 の画は、すぐに画商に手渡しても、その一枚だけは手許に残して、アトリエの壁に掛けて置いた。勝治 は平気でそれを持ち出した。捨て値でも、百円以上には、売れた筈(はず)である。

「勝治、画はどうした。」二、三日経って、夕食の時、父がポツンと言った。わかっていたらしい。

「なんですか。」平然と反問する。みじんも狼狽(ろうばい)の影が無い。

「どこへ売った。こんどだけは許す。」

「ごちそうさん。」勝治は箸(はし)をぱちっと置いてお辞儀をした。立 ち上って隣室へ行き、うたはトチチリチン、と歌った。父は顔色を変えて立ち上りかけた。

「お父さん!」節子はおさえた。「誤解だわ、誤解だわ。」

「誤解?」父は節子の顔を見た。「お前、知ってるのか。」

「え、いいえ。」節子には、具体的な事は、わからなかった。けれども、およその見当はついた。「私が、お友達にあげちゃったの。そのお 友達は、永いこと病気なの。だから、ね、――」やっぱり、しどろもどろになってしまった。

「そうか。」父には勿論、その嘘(うそ)がわかっていた。けれども節子の懸命な声に負けた。「わるい奴だ。」と誰にともなく言って、また食事をつづけた。節子は泣いた。母も、うなだれていた。

 節子には、兄の生活内容が、ほぼ、わかって来た。兄には、わるい仲間がいた。たくさんの仲間のうち、特 に親しくしているのが三人あった。

 風間七郎。この人は、大物であった。勝治は、その受験勉強の期間中、仮にT大学の予科に籍を置いていたが、風間七郎 は、そのT大学の予科の謂(い)わば主(ぬし)であった。年齢もかれこれ三十歳に近い。背広 を着ていることの方が多かった。額(ひたい)の狭い、眼のくぼんだ、口の大きい、いかにも精力的な顔をしていた。風間という勅選議員 の甥(おい)だそうだが、あてにならない。ほとんど職業的な悪漢である。言う事が、うまい。

「チルチル(鶴見勝治の愛称である)もうそろそろ足を洗ったらどうだ。鶴見画伯のお坊ちゃんが、こんな工合 いじゃ、いたましくて仕様が無い。おれたちに遠慮は要らないぜ。」思案深げに、しんみり言う。

 チルチルなるもの、感奮一番せざるを得ない。水臭いな、親爺(おやじ)は親爺、おれはおれさ、ザマちゃん(風間七郎 の愛称である)お前ひとりを死なせないぜ、なぞという馬鹿な事を言って、更に更に風間とその一党に対して忠誠を誓うのである。

 風間は真面目な顔をして勝治の家庭にまで乗り込んで来る。頗(すこぶ)る礼儀正しい。目当(めあて)は節子だ。節子は未だ女学生 であったが、なりも大きく、顔は兄に似ず端麗(たんれい)であった。節子は兄の部屋 へ紅茶を持って行く。風間は真白い歯を出して笑って、コンチワ、と言う。すがすがしい感じだった。

「こんないい家庭にいて、君、」と隣室へさがって行く節子に聞える程度の高い声で、「勉強 しないって法は無いね。こんど僕は、ノオトを都合してやるから勉強し給え。」と言う。

 勝治は、にやにや笑っている。

「本当だぜ!」風間は、ぴしりと言う。

 勝治は、あわてふためき、

「うん、まあ、うん、やるよ。」と言う。

 鈍感な勝治にも、少しは察しがついて来た。節子を風間に取 りもってやるような危険な態度を表しはじめた。みつぎものとして、差し上げようという考えらしい。風間がやって来 ると用事も無いのに節子を部屋に呼んで、自分はそっと座はずす。馬鹿 げた事だ。夜おそく、風間を停留場まで送らせたり、新宿の風間のアパートへ、用も無い教科書などをとどけさせたりする。節子は、いつも兄の命令に従った。兄の言に依(よ)れば、風間は、お 金持のお坊ちゃんで秀才で、人格の高潔な人だという。兄の言葉を信じるより他はない。事実、節子は、風間をたよりにしていたのである。

 アパートへ教科書をとどけに行った時、

「や、ありがとう。休んでいらっしゃい。コーヒーをいれましょう。」気軽な応対だった。

 節子は、ドアの外に立ったまま、

「風間さん、私たちをお助け下さい。」あさましいまでに、祈りの表情になっていた。

 風間は興覚めた。よそうと思った。

 さらに一人。杉浦透馬。これは勝治 にとって、最も苦手(にがて)の友人だった。けれども、どうしても離れる事が出来なかった。そのような交友関係は人生にままある。けれども杉浦と 勝治の交友ほど滑稽で、無意味なものも珍しいのである。杉浦透馬 は、苦学生である。T大学の夜間部にかよっていた。マルキシストである。実際かどうか、それは、わからぬが、とにかく、当人は、だいぶ凄(すご)い事を言っていた。その 杉浦透馬に、勝治は見込まれてしまったというわけである。

 生来、理論の不得意な勝治は、ただ、閉口するばかりである。けれども勝治は、杉浦透馬 を拒否する事は、どうしても出来なかった。謂わば蛇(へび)に見込 まれた蛙(かえる)の形で、這(は)いつくばったきりで身動きも何も出来ないのである。あまりいい図ではなかった。この事に就 いては、三つの原因が考えられる。生活に於いて何不足なく、ゆたかに育った青年は、極貧の家に生れて何もかも自力で処理して立 っている青年を、ほとんど本能的に畏怖しているものである。次に考えられるのは、杉浦透馬 が酒も煙草もいっさい口にしないという点である。勝治 は、酒、煙草は勿論の事、すでに童貞をさえ失っていた。放縦(ほうじゅう)な生活をしている者は、かならずストイックな生活にあこがれている。そうして、ストイックな生活をしている人を、けむったく思いながらも、拒否できず、おっかなびっくり、やたらに自分を卑下してだらだら交際を続けているものである。三つには、 杉浦透馬に見込まれたという自負である。見込まれて狼狽閉口していながらも、杉浦君のような高潔な闘士に、「鶴見君 は有望だ」と言われると、内心まんざらでないところもあったのである。何がどう有望なのか、勝治 には、わけがわからなかったのであるが、とにかく、今の勝治を、まじめにほめてくれる友人は、この杉浦透馬 ひとりしか無いのである。この杉浦にさえ見はなされたら、ずいぶん淋(さび)しい事になるだろうと思えば、いよいよ杉浦から離れられなくなるのである。杉浦は実に能弁の人であった。トランクなどをさげて、夜おそく 勝治の家の玄関に現れ、「どうも、また、僕の身辺が危険になって来 たようだ。誰かに尾行(びこう)されているような気もするから、君、ちょっと、家のまわりを探ってみて来 てくれないか。」と声をひそめて言う。勝治は緊張して、そっと庭のほうから外へ出て家のぐるりを見廻 り、「異状ないようです。」と小声で報告する。「そうか、ありがとう。もう僕も、今夜かぎりで君と逢(あ)えないかも知れませんが、けれども一身の危険よりも僕にはプロパガンダのほうが重大事です。逮捕される 一瞬前 まで、僕はプロパガンダを怠る事が出来ない。」やはり低い声で、けれども一語の遅滞(ちたい)もなく、滔滔(とうとう)と述べはじめる。 勝治 は、酒を飲みたくてたまらない。けれども、杉浦の真剣な態度が、なんだかこわい。あくびを噛(か)み殺して、「然(しか)り、然り」などと言っている。杉浦は泊って行く事もある。外へ出ると危険だというのだから、仕様が無い。帰る時には、党の費用だといって、十円、二十円を請求する。泣きの 涙で手渡してやると、「ダンケ」と言って帰って行く。

 さらに一人、実に奇妙な友人がいた。有原修作。三十歳を少し越えていた。新進作家だという事である。あまり聞かない名前であるが、とにかく、新進作家だそうである。 勝治は、この有原を「先生」と呼んでいた。風間七郎から紹介されて相知ったのである。風間たちが有原を「先生」と呼んでいたので、勝治 も真似をして「先生」と呼んでいただけの話である。勝治には、小説界の事は、何もわからぬ。風間たちが、有原を天才だと言って、一目置 いている様子であったから、勝治 もまた有原を人種のちがった特別の人として大事に取扱っていたのである。有原は不思議なくらい美しい顔をしていた。からだつきも、すらりとして気品があった。 薄化粧 している事もある。酒はいくらでも飲むが、女には無関心なふうを装(よそお)っていた。どんな生活をしているのか、住所は絶えず変って、一定していないようであった。この男が、どういうわけか、 勝治を傍にひきつけて離さない。王様が黒人の力士を養って、退屈な時のなぐさみものにしているような図と甚(はなは)だ似ていた。

「チルチルは、ピタゴラスの定理って奴を知ってるかい。」

「知りません。」勝治は、少ししょげる。

「君は、知っているんだ。言葉で言えないだけなんだ。」

「そうですね。」勝治は、ほっとする。

「そうだろう? 定理ってのは皆そんなものなんだ。」

「そうでしょうか。」お追従(ついしょう)笑いなどをして、有原の美しい顔を、ほれぼれと見上げる。

 勝治に圧倒的な命令を下して、仙之助氏の画を盗み出させたのも、こいつだ。本牧(ほんもく)に連 れていって勝治に置いてきぼりを食らわせたのも、こいつだ。勝治 がぐっすり眠っている間に、有原はさっさとひとりで帰ってしまったのである。勝治 は翌る日、勘定(かんじょう)の支払いに非常な苦心をした。おまけにその一夜のために、始末のわるい病気にまでかかった。忘れようとしても、忘れる事が出来ない。けれども 勝治 は、有原から離れる事が出来ない。有原には、へんなプライドみたいなものがあって、決してよその家庭には遊びに行かない。たいてい電話で 勝治を呼び出す。

「新宿駅で待ってるよ。」

「はい。すぐ行きます。」やっぱり出掛ける。

 勝治の出費は、かさむばかりである。ついには、女中の松やの貯金まで強奪するようにさえなった。台所 の隅で、松やはその事をお嬢さんの節子に訴えた。節子は自分の耳を疑った。

「何を言うのよ。」かえって松やを、ぶってやりたかった。「兄さんは、そんな人じゃないわ。」

「はい。」松やは奇妙な笑いを浮べた。はたちを過ぎている。

「お金はどうでも、よござんすけど、約束、――」

「約束?」なぜだか、からだが震えて来た。

「はい。」小声で言って眼を伏せた。

 ぞっとした。

「松や、私は、こわい。」節子は立ったままで泣き出した。

 松やは、気の毒そうに節子を見て、

「大丈夫でございます。松やは、旦那様にも奥様にも申し上げませぬ。お嬢様おひとり、胸に畳(たた)んで置いて下さいまし。」

 松やも犠牲者のひとりであった。強奪せられたのは、貯金だけではなかったのだ。

 勝治だって、苦しいに違いない。けれども、この小暴君 は、詫びるという法を知らなかった。詫びるというのは、むしろ大いに卑怯な事だと思っていたようである。自分で失敗をやらかす度毎に、かえって、やたらに怒るのである。そうして、怒られる役は、いつでも節子だ。

 或る日、勝治は、父のアトリエに呼ばれた。

「たのむ!」仙之助氏は荒い呼吸をしながら、「画を持ち出さないでくれ!」

 アトリエの隅に、うず高く積まれてある書き損じの画の中から、割合い完成せられてある画を選び出して、二枚、三枚と勝治 は持ち出していたのである。

「僕がどんな人だか、君は知っているのですか?」父はこのごろ、わが子の勝治に対して、へんに他人行儀 のものの言いかたをするようになっていた。「僕は自分を、一流の芸術家 のつもりでいるのだ。あんな書き損じの画が一枚でも市場に出たら、どんな結果になるか、君は知っていますか? 僕は芸術家 です。名前が惜しいのです。たのむ。もう、いい加減にやめてくれ!」声をふるわせて言っている仙之助氏の顔は、冷 い青い鬼のように見えた。さすがの勝治もからだが竦(すく)んだ。

「もう致しません。」うつむいて、涙を落した。

「言いたくない事も言わなければいけませんが、」父は静かな口調にかえって、そっと立ち上り、アトリエの大きい窓をあけた。すでに初夏 である。「松やを、どうするのですか?」

 勝治は仰天した。小さい眼をむき出して父を見つめるばかりで、言葉が出なかった。

「お金をかえして、」父は庭の新緑を眺めながら、「ひまを出します。結婚の約束をしたそうですが、」幽(かす)かに笑って、「まさか君も、 本気で約束したわけじゃあないでしょう?」

「誰が言ったんです! 誰が!」矢庭(やにわ)に勝治 は、われがねの如き大声を発した。「ちくしょう!」どんと床を蹴(け)って、「節子だな? 裏切りやがって、ちくしょうめ!」

 恥ずかしさが極点に達すると勝治 はいつも狂ったみたいに怒るのである。怒られる相手は、きまって節子だ。風の如くアトリエを飛び出し、ちくしょうめ! ちくしょうめ! を 連発しながら節子を捜し廻り、茶の間で見つけて滅茶苦茶にぶん殴(なぐ)った。

「ごめんなさい、兄さん、ごめん。」節子が告げ口したのではない。父がひとりで、いつのまにやら調べあげていたのだ。

「馬鹿にしていやあがる。ちくしょうめ!」引きずり廻して蹴たおして、自分もめそめそ泣き出して、「馬鹿にするな! 馬鹿 にするな! 兄さんは、な、こう見えたって、人から奢(おご)られた事なんかただの一度だってねえんだ。」意外な自慢を口走った。ひとに遊興費を支払わせたことが一度も無いというのが、この男の生涯に於ける唯一の必死のプライドだったとは、あわれな話であった。

 松やは解雇せられた。勝治の立場は、いよいよ、まずいものになった。勝治 は、ほとんど家にいつかなかった。二晩も三晩も、家に帰らない事は、珍らしくなかった。麻雀賭博(マージャンとばく)で、二度も警察に 留置せられた。喧嘩(けんか)して、衣服を血だらけにして帰宅する事も時々あった。節子の箪笥(たんす)に目ぼしい着物 がなくなったと見るや、こんどは母のこまごました装身具を片端から売払った。父の印鑑を持ち出して、いつの間にやら家の電話を抵当(ていとう)にして金を借りていた。月末になると、 近所の蕎麦(そば)屋、寿司(すし)屋、小料理屋 などから、かなり高額の勘定書がとどけられた。一家の空気は険悪になるばかりであった。このままでこの家庭が、平静に帰するわけはなかった。何か事件が、起らざるを得なくなっていた。

 真夏に、東京郊外の、井(い)の頭(かしら)公園で、それが起った。その日のことは、少しくわしく書きしるさなければならぬ。朝早く、節子に電話がかかって 来た。節子は、ちらと不吉なものを感じた。

「節子さんでございますか。」女の声である。

「はい。」少し、ほっとした。

「ちょっとお待ち下さい。」

「はあ。」また、不安になった。

 しばらくして、

「節子かい。」と男の太い声。

 やっぱり勝治である。勝治は三日ほど前に家を出て、それっきりだったのである。

「兄さんが牢へはいってもいいかい?」突然そんな事を言った。「懲役(ちょうえき)五年 だぜ。こんどは困ったよ。たのむ。二百円あれば、たすかるんだ。わけは後で話す。兄さんも、改心したんだ。本当だ。改心したんだ、改心したんだ。最後の願いだ。一生の願いだ。二百円あれば、たすかるんだ。なんとかして、きょうのうちに持って 来てくれ。井の頭公園の、な、御殿山 の、宝亭というところにいるんだ。すぐわかるよ。二百円できなければ、百円でも、七十円でも、な、きょうのうちに、たのむ。待ってるぜ。兄さんは、死ぬかも知れない。」 酔っているようであったが、語調には切々たるものが在った。節子は、震えた。

 二百円。出来るわけはなかった。けれども、なんとかして作ってやりたかった。もう一度、兄を信頼したかった。これが最後だ、と兄さんも言っている。兄さんは、死ぬかも知れないのだ。兄さんは、 可哀(かわい)そうなひとだ。根からの悪人ではない。悪い仲間にひきずられているのだ。私はもう一度、兄さんを信じたい。

 箪笥を調べ、押入れに頭をつっこんで捜してみても、お金になりそうな品物 は、もはや一つも無かった。思い余って、母に打ち明け、懇願した。

 母は驚愕(きょうがく)した。ひきとめる節子をつきとばし、思慮を失った者の如く、あああと叫 びながら父のアトリエに駈け込み、ぺたりと板の間(ま)に坐った。父の画伯は、画筆を捨てて立ち上った。

