수선화(水仙)

다자이 오사무(太宰 治) (1942)

일본어 원문

「忠直卿行状記」という小説を読んだのは、僕が十三か、四のときの事で、それっきり再読の機会を得なかったが、あの一篇の筋書だけは、二十年後 のいまもなお、忘れずに記憶している。奇妙にかなしい物語であった。
  剣術の上手(じょうず)な若い殿様が、家来たちと試合をして片っ端から打ち破って、大いに得意で庭園を散歩していたら、いやな囁(ささや)きが庭の暗闇の奥から聞えた。
 「殿様もこのごろは、なかなかの御上達だ。負けてあげるほうも楽になった。」
 「あははは。」
  家来たちの不用心な私語である。
  それを聞いてから、殿様の行状は一変した。真実を見たくて、狂った。家来たちに真剣勝負を挑(いど)んだ。けれども家来たちは、真剣勝負に於いてさえも、本気 に戦ってくれなかった。あっけなく殿様が勝って、家来たちは死んでゆく。殿様は、狂いまわった。すでに、おそるべき暴君である。ついには家も断絶せられ、その身も監禁せられる。
  たしか、そのような筋書であったと覚えているが、その殿様を僕は忘れる事が出来なかった。ときどき思い出しては、溜息(ためいき)をついたものだ。
  けれども、このごろ、気味の悪い疑念が、ふいと起って、誇張ではなく、夜も眠られぬくらいに不安になった。その殿様は、本当に剣術の素晴らしい名人だったのではあるまいか。家来たちも、わざと負けていたのではなくて、本当に殿様の腕前には、かなわなかったのではあるまいか。庭園の私語も、家来たちの 卑劣 な負け惜しみに過ぎなかったのではあるまいか。あり得る事だ。僕たちだって、佳(よ)い先輩にさんざん自分たちの仕事を罵倒(ばとう)せられ、その先輩の高い情熱と正しい感覚に、ほとほと参ってしまっても、その先輩とわかれた後で、
 「あの先輩もこのごろは、なかなかの元気じゃないか。もういたわってあげる必要もないようだ。」
 「あははは。」
  などという実に、賤(いや)しい私語を交した夜も、ないわけではあるまい。それは、あり得る事なのである。家来というものは、その人柄に於いて、かならず、殿様よりも劣 っているものである。あの庭園の私語も、家来たちのひねこびた自尊心を満足させるための、きたない負け惜しみに過ぎなかったのではあるまいか。とすると、慄然(りつぜん)とするのだ。殿様は、真実を 掴 みながら、真実を追い求めて狂ったのだ。殿様は、事実、剣術の名人だったのだ。家来たちは、決してわざと負けていたのではなかった。事実、かなわなかったのだ。それならば、殿様が勝ち、家来が負けるというのは当然の事で、後でごたごたの起るべき筈(はず)は無いのであるが、やっぱり、大きい惨事が起ってしまった。殿様が、 御自分 の腕前に確乎不動の自信を持っていたならば、なんの異変も起らず、すべてが平和であったのかも知れぬが、古来、天才は自分の真価を知ること甚(はなは)だうといものだそうである。自分の 力 が信じられぬ。そこに天才の煩悶(はんもん)と、深い祈りがあるのであろうが、僕は俗人の凡才だから、その辺のことは正確に説明できない。とにかく、殿様は、自分の腕前に絶対の信頼を置く事は出来なかった。事実、名人の卓抜(たくばつ)の腕前を持っていたのだが、信じる事が出来ずに狂った。そこには、殿様という 隔絶された御身分に依る不幸もあったに違いない。僕たち長屋住居の者であったら、
 「お前は、おれを偉いと思うか。」
 「思いません。」
 「そうか。」
  というだけですむ事も、殿様ともなればそうも行くまい。天才の不幸、殿様の不幸、という具合いに考えて来ると、いよいよ僕の不安が増大して来 るばかりである。似たような惨事が、僕の身辺に於いて起ったのだ。その事件の為に、僕は、あの「忠直卿行状記 」を自(おのずか)ら思い出し、そうして一夜、ふいと恐ろしい疑念にとりつかれたり等して、あれこれ思い合せ、誇張ではなく、夜も眠られぬほど不安になった。あの殿様は、本当に剣術が素晴らしく強かったのではあるまいか。けれども問題は、もはやその殿様の身の上ではない。
  僕の忠直卿は、三十三歳 の女性である。そうして僕の役割は、あの、庭園であさましい負け惜しみを言っていた家来であったかも知れないのだから、いよいよ、やり切れない話である。
  草田惣兵衛氏の夫人、草田静子。このひとが突然、あたしは天才だ、と言って家出したというのだから、驚いた。草田氏 の家と僕の生家とは、別に血のつながりは無いのだが、それでも先々代あたりからお互いに親しく交際している。交際している、などと言うと聞えもいいけれど、実情は、僕の生家の者たちは 草田氏の家に出入りを許されている、とでも言ったほうが当っている。俗にいう御身分 も、財産も、僕の生家などとは、まるで段違いなのである。謂(い)わば、僕の生家のほうで、交際をお願いしているというような具合 いなのである。まさしく、殿様と家来である。当主の惣兵衛氏 は、まだ若い。若いと言っても、もう四十は越している。東京帝国大学の経済科を卒業してから、フランスへ行き、五、六年あそんで、日本へ帰るとすぐに遠い親戚筋 の家(この家は、のち間もなく没落した)その家のひとり娘、静子さんと結婚した。夫婦の仲も、まず円満、と言ってよい状態であった。一女 をもうけ、玻璃子(はりこ)と名づけた。パリイを、もじったものらしい。惣兵衛氏 は、ハイカラな人である。背の高い、堂々たる美男である。いつも、にこにこ笑っている。いい洋画を、たくさん持っている。ドガの競馬の画が、その中でも一ばん自慢のものらしい。けれども、自分の趣味の高さを誇るような素振りは、ちっとも見せない。美術に関する話も、あまりしない。毎日、自分の銀行に通勤している。要するに、一流の紳士である。 六年前に先代がなくなって、すぐに惣兵衛氏が、草田の家を嗣(つ)いだのである。
  夫人は、――ああ、こんな身の上の説明をするよりも、僕は数年前の、或る日のささやかな事件を描写しよう。そのほうが早道である。三年前のお正月、僕は草田 の家に年始に行った。僕は、友人にも時たまそれを指摘されるのだが、よっぽど、ひがみ根性の強い男らしい。ことに、八年前 ある事情で生家から離れ、自分ひとりで、極貧に近いその日暮しをはじめるようになってからは、いっそう、ひがみも強くなった様子である。ひとに侮辱をされはせぬかと、散りかけている枯葉のように絶えずぷるぷる命を賭けて緊張している。やり切れない悪徳である。僕は、 草田の家には、めったに行かない。生家の母や兄は、今でもちょいちょい草田 の家に、お伺(うかが)いしているようであるが、僕だけは行かない。高等学校の頃までは、僕も無邪気に遊びに行っていたのであるが、大学へはいってからは、もういやになった。 草田の家の人たちは、みんないい人ばかりなのであるが、どうも行きたくなくなった。金持はいやだ、という単純な思想を持ちはじめていたのである。それが、どうして、三年前 のお正月に限って、お年始などに行く気になったかというと、それは、そもそも僕自身が、だらしなかったからである。その前年の師走(しわす)、草田夫人 から僕に、突然、招待の手紙が来たのである。
  ――しばらくお逢い致しません。来年のお正月には、ぜひとも遊びにおいで下さい。主人も、たのしみにして待っております。主人も私も、あなたの小説の読者です。
  最後の一句 に、僕は浮かれてしまったのだ。恥ずかしい事である。その頃、僕の小説も、少し売れはじめていたのである。白状するが、僕はその頃、いい気になっていた。危険な時期であったのである。ふやけた気持でいた時、 草田夫人からの招待状が来て、あなたの小説の読者ですなどと言われたのだから、たまらない。ほくそ笑んで、御招待まことにありがたく云々と色気 たっぷりの返事を書いて、そうして翌(あく)る年の正月一日に、のこのこ出かけて行って、見事、眉間(みけん)をざくりと割られる程の大恥辱を受けて帰宅した。
  その日、草田の家では、ずいぶん僕を歓待してくれた。他の年始のお客にも、いちいち僕を「流行作家」として紹介するのだ。僕は、それを揶揄(やゆ)、侮辱の言葉 と思わなかったばかりか、ひょっとしたら僕はもう、流行作家なのかも知れないと考え直してみたりなどしたのだから、話にならない。みじめなものである。僕は酔った。 惣兵衛氏を相手に大いに酔った。もっとも、酔っぱらったのは僕ひとりで、惣兵衛氏は、いくら飲んでも顔色も変らず、そうして気弱そうに、無理に微笑して、僕の文学談 を聞いている。
 「ひとつ、奥さん、」と僕は図に乗って、夫人へ盃をさした。「いかがです。」
 「いただきません。」夫人は冷く答えた。それが、なんとも言えず、骨のずいに徹するくらいの冷厳 な語調であった。底知れぬ軽蔑感が、そのたった一語に、こめられて在った。僕は、まいった。酔いもさめた。けれども苦笑して、
 「あ、失礼。つい酔いすぎて。」と軽く言ってその場をごまかしたが、腸が煮えくりかえった。さらに一つ。僕は、もうそれ以上お酒を飲む気もせず、ごはんを食べる事にした。 蜆汁(しじみじる)がおいしかった。せっせと貝の肉を箸(はし)でほじくり出して食べていたら、
 「あら、」夫人は小さい驚きの声を挙げた。「そんなもの食べて、なんともありません?」無心な質問である。
  思わず箸とおわんを取り落しそうだった。この貝は、食べるものではなかったのだ。蜆汁 は、ただその汁だけを飲むものらしい。貝は、ダシだ。貧しい者にとっては、この貝の肉だってなかなかおいしいものだが、上流の人たちは、この肉を、たいへん汚いものとして捨てるのだ。なるほど、蜆の肉は、お臍(へそ)みたいで醜悪だ。僕は、何も返事が出来なかった。無心な驚きの声であっただけに、手痛かった。ことさらに上品ぶって、そんな質問をするのなら、僕にも応答の仕様がある。けれども、その声は、全く本心からの純粋な驚きの声なのだから、僕は、まいった。なりあがり者の「 流行作家」は、箸とおわんを持ったまま、うなだれて、何も言えない。涙が沸(わ)いて出た。あんな手ひどい恥辱を受けた事がなかった。それっきり僕は、草田 の家へは行かない。草田の家だけでなく、その後は、他のお金持の家にも、なるべく行かない事にした。そうして僕は、意地になって、貧乏の薄汚い生活を続けた。
  昨年の九月、僕の陋屋(ろうおく)の玄関に意外の客人が立っていた。草田惣兵衛氏である。
 「静子が来ていませんか。」
 「いいえ。」
 「本当ですか。」
 「どうしたのです。」僕のほうで反問した。
  何かわけがあるらしかった。
 「家は、ちらかっていますから、外へ出ましょう。」きたない家の中を見せたくなかった。
 「そうですね。」と草田氏はおとなしく首肯(うなず)いて、僕のあとについて来た。
  少し歩くと、井の頭公園である。公園の林の中を歩きながら、草田氏は語った。
 「どうもいけません。こんどは、しくじりました。薬が、ききすぎました。」夫人が、家出をしたというのである。その原因が、実に馬鹿げている。数年前に、夫人の実家 が破産した。それから夫人は、妙に冷く取りすました女になった。実家 の破産を、非常な恥辱と考えてしまったらしい。なんでもないじゃないか、といくら慰めてやっても、いよいよ、ひがむばかりだという。それを聞いて僕も、お正月の、あの「いただきません」の異様な 冷厳が理解できた。静子さんが草田の家にお嫁に来たのは、僕の高等学校時代の事で、その頃は僕も、平気で草田 の家にちょいちょい遊びに行っていたし、新夫人の静子さんとも話を交して、一緒 に映画を見に行った事さえあったのだが、その頃の新夫人は、決してあんな、骨を刺すような口調でものを言う人ではなかった。無智なくらいに明るく笑うひとだった。あの元旦に、久し振りで顔を合せて、すぐに僕は、何も 言葉を交さぬ先から、「変ったなあ」と思っていたのだが、それでは矢張(やは)り、実家 の破産という憂愁が、あのひとをあんなにひどく変化させてしまっていたのに違いない。
 「ヒステリイですね。」僕は、ふんと笑って言った。
 「さあ、それが。」草田氏は、僕の軽蔑に気がつかなかったらしく、まじめに考え込んで、「とにかく、僕がわるいんです。おだて過ぎたのです。薬がききすぎました。」草田氏 は夫人を慰める一手段として、夫人に洋画を習わせた。一週間にいちどずつ、近所の中泉花仙とかいう、もう六十歳近い下手(へた)くそな老画伯 のアトリエに通わせた。さあ、それから褒(ほ)めた。草田氏をはじめ、その中泉という老耄(ろうもう)の画伯と、それから中泉のアトリエに通っている若い研究生たち、また 草田 の家に出入りしている有象無象(うぞうむぞう)、寄ってたかって夫人の画を褒めちぎって、あげくの果は夫人の逆上という事になり、「あたしは天才だ」と口走って家出したというのであるが、僕は話を聞きながら何度も噴き出しそうになって困った。なるほど薬がききすぎた。お 金持の家庭にありがちな、ばかばかしい喜劇だ。
 「いつ、飛び出したんです。」僕は、もう草田夫妻を、ばかにし切っていた。
 「きのうです。」
 「なあんだ。それじゃ何も騒ぐ事はないじゃないですか。僕の女房だって、僕があんまりお酒を飲みすぎると、里へ行って一晩泊って来る事がありますよ。」
 「それとこれとは違います。静子は芸術家として自由な生活をしたいんだそうです。お金をたくさん持って出ました。」
 「たくさん?」
 「ちょっと多いんです。」
  草田氏くらいのお金持が、ちょっと多い、というくらいだから、五千円、あるいは一万円くらいかも知れないと僕は思った。
 「それは、いけませんね。」はじめて少し興味を覚えた。貧乏人は、お金の話には無関心でおれない。
 「静子はあなたの小説を、いつも読んでいましたから、きっとあなたのお家へお邪魔にあがっているんじゃないかと、――」
 「冗談じゃない。僕は、――」敵です、と言おうと思ったのだが、いつもにこにこ笑っている草田氏 が、きょうばかりは蒼(あお)くなってしょげ返っているその様子を目前に見て、ちょっと言い出しかねた。
  吉祥寺の駅の前でわかれたが、わかれる時に僕は苦笑しながら尋ねた。
 「いったい、どんな画をかくんです?」
