다자이 오사무/식도락가

식도락가 - 일본어

관 리 인 2018. 4. 30. 11:15
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식도락가(食通 :しょくつう)

다자이 오사무(太宰 治) (1942)

일본어 원문


 食通 というのは、大食いの事をいうのだと聞いている。私は、いまはそうでも無いけれども、かつて、非常な大食いであった。その時期には、私は自分を非常な 食通だとばかり思っていた。友人の檀一雄などに、食通 というのは、大食いの事をいうのだと真面目(まじめ)な顔をして教えて、おでんや等で、豆腐、がんもどき、大根、また豆腐というような順序で際限も無く食べて見せると、檀君は眼を丸くして、君は余程の 食通だねえ、と言って感服したものであった。伊馬鵜平君にも、私はその食通 の定義を教えたのであるが、伊馬君は、みるみる喜色を満面に湛え、ことによると、僕も食通かも知れぬ、と言った。伊馬君とそれから五、 六回、一緒に飲食したが、果して、まぎれもない大食通であった。

 安くておいしいものを、たくさん食べられたら、これに越した事はないじゃないか。当り前の話だ。すなわち食通の奥義である。

 いつか新橋のおでんやで、若い男が、海老(えび)の鬼がら焼きを、箸(はし)で器用に剥(む)いて、おかみに褒(ほ)められ、てれるどころかいよいよ澄まして、またもや一つ、つるりとむいたが、実にみっともなかった。非常に 馬鹿に見えた。手で剥いたって、いいじゃないか。ロシヤでは、ライスカレーでも、手で食べるそうだ。





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