「なんだ。」

 母はどもりながらも電話の内容の一切を告げた。聞き終った父は、しゃがんで画筆を拾い上げ、再び画布の前に腰をおろして、

「お前たちも、馬鹿だ。あの男の事は、あの男ひとりに始末させたらいい。懲役なんて、嘘(うそ)です。」

 母は、顔を伏せて退出した。

 夕方まで、家の中には、重苦しい沈黙が続いた。電話も、あれっきりかかって来 ない。節子には、それがかえって不安であった。堪えかねて、母に言った。

「お母さん!」小さい声だったけれど、その呼び掛けは母の胸を突き刺した。

 母は、うろうろしはじめた。

「改心すると言ったのだね? きっと、改心すると、そう言ったのだね?」

 母は小さく折り畳んだ百円紙幣を節子に手渡した。

「行っておくれ。」

 節子はうなずいて身支度をはじめた。節子はそのとしの春に、女学校を卒業していた。粗末 なワンピースを着て、少しお化粧して、こっそり家を出た。

 井の頭。もう日が暮れかけていた。公園にはいると、カナカナ蝉(ぜみ)の声が、降るようだった。御殿山。宝亭は、すぐにわかった。料亭 と旅館を兼ねた家であって、老杉に囲まれ、古びて堂々たる構えであった。出て来た女中に、鶴見がいますか、妹が来 たと申し伝えて下さい、と怯(お)じずに言った。やがて廊下に、どたばた足音がして、

「や、図星なり、図星なり。」勝治の大きな声が聞えた。ひどく酔っているらしい。「白状すれば、妹には非ず。恋人 なり。」まずい冗談である。

 節子は、あさましく思った。このまま帰ろうかと思った。

 ランニングシャツにパンツという姿で、女中の肩にしなだれかかりながら勝治は玄関にあらわれた。

「よう、わが恋人。逢(あ)いたかった。いざ、まず。いざ、まず。」

 なんという不器用な、しつっこいお芝居なんだろう。節子は顔を赤くして、そうして仕方なしに笑った。靴を脱ぎながら、堪えられぬ迄(まで)に悲しかった。こんどもまた、兄に、だまされてしまったのではなかろうかと、ふと思った。

 けれども二人ならんで廊下を歩きながら、

「持って来たか。」と小声で言われて、すぐに、れいの紙幣を手渡した。

「一枚か。」兇暴な表情に変った。

「ええ。」声を出して泣きたくなった。

「仕様がねえ。」太い溜息をついて、「ま、なんとかしよう。節子、きょうはゆっくりして行けよ。泊って行ってもいいぜ。淋しいんだ。」

 勝治の部屋は、それこそ杯盤狼藉(はいばんろうぜき)だった。隅に男がひとりいた。節子は立ちすくんだ。

「メッチェンの来訪です。わが愛人。」と勝治はその男に言った。

「妹さんだろう?」相手の男は勘がよかった。有原である。「僕は、失敬しよう。」

「いいじゃないですか。もっとビイルを飲んで下さい。いいじゃないですか。軍資金は、たっぷりです。あ、ちょっと失礼。」勝治 は、れいの紙幣を右手に握ったままで姿を消した。

 節子は、壁際に、からだを固くして坐った。節子は知りたかった。兄がいったい、どのような危い瀬戸際 に立っているのか、それを聞かぬうちは帰られないと思っていた。有原は、節子を無視して、黙ってビイルを飲んでいる。

「何か、」節子は、意を決して尋ねた。「起ったのでしょうか。」

「え?」振り向いて、「知りません。」平然たるものだった。

 しばらくして、

「あ、そうですか。」うなずいて、「そう言えば、きょうのチルチルは少し様子が違いますね。僕は、本当に、何もわからんのです。この家は、僕たちがちょいちょい遊びにやって 来るところなのですが、さっき僕がふらとここへ立ち寄ったら、かれはひとりでもうひどく酔っぱらっていたのです。二、三日前 からここに泊り込んでいたらしいですね。僕は、きょうは、偶然だったのです。本当に、何も知らないのです。でも、何かあるようですね。」にこりともせず、 落ちつき払ってそういう言葉には、嘘があるようにも思えなかった。

「やあ、失敬、失敬。」勝治は帰って来た。れいの紙幣が、もう右手に無いのを見て、節子には何か、わかったような気がした。

「兄さん!」いい顔は、出来なかった。「帰るわ。」

「散歩でもしてみますか。」有原は澄ました顔で立ち上った。

 月夜だった。半虧(はんかけ)の月が、東の空に浮んでいた。薄い霧が、杉林の中に充満していた。三人は、その下を縫って歩いた。勝治 は、相変らずランニングシャツにパンツという姿で、月夜ってのは、つまらねえものだ、夜明けだか、夕方だか、真夜中 だか、わかりやしねえ、などと呟(つぶや)き、昔コイシイ銀座ノ柳イ、と呶鳴(どな)るようにして歌った。有原と節子は、黙ってついて歩いて行く。有原も、その夜は、 勝治をれいのように揶揄(やゆ)する事もせず、妙に考え込んで歩いていた。

 老杉の陰から白い浴衣を着た小さい人が、ひょいとあらわれた。

「あ、お父さん!」節子は、戦慄(せんりつ)した。

「へええ。」勝治も唸(うな)った。

「散歩だ。」父は少し笑いながら言った。それから、ちょっと有原のほうへ会釈(えしゃく)をして、「むかしは僕たちも、よくこの辺に遊びに 来たものです。久しぶりで散歩に来てみたが、昔とそんなに変ってもいないようだね。」

 けれども、気まずいものだった。それっきり言葉もなく、四人は、あてもなくそろそろと歩きはじめた。沼のほとりに来た。数日前 の雨のために、沼の水量は増していた。水面はコールタールみたいに黒く光って、波一つ立 たずひっそりと静まりかえっている。岸にボートが一つ乗り捨てられてあった。

「乗ろう!」勝治は、わめいた。てれかくしに似ていた。「先生、乗ろう!」

「ごめんだ。」有原は、沈んだ声で断った。

「ようし、それでは拙者(せっしゃ)がひとりで。」と言いながら危い足どりでその舟に乗り込み、「ちゃんとオールもございます。沼を一まわりして 来るぜ。」騎虎(きこ)の勢(いきお)いである。

「僕も乗ろう。」動きはじめたボートに、ひらりと父が飛び乗った。

「光栄です。」と勝治 が言って、ピチャとオールで水面をたたいた。すっとボートが岸をはなれた。また、ピチャとオールの音。舟はするする滑って、そのまま小島の陰の 暗闇に吸い込まれて行った。トトサン、御無事デ、エエ、マタア、カカサンモ。勝治の酔いどれた歌声が聞えた。

 節子と有原は、ならんで水面を見つめていた。

「また兄さんに、だまされたような気が致します。七度(ななたび)の七十倍、というと、――」

「四百九十回です。」だしぬけに有原が、言い継いだ。「まず、五百回です。おわびをしなければ、いけません。僕たちも悪かったのです。 鶴見君を、いいおもちゃにしていました。お互い尊敬し合っていない交友は、罪悪だ。僕はお約束できると思うんだ。鶴見君 を、いい兄さんにして、あなたへお返し致します。」

 信じていい、生真面目(きまじめ)な口調であった。

 パチャとオールの音がして、舟は小島の陰からあらわれた。舟には父がひとり、するする水面を滑って、コトンと岸に突き当った。

「兄さんは?」

「橋のところで上陸しちゃった。ひどく酔っているらしいね。」父は静かに言って、岸に上った。「帰ろう。」

 節子はうなずいた。

 翌朝、勝治の死体は、橋の杙(くい)の間から発見せられた。

 勝治の父、母、妹、みんな一応取り調べを受けた。有原も証人として召喚せられた。勝治 の泥酔の果(はて)の墜落か、または自殺か、いずれにしても、事件は簡単に片づくように見えた。けれども、決着の土壇場に、保険会社から 横槍が出た。事件の再調査を申請して来たのである。その二年前に、勝治は生命保険に加入していた。受取人は仙之助氏 になっていて、額は二万円を越えていた。この事実は、仙之助氏 の立場を甚(はなは)だ不利にした。検事局は再調査を開始した。世人はひとしく仙之助氏 の無辜(むこ)を信じていたし、当局でも、まさか、鶴見仙之助氏 ほどの名士が、愚かな無法の罪を犯したとは思っていなかったようであるが、ひとり保険会社の態度が頗(すこぶ)る強硬だったので、とにかく、再び、綿密な調査を開始したのである。

 父、母、妹、有原、共に再び呼び出されて、こんどは警察に留置せられた。取調べの進行と共に、松やも召喚せられた。風間七郎 は、その大勢の子分と一緒に検挙せられた。杉浦透馬も、T大学の正門前で逮捕せられた。仙之助氏 の陳述も乱れはじめた。事件は、意外にも複雑におそろしくなって来たのである。けれども、この不愉快 な事件の顛末(てんまつ)を語るのが、作者の本意ではなかったのである。作者はただ、次のような一少女 の不思議な言葉を、読者にお伝えしたかったのである。

 節子は、誰よりも先きに、まず釈放せられた。検事は、おわかれに際して、しんみりした口調で言った。

「それではお大事に。悪い兄さんでも、あんな死にかたをしたとなると、やっぱり肉親の情だ、君も悲しいだろうが、元気を出して。」

 少女は眼を挙げて答えた。その言葉 は、エホバをさえ沈思させたにちがいない。もちろん世界の文学にも、未だかつて出現したことがなかった程の新しい言葉であった。

「いいえ、」少女は眼を挙げて答えた。「兄さんが死んだので、私たちは幸福になりました。」




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Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)

겨울의 불꽃놀이(冬の花火)

다자이 오사무(太宰 治) (1946)

번역 : 홍성필


등장인물


카즈에                29세

무츠코                카즈에의 딸, 6세

덴베에                카즈에의 부, 54세

아사                  덴베에의 후처, 카즈에의 계모, 45세

카나야 세이조         마을 사람, 34세


기타                  에이이치 (덴베에와 아사의 자, 미귀환)

                      시마다 데츠로 (무츠코의 친부, 미귀환)

                      모두 등장 안함.


장소.

쓰가루 지방의 어느 부락.

때.

1946년 1월 말경에서 2월에 걸쳐.








제1막

무대는 덴베에 집 거실. 다소 유복해 보이는 지주 집과 같은 형태. 안쪽에 2층으로 통하는 계단이 보인다. 안쪽은 부엌, 바깥쪽은 현관이다.

막이 열리자 덴베에와 카즈에, 방 안쪽에 있는 스토브를 쬐고 있다.

둘 모두 말이 없다. 큰 벽시계가 3시를 알린다. 어색한 분위기.

갑자기 카즈에가 조용하고도 기이한 웃음소리를 낸다.

덴베에, 얼굴을 들어 카즈에를 본다.

카즈에, 아무 말 없이 웃음을 그치고는 쑥스러움을 감추듯 난로 옆 나무 상자에서 장작을 꺼내어 난로에 두세 개를 집어넣는다.

[카즈에] (두 손의 손톱을 보면서 혼잣말처럼) 졌다, 졌다고 하지만 난 그렇지 않다고 생각해요. 망한 거예요. 멸망해버린 거예요. 일본이라는 나라 구석구석까지 점령당하고 우리들은 하나도 남기 없이 포로인데도, 그걸 창피한 줄도 모르고 정말, 촌사람들은 정말 바보예요. 지금까지 그래왔던 것처럼 생활이 언제까지라도 계속될 거라고 생각하고 있나보죠? 여전히 남 욕이나 하면서 자고 일어나면 먹고, 사람들을 보면 도둑인줄 알고, (또 낮은 목소리로 웃는다) 대체 무엇 때문에 살고 있는지 모르겠어요. 정말 신기하다구요.

[덴베에] (담배를 피우고는) 그야 뭐 어떻든 상관없지만 넌 지금 남편……인지 바람둥이인지 그런 게 있다는 건 사실이지?

[카즈에] (기분이 나빠져서) 그게 무슨 상관이에요. (혀를 찬다) 아무 말도 하지 말걸 그랬어요.

[덴베에] 네가 말하지 않더라도 여기저기서 내 귀에 들어와.

[카즈에] 괜히 숨기지 않아도 되요. 엄마죠?

[덴베에] (잠시 당황한 듯) 아니.

[카즈에] (작고 빠른 말투로) 그래요. 틀림 없다구요. 엄마는 또 어떻게 아셨대? 바보 같은 엄마.

- 틈 -

[덴베에] ‘아사’한테서 들었어. 하지만 ‘아사’는 절대 그렇다고 뭐…….

[카즈에] (그 말을 듣지도 않고 갑자기 태도를 바꾸더니) 엄마는 어디 가셨어요?

[덴베에] 대구를 사러 간다느니 하던데.

[카즈에] 무츠코를 업고서요?

[덴베에] 그렇겠지.

[카즈에] 무거울 텐데. 그 애는 이상하게 무거워요. 신기하게 할머니를 따르고, 그저 좋다면서 매달리고 있어요.

[덴베에] 네가 어렸을 때와 닮았어. (진지한 표정을 지으며 강한 말투로) ‘아사’는 그 아이를 갖고 싶다던데.

[카즈에] (얼굴을 돌리며) 말도 안 돼.

[덴베에] 아니야. 심각하게 하는 소리야. 한 번 들어봐. ‘아사’가 어제 저녁에 (슬쩍 쓴 웃음을 지으며) 나한테 심각하게 의논한 일이야. 에이이치 일은 이미 포기했어. 전쟁터에서 소식이 끊긴지도 벌써 3년이 지났어. 그 놈 부대가 남방의 어느 작은 섬을 지키러 갔다는 것만은 알고 있지만, 에이이치가 지금 무사한지 어떤지는 전혀 모르겠어. 포기했다고 ‘아사’가 그래. 하지만 너한테는 이미 숨겨놓은 사내가 있는 것 같아. 또 바로 동경으로 가버릴 셈이겠지. 가만히 잠자코 들어봐. 그건 네 마음이야. 좋을 대로 하면 돼. 그러나 무츠코는 놓고 갈 수 없겠니?

[카즈에] (또다시 기이한 웃음소리를 내며) 진심으로 말씀하신 거예요? 그런 바보 같은 말씀을……. 참 엄마도 어떻게 되셨나 보네요. 노망이라도 든 거 아니에요? 말도 안 돼.

[덴베에] 노망든 것일지도 모르지. 나도 말도 안 되는 소리라고 생각했어. 그런데 그 사람은 진지하게 그런 걸 생각하고 있는 것 같애. 네가 이제 지금 그 남편인지 바람둥이인지한테 간다고 해도 무츠코가 같이 있다면 장차 그 사내와의 사이에서 재미없는 일이라도 일어날지 모르지. 너도 아직 젊으니 이제부터 아이는 얼마든지 생길 거잖아. 아무튼 무츠코는 이 집에 두고 가줬으면 좋겠다고 하는데, 그 사람으로서도 여러 가지 생각한 끝에 말을 꺼냈겠지. 너를 위해서도 그게 가장 좋다고 생각하는 것 같애.

[카즈에] 상관할 필요 없어요.

[덴베에] 맞아. 분명 상관할 필요 없겠지. 그러나 너처럼 그렇게 ‘아사’를 바보취급 하고…….

[카즈에] (끝까지 안 듣고) 아니, 무슨. 그렇지 않아요. 들어봐요, 아빠. 낳은 정보다 길은 정이라고 하잖아요? 나를 낳은 어머니는 내가 지금의 무츠코보다도 훨씬 어렸을 때 돌아가시고, 그로부터 계속 지금 엄마가 키워주셨는걸요. 나중에 남들이 ‘저 사람은 네 계모이고, 동생인 에이이치는 배다른 동생이다’라는 말을 들어도 전 아무렇지도 않았어요. 계모든 뭐든 내 엄마인 건 틀림없고, 배다른 동생이라고 해도 에이이치는 역시 제 사이 좋은 동생이니 그런 건 전혀 아무렇지도 않았어요. 하지만 제가 여학교에 다니게 되고부터는 왠지 가끔 문득 쓸쓸하기도 했어요. 왜냐하면 엄마는 너무 훌륭해서요. 하나도 단점이 없잖아요. 제가 아무리 버릇없이 굴어도, 또 아무리 잘 못해도 엄마는 한 번도 혼내지 않고, 항상 웃으면서 저를 너무나도 귀여워해주셨어요. 그렇게 마음씨 좋은 엄마는 정말 없어요. 너무 마음씨가 좋으세요. 지나칠 정도로 말이에요. 어느 날인가 제가 다리 엄지발가락 발톱이 뽑힌 날 엄마는 얼굴이 창백해지고 제 발가락에 붕대를 감아주시면서 훌쩍훌쩍 우시는 걸 보고 너무한다고 생각했어요. 또 어떤 날에 제가 엄마한테, “엄마는 그래도 사실은 저보다도 에이이치가 더 귀엽죠?” 라고 여쭈었더니, 어쩌면 그렇게 대답을 잘하세요? 엄마는요, 그 때 제게 이렇게 말씀하셨어요. “가끔은 그래.” 라고 하시더군요. 너무 솔직하신 것처럼, 그리고 너무나 마음씨가 좋아 보여서 정말 미워지기까지 하더라구요. 에이이치한테만 어려운 일을 시키고 제게는 걸레질조차도 제대로 시키지 않으셨어요. 그래서 저도 오기가 생겨서 닥치는 대로 말을 안 들으려고 했죠. 무조건 버릇없게 굴고, 나쁜 짓만 하려고 그래버렸어요. 하지만 저는 엄마가 싫지 않아요. 너무 좋아요. 너무너무 좋아서 사족을 못 쓸 정도예요. 엄마도 제가 진심으로 귀여우셨나 보죠. 너무 귀여워서 저한테는 항상 예쁜 옷만 입혀놓으시고는 집안일도 시키고 싶지 않으셨나 봐요. 그건 알겠어요. 그래서 불쾌하고 밉고, 그러고는 왠지 쓸쓸해지고는 마음껏 멋대로 굴고 닥치는 대로 나쁜 짓을 해서, 그리고 나서 엄마랑 대판 싸우고 싶어 어쩔 줄을 몰랐어요.