 「変っています。本当に天才みたいなところもあるんです。」意外の答であった。
 「へえ。」僕は二の句が継げなかった。つくづく、馬鹿な夫婦だと思って、呆(あき)れた。
  それから三日目だったか、わが天才女史は絵具箱をひっさげて、僕の陋屋に出現した。菜葉服(なっぱふく)のような粗末な洋服を着ている。気味わるいほど頬 がこけて、眼が異様に大きくなっていた。けれども、謂(い)わば、一流の貴婦人の品位は、犯しがたかった。
 「おあがりなさい。」僕はことさらに乱暴な口をきいた。「どこへ行っていたのですか。草田さんがとても心配していましたよ。」
 「あなたは、芸術家ですか。」玄関のたたきにつっ立ったまま、そっぽを向いてそう呟(つぶや)いた。れいの冷い、高慢な口調である。
 「何を言っているのです。きざな事を言ってはいけません。草田さんも閉口していましたよ。玻璃子ちゃんのいるのをお忘れですか?」
 「アパートを捜しているのですけど、」夫人は、僕の言葉を全然黙殺している。「このへんにありませんか。」
 「奥さん、どうかしていますね。もの笑いの種ですよ。およしになって下さい。」
 「ひとりで仕事をしたいのです。」夫人は、ちっとも悪びれない。「家を一軒借りても、いいんですけど。」
 「薬がききすぎたと、草田さんも後悔していましたよ。二十世紀には、芸術家も天才もないんです。」
 「あなたは俗物ね。」平気な顔をして言った。「草田のほうが、まだ理解があります。」
  僕に対して、こんな失敬なことを言うお客には帰ってもらうことにしている。僕には、信じている一事があるのだ。誰かれに、わかってもらわなくともいいのだ。いやなら来 るな。
 「あなたは、何しに来たのですか。お帰りになったらどうですか。」
 「帰ります。」少し笑って、「画を、お見せしましょうか。」
 「たくさんです。たいていわかっています。」
 「そう。」僕の顔を、それこそ穴のあくほど見つめた。「さようなら。」
  帰ってしまった。
  なんという事だ。あのひとは、たしか僕と同じとしの筈だ。十二、三歳の子供さえあるのだ。人におだてられて発狂した。おだてる人も、おだてる人だ。不愉快 な事件である。僕は、この事件に対して、恐怖をさえ感じた。
  それから約二箇月間、静子夫人の来訪はなかったが、草田惣兵衛氏からは、その間に五、六回、手紙をもらった。困り切っているらしい。静子夫人は、その後、赤坂 のアパートに起居して、はじめは神妙に、中泉画伯のアトリエに通っていたが、やがてその老画伯をも軽蔑して、絵の勉強 は、ほとんどせず、画伯のアトリエの若い研究生たちを自分のアパートに呼び集めて、その研究生たちのお世辞に酔って、毎晩、有頂天の馬鹿騒ぎをしていた。草田氏 は恥をしのんで、単身赤坂のアパートを訪れ、家へ帰るように懇願したが、だめであった。静子夫人には、鼻であしらわれ、取巻 きの研究生たちにさえ、天才の敵として攻撃せられ、その上、持っていたお金をみんな巻き上げられた。三度おとずれたが、三度とも同じ憂目(うきめ)に逢った。もういまでは、 草田氏も覚悟をきめている。それにしても、玻璃子が不憫(ふびん)である。どうしたらよいのか、男子としてこんな苦しい立場はない、と四十歳を越えた一流紳士の草田氏 が、僕に手紙で言って寄こすのである。けれども僕も、いつか草田の家で受けたあの大恥辱を忘れてはいない。僕には、時々自分でもぞっとするほど執念深 いところがある。いちど受けた侮辱を、どうしても忘れる事が出来ない。草田の家の、此(こ)の度(たび)の不幸に同情する気持など少しも起らぬのである。草田氏 は僕に、再三、「どうか、よろしく静子に説いてやって下さい」と手紙でたのんで来ているのだが、僕は、動きたくなかった。お金持 の使い走りは、いやだった。「僕は奥さんに、たいへん軽蔑されている人間ですから、とてもお役には立ちません。」などと言って、いつも断っていたのである。
  十一月のはじめ、庭の山茶花(さざんか)が咲きはじめた頃であった。その朝、僕は、静子夫人から手紙をもらった。
  ――耳が聞えなくなりました。悪いお酒をたくさん飲んで、中耳炎を起したのです。お医者に見せましたけれども、もう手遅れだそうです。薬缶(やかん)のお湯が、シュンシュン沸いている、あの音も聞えません。窓の外で、樹の枝が枯葉を散らしてゆれ動いておりますが、なんにも音が聞えません。もう、死ぬまで聞く事が出来ません。人の声も、地の底から言っているようにしか聞えません。これも、やがて、全く聞えなくなるのでしょう。耳がよく聞えないという事が、どんなに 淋(さび)しい、もどかしいものか、今度という今度は思い知りました。買物などに行って、私の耳の悪い事を知らない人達が、ふつうの人に話すようにものを言うので、私には、何を言っているのか、さっぱりわからなくて、悲しくなってしまいます。自分をなぐさめるために、耳の悪いあの人やこの人の事など思い出してみて、ようやくの事で一日を過します。このごろ、しょっちゅう、死にたい死にたいと思います。そうしては、玻璃子の事が思い浮んで 来て、なんとかしてねばって、生きていなければならぬと思いかえします。こないだうち、泣くと耳にわるいと思って、がまんにがまんしていた涙を、つい二、三日前 、こらえ切れなくなって、いちどに、滝のように流しましたら、気分がいくらか楽になりました。もういまでは、耳の聞えない事に、ほんの少し、あきらめも出て来 ましたが、悪くなりはじめの頃は、半狂乱でしたの。一日のうちに、何回も何回も、火箸(ひばし)でもって火鉢 のふちをたたいてみます。音がよく聞えるかどうか、ためしてみるのです。夜中でも、目が覚めさえすれば、すぐに寝床に腹這いになって、ぽんぽん火鉢 をたたいてみます。あさましい姿です。畳を爪(つめ)でひっかいてみます。なるべく聞きとりにくいような音をえらんでやってみるのです。人がたずねて来 ると、その人に大きな声を出させたり、ちいさい声を出させたり、一時間も二時間も、しつこく続けて注文して、いろいろさまざま聴力をためしてみるので、お客様 たちは閉口して、このごろは、あんまりたずねて来なくなりました。夜おそく、電車通 りにひとりで立っていて、すぐ目の前を走って行く電車の音に耳をすましていることもありました。
  もう今では、電車の音も、紙を引き裂くくらいの小さい音になりました。間も無く、なんにも聞えなくなるのでしょう。からだ全体が、わるいようです。毎夜、お寝巻 を三度も取りかえます。寝汗でぐしょぐしょになるのです。いままでかいた絵は、みんな破って棄てました。一つ残さず棄てました。私の絵は、とても下手だったのです。あなただけが、本当の事をおっしゃいました。他の人は、みんな私を、おだてました。私は、出来る事なら、あなたのように、まずしくとも気楽な、 芸術家の生活をしたかった。お笑い下さい。私の家は破産して、母も間もなく死んで、父は北海道へ逃げて行きました。私は、草田 の家にいるのが、つらくなりました。その頃から、あなたの小説を読みはじめて、こんな生きかたもあるか、と生きる目標が一つ見つかったような気がしていました。私も、あなたと同じ、まずしい子です。あなたにお逢いしたくなりました。 三年前のお正月に、本当に久し振りにお目にかかる事が出来て、うれしゅうございました。私は、あなたの気ままな酔 いかたを見て、ねたましいくらい、うらやましく思いました。これが本当の生きかただ。虚飾も世辞もなく、そうしてひとり誇りを高くして生きている。こんな生きかたが、いいなあと思いました。けれども私には、どうする事も出来ません。そのうちに主人が私に絵をかく事をすすめて、私は主人を信じていますので、(いまでも私は主人を愛しております)中泉さんのアトリエに通う事になりましたが、たちまち皆さんの熱狂的な賞讃の的(まと)になり、はじめは私もただ当惑いたしましたが、主人まで 真顔になって、お前は天才かも知れぬなどと申します。私は主人の美術鑑賞眼をとても尊敬していましたので、とうとう私も逆上し、かねてあこがれの芸術家 の生活をはじめるつもりで家を出ました。ばかな女ですね。中泉さんのアトリエにかよっている研究生たちと一緒に、二、三日箱根 で遊んで、その間に、ちょっと気にいった絵が出来ましたので、まず、あなたに見ていただきたくて、いさんであなたのお家へまいりましたのに、思いがけず、さんざんな目に逢いました。私は恥ずかしゅうございました。あなたに絵を見てもらって、ほめられて、そうして、あなたのお家の近くに 間借りでもして、お互いまずしい芸術家としてお友だちになりたいと思っていました。私は狂っていたのです。あなたに面罵(めんば)せられて、はじめて私は、正気になりました。自分の 馬鹿 を知りました。わかい研究生たちが、どんなに私の絵を褒めても、それは皆あさはかなお世辞で、かげでは舌を出しているのだという事に気がつきました。けれどもその時には、もう、私の生活が 取りかえしのつかぬところまで落ちていました。引き返すことが出来なくなっていました。落 ちるところまで落ちて見ましょう。私は毎晩お酒を飲みました。わかい研究生たちと徹夜で騒ぎました。焼酎(しょうちゅう)も、ジンも飲みました。きざな、ばかな女ですね。
  愚痴(ぐち)は、もう申しますまい。私は、いさぎよく罰を受けます。窓のそとの樹の枝のゆれぐあいで、風がひどいなと思っているうちに、雨が横なぐりに降って来 ました。雨の音も、風の音も、私にはなんにも聞えませぬ。サイレントの映画のようで、おそろしいくらい、淋しい夕暮です。この手紙に御返事 は要りませんのですよ。私のことは、どうか気になさらないで下さい。淋しさのあまり、ちょっと書いてみたのです。あなたは平気でいらして下さい。――
  手紙には、アパートのところ番地も認められていた。僕は出掛けた。
  小綺麗なアパートであったが、静子さんの部屋は、ひどかった。六畳間で、そうして部屋には何もなかった。火鉢と机、それだけだった。畳は赤ちゃけて、しめっぽく、部屋 は日当りも悪くて薄暗く、果物の腐ったようないやな匂いがしていた。静子さんは、窓縁に腰かけて笑っている。さすがに身なりは、きちんとしている。顔にも美しさが残っている。 二箇月前 に見た時よりも、ふとったような感じもするが、けれども、なんだか気味がわるい。眼に、ちからが無い。生きている人の眼ではなかった。瞳(ひとみ)が灰色に濁っている。
 「無茶ですね!」と僕は叫ぶようにして言ったのであるが、静子さんは、首を振って、笑うばかりだ。もう全く聞えないらしい。僕は机の上の用箋に、「草田 ノ家ヘ、カエリナサイ」と書いて静子さんに読ませた。それから二人の間に、筆談がはじまった。静子さんも机の傍に坐って熱心に書いた。
 草田ノ家ヘ、カエリナサイ。
  スミマセン。
 トニカク、カエリナサイ。
  カエレナイ。
 ナゼ?
  カエルシカク、ナイ。
 草田サンガ、マッテル。
  ウソ。
 ホント。
  カエレナイノデス。ワタシ、アヤマチシタ。
 バカダ。コレカラドウスル。
  スミマセン。ハタラクツモリ。
 オ金、イルカ。
  ゴザイマス。
 絵ヲ、ミセテクダサイ。
  ナイ。
 イチマイモ?
  アリマセン。
  僕は急に、静子さんの絵を見たくなったのである。妙な予感がして来た。いい絵だ、すばらしくいい絵だ。きっと、そうだ。
 絵ヲ、カイテユク気ナイカ。
  ハズカシイ。
 アナタハ、キットウマイ。
  ナグサメナイデホシイ。
 ホントニ、天才カモ知レナイ。
  ヨシテ下サイ。モウオカエリ下サイ。
  僕は苦笑して立ちあがった。帰るより他はない。静子夫人は僕を見送りもせず、坐ったままで、ぼんやり窓の外を眺めていた。
  その夜、僕は、中泉画伯のアトリエをおとずれた。
 「静子さんの絵を見たいのですが、あなたのところにありませんか。」
 「ない。」老画伯は、ひとの好さそうな笑顔で、「御自分で、全部破ってしまったそうじゃないですか。天才的だったのですがね。あんなに、わがままじゃいけません。」
 「書き損じのデッサンでもなんでも、とにかく見たいのです。ありませんか。」
 「待てよ。」老画伯は首をかたむけて、「デッサンが三枚ばかり、私のところに残っていたのですが、それを、あのひとが此の間やって来 て、私の目の前で破ってしまいました。誰か、あの人の絵をこっぴどくやっつけたらしく、それからはもう、あ、そうだ、ありました、ありました、まだ一枚のこっています。うちの 娘が、たしか水彩を一枚持っていた筈です。」
 「見せて下さい。」
 「ちょっとお待ち下さい。」
  老画伯は、奥へ行って、やがてにこにこ笑いながら一枚の水彩を持って出て来て、
 「よかった、よかった。娘が秘蔵していたので助かりました。いま残っているのは、おそらく此の水彩いちまいだけでしょう。私は、もう、一万円でも手放しませんよ。」
 「見せて下さい。」
  水仙の絵である。バケツに投げ入れられた二十本程の水仙の絵である。手にとってちらと見てビリビリと引き裂いた。
 「なにをなさる!」老画伯は驚愕(きょうがく)した。
 「つまらない絵じゃありませんか。あなた達は、お金持 の奥さんに、おべっかを言っていただけなんだ。そうして奥さんの一生を台無しにしたのです。あの人をこっぴどくやっつけた男というのは僕です。」
 「そんなに、つまらない絵でもないでしょう。」老画伯は、急に自信を失った様子で、「私には、いまの新しい人たちの画は、よくわかりませんけど。」
  僕はその絵を、さらにこまかに引き裂いて、ストーヴにくべた。僕には、絵がわかるつもりだ。草田氏 にさえ、教える事が出来るくらいに、わかるつもりだ。水仙の絵は、断じて、つまらない絵ではなかった。美事だった。なぜそれを僕が引き裂いたのか。それは読者の推量 にまかせる。静子夫人は、草田氏の手許に引きとられ、そのとしの暮に自殺した。僕の不安は増大する一方である。なんだか天才の絵のようだ。おのずから忠直卿 の物語など思い出され、或(あ)る夜ふと、忠直卿 も事実素晴らしい剣術の達人だったのではあるまいかと、奇妙な疑念にさえとらわれて、このごろは夜も眠られぬくらいに不安である。二十世紀 にも、芸術の天才が生きているのかも知れぬ。

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Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)

수선화(水仙)

다자이 오사무(太宰 治) (1942)

번역 : 위어조자

‘타다나오 경 행상기(忠直卿行狀記)’라는 소설을 읽은 것은 내가 13세인가 14세 정도의 일로, 그 때 이후 다시 읽을 기회가 없었으나, 그 한 편의 줄거리만은 20년이 지난 지금도 여전히 잊지 않고 기억하고 있다. 매우 슬픈 이야기였다.

검술이 뛰어난 젊은 주군이 부하들과 시합을 하고는 완승을 거두고 매우 기분이 좋아 정원을 산책하고 있었더니, 어디선가 속삭이는 소리가 정원 어둠 속에서 들려왔다.

“주군께서도 요즘은 꽤 솜씨가 좋아지셨어. 져주는 쪽도 편해졌다니까.”

“으하하하.”

 부하들의 부주의한 사담이었다.

이것을 듣고 주군은 돌변했다. 사실을 알고 싶어 어쩔 줄을 몰라 했다. 부하들에게 진검승부를 요구했다. 그러나 부하들은 진검승부에 있어서도 전심으로 싸워주지 않았다. 어이없게 주군이 이기고 부하들은 죽어간다. 주군은 완전히 돌았다. 이미 끔찍한 폭군이다. 결국은 집안도 망하고 스스로도 감금당하기에 이른다.

분명 그와 같은 줄거리로 생각되나, 그 주군을 나는 잊을 수가 없었다. 가끔 떠올리고는 한숨을 쉬곤 했다.

그러나 최근 기이한 의심이 문득 떠올라, 과장이 아니라 밤에 잠도 못 이룰 정도로 불안해지기 시작했다. 그 주군은 정말 훌륭한 검술의 달인이 아니었을까. 부하들도 일부러 져준 것이 아니라 정말로 주군 실력을 당해내지 못한 것이 아닐까. 정원에서 들려온 사담도 부하들의 비겁한 핑계에 지나지 않은 것이 아닐까. 있을 수 있는 일이다. 우리들도 대단한 선배들로부터 처참하게 자신들의 일에 대해 모욕을 당하고 그 선배의 높은 정열과 올바른 감각에 탄복하고서도, 그 선배와 헤어진 후에는,

“저 선배도 요즘은 꽤 신이 나 보이는군. 이제 치켜세워줄 필요도 없겠어.”

“으하하하.”

이와 같은 실로 치사한 사담을 나누었던 밤이 없지는 않았다. 그것은 있을 수 있는 일이다. 부하라는 이들은 그 인품에 있어서 항상 주군보다 못하다. 그 정원에서의 사담도 부하들의 되지도 않는 자존심을 만족시키기 위한, 지저분한 핑계에 지나지 않았던 것이 아닐까. 그렇다면 소름이 끼친다. 주군은 진실을 이미 가지고 있으면서 진실을 좇기 위해 미친 것이다. 주군은 사실 검술의 달인이었던 것이다. 부하들은 절대 일부러 진 것이 아니었다. 정말로 당해내지 못했던 것이다. 그렇다면 주군이 이기고 부하가 진다는 것은 당연한 일로서, 후에 여러 문제가 생기지 않았을 수도 있었으나, 역시 크나큰 참사가 일어나고 말았다. 주군이 스스로의 실력에 대해 확고부동한 자신감을 가지고 있었다면 아무런 이변도 일어나지 않고 모두가 평화로웠을지도 모르나, 본래 천재는 스스로의 진가를 알지 못한다고 한다. 스스로의 힘을 믿을 수 없다. 이 점에 천재의 번민과 깊은 시름이 있는 것이겠으나, 나는 속물인 범재(凡才)이므로 그러한 것에 대해서는 설명하지 못한다. 아무튼 주군은 자신의 실력에 절대적인 신뢰를 둘 수 없었다. 사실 달인의 탁월한 실력을 가지고 있었으나 믿을 수 없어 미쳐버렸다. 주군이라는 격리된 신분에 의한 불행도 분명 있었으리라. 나와 같은 서민이었더라면,

“너는 나를 훌륭하다고 생각하냐.”

“아닙니다.”

“그렇군.”

이것으로 끝날 일도 주군 정도가 되면 그렇지 못하다. 천재의 불행, 주군의 불행이라는 식으로 생각하면 점점 나 자신의 불안감이 커질 뿐이다. 비슷한 참사가 내 주변에 있어서도 일어난 것이다. 그 사건 때문에 나는 그 ‘타다나오 경 행상기’를 또다시 떠올렸고, 그리고는 밤새도록 문득 두려운 마음에 사로잡히거나 하여 이것저것 생각하다가, 과장이 아니라 밤에 잠을 이룰 수 없을 정도로 불안해지고 말았다. 그 주군은 정말로 훌륭한 검술을 가지고 있어 매우 강하지 않았을까. 그러나 문제는 이미 그 주군에 대한 것이 아니다.

내게 있어서 타다나오 경은 33세의 여성이다. 그리고 내 역할은 그 정원에서 치졸하게 핑계를 대고 있던 부하였는지도 모르므로 점점 더 답답해지는 이야기이다.

쿠사다 소오베에(草田惣兵衛) 씨의 부인 쿠사다 시즈코(草田靜子). 이 사람이 갑자기 “나는 천재다”라고 하며 가출했다고 하니 놀랐다. 쿠사다 씨 댁과 내 본가와는 친척은 아니지만 그래도 대대로 서로 친하게 교제해왔다. 교제라고 하면 듣기 좋을지는 모르나, 실상은 내 본가 사람들은 쿠사다 씨 댁에 출입을 허락받았다고 하는 편이 낫다. 이른바 신분도 재산도 내 본가와는 천지 차이다. 말하자면 내 본가 쪽에서 교제를 부탁드리고 있는 격이다. 그야말로 주군과 부하이다. 당대 소오베에 씨는 아직 젊다. 젊다고는 하나 이미 40은 넘었다. 동경제국대학 경제학과를 졸업하고 프랑스로 건너가 5, 6년 놀다 일본으로 돌아오자 곧바로 먼 친척 집안(이 집은 얼마 지나지 않아 몰락했다) 의 외동딸 시즈코 씨와 결혼했다. 부부 사이도 그럭저럭 원만하다고 할 수 있는 상태였다. 1녀를 두고 ‘하리코(玻璃子)라고 이름을 붙였다. ‘파리’에서 따왔다고 한다. 소오베에 씨는 세련된 사람이다. 키도 크고 당당한 미남이다. 항상 웃고 있었다. 좋은 서양화를 많이 가지고 있다. 드가 작품인 경마 그림은 그 중에서 가장 자랑스러워했다. 그러나 자신의 취미에 대한 고상함은 전혀 드러내지 않는다. 미술에 관한 이야기도 자주 하지 않았다. 매일 자신이 경영하는 은행으로 출근하고 있었다. 요컨대 일류 신사였다. 6년 전에 선대(先代)가 타계하자 곧바로 소에베에 씨가 쿠사다 가문을 이어받은 것이다.

부인은, ― 아아, 이런 구구한 설명을 하는 것보다 몇 년 전에 있었던 어느 작은 사건을 말하자. 그것이 더 빠르다. 3년 전 정월, 나는 쿠사다 댁에 새해인사차 방문했다. 나는 친구들로부터 종종 그 점을 지적 받곤 하지만, 상당히 모가 난 면이 있다. 특히 8년 전 사정이 있어 집을 떠나고 나 홀로 극빈에 가까운 나날을 보내기 시작하고부터는 훨씬 더 솔직하지 못한 성격이 강해진 듯하다. 남들로부터 모욕당하지는 않을까 하고 흩날리는 낙엽처럼 끊임없이 목숨 걸고 바들바들 긴장하고 있다. 허접한 악한이다. 나는 쿠사다 집에 웬만해서는 가지 않는다. 본가 어머니나 형님은 지금도 간혹 쿠사다 댁을 찾아뵙는 것 같지만, 나만은 안 간다. 고등학교 무렵까지는 나도 아무 생각 없이 놀러가곤 했으나 대학에 들어가고 나서는 이제 가기가 싫어졌다. 쿠사다 댁 사람들은 모두 좋은 사람들뿐이지만 왠지 가기가 싫다. 부자는 싫다는 단순한 사상을 갖기 시작한 것이다. 그런데 왜 3년 전 정월에는 새해인사 같은 것을 하러 갔는가 하니, 그것은 나 자신이 못났기 때문이다. 그 전해 12월, 쿠사다 부인으로부터 내게 갑자기 초청장이 날라 온 것이다.

― 오랫동안 뵙지 못했습니다. 내년 정월에는 꼭 놀러와 주시기 바랍니다. 남편도 기다리고 있습니다. 남편도 저도 당신 소설의 독자입니다.

마지막 한 문구에 나는 흥이 나고 말았다. 부끄러운 노릇이다. 그 무렵 내 소설도 조금씩 팔리기 시작했다. 고백하건대 나는 그 무렵 목에 힘이 들어갔었다. 위험한 시기였던 것이다. 들뜬 기분으로 있었을 때 쿠사다 부인으로부터 초청장이 와서는 당신 소설 독자라는 말까지 들었으니 말이다. 회심의 미소를 짓고는 초청해주셔서 감사합니다 운운 하고 힘껏 멋을 낸 답장을 보내고서, 그리고 이듬해 정월 초하루에 어슬렁어슬렁 찾아가서는 보란 듯이 정수리가 쪼개지는 듯한 대치욕(大恥辱)을 받고 귀가했다.

그날 쿠사다 댁에서는 매우 나를 환대해주었다. 인사차 들른 다른 손님에게도 일일이 나를 ‘유행작가’라며 소개하는 것이다. 나는 그것을 야유, 모욕의 말이라고 생각하기는커녕, 어쩌면 나는 이미 유행작가일지도 모른다고 착각할 정도였으니 할 말이 없다. 치졸했다. 나는 취했다. 소오베에 씨를 상대로 만취했다. 물론 취한 것은 나 혼자였으며 소에베에 씨는 아무리 마셔도 얼굴색 하나 변하지 않고, 그리고 힘없이 억지로 미소 지으며 내 문학담을 듣고 있었다.

“자, 사모님.” 하고 나는 신이 나서 부인에게 술잔을 내밀었다. “어떠세요?”