[덴베이] (얼굴을 찡그리며) 서른이 내일 모렌데 아직도 그런 바보 같은 소리만 하고 있으니. 좀 제대로 된 말을 해봐라.

[카즈에] (태연하게) 아버지는 둔하니까 아무 것도 모르시는 거예요. 아버지 같은 사람을 ‘호인(好人)이라고 하지 않나요? 정말 무신경하시다니까요. (말투를 바꾸고) 하지만 엄마는 옛날부터 아름다웠어요. 저 동경에서 10년 가까이 살면서 여러 여배우나 양갓집 규수도 봤지만 우리 엄마만큼 아름다운 사람을 본 적이 없어요. 저는 옛날 엄마랑 둘이서 목욕탕에 갈 때는 얼마나 기쁘고 부끄러웠는지, 지금 생각해도 가슴이 뛸 정도예요.

[덴베에] 내 앞에서 그런 쓸데없는 소리는 하지 마. 그건 그렇고, 어떻겠니? 무츠코를 놓고 갈 생각이니?

[카즈에] (어이없다는 표정을 지으며) 아이, 아버지까지 그런 말도 안 되는…….

[덴베에] 그래도 사내가 있는 거 아냐?

[카즈에] (얼굴을 찡그리며) 좀 다른 말로 물어볼 수 없어요?

[덴베에] 어떤 말로 묻건 마찬가지잖니. (끌어 오르는 노여움을 억누르듯) 너도 하지만 멍청한 짓을 했다. 그렇게 생각 안 하냐?

[카즈에] (얼굴을 들고 말없이 차갑게 아버지 얼굴을 바라본다)

[덴베에] 어릴 적부터 말도 안 듣고 속을 썩였지만 그래도 이렇게 어리석은 녀석일 줄은 몰랐어. 너 때문에 ‘아사’도 얼마나 고생했는지 모른다구. 네가 히로사키(弘前)에서 여학교를 졸업하고 동경에 있는 전문학교에 가겠다고 했을 때도 나는 무슨 수를 써서라도 반대했고, 속이 상해 앓아 누웠지만 ‘아사’는 내가 누워 있는 머리맡에 계속 앉아 있으면서, 평생 소원이니 카즈에를 카즈에가 가고 싶다는 학교에 보내달라며 신신당부하고 울기에, 나도 고집을 꺾어가며 승낙했지. 너는 당연하다는 듯이 동경에 가더니 돌아오지 않아. 소설가인지 선생인지 뭔지는 모르지만, 그 시마다(島田)와 같이 살며 학교도 멋대로 그만두고, 그때부터 이미 너는 죽은 셈 치고 포기했었다. 하지만 ‘아사’는 한 마디 내게 싫은 소리 한 번 안 하고는 내게 숨긴 채 몰래 쌈짓돈을 네게 보내주고 있는 것 같더구나. ‘아사’는 자기 옷까지 팔아가며 너한테 돈을 보내주고 있었다구. 무츠코가 태어나고 바로 시마다가 군대에 끌려가서는, 그래도 너는 양재(洋裁)인지 뭔지를 하며 혼자 살 수 있다고 하고는 시댁으로 가지고 않고, 아니, 가려고 해봤자 시마다도 상당한 불효자식 같았으니 자기 부모와 사이가 안 좋은데, 이제 와서 처자식을 맡겨달라고 할 수 없었는지, 그렇다면 우리한테 기어들어오나 하고 있었더니 그것도 아니야. 난 두 번 다시 꼴도 보기 싫었기에 모르는 척 하고 있었지만 ‘아사’는 재차 시마다가 나가있을 때에는 이쪽에 와 있으라며 편지를 보낸 것 같더구나. 그래도 너는 쓸데없이 잘난 척을 하며 양재 일이 바빠 도저히 시골 같은 데 내려갈 수 없다는 등 답장을 보내와서는, 대체 어떻게 살고 있는 건지, 서서히 동경에서는 식량이 모자라진다는 소문을 듣고 ‘아사’는 거의 매일같이 소포를 만들어 너네들한테 먹을 것을 보내줬어. 넌 그걸 당연한 듯 태연하게 받아들고는 제대로 인사편지 하나 보내지 않았던 것 같지만 그래도 ‘아사’는 그것을 보내기 위해 얼마나 고생을 했는지 너희가 알 턱이 없지. 하루라도 빨리 도착하라고 반드시 철도편으로 보내고, 그렇게 하려고 ‘아사’는 항상 나미오카(浪岡) 역까지 걸어서 갔었어. 나미오카 역까지는 여기서 10리 길이야. 겨울 눈보라를 뚫고도 걸어갔지. 여섯 시 상행선 첫차를 놓치지 않으려고 아직 캄캄할 때 일어나 역까지 갈 때도 있었어. 그 사람은 정말 아침에 일어나서 밤에 잘 때까지 너희들만을 생각하며 살고 있었다구. 너처럼 행복한 녀석은 없다. 동경에서 이재(罹災)했다고 해서 아무런 말도 없이 싱글벙글 웃으며 이 집으로 와서는 그야말로 창피한 줄도 모르고 어떻게 기어들어왔을까 하고 나는 어이가 없어 너희들한테 말도 걸고 싶지 않았었으나 하지만 너희도 지금은 내 딸이 아니며 시마다라는 출정(出征)군인의 마누라이니 문전박대 할 수도 없어, 그저 남남인 이재민을 맡아주는 셈치고 아무 말 없이 너희들을 이 집에 있게 한 거야. 건방 떨면 못 써. 나한테는 너희들을 돌봐줄 의무도 없고, 너도 역시 이 집에서 멋대로 굴 권리 같은 건 안 가지고 있을 게야.

[카즈에] (고개를 숙이고는 그래도 또박또박) 시마다는 죽은 것 같습니다.

[덴베에] 그럴지도 모르지. 하지만 아직 유골이 오질 않아. 장례식도 치르지 않았어. 너는 참으로 어리석은 녀석이야. 대체 지금의 남편인지 뭔지는 어떤 놈이야?

[카즈에] 엄마한테 물어보면 되잖아요. 뭐든지 알고 계시니까.

[덴베에] (무의식적으로 주먹을 쥐고) 아직도 그런 바보 같은 소릴 하냐. ‘아사’는 아무 것도 몰라. 그저 네가 남몰래 누군가와 편지를 주고 받고 있는 것 같다는 것, 가끔 돈도 보내오는 것 같고 무츠코가 동경에 있는 아저씨가 어쩌구 하니, 이러면 ‘아사’가 아니더라도 눈치를 안 채겠냐.

[카즈에] 그래도 아버지는 모르셨잖아요?

[덴베에] (괴로운 듯이) 꿈에서 그런 걸 생각할 리가 있겠냐. (한 숨을 지으며) 넌 정말 이제부터 어디까지 타락할 생각이냐.

[카즈에] (조용히) 이 집에 있게 해주지 않으면 무츠코를 데리고 동경으로 돌아갈 생각이에요. 봄까지 여기에 머물고 있다가, 그리고 그러는 동안 스즈키(鈴木)가 저쪽에서 집을 찾아놓기로 했었는데.

[덴베에] 그 사내는 스즈키라고 하나?

[카즈에] (얌전히) 네에.

[덴베에] (거칠게) 그 녀석이랑 지낸 지 몇 년이나 되냐.

[카즈에] (말 없음)

[덴베에] 묻지 않기를 바라냐? 그래. 대충 알았어. (흥분을 누르며 조용히, 그러나 목소리가 변했다) 나가. 지금 당장 나가버려. 어디라도 상관없어. 나가버려라. 무츠코를 여기 두고 지금 당장 그 녀석한테 가버려!

[카즈에] (얼굴을 들며) 아버지. 아버지는 제가 동경에서 어떤 고생을 해왔는지 알고 계세요?

현관이 열리는 소리.

[계모 ‘아사’ 목소리] 아이구, 착해라. 정말 착하네. 추워도 전혀 울지도 않았지?

[무츠코 목소리] 그리고 또 무츠코가 도움이 많이 됐죠?

[‘아사’ 목소리] 그럼. 그렇구 말구. 할머니 지갑을 들고 떨어뜨리지도 않았지? 정말 도움이 됐어. 정말이야.

[무츠코 목소리] 다음에도 그럼 장 보러 갈 때 데리고 가실 거죠?

[‘아사’ 목소리] 물론이지 데리고 갈게. 자, 집에 들어가자꾸나.

바깥쪽 미닫이를 열고 ‘아사’와 무츠코 등장. 무츠코는 곧바로 카즈에 쪽으로 달려가, 카즈에 무릎 위에서 안긴다.

[카즈에] (‘아사’를 보고 웃으며) 무거우셨죠?

[아사]   (장을 봐온 생선 바구니, 가쿠마키(角卷:쓰가루 지방에서 사용되는 외출용 담요) 등을 안쪽 부엌으로 옮기면서) 요즘은 제법 꾀가 늘어서 말이야. 내려서 걷지 않으려냐고 물으면 갑자기 자는 척하고 그런다니까. 얼마나 맹랑한지 몰라.

[카즈에] (무츠코가 손에 쥐고 있는 한 다발 가느다란 불꽃놀이를 보고는) 어머, 이거 뭐니? 어디서 났어?

[무츠코] 이건 장난감이에요.

[카즈에] 장난감? (웃으며) 이상하게 생겼네. 할머니께서 사주셨니?

[무츠코] 고개를 끄덕인다.

[아사]   (부엌에서 부엌일을 하면서 역시 창호지 뒤편에서 목소리만) 지금 아이들은 불쌍해. 장난감 같은 건 하나도 팔지 않더구나. 작은 국기를 갖고 싶다며 무츠코가 그러는데 깜짝 놀랐어. 말을 듣고 보니 그런 깃발 장난감이 전쟁 중에는 어느 구멍가게에서도 꼭 있었는데 요즘은 찾아볼 수 없더라구. 하다못해 아이들한테 만이라도 그 깃발을 들려주며 놀게 하고 싶은데 역시 안 되겠어. 무츠코한테 그 점을 뭐라고 설명해줘야 할지 할머니로서도 곰 곤란했었지 뭐야. (낮게 웃는다) 센코 하나비(가느다란 향처럼 생긴 모양새 끝에 불을 붙이고 즐기는 불꽃놀이 기구. 불꽃 크기는 매우 작다 - 역자 주) 정도는 가게에 많이 있어서 말이야. 무슨 영문인지 아무래도 요즘 가게에는 계절과 맞지 않는 물건만 있더라구. 밀짚모자다 파리채다, 웃기지 않니? 그런 거라도 사는 사람이 있나봐. 이맘때에 파리채 같은 걸 사서 어디다가 쓰려는 건지.

[카즈에] (웃으며) 파리채라도 하고이타 대신은 쓸 수 있을지 모르겠네요. 이런 센코 하나비보다는 아이들한테 좋은 장난감일 수도 있잖아요. (무츠코가 손에 들고 있던 센코 하나비를 들고 만지작거리면서) 겨울의 불꽃이라. 왠지 좀 기분이 이상하네요. 아까 무츠코가 들고 있는 걸 보고 왠지 모르게 소름이 끼쳤어요.

[아사]   (부드럽게) 그런 것들 말고 다른 건 안 팔고 있는데 어떡하겠어요. 지금 아이들은 정말 불쌍하죠. (말투를 바꾸고) 싱싱한 대구 같은데 대구지리를 드시겠어요?

[덴베에] 술은 아직 있나?

[아사]   역시 미닫이 뒤편에서) 네에. 아직 조금 있을 거예요.

[덴베에] 그럼 밤에는 대구지리로 한 잔 하도록 할까.

[카즈에] 나도 그래야지.

[덴베에] (인내를 잃고 자기도 모르게 큰 소리를 낸다) 이 멍청한 것! 넌 어디까지 까부는 게야! (일어서려다 다시 앉고서) 사람이 좀 제대로 돼봐!

무츠코, 갑자기 울음을 터뜨리고 카즈에 품에 매달린다. 카즈에는 차분하고 말이 없었다.

[덴베에] 너 하나 때문에, 너 하나 때문에 이 집안이 너 하나 때문에(무언가 중얼거리며 울기 시작한다.)

카즈에, 무츠코를 안은 채로 조용히 일어서 안쪽 계단이 있는 곳으로 간다.

[덴베에] (분연히 일어나) 거기 서!

[아사]   (부엌에서 뛰쳐나와 덴베에를 말리며] 아이구, 여보. 왜 그러세요.

[덴베에] 두들겨 패줘야 해. 정신이 들 때까지 두들겨 패야 돼.

카즈에, 뒤도 돌아보지 않고 울부짖는 무츠코를 안고서 계단을 오르기 시작한다. 키모도 밑자락에 흰 스타킹을 신고 있는 것이 보인다.

덴베에, 몸부림을 친다. ‘아사’ 필사적으로 말린다.

― ―  막



제2막

막이 열리자 무대는 캄캄하다. 찰칵 하고 전등이 켜진다. 이층 카즈에 거실. 카즈에가 지금 그 방 전등을 켠 것이다. 방에는 이불이 두 자리 깔려있고, 한 이불에서는 무츠코가 자고 있다. 카즈에는 잠옷 차림으로 서 있고 한 손으로 방금 스위치를 켰다는 듯한 자세. 한 손을 들고 스위치를 잡은 채로 한 곳을 응시하고 있다. 그 한 곳이란 아래쪽 덧문이었다. 덧문이 조용히 열린다. 눈바람이 들어온다. 이어서 전통 외투를를 걸친 사내가 뒷걸음으로 들어온다.


[카즈에] (조용히, 그러나 날카롭게] 누구, 누구세요?

[사내] (덧문을 닫고 외투를 벗고는 비로소 이 쪽을 돌아보고 그 자리에 정연하게 앉는다. 마을 사람 카나야 세이조(金谷淸藏)였다.) 접니다. 죄송합니다. (진지한 표정으로 가볍게 고개를 숙인다)

[카즈에] (놀라며) 아니, 세이조 씨. 무슨 일이세요? (재빨리 잠옷 위에 윗도리를 걸치고 띠를 묶으며 방의 화로 근처까지 가서 앉고서) 도둑이 든 줄 알았어요. 대체 어떻게 된 거예요?

[세이조] 죄송합니다. 다시 한 번 제 마음을 차분히 들어주셨으면 해서 집 앞을 꽤 오랫동안 왔다갔다 하다가, 결국 결심하고 지붕 위로 올라, 여기 2층 창가 덧문에 손을 걸쳤더니 스르륵 열리기에 그래서…….

[카즈에] (쓴 웃음을 지으며) 엉뚱한 도둑이었네요. (화저로 화롯불을 끌어 모으면서) 그래도 시골에서는 이런 일이 드문 건 아니죠? 아마 요즘 시골에서의 연애형식이 되어 있나보군요. ‘요바이(夜這:남성이 여성의 침소에 몰래 들어가는 것 - 역자 주)’ 어쩌구 하는 거죠?

[세이조] 천만에요. 그런, 저는 절대 그런 실례를.

[카즈에] (웃으며) 아뇨. 그게 아니라면 오히려 실례 아닐까요? 지붕 위로 올라 2층 이 방으로, 그것도 이런 야밤에 방문하다니 제정신이 아니겠죠.

[세이조] (더더욱 괴로운 듯이) 부탁입니다. 놀리지 마세요. 제 잘못입니다. ‘요바이’ 같은 말을 듣는다면 무척 섭섭한 일입니다만, 그래도 하는 수 없습니다. 제게는 이렇게 하는 것 외에 다른 방법이 없었습니다. (얼굴을 들고) 카즈에 씨! 이제 더 이상 저를 괴롭히지 말아주세요. YES인가요, NO인가요? 그것을, 그것만을 오늘 밤 분명히 말씀해주세요.

[카즈에] (얼굴을 찡그리며) 어머, 당신, 술을 드셨군요.

[세이조] 마셨습니다. (침울하게) 벌써 이 며칠 동안 술만 마시고 있습니다. 카즈에 씨, 이것도 모두 당신 때문입니다. 당신이 돌아오지만 않았어도 아아, 필요 없어요. 이런 말을 해봤자 소용없습니다. 카즈에 씨, 당신은 기억하고 있나요? 잊었겠죠. 당신이 여학교를 졸업하고 동경으로 가셨을 때 그 무렵은 마침 눈이 녹아 길이 무척 안 좋아서 제가 고리짝을 짊어지고 당신 어머님과 셋이서 나미오카에 있는 역까지 걸어갔습니다. 길가에는 벌써 머위의 새순이 싹을 내밀고 있었습니다. 당신은 걸으면서 ‘산도 들도 봄 안개에 덮이고 냇물은 속삭이며 복숭아 봉우리는 풀리려 한다’는 노래를 부르고요.

[카즈에] 풀리려 하는 게 아니에요. 복숭아 봉우리가 물기를 머금는다. ‘머금는다’였어요.

[세이조] 그랬군요. 역시 그 때 일을 기억하고 있었군요. 그리고 우리들은 나미오카 역에 도착하고 아직 시간이 상당히 있었기에 우리들은 역 대합실 의자에 앉아 도시락을 펼쳤습니다. 그 때 당신 도시락은 계란부침과 우엉 볶음이고, 제가 가지고 온 도시락 반찬은 연어알젓 절인 것과 찐 양파였습니다. 당신은 제 연어알젓이 먹고 싶다고 하기에 저한테 계란부침과 우엉 볶음을 주고는, 그리고 제 연어알젓과 찐 양파를 당신이 먹어버렸습니다. 저도 당신의 계란부침과 우엉 볶음을 먹고는, 왠지 이제 우리 둘 사이에 피가 서로 섞인 듯한 마음이 들었습니다. 지금 여기서 헤어지더라도 절대 영원히 헤어지는 일은 없을 것이다, 반드시 꼭 내가 있는 곳으로 돌아와, 분명 부부……그렇죠. 그렇게 생각했습니다. 저는 그 때 스물 서너 살이었을까요. 이 마을에서는 아무튼 중등학교 이상을 나온 건 저 하나뿐이었으며, 당신과 하나가 될 자격이 있는 건 저 밖에 없다며, 예전부터 막연하게 그런 마음을 가지고 있었으나, 그 도시락 반찬을 서로 바꾸어먹고, 그리고 당신 어머님께서 당신에게 세이조 씨 반찬은 특별히 맛있는 것 같다고 웃으며 말씀하시자, 당신은 “그야 세이조 씨는 남의 집안사람이 아니잖아요, 세이조 씨, 그렇죠?” 라며 저를 보고 묘하게 웃었어요. 기억 나요?

[카즈에] (화저로 재를 섞으면서 내뱉듯이) 잊어버렸어요.

[세이조] 그렇군요. (한숨을 쉬고) 하나부터 열까지 제가 바보였던 겁니다. 저는 그 때 당신이 하는 그 말을 듣고 너무 기쁜 나머지 눈물이 나와서 밥도 제대로 넘어가지 않았을 정도였습니다. 이건 분명 카즈에 씨도 동경에서 학교를 졸업하고 돌아오면 틀림없이 저와 결혼할 생각을 하고 있고, 그리고 당신 어머님도 대충 그럼 마음을 가지고 계신 걸로 생각하고 있었습니다.

[카즈에] 그야 엄마는 그런 생각을 가지고 있었는지는 모르죠. 당신과 우리 집 사이는 옛날부터 친하게 지내왔고, 당신을 남처럼 생각하지는 않았지만, ……그래도…….

[세이조] (고개를 끄덕이고) 그렇죠. 그렇겠죠. 제가 어이없는 착각을 하고 있었던 거예요. 하지만 카즈에 씨. 저는 그날 이후 기다렸습니다. 이제 분명 당신과 결혼할 수 있다고 착각하고는, 마음 석으로 당신을 ‘와이프’라 부르고 있었는데, 당신은 그날 이후 돌아올 기색이 없습니다. 제게도 여러 중매가 들어왔습니다만 모두 거절했습니다. 그러나 당신은 여름방학에도 겨울방학에도 마을로 돌아오지 않기에 그러던 중 당신이 당신 학교 선생님이며 소설가인 시마다 데츠로와 결혼했다는 소식을 들었습니다. 제가 얼마나 당황했는지 생각해보세요. 저는 그 후로 사람이 변했습니다. 저희 집 정미소도 제대로 거들지 않게 되었습니다. 담배 맛도 배웠습니다. 술을 마시고는 사람에게 난폭해지기도 했습니다. ‘요바이’도 했습니다.

[카즈에] (웃음을 터뜨리며) 거짓말. 거짓말이에요. 거기서부터는 모두 거짓말이네요. 남자는 왜 그런 뻔한 거짓말을 하는 걸까요? 자기가 하는 거짓말을 자기도 모르는 것처럼 진지하게 그런 거짓말을 한다니까요. 제가 동경에 가고 당신에 대한 일을 잊고 있었던 것처럼 당신도 마찬가지예요. 저와 나미오카 정거장에서 헤어지고 그로부터 계속 10년간 저만 생각하고 있었다는 게 말이 된다고 생각하세요? 사람은 모두 하루하루 자신의 삶에서 부딪히는 것만을 생각하고, 그것만으로도 벅차죠. 자기 생활에 아무런 상관도 없는 멀리 있는 사람을, 그야 가끔 떠올릴 때도 있겠지만 어느새 잊어버리게 되는 거라구요. 당신이 그렇게 술을 마시거나 난폭해진 것 전혀 나 때문이 아닌 것 같아요. 당신은 옛날부터 그런 기질이 있었다고, 그런 실례되는 건 저는 생각하지 않지만, 그래도 그건 모두 당신의 생활환경 때문에 자연히 그렇게 된 거잖아요? 이 마을에서 빈둥빈둥 살다보면 분명 그렇게 돼 버릴 거예요. 그것뿐이라구요. 저 때문이라니, 너무해요. 제가 당신을 잊고 있었던 것처럼 당신도 저를 잊고 있었던 거예요. 그리고 이번에 제가 돌아왔다는 소식을 듣고 갑자기 마음에 걸려서 왠지 제가 미워지기 시작한 거죠. 사람이란 다 그런 거예요.

[세이조] (갑자기 심술이 난 듯) 아니에요. 그 증거로 저는 아직도 독신입니다. 대충 저를 둘러대려 해도 안 돼요. 저는 벌써 서른넷입니다. 이 지방에서는 서른넷이나 먹고 독신으로 지내면 정말 이상한 사람 대접을 받아요. 어딘가 모자란 게 아닌가 하는 심한 소문까지 납니다. 그래도 저는 당신을 잊지 않았어요. 당신은 이미 다른 곳에 시집갔고 당신을 잊어야 한다고 아무리 생각해도 그럴 수 없었습니다. 거기엔 이유가 있어요. 카즈에 씨, 저는 시마다 데츠로가 쓴 소설을 읽었어요. 당신 남편은 어떤 소설을 쓰고 있는지 묘한 호기심 때문에 동경에 있는 서점에 주문하여 시마다 데츠로서의 신간서적을 네다섯 권 주문했습니다. 괜히 주문했어요. 그걸 읽고 저는 얼마나 비참하게 괴로워했는지 당신은 상상도 못하시겠죠. 시마다 씨의, 아니, 시마다가 쓴 소설에 나오는 모든 여자는 다름 아닌 모두 당신입니다. 당신과 꼭 닮았습니다. 그 사람이 당신을 얼마나 예뻐하고 있는지, 당신 또한 얼마나 전심으로 당신을 위해 애를 쓰는지 적나라하게 저는 알 수 있었습니다. 이렇다면 제가 당신을 잊고 싶어도 잊을 수가 없지 않습니까. 당신이 저한테서 아무리 멀리 떨어져 있어도 그 책을 읽으면 마치 당신들이 제 이웃집에서 지내고 있는 것처럼 생생하게 느껴져서 견딜 수 없는 걸요. 더 이상 읽지 않겠다고 하면서도, 그래도 왠지 마음에 걸려 신문 같은 곳에 시마다의 신간서적 광고가 나오면 저도 모르게 또 주문하고 읽고서는 몸부림칩니다. 정말 저는 불행한 남자입니다. 그렇게 생각 안 드세요? 시마다의 소설 속에 이런 시가 나옵니다. 흰 버선이라, 주부의 하루가 시작되누나. 흰 버선이라, 주부의 하루가 시작되누나. 실제로 사람을 바보취급 하고 있어요. 제가 그 시를 읽었을 때는 당신이 얼마나 생동감 있고 생생한 모습이 선명하게 제 눈앞에 떠올라 안절부절 못하는 심정이었습니다. 왠지 모르게 당신들한테 희롱 당하고 있는 것 같아 미칠 지경이었습니다. 이렇게 되면 정말 술 퍼 마시고 사람한테 난폭해지는 것도 당연하다고 생각하지 않아요? 이럴 바에야 그저 아무나 시골 여자를 맞이할까 하기도 했지만, 흰 버선이라, 주부의 하루가 시작되누나. 당신의 그 아름다운 환상이 항상 눈앞에 아른거리는데도 시골 여자, 게으른 마누라를 바라보는 생활은 너무나도 비참합니다. 저도 비참하고, 또한 그런 일은 모르는 채 열심히 일하는 그 시골 여자도 딱합니다. 카즈에 씨, 저는 당신을 위해 한평생 결혼을 하지 않은 남자가 되었습니다. 시마다가 출정한 일을 저는 전혀 몰랐습니다. 시마다의 소설이 요 몇 년 동안 전혀 발표되지 않은 것도 이 전쟁 때문에 소설가들도 군수공장인가 어딘가에 진출하지 않을 수 없게 되었겠지 하고 있었습니다. 그런데 신작 소설이 안 나오더라도 제게는 이전에 시마다가 쓴 책이 몇 권이나 남아 있습니다. 너무나도 저주스러워 태워버릴까 하던 적도 있었지만, 왠지 그건 당신 몸을 태우는 것만 같아 도저히 저는 할 수 없었습니다. 그 시마다의 책을 미워하면서도 그래도 그 책 속에 나오는 당신이 사랑스러워 저는 제게서 떼어놓을 수가 없었습니다. 이 10년간 당신은 항상 제 곁에 있었던 겁니다. 흰 버선이라, 주부의 하루가 시작되누나. 당신의 그 아름다운 모습이 아침부터 밤까지 제 주변에서 가물거리며 일하고 있는 것입니다. 잊고 싶어도 도저히 불가능합니다. 그런데 마침 갑자기 당신이 돌아왔습니다. 듣자 하니 시마다는 이미 예전에 출정하여, 그리고 아무래도 전사한 것 같다고 해서 저는…….

[카즈에] 거기서부터는 말을 못하겠죠. 당신은 이미 제가 돌아와서부터 두세 달 동안 아침부터 밤까지 이 집에 맨날 들락거리고 제 아버지나 엄마한테도 그렇게 소심한 사람들이니 당신한테 오지 말라는 소리도 못하고 무척이나 곤란해 하는 것 같아, 제가 당신 집에 가서 (말하면서 문득 바닥 위에 흩어져 있는 ‘센코하나비’를 보고는 하나를 집어 들고 불을 붙인다. 따닥따닥 타오른다. 그 불꽃을 바라보며) 당신 어머니와 당신 여동생, 그리고 당신과 셋이 계신 앞에서, 그렇게 자주 오시면 남들이 분명 이상한 소문을 낼 테니 이제 오시지 말라고 하고는, 그 다음부터 당신도 찾아오지 않게 되고, (‘센코 하나비’가 꺼진다. 다른 하나를 집어 들고 불을 붙인다) 마음 놓고 있었더니 얼마 전 갑자기 그런 징그러운 편지를 보내와서는, 정말 당신도 변했더군요. 마을에서도 당신은 무척 소문이 안 좋던 것 같던데요.

[세이조] 징그럽든 어떻든 상관없습니다. 저는 그 편지를 울면서 썼습니다. 사나이가 울면서 썼습니다. 오늘은 그 편지에 대한 대답을 들으러 왔습니다. YES인가요, NO인가요. 그것만을 들려주세요. 겉멋 부리는 것 같지만, (주머니에서 수건에 싸인 식칼을 꺼내어 바닥에 놓고는 미소를 띄우며) 오늘 밤은 이런 것도 가지고 왔습니다. 그런 불꽃놀이 같은 건 치우고 YES인지 NO인지 말해주세요.

[카즈에] (불꽃이 꺼지자 또 다른 불꽃놀이를 주워들어 불을 붙인다. 이후에도 마찬가지로 대여섯개 가까이 계속한다) 이 불꽃놀이는 말이에요, 이삼 일 전에 제 엄마가 무츠코한테 사주신 건데 저런 아이라도 난로 옆에서 따닥따닥 타오르는 불꽃놀이에는 전혀 흥미가 없나봐요. 재미없게 쳐다보더군요. 역시 불꽃놀이라는 건 여름 밤에 모두가 유카타(여름철에 입은 얇은 일본식 복장 - 역자 주)를 입고 스즈미다이(납량용 긴 걸상 - 역자 주)에 모여서 수박이라도 먹으며 따닥따닥 하고 그래야 가장 예쁘게 보이는 거겠죠. 하지만 그런 시대는 이제 영원히, (문득 한숨을 쉰다) 영원히 안 올 지도 몰라요. 겨울의 불꽃놀이, 겨울의 불꽃놀이. 바보 같고 시시해서 (한 속으로 따닥따닥 소리 내는 불꽃놀이를 든 채로, 다른 한 손으로는 눈물을 닦는다) 세이조 씨, 당신이나 나나, 아뇨 일본사람 모두가 이런 겨울날의 불꽃놀이 같은 거예요.

[세이조] (맥이 풀린 듯) 그건 어떤 뜻이죠?

[카즈에] 아무 의미도 없어요. 보면 알잖아요. 일본은 이제, (갑자기 불꽃놀이를 그만두고 소매로 얼굴을 덮는다) 모든 게 다 틀렸어요. (소매에서 얼굴을 반쯤 내밀고는 오열하면서 조금 웃고는) 그리고 저도 이제 틀렸어요. 아무리 발버둥치고 노력해도 나빠질 뿐이에요.

[세이조] (무슨 착각을 한 듯 앉은 채로 안 발자국 다가선다) 그래요, 그렇습니다. 이대로는 나빠질 뿐입니다. 마음먹고 생활을 바꾸는 거예요. 무츠코 씨 하나 정도는 훌륭하게 키우겠습니다. 저희 집은 아시겠지만 이 주변에서 단 한곳뿐인 정미소니까 쌀은 어떻게든 마련할 수 있어요. 지금은 정미소가 최고입니다. 지주보다 누구보다도 쌀이 풍족하잖아요.

[카즈에] (그 말을 전혀 듣지 않은 듯, 무릎 위에서 소매 끝을 만지작거리며) 언제부터 일본사람이 이렇게 뻔뻔한 거짓말쟁이가 된 걸까요. 모두 가짜 투성이고 아는 척 하고 속이고는, 약간의 학문인지 무슨 주의인지 같은 것에 매달리면서 삐걱거리며 사람들을 구원한다느니. 사람을 구원한다니 얼마나 터무니없는, (제1막에서와 같은 조용하고 기이한 웃음소리를 낸다) 치사한 것에도 분수가 있어요. 일본사람들이 모두 이런 꼭두각시 같은 이상한 걸음걸이를 시작하게 된 게 언제부터였을까요. 훨씬 전부터예요. 아마 한참 전부터예요.

[세이조] (멈칫하며) 그건 정말 도시 사람들은 그렇겠죠. 정말 그렇겠죠. 하지만 시골에서의 순정은 예나 지금이나 같습니다. 카즈에 씨, (이상하게 웃고는 다시 조금 더 다가선다) 옛날 일을 떠올려주세요. 당신과 저, 이미 오래 전부터 연결되어 있었던 거예요. 어떻게 해도 함께 되는 사이였다는 겁니다. 카즈에 씨, 생각해보세요. 역시 저도 지금까지는 부끄러워 이것만은 말을 꺼내지 못하고 있었지만, 카즈에 씨, 우리는 어릴 때 당신 집에 있는 짚 창고에서 지푸라기 속으로 들어가 놀던 적이 있었어요. 그 때 일을 설마 잊지는 않았겠죠? 당신은 여학교에 들어갈 때가 되자 이제 저와 그런 일이 일었다는 것을 완전히 잊은 듯한 얼굴이었으나 당신은 그 때부터 제게 시집을 와야만 했습니다. 저도 동정을 잃고 당신도 처녀를.

[카즈에] (경악하고 일어서서) 아니, 당신은 무슨 소리를 하는 거예요? 마치 이건 불량배잖아요. 무슨 순정이에요. 당신 같은 사람이야말로 나쁜 사람입니다. 돌아가주세요. 돌아가지 않는다면 사람을 부르겠어요.

[세이조] (완전히 악당처럼 차분해져서) 조용히 하세요. (식칼을 잠깐 들어 보이고 바닥 위로 살짝 내던지고는) 이게 안 보이세요? 오늘 밤은 저도 목숨을 걸었습니다. 언제까지나 맨날 그렇게 당신한테 놀림 당하고 싶지 않습니다. YES예요, NO예요?

[카즈에] 그만 두세요. 징그럽습니다. 여자가 그런 어린 아이 때 사사로운 일로 평생토록 지탄 받아야 한다면 여자는 너무나 비참합니다. 아ㅇ, 저는 당신을 죽이고 싶어요. (세이조 쪽을 돌아보며 두 세 발자국 뒷걸음질 하며 갑자기 손을 뒤로 돌려 미닫이문을 연다. 문 바깥은 계단 내리막길 거기에 ‘아사’가 서 있다. 카즈에 그곳에 아사가 서 있다는 것을 아까부터 알고 있었다는 듯, 역시 세이조 쪽을 보면서) 엄마! 부탁이에요. 이 사람을 돌려보내세요. 송충이 같은 사람이에요. 저는 이제 말도 하기 싫어요. 죽여버리고 싶다구요.