“됐어요.” 부인은 차갑게 대답했다. 그것이 말로 표현할 수 없을 정도로, 뼛속에 사무치듯 냉엄한 말투였다. 한없는 경멸감이 그 단 한마디에 담겨져 있었다. 나는 긴장했다. 술도 깼다. 그러나 쓴 웃음을 지으며,

“아, 실례. 제가 취했나봅니다.”라며 슬쩍 말을 던지고는 그 자리를 얼버무렸으나 창자가 뒤집혔다. 그리고 또 하나. 나는 더 이상 술을 마시고 싶지도 않아 밥을 먹기로 했다. 바지락국이 맛있었다. 열심히 조갯살을 젓가락으로 끄집어내어 먹고 있었더니,

“어머.” 부인이 작게 놀란 소리를 냈다. “그런 걸 드셔도 아무렇지도 않으세요?” 무심한 질문이다.

나도 모르게 젓가락과 밥그릇을 떨어뜨릴 뻔했다. 그 조개는 먹는 게 아니었던 것이다. 바지락국은 그저 그 국물만을 먹어야 한다. 바지락은 국거리이다. 가난한 자에 있어서는 이 바지락 살이라도 꽤 맛이 있으나 상류층 사람들에게는 이 조갯살이 매우 지저분한 것으로서 버리는 것이다. 그러고 보니 바지락 살은 배꼽 같아서 못생겼다. 나는 아무런 대답도 할 수 없었다. 무심하게 놀란 모습이었으니 가슴이 아팠다. 어울리지 않게 고상한 척 하며 그런 질문을 던졌다면 나도 할 말은 있다. 그러나 그 목소리는 순전히 진심으로 순수한 놀라움이었기에 나는 말문이 막혔다. 허접한 ‘유행작가’는 젓가락과 밥그릇을 들고 고개를 숙인 채 말을 잃었다. 눈물이 쏟아져 나왔다. 그토록 심한 치욕을 받은 일은 없었다. 그날 이후 나는 쿠사다 댁에 가지 않는다. 쿠사다 댁만이 아니라 그 후로는 다른 부잣집에도 가급적 안 가기로 했다. 그리고 나는 오기가 생겨 가난하고 지저분한 생활을 계속했다.

작년 9월, 내 초라한 현관에 뜻밖의 손님이 서 있었다. 쿠사다 소오베에 씨였다.

“시즈코가 오지 않았나요?”

“아니요.”

“정말인가요?”

“왜 그러시죠?” 내가 반문했다.

무슨 일이 있었던 것 같다.

“집은 어질러져 있으니 밖으로 나가시죠.” 지저분한 집안을 보여주기 싫었다.

“그러시죠.” 쿠사다 씨는 얌전히 고개를 끄덕이고서 내 뒤를 따라왔다.

잠시 걸으면 이노가시라(井の頭) 공원이 나온다. 공원 숲속을 걸으며 쿠사다 씨는 말했다.

“일이 잘 안 풀립니다. 이번에는 실수였습니다. 약발이 너무 먹혔습니다.” 부인이 가출했다고 한다. 그 원인이 실로 어이없다. 몇 년 전에 처가가 파산했다. 그로부터 부인은 이상하게 차갑고 내성적이 되었다. 친정의 파산을 큰 치욕으로 받아들인 것 같다. 대단한 일도 아니라며 위로해도 점점 더 비뚤어지기 일쑤였다고 한다. 그 말을 듣고 나도 정초에 그 “됐어요”라고 했던 기이하고도 냉엄함이 이해할 수 있었다. 시즈코 씨가 쿠사다 댁으로 시집 온 것은 내가 고등학교에 다니고 있을 시절이었으며, 그 무렵은 나도 아무렇지 않게 자주 쿠사다 댁으로 놀러갔으며, 새색시였던 시즈코 씨와 대화를 나누며 함께 영화를 보러 간 적도 있었으나, 그 무렵의 새색시는 절대 그런, 가시 돋친 말을 할 사람이 아니었다. 무지할 정도로 밝게 웃는 사람이었다. 그날 정초에 모처럼 얼굴을 맞대고는 곧바로 나는 ‘변했다’고 생각했으나 그것은 역시 친정의 파산이라는 슬픔이 그 분을 그토록 심하게 변화시키고 만 것이 분명했다.

“히스테리군요.” 나는 ‘흥’ 하고 웃으며 말했다.

“글쎄요. 그게.” 쿠사다 씨는 내 경멸을 눈치 채지 못했는지 심각하게 “아무튼 제 잘못입니다. 제가 너무 추켜세웠습니다. 약발이 너무 지나쳤습니다.” 쿠사다 씨는 부인을 위로하는 한 방법으로 부인에게 서양화를 배우도록 했다. 일주일에 한 번씩 이웃집 나카이즈미 카센 (中泉花仙)이라고 하는, 이미 예순이 다 된, 제대로 그릴 줄도 모르는 노 화백의 아틀리에에 다니게 했다. 그리고부터 부인을 칭찬했다. 쿠사다 씨를 비롯하여 그 나카이즈미라는 늙은이 화백, 그리고 나카이즈미의 아틀리에에 다니고 있는 젊은 연구생들, 나아가 쿠사다 집에 출입하는 이 사람 저 사람 닥치는 대로 하나같이 부인 그림을 칭찬하였더니 끝내는 부인이 도취하여 “나는 천재다”는 말을 남기고 가출했다고 하는데, 나는 이야기를 들으면서 몇 번이고 웃음이 터져 나올 것만 같아 혼이 났다. 말 그대로 약발이 지나쳤다. 부잣집 가정에서나 있을 수 있는 어리석은 희극이다.

“언제 뛰쳐나갔습니까?” 나는 이미 쿠사다 부부를 얕보고 있었다.

“어제입니다.”

“그렇다면 그리 소란 피울 일도 아니잖습니까. 제 마누라도 제가 너무 술을 마시면 친정으로 내려가 하룻밤 지내고 올 때가 있습니다.”

“그것과 이것은 다릅니다. 시즈코는 예술가로서 자유로운 생활을 하고 싶다고 했습니다. 돈을 많이 가지고 나갔습니다.”

“많이요?”

“조금 많습니다.”

쿠사다 씨 정도 되는 부자가 조금 많다고 하니 5천 엔, 아니면 1만 엔 정도일지 모른다고 나는 생각했다.

“그것 참 큰일이군요.” 조금 흥미가 생겼다. 가난뱅이에게 있어서 돈 이야기에 무관심할 수는 없었다.

“시즈코는 당신 소설을 항상 읽고 있었으니 분명 당신을 찾아뵙지 않았을까 하고…….”

“그런 말씀 마세요. 저한테는…….” 적(敵)입니다, 라고 말하려 했으나 항상 웃고 있던 쿠사다 씨가 오늘만은 파랗게 질려 있는 모습을 눈앞에 두고 말문이 막혔다.

키치죠지(吉祥寺) 역전에서 헤어졌으나, 헤어지기 전에 나는 쓴 웃음을 지으며 물었다.

“대체 어떤 그림을 그리시죠?”

“특이합니다. 정말 천재 같은 구석도 있어요.” 뜻밖의 대답이었다.

“그래요?” 나는 말을 이을 수 없었다. 못 말리는, 어리석기 짝이 없는 부부라는 생각이 들어 어이가 없었다.

그로부터 3일째였을까. 우리 천재여사께서는 물감가방을 들고 내 집 앞에 나타났다. 파란색 작업복처럼 생긴 볼품없는 옷을 입고 있다. 끔찍할 정도로 얼굴이 여위고 눈이 기이하게 커져 있었다. 그러나 이른바 일류 귀부인의 품위는 사라지지 않았다.

“들어오세요.” 나는 일부러 거칠게 말했다. “어디 다녀오시는 거죠? 쿠사다 씨가 매우 걱정하고 계셨습니다.”

“당신은 예술가인가요?” 현관에 선 채로 딴 데를 쳐다보며 중얼거렸다. 그 차갑고 거만한 말투였다.

“무슨 말씀이세요. 멋 떨어진 말씀은 그만 하십시오. 쿠사다 씨도 당혹스러워하고 계셨어요. 하리코 짱이 있다는 것을 잊으셨나요?”

“아파트를 찾고 있는데요.” 부인은 내 말을 완전히 묵살하고 있다. “이 근처에 없을까요?”

“사모님. 어떻게 되신 게 아니세요? 남들이 비웃습니다. 그만 하세요.”

“혼자 일을 하고 싶어요.” 부인은 전혀 반성할 기색이 없다. “집을 한 채 빌려도 괜찮은데.”

“약발이 너무 들었다고 쿠사다 씨도 후회하고 계셨어요. 20세기에는 예술가도 천재도 없어요.”

“당신은 속물이군요.” 태연한 표정으로 말했다. “쿠사다가 훨씬 더 이해력이 있습니다.”

나에 대해서 이렇게 실례를 하는 손님은 집으로 돌려보낸다. 내게는 한 가지 신념이 있다. 아무도 알아주지 않더라도 상관없다. 싫으면 오지 마라.

“당신은 왜 오셨죠? 돌아가시는 게 어떠신가요?”

“가겠습니다.” 조금 웃고는, “그림을 보여드릴까요?”

“됐습니다. 대충 알고 있습니다.”

“그래요?” 내 얼굴을 정말 뚫어지도록 바라보았다. “안녕히.”

돌아갔다.

이 무슨 노릇인가. 저 사람은 분명 나와 동갑이다. 12, 3살 되는 아이도 있다. 칭찬 받고 발광했다. 칭찬하는 사람도 문제다. 불쾌한 사건이다. 나는 이 사건에 대해 공포심마저 느꼈다.

그리고 약 2개월간 시즈코 부인의 내방은 없었으나 쿠사다 소오베에 씨로부터는 그동안 5, 6차례 편지를 받았다. 매우 난처해하는 것 같다. 시즈코 부인은 그 후 아카사카(赤板)에 있는 아파트에서 기거하고 있으며, 처음에는 조용히 나카이즈미 화백의 아틀리에를 다녔으나 점차 그 노 화백까지 경멸하고, 그림 공부는 거의 안한 채 화백 아틀리에에 있는 젊은 연구생들을 자신의 아파트로 불러모아놓고 그 연구생들의 칭찬에 취해 매일 밤 신이 나서 소란을 피웠다. 쿠사다 씨는 수치를 무릅쓰고 홀로 아카사카에 있는 아파트를 찾고 집으로 돌아가도록 간청했으나 소용없었다. 시즈코 부인은 상대도 해주지 않았으며, 둘러싼 연구생들에게조차 천재의 적으로서 공격을 받고는, 나아가 가지고 있던 돈까지 빼앗겼다. 세 번 찾아갔으나 세 번 모두 같은 꼴을 당했다. 이제 지금에 와서는 쿠사다 씨도 각오하고 있었다. 그렇다고는 하나 하리코가 불쌍했다. 어떻게 하면 좋을까. 남자로서 이토록 괴로운 처지는 없다며 마흔을 넘은 일류신사인 쿠사다 씨가 내게 편지로 호소하는 것이다. 하지만 나도 언젠가 쿠사다 댁에서 받은 그 큰 치욕을 잊지 않았다. 나는 때때로 스스로 생각해도 무서울 정도로 강한 집념을 품는 경우가 있다. 한 번 받은 치욕을 어떻게 해도 잊을 수가 없다. 쿠사다 댁에서 일어난 이번 불행에 동정하는 마음이 조금도 생기지 않는 것이다. 쿠사다 씨는 내게 재차 “제발 시즈코 좀 어떻게 설득해주세요.”라는 편지가 오는데도 나는 움직이기 싫었다. 부자들의 심부름꾼이 되기는 싫다. “사모님께서는 저를 매우 경멸하고 계시므로 아무런 도움이 되지 않습니다.”라며 항상 거절하고 있었다.

12월 초, 정원에 애기동백이 피기 시작할 무렵이었다. 그날 아침 나는 시즈코 부인으로부터 편지를 받았다.

― 귀가 안 들리게 되었습니다. 나쁜 술을 많이 마셔서 중이염에 걸린 것입니다. 병원에도 갔었으나 이미 늦었다고 합니다. 주전자가 쉭쉭 거리며 물 끓는, 그 소리도 안 들립니다. 창밖에서 나뭇가지가 낙엽을 뿌리며 흔들리고 있지만, 아무런 소리도 나지 않습니다. 이제 죽을 때까지 들을 수가 없습니다. 사람 목소리도 땅속에서 울리는 것처럼 들릴 뿐입니다. 이것도 이제 전혀 안 들리게 되겠지요. 소리를 들을 수 없다는 일이 얼마나 쓸쓸하고 안타까운 것인지 이번에는 정말 통감했습니다. 시장에 가서 제가 소리를 잘 듣지 못한다는 사실을 모르는 사람들이 평소대로 말하는 것을 저는 무슨 말을 하는지 전혀 이해할 수 없어 슬퍼집니다. 저를 위안하기 위해 귀가 안 좋은 이 사람 저 사람에 대해 떠올리며 간신히 하루하루를 살고 있습니다. 요즘 자주 죽고 싶다는 생각을 합니다. 그리고는 하리코를 생각하고, 어떻게 해서든 끈질기게 살아야겠다고 다시 마음을 가다듬습니다. 얼마 전에는 울면 귀에 좋지 않을 것 같아 참고 참던 눈물을 불과 2, 3일 전 도저히 참을 수 없어 한 번에 폭포수처럼 울어버리자 조금 마음이 편해졌습니다. 이제 지금에 와서는 귀로 들을 수 없다는 것에 대해 아주 조금 단념하게 되었으나, 나빠지기 시작했을 때는 거의 미칠 지경이었습니다. 하루 중에 몇 번이고 부젓가락으로 화로를 두들겨봅니다. 소리가 잘 들리는지 시험해보는 것입니다. 밤중에도 눈만 뜨면 바로 잠자리에 엎드린 채로 ‘탕탕’ 하며 화로를 두드려봅니다. 비참한 모습입니다. 바닥을 손톱으로 긁어봅니다. 가급적 알아듣기 쉬운 소리를 골라 해봅니다. 사람이 찾아오면 그 사람에게 큰 소리나 작은 소리를 내게 하거나, 한 시간이고 두 시간이고 집요하게 계속 주문하기도 하며, 여러 가지 청력을 시험해보기에 손님들은 난처해하여 요즘은 별로 찾아오지 않게 되었습니다. 밤늦게 철도 옆에 홀로 서서, 바로 앞을 달려가는 전철 소리에 귀를 기울인 적도 있습니다.