[세이조] (‘아사’가 서 있는 것을 보고 놀라) 이런, 어머님. 거기 계셨습니까. (갑자기 수줍어하며 바닥 위에 있던 식칼을 재빨리 품속으로 집어넣는다) 실례했습니다. 돌아가죠. (일어서서 겉옷을 걸친다)

[아사]   (어쩔줄을 몰라 하며 방으로 들어와서 세이조 곁에 다가가서는 세이조가 겉옷 입는 것을 조금 도와주고는 차분하게) 세이조 씨, 어서 색시를 얻으세요. 카즈에한테는 벌써…….

[카즈에] (작은 목소리로 날카롭게) 엄마! (말하지 말라고 눈짓을 한다)

[세이조] (순간 눈치를 챘다는 듯이) 그렇군요. 카즈에 씨, 당신도 너무합니다. (씨익 웃고는) 대단한 수완이네요. 탄복했습니다. 제가 송충이라면 당신은 뱀입니다. 음란해요. 기생입니다. 남들한테 다 말할 거예요. 그렇지. 다 말할 겁니다. (몸을 돌려 등뒤에 있는 덧문을 연다. 눈보라가 방 안까지 몰아친다.)

[아사]   (조용히 단호하게) 세이조 씨. 기다리세요. (세이조를 끌어안듯 하고는 품속을 뒤져 부엌칼을 꺼내어 거꾸로 들고는 세이조의 가슴을 찌르려 한다)

[세이조] (간발의 차이로 그 손을 잡고는) 무슨 짓입니까. 이 할망구가 미쳤나. (칼을 빼앗고는 아사를 발로 밀어내고 바깥으로 도망친다. 털썩 하고 지붕에서 아래로 뛰어내리는 소리가 들린다)

[카즈에] (‘아사’를 껴안으며) 엄마! 괴로워요. (아이처럼 운다)

[아사]   (카즈에를 안으며) 듣고 있었어. 훔쳐 듣는 게 안 좋다는 건 알고 있었지만, 네가 걱정돼서 그래서……. (운다)

[카즈에] 알고 있었어요. 엄마가 저 미닫이에 숨어 울고 계셨죠. 저는 금방 알았어요. 하지만 엄마, 제 일은 이제 내버려두세요. 전 이제 틀렸어요. 나빠질 뿐이에요. 평생 어떻게 해도 행복이 오질 않아요. 엄마, 저를 동경에서 기다리고 있는 사람은 저보다도 훨씬 나이가 어린 사람이에요.

[아사]   (놀란 듯) 어머, 넌 정말. (카즈에를 꼭 껴안으며) 행복해질 수 없는 아이야.

[카즈에] (더 큰 소리로 울며) 할 수 없어요. 할 수 없다구요. 저랑 무츠코가 살아가기 위해서는 그렇게  할 수밖에 없었어요. 제 잘못이 아니에요. 제 잘못이 아니라구요.

눈이 끊임없이 불어 들어온다. 그 주변 바닥도, 두 사람의 머리카락과 어깨도 하얗게 되어간다.


― ―  막


제3막

무대는 덴베에 집 안방. 정면에는 대단한 걸개그림이 걸려 있으나 병풍이 서 있어 절반 이상 가려져 있다. 병풍은 매우 오래된 회색 빛 은 병풍. 그러나 찢어지지는 않았다. 안쪽은 미닫이. 그 미닫이 바깥은 복도인 셈. 복도 유리문에서 아침햇살이 들어와 창호지문을 밝게 비추고 있다. 바깥쪽은 미닫이문. 

막이 열리자 방 중앙에 ‘아사’의 병상(病床). ‘아사’는 창호지문 쪽에 머리를 두고 누워있다. 상당히 쇠약해져 있다. 잠을 자고 있다. 머리맡에는 약병, 약 봉지, 환자용 주전자, 기타. 병상 바로 앞에는 오동나무로 된 화로가 두 개. 양쪽에 각각 철병이 걸려 있어 김이 난다. 카즈에, 창호지 쪽 작은 책상 앞에 앉아 무슨 편지 같을 것을 쓰고 있다.

제2막으로부터 10일 정도 경과.

카즈에, 만년필을 놓고 책상에 턱을 괸 채로 창호지문을 멍하니 바라보고는, 이윽고 소리내지 않고 운다.

‘아사’, 자면서 괴로운 듯 신음소리를 낸다. 심음 소리가 이어진다.

[카즈에] (‘아사’ 쪽을 보고 책상 위에 적힌 편지를 접고 품에 넣고는, 그리고 일어나 ‘아사’ 쪽으로 가서는 ‘아사’를 흔든다. 엄마, 엄마.

[아사]   으응. (하고 눈을 뜬 후 깊은 한숨을 쉰다) 그래. 너였구나.

[카즈에] 어디 불편해요?

[아사]   아니 (한숨) 왠지 기분 나쁜, 무서운 꿈을 꾸고……(말투를 바꾸고) 무츠코는?

[카즈에] 아침 일찍 할아버지를 따라 히로사키에 갔어요.

[아사]   히로사키에? 무엇 때문에?

[카즈에] 어머, 모르셨나요? 어제 오셨던 의사선생님은 히로사키에 있는 ‘나루미(鳴海)’ 내과의원 원장님이세요. 그래서 아버지가 오늘 나루미 선생님께 약을 받으러 가셨어요.

[아사]   무츠코가 없으면 쓸쓸해.

[카즈에] 조용하고 좋잖아요. 하지만 아이들은 타산적이네요. 할머니가 편찮으시다고 하니까 이제 할머니 곁에는 한 번도 오지 않고, 이번에는 연신 할아버지한테만 매달리고 있잖아요.

[아사]   그게 아니야. 그건 말이야, 할아버지가 열심히 무츠코의 비유를 맞췄으니까 그렇게 된 거야. 할아버지한테 있어서는 지금은 무슨 일이 있더라도 무츠코를 곁에 두고 싶어 하기 때문이지.

[카즈에] 아니, 왜요? (화로에 숯을 넣고 철병에 물을 붓고, ‘아사’ 이불을 고치고 여러 가지 일을 하면서 가벼운 말투로 말상대가 되어주고 있다.)

[아사]   그건 왜냐하면 내가 없더라도 무츠코가 할아버지를 따르면 너도 동경에 돌아가기 어려워질 테니까 그렇지.

[카즈에] (웃으며) 아이참, 이상한 말씀을 하시네요. 관두세요. 바보 같애. 사과라도 깎을까요? 의사선생님은 무엇이든지 먹기만 하면 좋아진다고 하셨어요.

[아사]   (살며시 고개를 저으며) 먹기 싫어. 아무 것도 내키질 않아. 어제 오신 의사선생님은 내 병을 뭐라고 하셨어?

[카즈에] (조금 주저하고는 분명하게) 담낭염일지도 모른댔어요. 이 병은 엄마처럼 무엇을 먹어도 금방 토하니까 쇠약해져서, 그래서 위험할 수도 있지만, 그래도 이제 음식이 배로 들어가게 되고 일주일 정도면 좋아진댔어요.

[아사]   (조용히 웃으며) 그러면 다행이련만. 난 이제 틀린 것 같아. 그것 말고 또 병이 있는 거지? 팔다리가 전혀 움직이질 않아.

[카즈에] 그야 의사한테 내보이면 건강한 사람이라도 이런저런 말을 듣게 마련이에요. 하나하나 신경 쓰면 끝이 없겠죠.

[아사]   뭐라고 하시든?

[카즈에] 아뇨. 아무 것도 아니에요. 그냥 말이죠, 가벼운 뇌일혈 증세가 있는 것 같다나요. 그리고 맥이 어떻다는 둥 이런저런 말을 했지만 잊어버렸어요. (익살스럽게) 말하자면 드시고 싶은 건 무엇이든 많이 드시면 낫는 거예요. 카즈에라는 여 박사님 진찰이면 그래요.

[아사]   (엄숙하게) 카즈에. 난 이제 낫고 싶지가 않구나. 이렇게 네가 간병해주면서 빨리 가고 싶어. 나한테는 그게 제일 행복하단다.

거실 시계가 천천히 10시를 알리는 소리가 들린다.

[카즈에] (‘아사’가 하는 말에 댓구도 하지 않고 안 들리는 척하며) 어머, 벌써 10시예요. (일어서며) 갈분탕(갈분에 설탕을 넣고 뜨거운 물을 부어 마시는 음료 - 역자 주)이라도 탈게요. 정말 뭐라도 드셔야지. (말하면서 안쪽 미닫이문을 열고) 아아, 오늘은 보기 드물게 좋은 날씨네요.

[아사]   카즈에. 여기에 있어줘. 뭘 먹어도 금방 토할 것 같아서 오히려 괴로울 뿐이니까. 어디에도 가지 말고 내 곁에 있어줘. 너한테 잠시 하고 싶은 말이 있어.

[카즈에] (미닫이문을 조용히 닫고 다시 병상 곁에 앉아 밝게) 엄마, 왜요?

[아사]   카즈에. 넌 이제 동경에는 돌아가지 않겠지?

[카즈에] (망설임 없이) 돌아갈 거예요. 아버지는 저한테 나가라고 했잖아요. 그리고 그날부터 이미 저와는 제대로 말도 하지 않으시는 걸 봐요. 돌아갈 수밖에 없잖아요.

[아사]   내가 이렇게 누운 채로 있는데 말이니?

[카즈에] 엄마 병 같은 건 금방 나으실 거예요. 그야 나을 때까지는 역시 전 아버지가 아무리 나가라고 하셔도 이 집에서 열심히 엄마 간호를 해드릴 작정이지만요.

[아사]   몇 년이라도?

[카즈에] 몇 년이라도라뇨. (웃으며) 엄마, 곧 나을 거예요.

[아사]   (고개를 저으며) 아냐 아냐. 난 알고 있어. 카즈에야. 나한테 무슨 일이 있으면 넌 아버지를 홀로 이 집에 남겨두고 동경으로 갈 생각이니?

[카즈에] 이제 됐어요. 그런 말씀. (얼굴을 돌리며 운다) 만약 그렇게 되면, 만약 그렇게 되면 카즈에도 죽어버릴 거예요.

[아사]   (한숨을 쉬고) 나는 너를 세상에서 가장 행복한 아이로 키우고 싶었는데 반대가 돼버렸어.

[카즈에] 아뇨. 저만이 불행한 게 아니에요. 지금 일본에서는 단 하나라도 행복한 사람이 있을까요? 저는요, 엄마. 아까 이런 편지를 써봤어요. (품속에서 방금 전 쓰다 만 편지를 남고 살며시 펴 들고) 잠깐 읽어볼게요. (조용히 읽는다) 삼가 아룁니다. 어음 300엔 분명히 수령했습니다. 이쪽에서는 쓸 일이 전혀 없었기에 당신으로부터 지금까지 받은 돈은 아직 그대로 있습니다. 당신이야말로 얼마든지 돈이 필요하시겠지요. 이제부터는 돈을 이쪽으로 보내시면 안 됩니다. 그리고 만약 그쪽에서 돈이 급히 필요하게 되면 전보로 알려주세요. 이쪽에서는 정말 아무것도 필요하지 않으니 얼마든지 보내드리겠습니다. 그때까지 맡아두도록 하겠습니다. 그런데 여전히 일은 열심히 하고 계신 것 같군요. 올해 전람회에 출품하실 그림도 그렇다면 어느 정도 완성되셨으리라 짐작됩니다. 새로운 현실을 그려야 하신다고 얼마 전 편지로 말씀하셨는데, 무엇을 그리셨나요? 우에노(上野) 역에서의 부랑자 무리인가요? 저라면 히로시마의 전쟁으로 타버린 모습을 그릴 텐데요. 그러지 않다면 동경에서 우리들 머리 위에 쏟아진 그 아름다운 화염과도 같은 비. 분명 좋은 그림이 될 거예요. 제가 있는 곳에서는 어머니가 열흘 정도 전에 어떤 안 좋은 사건의 충격 때문에 쓰러지셔서, 그로부터 계속 누워 계시므로 제가 간호해드리고 있습니다만, 오랜만이라 저는 왠지 보람을 느끼고 있습니다. 저는 이 어머니를 제 목숨보다도 사랑하고 있습니다. 그리고 어머니도 똑같이 저를 사랑하고 계십니다. 제 어머니는 훌륭한 분입니다. 그리고 아름다운 분이세요. 제가 그 일본 대부분이 공습을 당하고 있는 와중에 당신들이 말리는 것도 뿌리치고 무츠코를 데리고서 거지처럼 반미치광이 같은 차림으로 아오모리(靑森)행 기차를 타고, 도중에 몇 번이고 몇 번이고 공습을 당하면서 여러 역에서 내려지고는 노숙하고, 끝내는 식량이 떨어져 무츠코와 둘이서 끌어안고 울고 있었더니 어떤 여학생이 주먹밥과 잘게 썬 다시마, 그리고 딱딱한 빵을 주었기에 무츠코는 너무 기뻐서 흥분한 나머지 그 주먹밥을 여학생한테 화를 내며 던지곤 하여, 정말 보기도 흉하고 처참한 거지 모녀가 되어, 그래도 이 동북지방 끝에 있는 태어난 집으로 돌아오고 싶었던 것은, 지금 생각하면 분명 제가 죽기 전에 다시 한 번 제 아름다운 어머니를 만나고 싶은 일념이었던 것입니다. 제 어머니는 좋은 분입니다. 이번 어머니 병도 근본적으로는 저 때문에 일어난 일이나 마찬가지입니다. 저는 지금 이 어머니를 조금이라도 행복하게 해드리고 싶어요. 그 외에 다른 일은 일체 생각하지 않기로 했습니다. 어머니가 제게 언제까지나 어머니 곁에 있으라고 하시면 저는 이제 평생토록 어머니 곁에 있을 생각입니다. 당신 곁으로도 돌아가지 않을 작정입니다. 아버지는 세상에 대한 걱정이나 어머니에 대한 의리 때문에 저더러 일찍 동경으로 돌아가라고 합니다만, 그러나 어머니가 병으로 앓아눕게 되시더니 그런 아버지도 눈에 띄게 풀이 죽고 고집도 꺾인 듯합니다. 저는 이제 동경으로 돌아가지 않을지도 모릅니다. 만약 당신 쪽에서 저를 그립게 여겨주신다면 그림 그리는 것을 그만 두시고 여기 시골에 와서 저와 함께 농부가 되어 주세요. 그러실 수 없겠지요. 하지만 그런 마음이 드실 때에는 꼭 와주시기 바랍니다. 이제 날도 풀리고 눈도 녹아 논에도 푸르른 초목들이 보이기 시작하면 저는 매일 괭이를 짊어지고 논밭에 나가 묵묵히 일할 생각입니다. 저는 그저 여자농부가 되겠습니다. 저만이 아니라 무츠코까지도 여자 농부로 만들어버릴 작정입니다. 저는 지금 일본의 정치가나 사상가, 예술가 그 누구한테도 의지하고 싶지 않습니다. 지금은 누구나 자기들의 하루하루 살아가는 일로 벅차겠지요? 그렇다면 그렇다고 솔직하게 말하면 좋을 텐데 정말 뻔뻔하게 국민을 지도한다거나 그러면서 밝게 살라는 둥 희망을 가지라는 둥 무슨 소리인지도 모르는 잔소리만을 늘어놓고, 그리고 그게 문화라니요. 어이가 없잖아요. 문화라는 게 어떤 거죠? 글(文)귀신(お化け : 귀신이라는 뜻 - 역자 주 )이라고 써 있죠. 왜 사람들은 누구든지 모두 지도자가 되고 싶어 하는 걸까요. 전쟁 중에도 이상한 지도자만 많아서 질렸는데 이번에는 또다시 일본 재건하겠다는 지도자들의 인플레이션 같더군요. 끔찍한 일이에요. 일본은 이제부터 훨씬 더 나빠질 거예요. 젊은 사람들은 공부해야만 하고 저희들은 일해야만 한다는 건, 그건 당연한 일인데도 그것을 피하기 위해 여러 가지 그럴싸한 핑계가 붙더군요. 그렇게 해서 점점 떨어질 데까지 떨어져가는 거예요. 근데요, ‘아나키’가 어떤 거죠? 저는 그건 중국에 있는 도원경 같은 것을 만들어보는 게 아닐까 해요. 마음이 맡는 친구들끼리 논밭을 갈고 복숭아나 배나 사과나무를 심고는 라디오도 안 듣고 신문도 안 읽고 편지도 안 오고 선거도 없고 연설도 없고 모두가 자신의 과거에 대한 죄를 자각하고 소심해져서, 그야말로 자기가 사랑하듯 이웃을 사랑하여, 그리고 지치면 잠이 드는, 그런 부락을 만들 수 없을까요? 저는 지금이야말로 그런 부락을 만들 수 있을 것 같아요. 글쎄요. 우선 제가 농부가 되어 스스로 시험해볼게요. 눈이 사라지면 곧바로 저는 논으로 나가 (읽는 것을 멈추고 편지를 무릎 위에 올려놓고는 굳은 미소를 지으며 어머니를 보고서) 여기까지 썼는데 이제 저는 이 편지를 마지막으로 스즈키 씨와는 헤어지게 될지도 몰라요.

[아사]   스츠키 씨라고 하니?

[카즈에] 네. 저희들이 신세를 많이 졌어요. 이 분 덕분에 저와 무츠코는 그 전쟁 속에서도 어떻게는 살아갈 수 있었어요. 하지만 엄마, 저는 이제 다 잊을게요. 이제부터는 평생 동안 엄마 곁에 있을 거예요. 생각해보면 엄마도 에이이치가 돌아오지 않고, (말해버리고 나서 어쩔 줄을 몰라 하며) 그래도 에이이치는 괜찮아요. 이제 곧 씩씩하게 돌아오겠지만요.

[아사]   너와 무츠코가 이 집에 있어준다면 에이이치가 돌아오지 않아도 괜찮아. 그 아이 일은 이미 포기했어. 카즈에, 난 에이이치보다도 너와 무츠코가 너무나 가여워서 말이야. (운다)

[카즈에] (손수건으로 ‘아사’ 눈물을 닦아주고서) 전 저 같은 건 어떻게 되어도 상관없어요. 정말로 항상 그렇게 생각해요. (고개를 숙이고) 나쁜 일만 해왔잖아요.

[아사]   카즈에. (색다른 목소리로) 여자한테는 모두 비밀이 있어. 너는 그걸 숨기지 않았을 뿐이야.

[카즈에] (이상하다는 듯이 아사 얼굴을 들여다본다) 엄마, 왜 그러세요, 그렇게 심각한 얼굴로요. (수줍은 듯한 미소)

[아사]   (그것에 개의치 않고) 그로부터 며칠이나 됐니.

[카즈에] 언제부터요?

[아사]   그날 밤부터.

[카즈에] 글쎄요, 이제 열흘 정도 되지 않았나요? 관두자구요. 그날 밤 얘기는.

[아사]   열흘? 그렇구나. 열흘밖에. 난 반년이나 된 것 같아.

[카즈에] 그야 엄마는 그날 밤 그러시고 계단 밑에서 쓰러져서 사흘 동안이나 의식이 없으셨잖아요. 그날 밤이 훨씬 먼 꿈처럼 느끼는 건 그럴 만도 하죠. 꿈이에요. 저는 그것도 잊기로 했어요. 모든 것을 잊어버릴 거라구요.. 저는 농부가 돼서 우리들의 도원경을 만들 거예요.

[아사]   세이조 씨는 그 후로 어떻게 됐는지 무슨 소식 못 들었니?

[카즈에] 몰라요, 그런 사람 소식 같은 건. 이제 전 잊어버릴 거니까 괜찮아요. 술을 끊고 요즘 사람이 바뀐 것처럼 일하게 되었다며 어제 그 사람 여동생이 와서 그런 말을 했지만, 그래도 믿을 게 못 돼요.

[아사]   어서 색시라도 맞으면 좋을 텐데.

[카즈에] 요즘 무슨 그런 얘기도 있데요. 여동생이 그러더군요. 이번 중매는 어쩐 일인지 오빠가 적극적이라면서요. 저는 알 것 같아요.

[아사]   뭘 아는데?

[카즈에] 뭐라뇨. 세이조 씨 마음이요.

[아사]   왜?

[카즈에] 왜라뇨. 그건 엄마한테 그날 밤 그렇게까지 당하는, 그랬는데도 회심하지 않으면 그 사람은 바보나 악마예요.

[아사]   그 바보나 악마는 나야. 나라구. 난 그날 밤 그 사람을 정말로 죽이려고 했어.

[카즈에] 됐어요. 이제 그만해요, 엄마. 저를 위해서, 모두 저를 위해서, 엄마 미안해요. 이제부터 저는 (울음을 터뜨리며) 효도 잘 하고 은혜를 갚을 테니 아무 말도 하지 말세요. 일본에는 이제 세계에 자랑할 거라고는 하나도 없지만 그래도 제 엄마는, 제 엄마만은.

[아사]   아니야. 난 너보다 훨씬 더 나쁜 여자란다. 난 그날 밤 그 사람을 죽이려 한 건 너 때문이 아니었어. 나 때문이야. 카즈에, 나를 이대로 죽여줘라. 죽는 게 제일 행복해. 카즈에, 그 사람은 6년 전 똑같이 그렇게 해서 나를…….

[카즈에] (고개를 들고 파랗게 질린다)

[아사]   난 바보라서 속았어. 여자는, 여자는 왜 이토록……. (운다)

[카즈에] (고통을 못 이기듯 거칠게 숨을 쉬고는 일어선다. 무릎 위에서 편지가 흩날리듯 떨어진다. 그것은 보고는) 도원경, 유토피아, 농부, (제1막에 있었던 것과 같이 조용하고 기이한 웃음소리를 낸다) 웃기고 있네. 다들 웃기고 있어. 이게 일본의 현실이야. (크게 ‘아하하하’ 하고 소리 내어 웃는다) 일본의 지도자들이여 우리들을 구원해주시오. 할 수 있어요? 할 수 있냐구요. (라고 말하면서 편지를 두 장으로, 네 장으로, 여덟 장으로, 박박 찢고는) 에이, 마음대로 해요. 난 동경의 좋아하는 남자한테 갈 거야. 타락할 데까지 타락하는 거라구. 이상도 나발이고 있기는 뭐가 있어.

현관문을 난폭하게 두드리는 소리가 들린다.

“전보예요, 시마다 카즈에 씨. 전보 왔어요.” 라는 집배원 목소리.

[카즈에] 어머, 나한테 전보라니. 싫어, 됐어. 쓸데없어. 지금 일본에서는 누구한테나 좋은 소식이라는 게 있을 리가 없어. 분명 나쁜 소식일 거야. (우왕좌왕 거리다가 손에 들고 있던 많은 종이조각들은 한 번에 화로 속으로 던져 넣는다. 불길이 솟아오른다. 아아, 이것도 불꽃놀이. (미친 듯이 웃는다) 한겨울의 불꽃놀이야. 내가 꿈꿨던 도원경도 애처로운 결심도 모두 말도 안 되는 한겨울의 불꽃놀이라구.

현관에서, “전보 왔어요. 아무도 안 계시나요. 시마다 카즈에 씨. 긴급 전보예요.” 목소리가 이어지면서,

― ―  막

Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)

불꽃놀이(花火)

다자이 오사무(太宰 治) (1942)

번역 : 홍성필


 소화(昭和) 초기, 동경에 있는 한 가정에서 일어난 기이한 사건이다. 요츠야(四谷) 구 모 번지 모 호에 츠루미 센노스케(鶴見 仙之助)라는, 어느 정도 이름이 알려진 서양화가가 있었다. 그 무렵 이미 50을 넘었었다. 동경에 사는 의사 아들이었으나 젊었을 때 프랑스로 건너가 르노와르라는 거장에게 사사하여 서양화를 배우고, 돌아와서는 일본 화단에 있어서 상당한 지위를 얻을 수 있었다. 부인은 무츠(陸奧) 지방 출신이다. 교육자 가정에 태어나, 아버지가 전근을 명 받을 때마다 가족도 함께 이사하며 여러 곳으로 옮겨 다녔다. 그 아버지가 동경의 독일어학교 주사(主事)로 영전(榮轉)하여 온 것은 부인 나이 17세이던 봄이었다. 얼마 지나지 않아 다리를 놓는 사람이 있어 갓 돌아온 센노스케와 결혼했다. 1남1녀를 두었다. 카츠지(勝治)와 세츠코(節子)다. 이 사건이 일어났을 때는 카츠지가 23세, 세츠코는 19세 되던 한여름이다.


 사건은 이미 3년 전부터 징조를 보이기 시작하고 있었다. 센노스케와 카츠지의 충돌이다. 센노스케는 몸집이 작고 품위 있는 신사다. 젊었을 때는 상당한 독설가였다고 하나 지금은 매우 말이 없다. 가족한테도 평소에는 말을 하지 않는다. 특별한 일이 있을 때만 작은 목소리로 조용히 말한다. 불필요한 말을 하는 일도 듣는 일도 싫어하는 듯하다. 담배는 태우지만 술은 안 한다. 아틀리에와 여행, 센노스케의 생활공간은 그 두 곳뿐인 것처럼 보였다. 하지만 예술계 일각에서는, 츠루미는 항상 금고 옆에서 산다고 하는 기이한 소문도 나돌고 있는 것 같아, 그렇다면 센노스케의 생활공간도 도합 세 곳이 되는 것이나, 그와 같은 소문은 가난하고 타락적인 화가들 사이에서만 유행하고 있는 듯하여, 항상 있어왔던 신경질적 복수와도 같은 조소에 지나지 않는 듯한 구석도 있다고 하니 그대로 믿을 수도 없다. 아무튼 세상 사람들은 센노스케를 상당히 존경하고 있었다.


 카츠지는 아버지를 닮지 않고 몸집도 컸고 외모도 둔탁한 느낌을 주었으며, 그리고 섣불리 화를 잘 내어, 예술가의 선천적 재능이라는 부분에 있어서는 그야말로 눈곱만큼도 없어, 어렸을 때에는 매우 개를 좋아하여, 중학교 시절에는 투견을 두 마리나 기르던 적도 있다. 힘센 개를 좋아했다. 개에 질리자 이번에는 스스로 권투에 빠졌다. 중학교에서 2번이나 낙제하고 겨우 졸업한 봄에 아버지와 심하게 충돌했다. 아버지는 그 때까지 카츠지의 일에 대해서는 거의 방임하고 있는 것처럼 보였다. 어머니만이 카츠지의 장래에 대해 고민하고 있는 듯했다. 그러나 이번에 카츠지의 졸업을 계기로 하여 아버지가 카츠지에게 어떠한 생활방침을 바라고 있었는가, 그 전모가 드러났다. 의사뿐이다. 가장 쉽게 입학할 수 있는 의과대학을 골라 그 학교에 두 번이고 세 번이고 입학할 수 있을 때까지 시험을 봐라, 그것이 카츠지에게 있어서 최선의 길이다. 이유는 말하지 않겠으나 훗날 반드시 이해할 수 있을 때가 온다면서 어머니를 통해 카츠지에게 선고했다. 이에 대해 카츠지의 희망은 너무나 거리가 있었다.


 카츠지는 티베트에 가고 싶었던 것이다. 왜 그와 같은 모험이 떠올랐는지, 혹은 소년항공잡지에서 어떤 것을 읽고 강한 감격을 맛보았는지 분명하지 않지만, 아무튼 티베트에 가고자 하는 희망만은 완고했다. 양자의 생각은 서로 너무나도 거리가 멀었기에 어머니는 당황했다. 티베트는 아무리 생각해도 너무 당돌하다. 어머니는 우선 카츠지의 그 생각 없는 희망을 포기하도록 당부했다. 카츠지는 막무가내다. 티베트에 가는 것은 자신의 오랜 이상이었으며, 중학교 시절에 학업보다 신체 단련에 노력한 것도 사실은 티베트에 가기 위한 준비였던 것이다, 인간은 자신이 최선이라고 믿은 길을 웅비하지 않으면 살아도 시체와 같다. 어머니, 인간은 언젠가 죽어요, 뜨거운 눈물을 흘리며 고집을 부리는 모습을 보고 있자 하니 소년의 순수하고 간절한 정열도 느껴져 가련하기까지 했다. 어머니는 당혹스러울 따름이다. 지금에 와서는 오히려 어머니가 티베트인지 어딘지 하는, 수 만리 떨어진 곳으로 가버리고 싶은 심정이다. 어떻게 타일러도 카츠지는 자신의 마음을 바꾸지 않고, 바꾸기는커녕 점점 자신의 비장한 결심을 굳힐 뿐이다. 어머니는 뜻을 굽혔다. 캄캄한 심정으로 아버지에게 보고했다. 그러나 아무리 그렇다 해도 티베트라고는 말을 꺼낼 수가 없었다. 만주에 가고 싶다고 하네요, 하고 아버지에게 말했다. 아버지는 무표정으로 잠시 생각했다. 답은 실로 의외였다.


 “가도 되겠지.”


 그렇게 말하고서 팔레트를 다시 쥐고는,


 “만주에도 의과대학은 있어.”


이렇게 되면 문제가 더욱 복잡해질 뿐이며 아무것도 안 된다. 어머니는 이제 와서 티베트라고 고쳐 말할 수도 없었다. 그대로 물러나 카츠지에게 티베트는 포기하고 하다못해 만주에 있는 의과대학 정도로 해주지 않겠냐며, 지금은 필사적으로 타일러보았으나, 카츠지에게는 마이동풍이다. 흥, 하고 웃고는, 만주라면 같은 반 소오마(相馬)군도, 그리고 신(辰)짱도 간다고 했다, 만주 같은 곳이란 그런 소인배들이 가기에는 딱 좋은 곳이다, 신비성이 없지 않는가, 나는 무슨 수를 써서라도 티베트로 갈 것이다, 일본에서 가는 최초의 개척자가 될 것이다, 양을 10,000 마리나 기르고, 그리고 등등 철없는 공상을 끝도 없이 늘어놓는다. 어머니는 울었다.


 결국 아버지 귀에 들어갔다. 아버지는 비웃으며 카츠지 앞에서 조용히 말했다.


 “어리석은 놈.”


 “뭐래도 괜찮다구. 난 갈 거야.”


 “가지 그래. 걸어서 갈 건가?”


 “날 놀리는 거야!” 카츠지가 아버지에게 달려들었다. 이것이 불효의 시작.


 티베트 행은 흐지부지 되었으나 카츠지는 이후 무서운 가정파탄자로서 서서히 그 흉악한 모습을 드러내기 시작했다. 의과대학 시험을 봤는지 안 봤는지, (카츠지는 시험을 보았다고 말한다) 또는, 다음 시험을 대비해 공부를 하고 있는 것인지, (카츠지는 공부하고 있지, 라고 말한다) 전혀 믿을 수가 없다. 카츠지의 말을 믿을 수 없어 식사 때 어머니는 무심코 “정말이니?” 라고 말을 꺼내는 바람에 머리에 미소시루 세례를 받았다.


 “너무하네.” 밝게 웃으면서 말하고는 재빨리 어머니의 머리카락을 앞치마로 닦아주어, 아무렇지도 않은 듯 분위기를 만들어 준 것은 여동생 세츠코였다. 아직 여학생이다. 이 무렵부터 세츠코의 묘한 성격이 나타난다.


 카츠지의 용돈은 매달 30엔, 세츠코는 15엔, 이는 매월 정해진 날짜에 어머니로부터 지급되는 금액이다. 카츠지에게 충분할 리가 없다. 하루 만에 다 써버릴 때도 있다. 무엇에 쓰는지 그것은 훗날 점점 알게 되는데, 카츠지는 처음에 “알고 있잖아. 필요한 책이 있어서 그래.” 라고 말했었다. 용돈을 받은 그 날, 카츠지는 세츠코에게 오른손을 쑥 내민다. 세츠코는 고개를 끄덕이고 오빠의 큰 손바닥 위에 자신의 10엔짜리 지폐를 올려놓는다. 그것으로 만족할 때도 있으나, 계속 가만히 손을 뻗은 채로 있을 때도 있다. 세츠코는 순간 울상을 지으나 억지로 웃으며 나머지 5엔 지폐까지도 카츠지의 손바닥 위에 놓아준다.


 “땡큐!” 카츠지는 그렇게 말한다. 세츠코의 용돈은 1전도 안 남는다. 세츠코는 그날부터 용돈을 어떻게 해서든 마련해야 한다. 아무리 해도 안될 때에는 하는 수없이 얼굴을 붉히며 어머니에게 당부한다. 어머니는 말한다.


 “카츠지만이 아니라 너까지도 이렇게 씀씀이가 헤퍼서는 원.”


 세츠코는 변명하지 않는다.


 “괜찮아요. 다음달은, 괜찮아요.” 라고 밝은 어투로 말한다.


 그 때까지는 그나마 괜찮았다. 세츠코의 옷이 사라지기 시작했다. 어느 틈엔가 옷장에서 슬그머니 옷들이 사라지고 있다. 처음에는 아직 한 번도 입지 않았던 외출복이 어느새 사라진 것을 알아차렸을 때에는, 세츠코도 역시 안색이 변했다. 어머니에게 물었다. 어머니는 차분하게 옷이 혼자 어딜 가겠냐, 잘 찾아보라며 말했다. 세츠코는, 그래도, 라고 말하려다 입을 다물었다. 복도에 서 있는 카츠지를 본 것이다. 오빠는 슬쩍 세츠코에게 눈짓을 보냈다. 기분이 나빴다. 세츠코는 또다시 옷장을 뒤지고는,


 “어머, 찾았어요.” 라고 말했다.


 단둘이 되었을 때 세츠코는 오빠에게 조용히 물었다.


 “팔아 버린 거야?”


 “난 몰라.” 따다닥, 닥, 다다닥, 복도에서 탭 댄스 춤을 추고서, “되돌려주지 않을 사람이 아니야. 참으라구. 잠시 동안이잖아.”


 “정말이지?”


 “치사한 표정 짓지 마. 고자질하면 후려 팬다.”


 나쁜 짓을 했다는 듯한 모습도 없었다. 세츠코는 오빠를 믿었다. 그 외출복은 결국 돌아오지 않았다. 그 외출복만이 아니라 그 이후에도 옷은 두 벌, 세 벌, 옷장에서 사라져 가는 것이다. 세츠코는 여자다. 옷을 피부처럼 소중히 여기고 있다. 그 옷들이 어느새 모습을 감춘 것을 발견할 때마다 갈비뼈 하나를 잃은 듯, 참을 수 없는 쓸쓸함을 느낀다. 살아가는 보람이 없는 심정이다. 하지만 지금은 오빠를 믿는 수밖에 다른 도리가 없다. 어디까지나 오빠를 믿으려고 생각했다.