이제 지금은 전철 소리도 종이를 찢을 때 나는 것처럼 작은 소리가 되고 말았습니다. 이제 곧 아무런 소리도 안 들리게 되겠지요. 몸 전체가 나빠진 것 같습니다. 매일 밤 잠옷을 세 번이나 갈아입습니다. 땀 때문에 축축해집니다. 지금까지 그린 그림은 모두 찢어버렸습니다. 하나도 남김없이 버렸습니다. 제 그림은 너무나도 형편없었습니다. 당신만이 사실을 말씀해주셨습니다. 다른 사람들은 모두 저를 치켜세웠습니다. 저는 가능하다면 당신처럼, 가난하더라도 마음 편안한 예술가 같은 생활을 하고 싶었습니다. 비웃어주세요. 저희 집은 파산하고 어머니도 바로 타계하셨으며 아버지는 홋카이도(北海道)로 도망가셨습니다. 저는 쿠사다 집에 있는 것이 마음 아팠습니다. 그 무렵부터 당신 소설을 읽기 시작하고, 이런 삶도 있구나 하며 생의 목표를 하나 찾은 것 같았습니다. 저도 당신과 마찬가지인 가난한 아이입니다. 당신을 만나고 싶었습니다. 3년 전 정초에 정말 오랜만에 뵐 수 있어서 기뻤습니다. 저는 당신의 자유롭게 취한 모습이 질투가 날 정도로 부러웠습니다. 이것이 참된 삶의 방식이다. 허식도 가식적인 말도 없으며 그리고 홀로 강한 자긍심을 가지고 살아가는, 그런 삶에 대해 동경했습니다. 그러나 제게는 어떻게 할 수 없습니다. 그러던 중 남편이 제게 그림 그릴 것을 권유하여, 저는 남편을 믿고 있기에 (지금도 저는 남편을 사랑하고 있습니다), 나카이즈미 씨가 있는 아틀리에에 다니게 되었습니다만, 그러자마자 많은 분들의 열광적인 찬사가 쏟아지고, 처음에는 그저 당혹스러워했으나 남편까지 진지하게 너는 천재일지도 모른다고 했습니다. 저는 남편이 가지고 있는 미술적 안목을 매우 존경하고 있었으므로, 결국 저도 흥분하여 그동안 동경하던 예술가로서의 생활을 시작하기로 마음먹고 집을 나왔습니다. 어리석은 여자죠. 나카이즈미 씨 아틀리에에 다니고 있는 연구생들과 함께 2, 3일 동안 하코네(箱根)에서 놀고, 그 동안 조금 마음에 드는 그림이 그려졌기에 우선 당신에게 보여드리고 싶어 서둘러 당신을 찾아왔으나 뜻밖에도 참담한 꼴을 당했습니다. 저는 부끄러웠습니다. 당신에게 그림을 보여드리고 칭찬 받고 나서, 그리고 당신이 살고 있는 집 근처에 방이라도 빌려, 서로 간에 가난한 예술가로서 친구가 되고 싶다는 생각을 했습니다. 저는 제정신이 아니었던 것입니다. 당신으로부터 면박을 받고 비로소 정신을 차렸습니다. 스스로의 어리석음을 깨달았습니다. 젊은 연구생들이 아무리 제 그림을 칭찬해도 그것은 겉치레에 불과했으며 안 보이는 곳에서는 놀리고 있다는 것을 알게 되었습니다. 하지만 그 때는 이미 제 생활이 되돌릴 수 없을 지경까지 타락하고 말았습니다. 돌이킬 수 없게 되어버렸습니다. 타락할 때까지 타락해보자. 저는 매일 밤 술을 마셨습니다. 소주나 진도 마셨습니다. 겉멋 들린 바보 같은 여자입니다.

넋두리는 이제 말씀드리지 않겠습니다. 저는 겸허하게 벌을 받겠습니다. 창밖에서 나뭇가지가 많이 흔들린다 했더니 비바람이 몰아쳐왔습니다. 빗소리도 바람소리도 제게는 아무것도 들리지 않습니다. 무성영화 같아서 무서울 정도로 쓸쓸한 저녁입니다. 이 편지에 답장은 필요 없어요. 저에 대한 일은 이제 신경 쓰지 마세요. 너무 쓸쓸한 나머지 잠시 써본 것입니다. 당신께서는 잘 지내주시기 바랍니다. ―

편지에는 아파트 번지수까지 적혀 있었다. 나는 집을 나섰다.

깔끔한 아파트였으나 시즈코 씨가 사는 방은 형편없었다. 여섯 평 남짓한 방이었으며, 그리고 방에는 아무 것도 없었다. 화로와 책상. 그것뿐이었다. 다다미는 벌겋고 축축했으며, 방안에는 햇빛도 들지 않아 어두컴컴했고 과일 썩은 냄새가 났다. 시즈코 씨는 창가에 걸터앉아 웃고 있었다. 역시 옷차림은 단정했다. 얼굴에도 아름다움이 남아 있다. 2개월 전에 보았을 때보다 살이 붙은 것 같긴 했지만 어딘지 모르게 무섭게 느껴진다. 눈에 힘이 없다. 살아 있는 사람의 눈이 아니었다. 눈망울이 회색빛처럼 탁했다.

“어떻게 이럴 수가요!” 나는 소리치듯 말했으나 시즈코 씨는 고개를 저으며 웃고 있을 뿐이었다. 이제 전혀 안 들리는 것 같다. 나는 책상 위에 있던 종이에 “쿠사다 씨 댁으로 돌아가세요.”라고 적고는 시즈코 씨에게 보였다. 그리고는 둘 사이에 필담이 시작했다. 시즈코 씨도 책상 옆으로 와서 앉아 열심히 적었다.


쿠사다 씨 댁으로 돌아가세요.

    죄송합니다.

일단 돌아가세요.

    돌아갈 수 없어요.

왜요?

    돌아갈 자격 없어요.

쿠사다 씨가 기다리고 있어요.

    거짓말.

정말입니다.

    돌아갈 수 없어요. 저, 잘못을 저질렀어요.

바보예요. 이제부터 어쩌시려고요.

    죄송합니다. 일하려고.

돈이 필요합니까.

    있습니다.

그림 보여주세요.

    없어요.

한 장도?

    없습니다.


나는 갑자기 시즈코 씨 그림이 보고 싶어졌다. 이상한 예감이 들었다. 좋은 그림이다, 훌륭한 그림일 것이다. 틀림없다.


그림을 그릴 생각 없나요?

    창피해요.

당신은 분명 잘 그리실 겁니다.

    위로하지 마세요.

정말로 천재일지도 모릅니다.

    그만 두세요. 돌아가 주세요.


저는 씁쓸하게 웃으며 일어섰다. 돌아갈 수밖에 없다. 시즈코 부인은 나를 배웅도 하지 않고 앉은 채로 멍하니 창밖을 바라보고 있었다.

그날 밤 나는 나카이즈미 화백의 아틀리에를 찾았다.

“시즈코 씨 그림을 보고 싶은데, 혹시 여기에 있지 않습니까?”

“없소.” 노 화백은 호감 가는 미소를 지으며 “자기가 모두 찢어버리셨다잖아요. 천재적이었는데 말입니다. 그렇게 제멋대로 굴면 안 되죠.”

“그리다 만 습작이나 그런 거라도, 아무튼 보고 싶어서요. 없을까요?”

“잠깐만.” 노 화백은 고개를 갸웃거리더니, “습작이 세 장 정도 제게 남아있었습니다만, 그것을 그 분이 얼마 전에 와서 제 눈앞에서 찢어버렸습니다. 누군가가 그 분을 심하게 혼냈는지, 그로부터 이제, 아, 그렇지. 있어요. 있습니다. 아직 한 장 남아있어요. 저희 집 딸이 아마 수채화 한 장을 가지고 있었을 겁니다.”

“보여주세요.”

“잠깐만 기다려보세요.”

노 화백은 안으로 들어가더니 이윽고 웃으면서 한 장의 수채화를 들고 와,

“다행입니다. 참 다행이에요. 딸이 가지고 있었으니 말입니다. 지금 남아 있는 것은 아마도 이 수채화 한 장뿐일 겁니다. 저는 이제 1만 엔이라도 팔지 않을 거예요.”

수선화 그림이었다. 양동이에 든 스무 송이 정도 되는 수선화 그림이다. 받아 들고서 슬쩍 보고는 박박 찢어버렸다.

“무슨 짓입니까!” 노 화백은 경악했다.

“볼품없는 그림이잖습니까. 당신들은 부잣집 사모님한테 아부를 떨었을 뿐입니다. 그리고 사모님은 일생을 망치고 말았습니다. 그 분에게 혼을 낸 사람이란 바로 접니다.”

“그렇게 형편없지도 않잖아요.” 노 화백은 갑자기 자신감 없는 투로 “저는 요즘 새로운 사람들의 그림은 잘 모르지만요.”

나는 그 그림을 더욱 작게 찢고는 난로 속으로 집어던졌다. 나는 그림을 볼 줄 안다. 쿠사다 씨에게 가르칠 정도로 알고 있다고 생각한다. 수선화 그림은 절대 형편없는 작품이 아니었다. 훌륭했다. 왜 그것을 내가 찢었는가. 그것은 독자들의 추측에 맡기겠다. 시즈코 부인은 쿠사다 씨가 데려갔으며 그해 말에 자살했다. 내 불안감은 점점 더 커져갔다. 왠지 천재 작품 같다. 자연스레 타다나오 경 이야기가 떠오르고, 어느 날 밤 문득 타다나오 경도 훌륭한 검술의 달인이 아니었을까 하고 기이한 생각에 사로잡혀 요즘은 잠도 못 이룰 만큼 불안하다. 20세기에도 예술의 천재가 살아있을지도 모른다.

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Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)

살아있는 창자(生きている腸)

운노 쥬자(海野十三)

번역 : 홍성필


기이한 의대생

의대생 후키야 류지(吹矢隆二)는 그 날도 아침부터 창자 생각만 하고 있었다.

오후 3시를 알리는 시계가 울리자 그는 외출했다.

그가 살고 있는 집은 고가 철도 밑을 집처럼 개조한, 매우 독특한 주택이었다.

그런 색다른 집에 살고 있는 후키야 류지라는 인물이, 이 또한 매우 색다른 의대생이어서, 조수도 아닌데도 의과대학에 벌써 7년이나 재학하고 있는, 일본에서는 둘도 없는 장기 의대생이었다.

그도 그럴 것이 본래 그가 과목별 학과시험 중 자신의 마음에 드는 과목만 치르기로 하고, 절대 욕심을 내지 않기로 다짐했기 때문이다. 그리하여 입학 이후 7년이나 지난 지금에도 아직 불합격 과목이 다섯 과목에 이른다.

후키야는 대부분 학교에 가지 않았고, 대개는 그 소란스럽기 짝이 없는 독특한 집에서 조용히 지내고 있었다.

지금까지 그의 집을 들여다본 사람은 아마도 세 명을 넘지 않을 것이다. 한 사람은 집주인이며, 다른 한 사람은 그가 지금부터 창자에 대해 전화를 걸려고 하는 인물 ― 즉 쿠마모토(熊本) 박사 정도이다.

그는 창백한 얼굴 위에 사자처럼 긴 더벅머리를 얹혀놓고 보기 드물 만큼 마른 몸매에, 반들반들 길이 든 금단추 달린 검은 제복을 입고서 역전 공중전화박스로 다가갔다.

그가 전화를 거는 곳은 남성 재소자 2,700 명을 수용하고 있는 ○○교도소 부속병원이었다. 여기서는 여성 간호사를 두지 못하게 되어 있어 모두 남성 간호사가 근무하고 있었다. 남성 죄수에게 여성을 보이면 좋지 않다는 사실은 자명하다.

"네에. ○○교도병원(矯導病院)입니다"

"○○교도병원인가? ―― 흠. 쿠마모토 박사를 불러주게. 내 말인가? 나는 그냥 이노마타라고 전해주게나"

그는 왠지 가명을 쓰며 건방진 말투로 교환수에게 전화선을 통해 겁을 주었다.

"그래, 쿠마모토 군인가? 나는 ―― 말 안 해도 알고 있지? 오늘은 괜찮겠어? 틀림 없겠지? 정말로 창자를 준비해주었다는 말이군. ―― 남쪽에서 세 번째 창문이었지. 만약 잘못되면 나도 생각이 있다구. 그건 아마도 자네가 직장을 잃고, 다음은 밥줄이 끊기겠지. ―― 아니, 협박이 아니야. 자네는 항상 ‘예, 예,’ 하며 내 말을 따르면 돼. ―― 지금 간다. 반드시. 오늘 11시에 말이야."