 “팔면, 안돼.” 그래도 가끔 너무나 불안하여 조심스럽게 카츠지에게 속삭일 때가 있다.


 “멍청하긴. 날 믿지 않는 거야?”


 “믿어.”


 믿을 수밖에 없다. 세츠코에게는 옷을 잃은 쓸쓸함 외에도 만약 이 일을 어머니가 알면 어떻게 해야 하는지에 대한 무서운 불안감도 있었다. 두, 세 번 어머니에 대해 억지스러운 변명을 한 적도 있다.


 “야카스리의 세이멘이 있었잖니. 그걸 입으면 어때?”


 “아니에요, 괜찮아요. 이걸로 됐어요.” 마음속은 생사의 갈림길이다. 위기일발이었다.


 자취를 감춘 자신의 옷이 어떤 곳으로 갔는지 조금씩 세츠코한테도 알게 되었다. 전당포라는 것의 존재, 역할을 안 것이다. 꼭 그 옷을 어머니에게 보여야만 하는 지경에 이르렀을 때에는 고생해서 돈을 마련하여 오빠에게 전한다. 케츠지는 “오케이” 라며 슬며시 집을 나간다. 옷을 안고 금새 돌아올 때도 있나 하면, 밤이 깊어 술에 취해서 돌아와서는 “미안하다”라고 하며 그냥 넘어갈 때도 있다. 시간이 지나자 세츠코는 오빠한테 배워 혼자 전당포에 옷을 가지러 갈 때까지 있게 되었다. 돈을 어떻게 해도 마련할 수 없어 다른 옷을 보자기에 싸서 가지고 가서는 전당포 창고에 있는 필요한 옷과 교환하는 방법도 익혔다.


 카츠지는 아버지의 그림을 훔쳤다. 그것은 분명 카츠지 짓이었다. 그 그림은 작은 스케치 판이었으나, 아버지가 최근에 그린 걸작 중 하나였다. 아버지가 북해도 여행을 떠났을 때의 수확이다. 20장 가까이 그려왔으나 센노스케 씨는 그 중에서도 이 작은 설경화만이 조금 마음에 들었기에 다른 20장의 그림은 곧바로 화랑에게 넘겨주었으나 이 한 장만은 곁에 남겨두어 아틀리에 벽에 걸어 놓았다. 카츠지는 아무렇지도 않게 그것을 가져갔다. 아무리 싸게 팔아도 100엔 이상으로 팔렸을 것이다.


 “카츠지, 그림을 어떻게 했어.” 2, 3일 지나 저녁 때 아버지가 조용히 한 마디 했다. 알고 있었던 것 같다.


 “무슨 소리에요?” 태연하게 반문한다. 조금도 당황하는 기색이 없다.


 “어디에다 팔았냐. 이번 만은 용서하마.”


 “잘 먹었어요.” 카츠지는 젓가락을 딱 놓고 인사했다. 일어서서 옆방으로 가서는 경박한 노래를 부른다. 아버지는 안색이 변하여 일어서려 했다.


 “아빠!” 세츠코가 말렸다. “오해예요. 오해라구요.”


 “오해?” 아버지는 세츠코의 얼굴을 보았다. “넌 알고 있었냐?”


 “아, 아뇨.” 세츠코에게는 구체적인 일을 몰랐다. 그러나 대충 짐작은 갔다. “제가 친구한테 줘버렸어요. 그 친구는 오랫동안 병에 걸려있거든요. 그래서, 저……” 역시 말이 잘 안 나왔다.


 “그랬군.” 아버지는 물론 그 말이 거짓임을 알고 있었다. 그러나 세츠코의 애절한 목소리를 듣고는 포기했다. “나쁜 녀석 같으니라구.” 라고 누구에게랄 것도 없이 말하고서 식사를 계속했다. 세츠코는 울었다. 어머니도 고개를 숙이고 있었다.


 세츠코에게는 오빠의 생활내용이 어느 정도 알게 되었다. 오빠에게는 나쁜 친구들이 있었다. 많은 친구들 중 특히 친하게 지내고 있는 사람 세 명이 있었다.


 카자마 시치로(風間 七郞). 이 사람은 거물이었다. 카츠지는 그 수험공부 기간 동안 임시로 T대학 예과에 적을 두고 있었으나, 카자마 시치로는 그 T 대학 예과에서 이른바 보스였다. 나이도 이제 서른 가깝다. 대부분 양복을 입고 있었다. 이마는 좁고 눈이 쑥 들어가고서 입이 큰, 보기에도 정력적인 얼굴을 하고 있었다. 카자마라는 칙선의원(勅選議員)의 조카라고 했는데 믿을 수 없는 노릇이다. 거의 직업적인 악한이다. 말을 매우 잘 한다.


 “치루치루 (츠루미 카츠지의 별명이다) 이제 서서히 발을 씻지 그래. 츠루미 화백의 도련님이 이런 꼴이면 불쌍해서 못 보겠어. 우리들을 신경 쓸 필요는 없다구.” 사려 깊고 진지하게 말한다.


 듣고 있는 치루치루. 감복하지 않을 수 없다. 우리 사이에 무슨, 아버지는 아버지고 나는 나야, 자마 짱(카자마 시치로의 별명) 너 혼자를 죽게 내버려두진 않을 거라구, 라고 하는 바보 같은 소리를 하고 계속 카자마와 그 일당에 대해 충성을 맹세하는 것이다.


 카자마는 진지한 얼굴을 하고 카츠지의 집에까지 찾아온다. 매우 예의 바르다. 노리는 것은 세츠코다. 세츠코는 아직 여학생이었으나 몸집도 크고, 얼굴은 오빠를 안 닮아 단아했다. 세츠코는 오빠 방으로 홍차를 가지고 간다. 카자마는 햐한 이빨을 보이며 웃고는 “안녕하세요.” 라고 한다. 시원한 느낌이다.


 “이런 가정에 있으면서, 자네.” 라고 옆방으로 물어가는 세츠코에게 들릴 정도로 큰 소리로, “공부하지 않으면 안 되지. 이번에 내 공책을 보여줄 테니 공부를 해.” 라고 말한다.


 카츠지는 싱긍싱글 웃고 있다.


 “정말이라구!” 카자마는 엄하게 타이른다.


 카츠지는 부랴부랴,


 “응, 그래, 응, 알았어.” 라고 대답한다.


 우둔한 카츠지에게도 조금은 눈치를 챘다. 세츠코를 카자마에게 연결해주는 위험한 태도를 취하기 시작했다. 상납하는 식으로 하려 한 듯하다. 카자마가 찾아오면 용건도 없는데도 세츠코를 방으로 불러 자신은 슬그머니 자리를 피한다. 어리석은 짓이다. 밤 늦게 카자마를 정류장까지 배웅하게 한다거나 신쥬쿠(新宿)에 있는 카자마의 아파트에 특별한 일도 없는데도 교과서 등을 전해주도록 보낸다. 세츠코는 항상 오빠의 명령을 따랐다. 오빠 말에 의하면 카자마는 부잣집 도련님에다가 수재이며 인격이 고결한 사람이라고 한다. 오빠 말을 믿을 수밖에 없다. 사실 세츠코는 카자마를 의지하고 있었다.


 아파트로 교과서를 전해주러 갔을 때,


 “아, 고마워. 쉬웠다 가지 그래. 커피를 끓일게.” 편하게 대해준다.


 세츠코는 문가에 선 채로,


 “카자마 씨, 저희들을 살려주세요.” 비참할 정도로 애원하는 표정이었다.


 카자마는 맥이 풀렸다. 관두기로 했다.


 한 명 더. 스기우라 토오마(杉浦 透馬). 이는 카츠지에게 있어 가장 상대하기 힘든 친구였다. 그러나 어떻게 해도 떨어질 수가 없었다. 그와 같은 친구관계가 인생에는 간혹 있다. 하지만 스기우라와 카츠지 사이의 친구관계만큼 가소롭고 무의미하기도 드물다. 스기우라 토오마는 고학생이다. T대학 야간부에 다니고 있었다. 맑시스트다. 정말인지 아닌지는 모르겠으나, 아무튼 당사자는 매우 거창하게 말하곤 했다. 그 스기우라 토오마에게 인정을 받고 말았다는 것이다.


 본래부터 이론 쪽에는 약했던 카츠지는 입을 다물 뿐이었다. 그러나 카츠지에게는 도저히 스기우라 토오마를 거부할 수 없었다. 말하자면 뱀에게 찍힌 개구리처럼 땅바닥에 달싹 붙어 있을 뿐 전혀 움직일 수 없는 것이다. 그리 좋은 모양새는 아니었다. 이 점에 대해서는 세 가지 원인을 생각할 수 있다. 생활에 있어서 무엇 하나 부족한 것 없이 풍요롭게 자란 청년은 극빈가정에서 태어나 하나부터 모든 것을 스스로의 힘으로 처리해온 청년을 거의 본능적으로 경외하고 있는 것이다. 다음으로는 스기우라 토오마가 술도 담배도 전혀 입에 대지 않는다는 점이다. 카츠지는 술, 담배는 물론이거니와 이미 숫총각도 아니었다. 방탕한 생활을 하고 있는 자는 반드시 금욕적인 생활을 동경한다. 그리하여 금욕적인 생활을 하고 있는 사람을 답답하게 느끼면서도 거부할 수 없어, 오히려 스스로 자기 자신을 비하하며 질질 끌며 교재를 계속하고 있는 것이다. 세 번째로는 스기우라 토오마에게 인정 받았다는 자부심이다. 인정 받아 난처해 하고 있으면서도 스기우라 군과 같은 고결한 투사에게 “츠루미 군은 유망하다” 라는 말을 들으면 내심 기분이 그리 나쁘지만은 않은 구석이 있었던 것이다. 무엇이 어떻게 유망한지 카츠지에게는 알 길이 없었으나 아무튼 지금의 카츠지를 진지하게 칭찬해주는 친구는 이 스기우라 토오마 한 명밖에 없었던 것이다. 이 스기우라한테까지 포기 당한다면 매우 쓸쓸해질 것이라 생각되어 점점 떨어질 수 없게 되는 것이다. 스기우라는 실로 달변가였다. 여행가방 같은 것을 들고 밤늦게 카츠지의 집 현관에 나타나 “아무래도 또 내 신변이 위험해진 것 같아. 누군가에게 미행 당하고 있는 것 같기도 하니, 자네, 잠시 집 주변을 돌아봐주지 않을 텐가.” 라고 작은 목소리로 말한다. 카츠지는 긴장하여 살며시 마당 쪽에서 바깥으로 나가 집을 한 바퀴 돌고 “이상 없는 것 같습니다.” 라고 조심스럽게 말한다. “그렇군. 고맙네. 이제 나도 오늘을 끝으로 자네와 만나지 못할지도 모르지만, 그러나 이 몸의 위험보다도 내게는 프로파간다가 더 중요합니다. 체포되는 그 순간까지 나는 프로파간다를 소홀이 할 수 없습니다.” 역시 낮은 목소리로, 그러나 한 마디의 지체도 없이 담담하게 말하기 시작한다. 카츠지는 너무도 술이 마시고 싶다. 그러나 스기우라의 진지한 태도가 어딘지 두렵다. 하품을 억지로 참고서, “그렇습니다, 맞습니다” 라고 말하고 있다. 스기우라는 묵고 갈 때도 있다. 밖에 나가면 위험하다고 하니 하는 수 없다. 돌아갈 때에는 당에 내는 비용이라고 하여 10엔, 20엔을 청구한다. 울상으로 건네주면 “당케”라고 하고 돌아간다.


 마지막 한 명, 실로 기이한 친구가 있었다. 아리하라 슈사쿠(有原修作). 서른을 조금 넘은 사람이다. 신진작가라고 했다. 그리 듣지 못하는 이름이지만 아무튼 신진작가라고 한다. 카츠지는 이 아리하라를 ‘선생님’이라 부르고 있었다. 카자마 시치로로부터 소개를 받아 알게 된 것이다. 카자마들이 아리하라를 ‘선생님’이라고 하여 카츠지도 본받아 ‘선생님’이라고 부르고 있을 뿐이다. 카츠지에게 소설계에 관한 일은 아무 것도 모른다. 카자마들이 아리하라를 천재라고 하여 인정해주고 있는 듯했으므로 카츠지도 또한 아리하라를 인종이 다른 특별한 사람으로서 소중이 다루고 있었던 것이다. 아리하라는 신기할 정도로 아름다운 얼굴을 하고 있었다. 몸집도 날씬하여 품위가 있었다. 옅은 화장까지 하고 있을 때도 있다. 술은 어느 정도 마시지만, 여자에게는 무관심인 척하고 있었다. 어떤 생활을 하고 있는지, 주소는 항상 바뀌어 일정하지 않은 듯했다. 이 사람이 왠지는 모르지만 카츠지를 곁에 두고 놔주질 않는다. 왕이 흑인 씨름꾼을 기르면서 심심할 때 위로로 삼는 모습과 퍽 닮았다.


 “치루치루는 피타고라스의 정리를 알고 있나?”


 “모릅니다.” 카츠지는 조금 기운이 빠진다.


 “자네는 알고 있어. 말로 설명할 수 없을 뿐이라네.”


 “그렇군요.” 카츠지는 안심한다.


 “그렇지? 정리라는 건 모두 그런 것들이야.”


 “그런가요.” 아첨 어린 웃음을 지으며 아리하라의 아름다운 얼굴을 부러운 눈빛으로 올려본다.


 카츠지에게 압도적인 명령을 내려서 센노스케 씨의 그림을 훔치게 한 것도 이 놈이다. 혼모쿠에 데려가서는 카츠지만 놔두고 온 것도 이 놈이다. 카츠지가 푹 자고 있는 동안 아리하라는 서둘러 혼자 가 버린 것이다. 카츠지는 다음 날 요금을 지불하는 데에 매우 고생했다. 더구나 그 하룻밤 때문에 골치 아픈 병까지 걸리고 말았다. 잊을래야 잊을 수가 없다. 그러나 카츠지는 아리하라로부터 떨어질 수가 없다. 아리하라에게는 묘한 자존심 같은 것이 있어 절대 남의 집으로는 놀러 가지 않는다. 대개 전화로 카츠지를 불러낸다.


 “신쥬쿠 역에서 기다리고 있겠다.”


 “예, 곧 나가겠습니다.” 역시 집을 나선다.


 카츠지의 씀씀이는 늘어날 뿐이다. 결국에는 식모인 마츠야(松や)의 저금까지 강탈하기에 이르렀다. 부엌 구석에서 마츠야는 그 일에 대해 동생인 세츠코에게 하소연했다. 세츠코는 자신의 귀를 의심했다.


 “무슨 소릴 하는 거예요.” 오히려 마츠야를 때려주고 싶었다. “오빠는 그럴 사람이 아니에요.”


 “네.” 마츠야는 묘한 웃음을 지었다. 나이는 스물이 넘어 있었다.


 “돈은 아무래도 상관 없습니다만, 약속……”


 소름이 끼쳤다.


 “마츠야, 난, 무서워.” 세츠코는 선 채로 울기 시작했다.


 마츠야는 가엾은 눈빛으로 세츠코를 보고는,


 “괜찮습니다. 마츠야는 아버님께도 사모님께도 말씀 드리지 않겠습니다. 아가씨 한 분, 가슴 속에 담아주세요.”


 마츠야도 희생자 중 한 사람이었다. 강탈당한 것은 저금만이 아니었던 것이다.


 카츠지도 분명 괴로웠으리라. 그러나 그 작은 폭군은 사과하는 법을 몰랐다. 사과한다는 일을 오히려 매우 비겁한 짓이라고 여기고 있는 듯하다. 스스로 잘못을 저지를 때마다 오히려 함부로 화를 내는 것이다. 그리고 화풀이의 대상은 항상 세츠코다.


 어느 날, 아버지는 아틀리에로 카츠지를 불러들였다.


 “부탁이다!” 센노스케는 거친 호흡을 하며 “그림을 가져가지 말아주게!”


 아틀리에 구석에 높이 쌓인, 그리다 만 그림 중에서 비교적 완성된 그림을 골라 두 장, 세 장 식으로 카츠지는 훔쳐가고 있었던 것이다.


 “내가 어떤 사람인지 자네는 알고 있나요?” 아버지는 요즘 자기 자식인 카츠지에 대해 이상하게 남처럼 말하게 되고 있었다. “나는 나 자신을 일류 예술가라고 생각하네. 그런 그리다 만 그림이 한 장이라도 시장에 나돌면 어떤 결과가 되는지 자네는 알고 있나요? 난 예술가입니다. 이름이 아까운 겁니다. 부탁이니 더 이상 그런 짓 좀 하지 말아주게!” 목소리를 떨며 말하는 센노스케 씨의 얼굴은 차갑고 푸른 악귀처럼 보였다. 아무리 카츠지라고는 하나 몸을 움츠렸다.