거기서 그는 누가 들어도 언짢게 여길 만한 통화를 마쳤다.

쿠마모토 박사라고 하면 사람들로부터 그 훌륭한 인격으로 칭송 받고 있는 ○○교도병원 외과 과장이었다. 그는 가정에 마네킹과도 같은 아름다운 부인을 두고 있으며, 또한 적지 않은 재산도 있는, 마치 행복 그 가체를 그림으로 그린 듯한 의학자였다.

그러나 왠지 후키야는 그런 박사를 무참히 짓밟아버린다는 나쁜 습관이 있었다. 물론 그의 말에 의하면 쿠마모토 박사 같은 인간은 말도 안 되는 사기꾼이며, 하늘을 대신해서 마음껏 괴롭혀줄 필요가 있는 지식인이라고 한다.

그토록 괴롭히고 있는 반면 의대생 후키야는 학력에 있어서 몇 발자국 앞서있는 쿠마모토 박사를 십분 이용하여 적지 않은 혜택을 누리고 있으면서도, 쿠마모토 박사를 항상 노예처럼 부려먹고 있었다.

"창자는 준비되어있겠지?"

방금 전 후키야는 그런 전화를 걸었으나, 이를 보면 그는 쿠마모토 박사에 대해 또다시 위협수단을 쓰고 있는 듯했다. 그러나 "창자를 준비"한다니 무슨 뜻일까. 그는 지금 무엇을 계획하고 또한 무엇을 생각하고 있는 것인가.

오늘 11시가 되어야만 그 답은 나올 것이다.


세 번째 창문

이미 오후 10시 58분이었다.

○○교도병원의 작은 철문에 한 대학생의 몸이 퉁 하고 부딪혔다.

"일찍도 닫았군."

한 마디 내뱉고는 철문을 밀었다.

철문은 쉽게 열렸다. 열쇠를 잠그는 것이 아니라 철문 밑에 콘크리트 덩어리를 살짝 받혀놓았을 뿐이었기 때문이다.

"안녕하쇼."

수위가 후키야의 인사를 받고는 넙죽 고개를 숙인다. 무슨 연유인지는 모르나 이 병원에서 근무하는 권위자인 쿠마모토 선생을 함부로 대하는 의대생이니, 외모는 볼품없으나 쿠마모토 박사의 고향 어른 자손이라도 되나 하고 좋게 해석하여, 따라서 이 철문에서는 항상 정중하게 경례를 붙이곤 하였다.

콧노래를 부르며 허름한 옷차림에 사자 머리를 한 의대생 후키야 류지는 수위 앞을 지나치자 어두운 병원 마당으로 들어섰다. 

그는 발걸음을 재촉하여 어두운 마당을 부엉이처럼 신속하게 지나갔다. 이윽고 눈앞에 제 4병동이 나타났다.

‘남쪽에서 세 번째 창문이었지.’

그는 아무런 거리낌 없이 창문 밑으로 다가갔다. 거기에는 귤상자 같은 것이 놓여있었다. 이것도 쿠마모토 박사가 배려해준 것이라고 생각하여 이를 발 받침대로 삼아 무거운 창문을 위로 끌어올렸다.

창문이 조용히 열렸다. 쿠마모토 박사가 사전에 창문을 받치는 롤러에도 기름을 쳐놓았기에 이처럼 쉽게 올라가는 것이다.

따라서 의대생 후키야는 바로 눈앞에 보이는 탁자 위에 놓여진, 상당히 굵고 길이 1미터 정도 되는 유리관을 잡을 수 있었다.

"그렇지. 들어 있다."

의대생 후키야는 그 둔탁하고 무거운 유리관을 담장 위에 있는 가로등에 비추어 보았다. 유리관 안에는 맑은 액체로 가득 차 있었으며, 그 속에는 회색이라고도 연보라색이라고도 할 수 없는 기이한 빛깔의 물컹거리는 무언가가 담겨 있었다.

"그래. 갖고 싶었던 것을 이제서야 손에 넣을 수 있게 됐어. 이건 정말 대단한걸?"

후키야는 회심의 미소를 짓고서 창문을 본래대로 닫았다. 그리고 훔쳐낸 굵은 유리관을 오른손에 지팡이처럼 들고서 땅바닥 위로 내려왔다.

"정말 밤에 산책하는 건 기분이 좋군요."

철문 앞을 지나칠 때에는 평소의 그답지 않은 인사를 했다. 그가 손에 넣은 물건이 워낙 마음에 들었던 것 같다.

"아이구, 조심해 가십시오."

수위는 단단히 긴장하며 인사했다.

문을 나서자 그는 굵은 유리관을 어깨에 매고 슬리퍼 차림으로 부지런히 걸어갔으며, 세 시간이 지나서야 겨우 집에 도착했다. 거리는 피로에 지쳐 쓰러진 것처럼 조용했다.

그는 아무도 모르게 집 안으로 들어올 수 있었다. 그는 전등을 켰다.

"좋아. 아주 훌륭해. 정말 대단한 창자야."

그는 유리관을 들어올려 불빛에 비춰보며 환호성을 질렀다.

약간 푸른 빛이 나는 액체 속에 그가 말하는 ‘창자’라는 것이 물컹거리며 들어있다.

"어, 살아있다."

연보랏빛 창자를 자세히 보니 꿈틀꿈틀 움직인다. 링거씨액 속에서 굼실거리고 있는 것이었다.

살아있는 창자!

의대생 후키야가 쿠마모토 박사에게 지난 1년 동안 끈질기게 요구한 것은 바로 이 살아있는 창자였다. 다른 청은 들어주어도 이 살아있는 창자에 대해서만은 좀처럼 들어주지 않았다.

"이봐, 어쩌자는 거야. 네가 있는 곳에는 남성 재소자가 2,900명이나 있잖아. 그 중에는 사형이 될 놈도 있고 맹장염에 걸려 죽는 놈도 있겠지. 그 중에서 불과 1미터 정도의 창자를 빼낼 수 없을 리가 있나. 이것 보라구. 내 말을 듣지 않으면 그걸 거시기하는 수가 있어. 그게 싫다면 어서 내 말을 따르라구."

이렇게 협박한 결과 1년여 만에 간신히 애타게 기다리던 살아있는 창자를 손에 넣을 수가 있었다.

그는 왜 이토록 징그럽기 짝이 없는 살아있는 창자를 원했는가. 그것은 그의 편집증 때문이었을까.

그렇지 않다!


링거씨액 속의 생물

살아있는 창자 ㅡㅡ 라고 하는 것이 문헌상으로는 그리 진귀하지 않다.

생리학 교과서를 보면 링거씨액 속에서 살아있는 모르모트 장기, 토끼 장기, 개의 장기, 그리고 인간의 장기 등 너무나도 많이 적혀 있다.

표본으로서도 살아있는 장기는 그리 보기 드문 것은 아니다.

의대생 후키야가 지금 남몰래 자랑스럽게 여기는 점은 이 훌륭한 크기를 가진 대장이 지팡이보다도 길어, 링거씨액이 든 1미터짜리 유리관 안에서 활발하게 요동치고 있다는 사실이다. 이토록 훌륭한 것은 아마도 이 세상 어디에도 없을 것이다. 참으로 우리 쿠마모토 박사도 대단하다며 그는 유리관을 보고 근엄하게 경의를 표하는 것이었다.

그는 살아있는 창자를 방 중앙에 장식했다. 천장에 끈을 걸어, 거기에 유리관 입구를 매달아 놓았으며, 아래쪽에는 유리관 받침대를 만들었다.

곰팡이 냄새 나는 의학서가 산더미처럼 쌓여있어, 그리고 알 수 없는, 녹이 슨 수술도구나 의료기기로 가득 찬 의대생 후키야의 방은 그 자체만으로도 기기괴괴한 모습이었으나 지금 이 ‘살아있는 창자’를 들여놓음으로써 그 모습은 더욱 괴기스러워졌다.

후키야는 천장에 매달아놓은 유리관 앞으로 높은 세발의자를 가져갔다. 그는 그 앞에 살짝 앉아 매우 감명 깊다는 듯 팔짱을 끼고서 맑은 액체 안에서 꿈틀거리는 기이한 인체의 일부를 응시하고 있다.

꿈틀, 꿈틀, 꿈틀.

가만히 보면 창자는 인간의 얼굴로써 도저히 나타낼 수 없는 복잡한 표정을 가지고 있어, 온 몸을 비틀어가며 움직인다.

"이상한 노릇이야. 이 녀석을 이렇게 보고 있으면 인간보다도 수준 높은 생물체처럼 느껴져."

의대생 후키야는 문득 논리학을 초월한 고차원적 소견을 말했다.

그로부터 후키야는 그 자신이 마치 살아있는 창자 자체가 되어버리지 않을까 싶을 정도로 유리관 앞에 석고상처럼 가만히 언제까지나 살아있는 창자로부터 눈을 떼려 하지 않았다.

식사도, 조금 저질이긴 하지만 배설마저도 그는 최소한도로 줄이고 있는 것처럼 보였다. 불과 1, 2분조차도 그는 살아있는 창자 앞을 떠나려 하지 않았다.

그런 상태가 사흘 동안 이어졌다.

그 다음 일이었다.

그는 연일 긴장했던 생활에 지쳐 어느새 세발의자 위에서 앉은 채로 잠이 들었는지, 본인의 코 고는 소리에 잠이 깼다. 방 안은 캄캄했다.

그에게 불길한 예감이 엄습했다. 그는 곧바로 의자에서 내려와 전등 스위치를 켰다. 귀중한 살아있는 창자가 설마 도난 당하지나 않았을까 했던 것이다.

"휴, 다행이야."

창자가 들어있는 유리관은 여전히 천장에 매달려 있었다.

그러나 그는 얼마 지나지 않아 비명과도 같은 소리를 질렀다.

"앗! 큰일이다. 창자가 움직이질 않아!"

후키야는 쿵 소리를 내며 엉덩방아를 찌었다. 그는 미친 듯이 머리를 쥐어뜯었다. 칠흑과도 같은 절망!

"자, 잠깐 ㅡㅡ"

그는 혼자서 얼굴을 붉히며 일어섰다. 그는 퓰렛 주사기를 손에 들고 세발 의자 위로 올라갔다.

유리관 속으로 맑은 액체를 퓰렛 주사기 가득히 빨아들이고는 그것을 배수구에 버렸다.

그 다음 약품 케이스 안에서 1만 배 콜린(choline)이라고 붙어있는 병을 가지고 내려와 빈 퓰렛 주사기를 꽂았다.

액체가 아래로부터 빨려 올라 온다.

그는 신속하게 다시 세발 의자 위로 뛰어올라 그 콜린이 든 퓰렛 주사기를 조용히 유리관 안으로 주입시켰다.

액체는 조용히 링거씨액 속으로 녹아들어갔다.

유리관 속을 가만히 바라보는 그의 눈은 예사롭지 않았다. 그러나 잠시 후 그의 입가에는 미소가 떠올랐다.

"ㅡㅡ 움직이기 시작했어."

창자는 또다시 꿈틀, 꿈틀, 꿈틀 하고 굼실거리기 시작한 것이다.

"콜린을 잊고 있다니 나도 정신이 없었나보군."

그는 소녀처럼 쑥스럽다는 듯이 크게 숨을 내쉬었다.

"창자는 아직 살아있다. 하지만 곧바로 훈련에 들어가지 않는다면 도중에 죽어버릴지도 모르겠어."

그는 셔츠 소매를 걷어붙이고 벽에 걸어두었던 수술복을 입기 시작했다.


훌륭한 실험

그는 딴 사람이 된 것처럼 활발해졌다.

"자, 훈련이다."

무슨 훈련을 하려는 것인가. 그는 방안을 돌아다니며 사관냉각기나 청정기, 발판 등 여러 가지 기구들을 끌어 모았다.

"자, 의학사상 최초의 대실험을 난 기필코 성공시키고야 말 테야."

그는 혼자서 중얼거리며, 이어서 레토르트, 금속망사, 분센버너 등을 가지고 왔다.

그러고서 그는 모아온 도구 한 가운데 서서, 마치 무대 도구담당처럼 실험용기를 조립하기 시작했다.

얼마 있자 유리와 금속부품들, 그리고 액체들로 이루어진 조립품은 어느 정도 완성되었다. 그 기구들은 아무래도 살아있는 창자가 든 유리관을 중심에 둘 것처럼 보였다.

전기 스위치가 들어가자 파일럿 램프가 파랑에서 빨강으로 바뀌었다. 방 구석에서는 딸가닥거리는 소리를 내며 펌프 모터가 돌아가기 시작했다.

의대생 후키야 류지의 두 눈은 드디어 사악하게 변하기 시작했다.

도대체 그는 무엇을 시작하려 하는가.

전기를 통해 분센버너에도 연푸른 불이 들어왔다.

살아있는 창자가 든 유리관 안으로 두 개의 가느다란 유리관이 꽂혀졌다.

그 중 한 쪽에서 부글부글 하며 작은 기포가 나왔다.

후키야 류지는 큰 화판 같은 것을 목에 끈으로 걸고는, 거기에 연필끝을 핥으면서 전류계나 비중계, 그리고 온도계 앞을 번가라서 왕래하며, 목에 건 방안지 위에 색연필로 표시를 적어갔다.