 “다시는 안 그러겠습니다.” 고개를 숙인 체 눈물을 떨어뜨렸다.


 “말하기 싫은 것도 말해야겠지만.” 아버지는 조용한 말투로 돌아가 살며시 일어나 아틀리에의 큰 창문을 열었다. 이미 초여름이다. “마츠야를 어떻게 할 생각인가요?”


 카츠지는 소스라치게 놀랐다. 작은 눈을 부릅뜨고 아버지를 바라볼 뿐 말이 안 나왔다.


 “돈을 돌려주고,” 아버지는 마당의 신록을 바라보며, “휴가를 주려 합니다. 결혼 약속을 했다던데,” 희미한 웃음을 띄우며, “설마 자네도 진심으로 약속한 건 아니겠지요?”


 “누가 말했습니까! 누가!” 갑자기 카츠지는 탁한 목소리로 소리쳤다. “제기랄!” 큰 소리로 발을 구르고는, “세츠코죠? 이, 배신자 같으니라구, 젠장 할!”


 수치심이 극에 달하면 카츠지는 항상 미친 듯이 화를 내는 것이다. 혼나는 상대는 항상 세츠코였다. 질풍과도 같이 아틀리에를 뛰쳐나와 젠장 할! 젠장 할! 을 연발하며 세츠코를 찾아 돌아다니고는, 거실에서 찾아내서 닥치는 대로 두들겨 팼다.


 “잘 못 했어요, 오빠. 잘 못 했어요.” 세츠코가 고자질을 한 것이 아니다. 아버지가 혼자 어느 샌가 모두 조사하고 있었던 것이다.


 “날 뭘로 보고. 제기랄!” 이리저리 끌고 다니고 발로 차서 쓰러뜨리고는 자신도 훌쩍훌쩍 울면서, “웃기지 마! 웃기지마! 오빠는 말이야, 이래 봬도 남들한테 한 번도 얻어 먹은 적이 없단 말이야.” 뜻밖의 자랑이 튀어나왔다. 남들에게 유흥비를 내게 한 적이 한 번도 없다는 것이 이 인간의 생애에 있어서 유일한 자존심이었다니 참으로 딱한 이야기다.


 마츠야는 해고되었다. 카츠지의 입장은 점점 불편하게 되었다. 카츠지는 거의 집에 붙어있지 않았다. 이틀 밤도, 사흘 밤도 집으로 돌아오지 않는 날이 잦아졌다. 마작도박으로 두 번이나 경찰 유치장에 갇혔으며, 싸움을 해서 옷을 피투성이로 하여 돌아올 때도 종종 있었다. 세츠코의 옷장에 마땅한 옷이 없어졌다고 생각하자, 이번에는 어머니의 자질구래 한 장신구들을 닥치는 대로 팔아버렸다. 아버지의 도장을 가져다가 어느 틈에 집 전화를 담보로 돈을 빌렸었다. 월말이 되면 근처의 소바집, 스시집, 요리집으로부터 상당한 고액의 계산서가 날라왔다. 집안 공기는 험악해질 따름이었다. 이대로는 이 가정이 평온하게 돌아오기는 틀렸다. 무슨 사건이라도 일어나지 않을 수 없었던 것이다.


 한여름, 동경 교외에 있는 이노가시라(井の頭) 공원에서 그 사건이 일어났다. 그 날에 대해서는 조금 자세히 적어야만 한다. 아침 일찍 세츠코에게 전화가 걸려왔다. 세츠코는 문득 불길한 것을 느꼈다.


 “세츠코 씨인가요.” 여자 목소리다.


 “네.” 조금 안심했다.


 “잠시만 기다려 주세요.”


 “네에.” 다시 불안해졌다.


 “세츠코냐.” 라는 굵은 남자 목소리.


 역시 카츠지다. 카츠지는 사흘 정도 전에 집을 나가고는 소식이 없어왔다.


 “오빠가 감옥에 가고 좋겠니?” 갑자기 그런 말을 했다. “징역 5년이야. 이번엔 정말 큰일 났어. 부탁이야. 200엔 있으면 살 수 있거든. 이유는 나중에 말 할게. 오빠도 이제 마음을 바꿔먹었어. 정말이야. 결심했다니까. 마지막 부탁이야. 정말 심각한 부탁이라구. 200엔 있으면 살 수 있어. 어떻게 해서든 오늘 중으로 가지고 와 줘. 이노가시라 공원의 그 고텐야마(御殿山)에 있는 타카라테이(寶亭)라는 곳에 있어 금방 알 수 있을 거야. 200엔이 안 되면 100엔이라도 70엔이라도, 야, 알았지. 부탁이야. 기다릴게. 오빠는 죽을지도 몰라.” 술에 취한 듯하기도 했으나 말투에는 절절한 느낌이 있었다. 세츠코는 떨려왔다.


 200엔. 말도 안되었다. 그러나 무슨 수를 써서라도 마련해주고 싶었다. 다시 한 번 오빠를 믿고 싶었다. 이게 마지막이라고 오빠도 말한다. 오빠는 죽을지도 모르는 것이다. 오빠는 불쌍한 사람이다. 본바탕은 악인이 아니다. 나쁜 친구들 때문에 저 모양이 된 것이다. 나는 다시 한 번 오빠를 믿고 싶다.


 옷장을 찾아보고 벽장에 머리를 디밀어 뒤져보아도 돈이 될만한 물건은 이제 하나도 없었다. 고민하다 못해 어머니에게 털어놓고 애원했다.


 어머니는 경악했다. 말리는 세츠코를 밀어내고, 의식을 잃은 사람처럼 아아아, 라고 소리치며 아버지가 있는 아틀리에로 달려들어가 마루바닥에 주저앉았다. 화백인 아버지는 화필을 버리고 일어섰다.


 “무슨 일이야.”


 어머니는 말을 더듬으며 전화 내용 일체를 전했다. 끝까지 들은 아버지는 주저앉아 화필을 집어 들고서 다시 캔버스 앞에 앉아,


 “너희들은 바보야. 그 놈에 대한 일은 그 놈 혼자에게 맡기면 돼. 징역이라는 건 거짓입니다.”


 어머니는 고개를 숙이고 나갔다.


 저녁 때까지 집안에는 무거운 침묵이 이어졌다. 전화도 그 이후로 걸려오지 않는다. 세츠코한테는 그 점이 오히려 더 불안했다. 참다 못해 어머니에게 말했다.


 “엄마!” 작은 목소리였으나, 그 외침은 어머니의 가슴을 찔렀다.


 어머니는 이리 저리 왔다 갔다 하기 시작했다.


 “마음을 바꿔먹겠다고 했댔지? 분명 그렇게 말했다고 했지?”


 어머니는 조그맣게 접은 100센 짜리 지폐를 세츠코에게 건넸다.


 “가줘라.”


 세츠코는 고개를 끄덕이고 차비를 하기 시작했다. 세츠코는 그 해 봄에 여학교를 졸업했었다. 값싼 원피스를 입고 조금 화장을 한 후, 몰래 집을 나섰다.


 이노가시라. 벌써 날이 저물기 시작했다. 공원에 들어서자 매미울음 소리가 쏟아질 것만 같았다. 고텐야마. 타카라테이는 금방 알 수 있었다. 요정과 여관을 겸한 집이었으며, 삼나무에 둘러싸여 있었다. 밖으로 나온 여자에게 츠루미가 있나요, 여동생이 왔다고 전해주세요, 라고 자신감 있게 말했다. 이윽고 복도에 퉁탕퉁탕 발소리가 나더니,


 “아하, 적중했도다, 적중했도다.” 카츠지의 큰 목소리가 들려왔다. 무척이나 취한 듯하다. “고백하자면 여동생이 아니오라 연인이로소이다.” 싱거운 농담이다.


 세츠코는 가증스럽게 느껴졌다. 이대로 돌아갈까 생각했다.


 러닝셔츠에 팬티차림으로 그 집에서 일하는 여성의 어깨에 매달리며 카츠지는 현관에 나타났다.


 “이보시게 우리 연인. 만나고 싶었소. 자, 안으로, 어서 드시게.”


 어쩌면 저리도 서툴고 끈질긴 연극일까. 세츠코는 얼굴을 붉히며, 그리고 하는 수없이 웃었다. 신발을 벗으며 참을 수 없을 정도로 슬펐다. 이번에도 또 오빠에게 속은 것이 아닐까 하고 문득 생각했다.


 그러나 둘이 서로 나란히 복도를 걸으면서,


 “가지고 왔냐.” 라고 작은 소리로 말하자 곧 그 지폐를 건네주었다.


 “한 장이냐.” 흉폭한 표정을 지었다.


 “그래.” 소리 내어 울고 싶었다.


 “할 수 없군.” 크게 한 숨을 짓고, “그래도 어떻게든 해봐야지. 세츠코, 오늘은 푹 쉬고 가라. 자고 가도 돼. 쓸쓸하거든.”


 카츠지 방은 그야말로 엉망진창이었다. 구석에 남자가 하나 있었다. 세츠코는 멈짓했다.


 “메첸 (독어로 ‘소녀’ - 역자 주) 납시오. 우리의 애인.” 카츠지는 그 남자에게 그렇게 말했다.


 “여동생이지?” 상대는 직감이 좋았다. 아리하라다. “나는 실례하도록 하지.”


 “어떻습니까. 더 맥주를 마셔 주세요. 괜찮잖아요. 군자금은 충분합니다. 아, 잠깐 실례.” 카츠지는 그 지폐를 오른손에 쥔 채로 사라졌다.


 세츠코는 벽 쪽에 굳은 몸으로 앉았다. 세츠코는 알고 싶었다. 오빠가 대체 어떤 위험한 상태에 놓여있는지, 그것을 듣지 않고서는 돌아갈 수 없다고 생각했다. 아리하라는 세츠코를 무시하고 가만히 맥주를 마시고 있다.


 “무슨,” 세츠코는 결심하고 물었다. “일이 있었나요.”


 “네?” 돌아보며, “모릅니다.” 태연할 따름이었다.


 잠시 후,


 “아, 그렇습니까.” 고개를 끄덕이고, “그러고 보니 오늘의 치루치루는 좀 어딘가 다르더군요. 저는 정말 아무것도 모릅니다. 이 집은 제가 가끔 놀러 오는 곳인데, 방금 전 제가 문득 이곳에 들르자, 저 친구도 혼자서 벌써 무척 취해있었습니다. 2, 3일 전부터 이 곳에 묵고 있었다는군요. 저는 오늘 우연이었습니다. 정말로 아무 것도 모르겠어요. 하지만 뭔가 있나보군요.” 웃지도 않고 차분히 그렇게 하는 말 속에 거짓이 있다고는 생각되지 않았다.


 “아, 실례, 실례.” 카츠지는 돌아왔다. 그 지폐가 이미 오른 손에 없는 것을 보고 세츠코에게는 무언가를 안 것 같았다.


 “오빠!” 좋은 표정을 지을 수는 없었다. “나 갈게.”


 “산책이라도 해볼까요.” 아리하라는 태연한 얼굴로 일어섰다.


 달밤이었다. 반달이 동쪽 하늘에 떠 있었다. 엷은 안개가 삼나무 숲 속에 가득 차 있었다. 셋은 그 밑을 걸었다. 카츠지는 여전히 러닝셔츠에 팬티 차림으로, 달밤이라는 건 따분하다, 새벽인지 저녁인지 한밤중인지 알 수가 있어야지, 라고 중얼거리며, 그 옛날 그리운- 긴자(銀座)의 버드나무- 라고 소리치듯 노래를 불렀다. 아리하라와 세츠코는 묵묵히 따라서 걸었다. 아리하라도 그날 밤은 카츠지를 예전처럼 놀리지도 않고 무슨 깊은 생각이라도 하듯 걷고 있었다.


 삼나무 그늘에서 흰 옷을 입은 작은 사람이 슬쩍 나타났다.


 “어, 아빠!” 세츠코는 전율했다.


 “허어.” 카츠지도 신음소리를 냈다.


 “산책이다.” 아버지는 조금 웃으며 말했다. 그리고 잠깐 아리하라 쪽을 보고 가볍게 인사를 한 후, “옛날에는 나도 친구와 함께 자주 이 곳 주변으로 놀러 오곤 했습니다. 오랜만에 산책을 와봤는데, 옛날과 그리 달라지지 않았나보군.”


 그러나 자리는 매우 어색했다. 그 이후 말도 없이 넷은 목적지도 없이 천천히 걷기 시작했다. 호숫가로 왔다. 며칠 전에 비 때문에 호수 수량은 높았었다. 수면은 콜타르처럼 검게 빛났으며, 파도 하나 없이 조용했다. 강변에 보트가 하나 버려져 있었다.


 “타자!” 카츠지는 소리쳤다. 어색한 분위기를 애써 감추려는 듯하기도 했다. “선생님, 탑시다!”


 “됐어.” 아리하라는 가라앉은 목소리로 거절했다.


 “자, 그렇다면 소인이 혼자.” 라고 말하며 위태로운 발걸음으로 그 배에 타고는, “노도 있습니다. 호주를 한 바퀴 돌고 오리다.” 기호지세다.


 “나도 타도록 하지.” 움직이기 시작한 보트로 재빠르게 아버지도 올라탔다.


 “영광입니다.” 라고 카츠지가 말하고는 노가 찰싹 하고 수면을 두드렸다. 조용히 보트가 강가에서 멀어졌다. 다시 찰싹 하는 노 젓는 소리. 배는 부드럽게 미끄러지듯, 그대로 작은 섬 그늘의 어둠 속으로 빨려 들어갔다. 여보-, 몸조심하세요-, 또-, 당신도요-, 카츠지의 술 취한 노랫소리가 들려왔다.


 세츠코와 아리하라는 나란히 수면을 바라보았다.


 “다시 오빠한테 속은 듯합니다. 일곱 번의 칠십 배, 라고 하면…….”


 “490번입니다. 느닷없이 아리하라가 말을 이었다. “일단 500번입니다. 사과 말씀을 드려야만 합니다. 저희들도 잘못했습니다. 츠루미 군을 가지고 놀고 있었습니다. 서로 존경할 수 없는 친구는 죄악이죠. 저는 약속할 수 있을 것 같습니다. 츠루미 군을 좋은 오빠로 만들어서 당신께 되돌려드리겠습니다.”


 믿음직스럽고 진지한 말투였다.


 찰싹, 노 젓는 소리가 들리고서 배는 작은 섬 그늘에서 나타났다. 배에는 아버지가 혼자 부드럽게 수면 위로 오더니, 턱 하고 강가에 닿았다.


 “오빠는요?”


 “다리가 있는 쪽에서 내려줘 버렸어. 심하게 취한 것 같더군.” 아버지는 조용히 말하고 강가로 올라섰다. “집에 가자.”


 세츠코는 고개를 끄덕였다.


 이튿날 아침, 카츠지의 시신은 다리 교각 사이에서 발견되었다.


 카츠지의 아버지, 어머니, 여동생 모두 일단 조사를 받았다. 아히하라도 증인으로서 소환되었다. 만취상태였던 카츠지의 추락인가, 혹은 자살인가, 어느 쪽이든 사건은 쉽게 마무리될 듯했다. 그러나 결정 바로 직전에 보험회사로부터 이의가 제기되었다. 사건의 재조사를 신청해온 것이다. 그 2년 전, 카츠지는 생명보험에 들었었다. 수취인은 센노스케 씨로 되어 있어, 액수는 2만 엔을 넘었다. 이 사실은 센노스케 씨의 입장을 매우 불리하게 만들었다. 검찰측은 재조사를 시작했다. 세상 사람들은 하나같이 센노스케 씨의 무죄를 믿고 있었으며, 검찰 당국에서도 설마 츠루미 센노스케 씨 정도 되는 사람이 어리석게 불법을 저질렀다고는 생각하지 않은 듯하나, 홀로 보험회사의 태도가 너무나 완고했기에 일단 면밀한 조사를 시작한 것이다.


 아버지, 어머니, 여동생, 아리하라를 함께 불러, 이번에는 경찰 유치장에 들여보내졌다. 취조의 진행과 함께 마츠야도 소환되었으며 카자마 시치로는 그 많은 부하들과 함께 검거되었다. 스기하라 토오마도 T대학 정문에서 체포되었다. 센노스케 씨의 진술도 흔들리기 시작했다. 사건은 예상보다 매우 복잡해진 것이다. 그렇지만 이 불쾌한 사건의 전말을 논하는 것이 필자의 본뜻은 아니었다. 필자는 그저 다음과 같은 한 소녀의 불가사의한 말을 독자에게 전해드리고 싶었던 것이다.


 세츠코는 누구보다도 먼저 석방되었다. 검사는 헤어질 때 애정 어린 말투로 이야기했다.


 “그럼 건강하세요. 나쁜 오빠라도 그런 식으로 죽었다고 하면 역시 피붙이이기에 자네도 슬프겠지만 힘 내라.”


 소녀는 고개를 들고 대답했다. 그 말은 분명 전능한 신이라 해도 깊은 생각에 잠기도록 만들었으리라. 물론 세계 문학에도 지금까지 출현한 적이 없을 만큼 새로운 말이었다.


 “아뇨,” 소녀는 고개를 들고 대답했다. “오빠가 죽었기에, 저희들은 행복해졌습니다.”

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Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)