빨강, 파랑, 초록, 보라, 검은 색 곡선이 조금씩 방안지 위에서 뻗어간다.

그러는 동안에도 후키야는 유리관 앞으로 고개를 돌려 계속 요동치는 창자를 응시하고 있었다.

그는 말 그대로 식음을 전폐한 채 끈질긴 실험을 계속했다. 과연 인간으로서는 도저히 해낼 수 없는 끈기였다.

아침 6시와 저녁 6시, 이 두 시간대에 창자의 상황을 비교하면 분명 조금씩 변화가 보인다.

나아가 12시간이 더 지나면 다시 어떠한 변화를 찾아낼 수 있었던 것이었다.

실험이 계속해감에 따라 링거씨액 온도는 조금씩 상승하여, 이와 함께 링거씨액 농도는 조금씩 감소해갔다.

실험 제 4일째에 있어서는 창자를 수용하고 있는 유리관 내부에 들어있던 액체는 대부분 물처럼 되었다.

실험 제 6일째에는 유리관 내부에 액체가 사라지고, 그 대신 연분홍색 가스가 조금씩 구름처럼 움직이고 있었다.

유리관 안에는 액체가 없어졌다는 것도 모르는지 그 창자는 여전히 꿈틀꿈틀 요동치고 있었다.

의대생 후키야의 얼굴은 긴장된 웃음을 짓고 있었다.

"흠. 흠. 이제 여기까지만 해도 이미 세계 의학사를 멋지게 깨고도 남았다. 가스 안에서 살아있는 창자! 아아, 이 얼마나 위대한 실험인가!"

그는 연이어 오래된 장치를 새로운 것으로 바꾸어 설치했다.

실험 제 8일째, 유리관 내부에 있던 가스는 무색투명해졌다.

실험 제 9일째, 분센버너가 꺼지고 부글부글 끓어오르던 가스가 멈췄다.

실험 제 10일째, 모터 소리까지 완전히 멈추고 말았다. 실험실 내부에는 폐허처럼 정적이 흐르기 시작했다.

시간은 정확히 오전 3시였다.

그 이후 24시간 동안 그는 신중하게 지켜보며 그대로 방치시켜놓았다.

24시간이 지난 그 다음 날 오전 3시였다. 그는 천천히 유리관을 들여다보았다.

유리관에 들어있는 창자는 지금 상온온도인 대기중에서 꿈틀꿈틀 활발하게 요동치고 있다.

의대생 후키야 류지는 그가 고안한 독자적인 훈련법으로써 세계 어느 의학자도 시도해보지 못한, 대기중에서 창자를 생존시키는 실험에 드디어 성공한 것이었다.


동거생활

후키야는 눈앞에 놓인 탁자 위에 누워있는, 살아있는 창자와 놀 수 있는 방법을 배웠다.

살아있는 창자는 매우 놀랍게도 감정과도 같은 반응조차 표현할 수 있게 되었다.

그는 스포이트로 조금씩 설탕물을 살아있는 창자에게 한쪽 입을 통해 넣어주자, 장은 곧바로 활발하게 꿈틀거리기 시작한다. 그리고 즉시 창자 일부가 그가 있는 쪽으로 뻗쳐온다.

"설탕물을 더 달라"

마치 그렇게 말이라도 하는 것처럼 행동하는 것이다.

"그래. 설탕물을 더 먹고 싶니? 물론 주지. 하지만 아주 조금만 더 줄 거야."

그러면서 후키야는 다시 설탕물 한 방울을 살아있는 창자에게 주는 것이었다.

‘이렇게 놀라운 고등동물이라니’

후키야는 남몰래 경탄을 금하지 못했다.

이처럼 그가 훈련한 살아있는 창자를 눈앞에 두며 놀고 있으면서도, 때때로 그는 마치 꿈인 듯한 생각마저 들었다.

예전부터 그는 한가지 비약적인 이론을 가지고 있었다.

만약 창자 중 한 조각이 링거씨액 안에서도 생존할 수 있다면 링거씨액이 아닌 다른 영양매체 속에서도 생존할 수 있다는 이론이다.

핵심은 링거씨액이 살아있는 창자에게 공급하는 생존조건과 동등한 것을 다른 영양매체에 의해서 제공하면 되는 것이다.

나아가 그는 인간의 창자가 만약 살아있다면 신경 또한 있을 것이며, 뿐만 아니라 환경에 적응하듯 체질상 변화도 발생할 것이라고 예상했기에 그는 살아있는 창자에게 적당한 영양을 공급할 수만 있다면 그 창자를 대기중에서 생활하게끔 만드는 것도 불가능은 아니다 ㅡㅡ 이와 같이 상상으로 추리를 발전시켜나갔다.

그와 같은 기본관념을 가지고 그는 상세한 곳에 이르는 연구를 계속해 나아갔다. 그 결과 약 1년 전에 비로소 자신감과도 같은 것을 가질 수 있었던 것이다.

그의 실험은 드디어 대성공을 이루어냈다. 더구나 비교적 뜻밖이라고도 할 수 있을 정도로 쉬운 수고만으로 말이다.

사색으로 괴로워하기 보다는 우선 손을 써보는 자가 이긴다고 어느 실험학자는 말했다. 그건 분명 사실이다.

그러나 그가 사색 중에 생각해낸, 보기에 따라서는 황당무계한 ‘살아있는 창자’가 이렇게 눈앞에 놓인 탁자 위에서 꿈틀거리며 살아 움직이고 있다는 생각을 하니 도무지 꿈인지 의심하지 않을 수 없었다.

뿐만 아니라, 대서특필해야 할 점은 이렇게 그의 손에 의해 대기 중에서 사육되기 시작한 창자가, 그가 지금까지 예측하지 못했던, 여러 흥미로운 반응을 보여준다는 점이다.

예컨대 지금도 설명한 바와 같이, 이 살아있는 창자가 설탕물을 더 달라는 반응을 보인다는 점은 전혀 예측하지 못했다.

그것 만이 아니다. 창자와 놀면서 그는 이 창자가 다양한 반응을 보인다는 점을 발견한 것이다.

가느다란 금속 스틱 끝을 살아있는 창자에 대고는 그대로 600메가 사이클 정도 되는 진동전류를 흘려 보내자, 살아있는 창자는 갑자기 미끈미끈한 점액을 토해낸다.

한편 후키야는 살아있는 창자 속 내벽 일부에 소리굽쇠로 만든 정확한 진동수에 맞추어 음향을 순서에 따라 대 본 결과, 그 내벽 일부가 음향에 대해 매우 민감해졌다는 점도 발견했다. 우선 그 곳에 인간의 고막 같은 능력이 생겨난 듯하다. 그는 이윽고 살아있는 창자에게 말을 걸 수도 있다고 믿었다.

살아있는 창자는 대기중에서 생활하고 있었기 때문에 그 표면은 점점 건조해졌다. 그리고 표피와도 같은 것이 몇 번이고 떨어져 나갔다. 그러고 나자 살아있는 창자 표면은 조금 빛 바랜 사람 입술과 매우 흡사한 피부로 덥혔다.

살아있는 창자 탄생 50일경 ㅡㅡ 탄생이란 이 창자가 대기중에서 서식할 수 있게 된 날을 말한다 ㅡㅡ 에 있어서 그 신종 생물은 의대생 후키야 류지가 사는 방 안을, 탁자 위건 책 위건 간에 자유롭게 산책할 수 있을 정도로 성장했다.

"이봐 치코, 여기에 설탕물을 놔뒀다."

‘치코’란 살아있는 창자에 대한 애칭이었다.

그렇게 하면서 후키야가 설탕물이 담긴 접시가 있는 곳에서 손뼉을 치면, 치코는 반가운 듯 등(?)을 산처럼 부풀어 올렸다. 그리고 치코에게 식욕이 생기면 그 생물체는 혼자서 천천히 접시 쪽으로 기어가서는 쩝쩝 소리를 내며 설탕물을 마셨다. 그 행태는 매우 끔찍한 모습이었다.

그리하여 의대생 후키야 류지는 살아있는 창자인 ‘치코’에 대한 성장실험을 일단락 짓고, 드디어 이제부터 대논문을 써서 세계 의학자들을 졸도시키려고 생각했다.

어느날 ㅡㅡ 그날은 치코 탄생 120일째 되는 날이었다. 후키야는 드디어 다음날부터 대논문을 집필하기 시작하기로 하고, 그 전에 조금 외출을 하려고 마음먹었다.

어느새 가을은 깊어가고 바깥은 플라타너스 낙엽이 바람과 함께 거리에 흩날리고 있었다. 점점 추워진다. 후키야 혼자라면 모를까 올해 겨울은 치코과 함께 지내야 하므로, 쓸만한 전기난로도 찾아보아야겠다고 생각했다.

또한 예전에 사 모아두었던 통조림도 이제 동이 났기에 그것 또한 보충해두어야 한다. 치코를 위해 여러 가지 수프를 사 가자.

그는 근래 백 수 십일 동안 한 발자국도 집을 나서지 않았던 것이다.

"잠깐 나갔다 올게. 설탕물은 탁자 위 한 켠에 많이 만들어놓았으니까."

그는 갑자기 바깥이 그리워졌기에 치코에게 주의를 주는 것도 대충 하고 출입문을 잠그고는 거리로 나선 것이었다.


오산(誤算)

의대생 후키야 류지는 무려 7일간이나 바깥에서 놀고 지냈다.

한 발 문을 나서자 바깥에서는 화려한 환희와 위안이 그를 기다리고 있었던 것이다. 후키야의 본능은 급속도로 등줄기를 타고 홍수처럼 넘쳐 나왔다. 그는 본능이 명하는 대로 밤낮을 가리지 않고 환락의 거리를 휘지고 다녔다. 그리고 7일째가 되어서야 조금씩 정신이 돌아왔다.

치코가 식사를 제대로 하고 있는지 조금 걱정되었다. 날짜를 세어보니 그 설탕물도 이제는 바닥났음 분명하다.

"하루 정도는 괜찮겠지."

하고 그는 또다시 환락에 빠졌다.

그날 저녁, 그는 무슨 생각을 했는지 발걸음을 ○○형무병원으로 돌리고는 쿠마모토 박사를 방문했다.

박사는 후키야가 너무나도 사람냄새가 나는 인간으로 변하여 응접실에 앉아 있는 모습을 보고는 놀랐다.

"예전에 말했던 그 일은 어떻게 됐죠?"

박사는 조심스럽게 물었다.

"음, 살아있는 창자 말이지. 그 점에 대해서는 머지 않아 발표할 거야. 으흐흐흐."

"그 물체는 며칠 정도 움직이고 있었나요?"

"흐핫. 머지 않아 발표한다니까. 그러나 쿠마모토 군. 창자라는 놈은 감정을 나타내더군. 뭐라고 할까. 내게 애정 같은 감점을 표현하는 거야. 정말이라니까. 나도 얼마나 놀랐는지 모른다구. ㅡㅡ 그런데 그건 대체 어떤 재소자한테서 얻어낸 것인가? 알려주게."

"……"

박사는 대답하지 않았다.

평소 같았다면 박사가 대답하지 않거나 할 경우 버럭 화를 내곤 했으나 그날 따라 후키야는 매우 기분이 좋은 듯, 목을 더듬으며 싱글벙글 웃고 있다.

"그리고 말이야 쿠마무토 군. 호르몬에 관한 문헌을 정리해서 내게 주지 않겠나. ㅡㅡ 호르몬 이야기가 나와서 말인데, 이 병원에 있던 그 미인 교환수는 어떻게 됐나? 스물 넷이나 먹었으면서 독신으로 열심히 살아왔던 그 아가씨 말이야."

야부키는 어딘지 모르게 징그러운 웃음을 띄우며 쿠마모토 박사를 쳐다보았다.

"아, 그 아이요……"

박사는 순간 안색이 변했다.

"그 아이는 이미 죽었습니다. 맹장염이었거든요. 상, 상당히 오래된 일입니다."

"그래? 죽었어? 죽었다면, 어쩔 수 없지."

후키야는 그 말을 듣자마자 그 아가씨에 대해 흥미를 잃은 듯한 말을 했다. 그리고 다시 오겠다며 총총걸음으로 방을 나섰다.

새벽 1시.

의대생 후키야는 그제서야 8일째에 집 앞으로 돌아왔다.

그는 겸연쩍게 출입문 열쇠구멍으로 열쇠를 집어넣었다.

‘내가 너무 지나치게 놀았나. 살아있는 창자 ―― 그렇지. 치코라는 이름을 붙여줬었지. 치코는 아직 살아있을까. 죽어 있더라도 상관 없어. 어쨌든 세계 의학자들을 놀라게 할 만한 논문자료는 이제 충분이 모아놓았다.

그는 출입구 문을 열고 안으로 들어갔다.

퀘퀘한 곰팡이 냄새가 코를 찌른다. 거기에 섞여 어딘지 모르게 여자 체취와도 같은 것도 느낀 듯했다.

‘이상하다’

방안은 캄캄했다.

후키야는 손을 더듬어서 벽에 있는 스위치를 켰다.

순간 환하게 밝았다.

그는 쓸쓸한 듯한 눈으로 실내를 돌아보았다.

치코의 모습은 탁자 위에도 없었다.

‘이상하다? 치코는 죽었나? 아니면 틈새로 해서 바깥으로 도망쳤을까?"

이런저런 생각을 했으나, 문득 떠오르는 것이 있어, 나갈 때 치코를 위해 만들어 놓은 설탕물이 담긴 접시 쪽으로 눈을 돌렸다.

유리 접시 안에는 설망물이 아직 절반 정도나 남아 있었다 그는 놀라운 소리를 냈다.

"어? 지금쯤이면 설탕물도 바닥이 났을 줄 알았는데 ―― 치코 이 녀석은 도대체 어떻게 된 거야."

바로 그 순간.

후키야 눈 앞에 무언가 흰 지팡이와도 같은 것이 기이한 신음소리를 내며 휙 날라왔다.

"으악!"

소리도 낼 틈도 없이 그것은 후키야 머리에 휘감겼다.

"으으윽 ――"

후키야의 목은 강력한 힘으로 조여졌다. 그는 허공을 잡으며 그 자리에 쓰러지고 말았다.

의대생 후키야의 시신이 발견된 것은 그로부터 반 년이나 지난 후였다. 일 년치씩 내기로 되어 있는 집세를 주인이 독촉하러 왔을 때야 비로소 알게 되었다. 그의 시신은 이미 백골을 드러내고 있었다.

후키야의 사망원인을 아는 자는 아무도 없었다.

그리고 또한 그가 남긴 ‘살아있는 창자 치코’에 관한 위대한 실험에 대해서도 누구 하나 아는 자가 없었다.

‘살아있는 창자’에 대한 실험은 모두 백지가 되고 말았다.

단 한 사람, 쿠마모토 박사는 후키야에게 제공한 ‘살아있는 창자’에 대한 사실을 간혹 떠올리곤 하였다. 사실 그 창자는 어떤 재소자부터 얻는 것이 아니었다.

‘살아있는 창자’는 도대체 누구 뱃속에서 나온 것인가.

그것은 ○○형무병원에 근무하던, 스물 네 살 먹은 처녀 교환수로부터 얻어진 창자였다. 그녀는 맹장염으로 세상을 떠났으나, 그 때 집도한 의사가 쿠마모토 박사였다고 하면 그 다음 설명은 필요 없을 것이다.

처녀 뱃속에서 절단된 ‘살아있는 창자’가 의대생 후키야의 목을 졸라 그를 죽인 사실은 그의 죽음을 남몰래 기뻐하는 쿠마모토 박사도 모른다.

더군다나 ‘살아있는 창자’ 치코가 후키야와 120일에 걸친 동거생활 동안 그에게 대단한 애착을 가지고 있었다는 사실, 그리고 8일만에 돌아온 그의 목소리를 듣고는 너무 기쁜 나머지 후키야의 목을 향해 달려들어, 불행하게도 후키야를 목 졸라 죽이게 하고 말았다는 사실 또한 상상조차 못했을 것이다.

그 ‘살아있는 창자’가 설마 그와 같은 여성 몸에서부터 나온 창자라는 것을 눈치채지 못했던 의대생 후키야 류지야말로 대단히 불행하게 되고 말았다.

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아그니의 신(神)

아쿠타가와 류노스케(芥川龍之介)(1921)

번역 : 홍성필


1.


 중국 샹하이에 있는 어느 마을입니다. 낮인데도 어두컴컴한 어느 집 2층에 인상이 험악한 인도인 노파 하나가 상인 같은 한 미국인과 연신 이야기하고 있었습니다.

 “사실 이번에도 할머니에게 점을 보러왔는데…….”

 미국인은 그렇게 말하면서 새 잎담배에 불을 붙였습니다.

 “점이라고요? 점은 당분간 안 치기로 했습니다.”

 노파는 비웃듯이 슬쩍 상대방 얼굴을 쳐다봤습니다.

 “요즘은 기껏 쳐줘도 사례조차 제대로 하지 않는 사람들이 많아졌거든요.”

 “그야 물론 사례는 해드리죠.”

 미국인은 아낌없이 300달러 수표를 한 장, 할머니에게 건냈습니다.

 “일단 이것만 지불해두지. 만약 할머니 점이 맞으면 그 때는 따로 사례를 할 테니까…….”

 노파는 300달러 수표를 보자 갑자기 친절해졌습니다.

 “이렇게 많이 받으면 오히려 죄송하지요. 그런데 대체 당신은 무슨 점을 봐달라는 말씀이온지?”

 “내가 원하는 건…….”

 미국인은 담배를 물자 교활한 웃음을 지었습니다.

 “대체 미일전쟁은 언제 일어나는가 하는 거요. 그것만이라도 잘 알고 있으면, 우리 상인들은 순식간에 떼돈을 벌 수 있으니 말이오.”

 “그렇다면 내일 오시오. 그 때까지 점을 쳐볼 테니.”

 “그렇군. 그럼 꼭 부탁하네.”

 인도인 노파는 자랑스럽다는 듯 가슴을 폈습니다.

 “내 점은 지난 50년 동안 한 번도 틀린 적이 없습죠. 뭐니 뭐니 해도 내게는 아그니 신이 스스로 점괘를 주시거든요.”

 미국인이 돌아가자 노파는 사랑방 입구에 서더니,

 “혜련(惠蓮)아. 혜련아.” 하고 불렀습니다.

 그 소리를 듣고 나온 것은 아름다운 중국 여자 아이였습니다. 그러나 무슨 힘든 일이라도 있는지, 부어오른 통통한 볼은 마치 촛농과도 같은 빛을 띠고 있었습니다.

 “뭘 꾸물대는 게야. 정말 너처럼 뻔뻔한 년은 없어. 분명 또 부엌에서 졸고나 있었겠지?”

 혜련은 아무리 혼이 나도 묵묵히 고개를 숙인 채로 있었습니다.

 “잘 들어라. 오늘 밤은 모처럼 아그니 신께 여쭐 것이야. 그렇게 알고 있어라.”

 여자 아이는 시커먼 할머니 얼굴 쪽으로 슬픔에 잠긴 눈을 들었습니다.

 “오늘 밤이요?”

 “오늘 밤 12시야. 알았지? 잊지 말아라.”

 인도인 노파는 협박하듯 손가락을 치켜세웠습니다.

 “또 네가 예전처럼 나한테 귀찮게 굴면 이번에야말로 네 목숨은 없는 줄 알아라. 너 같은 걸 죽이는 건 병아리 모가지를 비틀기보다…….”

 여기까지 말한 노파는 갑자기 얼굴을 찡그렸습니다. 문득 앞을 보자 혜련은 어느새 창가에 가서 마침 열려 있던 유리문으로 쓸쓸한 거리를 바라보고 있는 것입니다.

 “뭘 보고 있는 게야?”

 혜련은 사색이 되어 다시 한 번 할머니 얼굴을 올려다보았습니다.

 “그래. 알았어. 그렇게 날 바보취급 하는 걸 보니, 아직 정신을 못 차렸구나.”

 노파는 눈을 부라리며 그곳에 있던 빗자루를 집어 들었습니다.

 바로 그 순간입니다. 밖에서 누군가가 온 듯. 문을 두르리는 소리가 갑자기 거칠게 들려오기 시작하였습니다.



 2.


 그날 비슷한 시간에 그 집 바깥을 지나던 젊은 한 일본인이 있었습니다. 자신도 모르게 문득 2층 창문에서 얼굴을 내민 중국 여자아이를 한 번 보더니 잠시 동안 넋을 잃은 듯 멍하니 그 자리에 멈춰서버리고 말았습니다.

 마침 그곳을 지나던 나이 든 중국인 인력거가 있었습니다.

 “이봐, 여보게. 저기 2층에는 누가 살고 있는지, 자네 알고 있나?”

 일본인은 그 인력거 장수에게 대뜸 물었습니다. 중국인은 손잡이를 쥔 채로 높은 2층을 올려다보았습니다만, “저기 말인가요? 저기에는 뭐라고 하는 인도인 노파가 살고 있습니다.”라며 얼굴을 찡그리며 대답하자 서둘러 떠나려 하는 것이었습니다.

 “잠깐 기다려주게. 그런데 그 노파는 어떤 장사를 하고 있지?”

 “점쟁이에요. 하지만 들리는 소문에 의하면 무슨 마법까지도 쓰나봅니다. 뭐, 목숨이 아깝거든 그런 노파한테는 가지 않는 편이 좋습죠.”

 중국인 인력거가 떠나가자 일본인은 팔짱을 끼고 무언가를 생각하고 있는 것 같았습니다, 이윽고 결심이라도 섰는지 서둘러 그 집안으로 들어갔습니다. 그러자 갑자기 들러온 것은 노파의 고함소리에 섞여 중국인 여자의 우는 소리였습니다. 일본인은 그 목소리를 듣자마자 단번에 두 세 단씩 어두컴컴한 사다리를 뛰어 올라갔습니다. 그리고 노파가 있는 방문을 힘껏 두드렸습니다

 문은 바로 열렸으나 일본인이 들어가자 그 곳에는 노파가 홀로 서 있을 뿐, 이미 중국인 여자 아이는 다른 방에라도 숨었는지 흔적조차 없습니다.

 “무슨 볼 일이라도?”

 노파는 매우 수상하다는 듯이 유심히 상대방 얼굴을 쳐다보았습니다.

 “당신은 점쟁이 아닌가?”

 일본인은 팔짱을 낀 채로 노파 얼굴을 노려보았습니다.

 “그렇습니다.”

 “그렇다면 내가 온 이유 같은 건 묻지 않아도 알고 있는 게 아닌가? 나도 어디 한 번 당신 점을 보러 온 거요.”

 “무엇이 궁금하시죠?”

 노파는 더욱 수상하다는 듯한 눈빛으로 일본인을 지켜보고 있었습니다.

 “내가 모시는 주인의 따님이 작년 봄에 행방불명이 되었소. 그걸 한 번 알아봐줬으면 하는데…….”

 일본인은 한 마디 한 마디를 힘을 주며 말하는 것이었습니다.

 “내 주인은 홍콩에 계신 일본 영사님이시오. 아가씨 이름은 타에코(妙子) 씨라고 하오. 나는 엔도(遠藤)라고 하는 서생인데……어떤가? 그 아가씨는 어디 계시지?”

 엔도는 이렇게 말하면서 윗도리 안주머니에 손을 넣자 한 자루 권총을 꺼냈습니다.

 “이 주변에 계시지 않나? 홍콩 경찰서에서 조사한 바에 의하면 아가씨를 납치한 자는 인도인 같다고 하던데……숨기면 신상에 안 좋을 게야.”

 그러나 인도인 노파는 조금도 두려워하는 기색이 없습니다. 두려워하기는커녕 입가에는 오히려 사람을 조롱하듯 미소까지 띄우고 있었습니다.

 “당신 무슨 말을 하시나? 난 그런 아가씨는 얼굴도 본 적이 없다우.”

 “거짓말 말아. 지금 그 창문에서 바깥을 보고 있던 건 분명 타에코 아가씨였어.”

 엔도는 한 손에 권총을 쥐고서 다른 한 손으로 옆방 문을 가리켰습니다.

 “그래도 계속 고집을 부리면 저기 있는 중국인들 데리고 와.”

 “저건 내 양녀요.”

 노파는 역시 조소하는 피식피식 혼자 웃고 있는 것입니다.

 “양녀인지 아닌지 한 번 보면 알 수 있겠지. 네놈이 데리고 오지 않는다면 내가 저기에 가보마.”

 엔도가 옆방으로 들어서려 하자 순식간에 인도인 노파는 그 입구를 막아셨습니다.

 “여긴 내 집이야. 누군지도 모르는 당신 같은 사람한테 들여보낼 수야 있나.”

 “비켜. 비키지 않으면 쏴 죽인다.”

 엔도는 권총을 들어 올렸습니다. 아니, 들어 올리려고 했습니다. 그러나 그 순간 노파가 까마귀 울음소리 같은 것을 내자 마치 전기에 감전이라도 된 듯이 권총을 놓치고 말았습니다. 이렇게 되자 그 때까지 강경했던 엔도도 과연 놀랐겠지요. 잠시 동안은 이상하다는 듯이 주변을 돌아보았으나 곧바로 정신을 가다듬고는,

 “요망한 할멈 같으니라구.” 라고 소리치며 호랑이와도 같이 노파를 향해 덤벼들었습니다.

 그러나 노파도 가만히 있지는 않습니다. 날렵하게 몸을 피하더니 거기에 있던 빗자루를 쥐고서는 또다시 덤벼드는 엔도 얼굴을 향해 고춧가루를 뿌렸습니다. 그러자 그 고춧가루가 모두 불꽃으로 변하더니 눈이고 입이고 태우기 시작하는 것이었습니다.

 엔도는 결국 견딜 수가 없어 불꽃 질풍에 쫓기며 굴러 떨어지듯 바깥으로 도망쳐 나왔습니다.



 3.


 그날 밤 12시 경, 엔도는 홀로 노파 집앞에 머물면서 2층 유리창에 비치는 불빛을 안타까운 심정으로 바라보았습니다.

 “간신히 아가씨가 계신 곳을 찾아냈건만 구해낼 수 없다니 애석하다. 아예 경찰에 신고할까? 아니, 아냐. 중국 경찰이 허술하다는 건 홍콩에서 뼈저리게 느꼈지. 만약 다시 도망치면 또다시 찾아내기는 힘들 거야. 그렇다고 저 요망한 할멈한테는 권총도 소용없으니…….”

 엔도가 그런 생각을 하고 있자 갑자기 높은 2층 창문에서 바람에 날리며 떨어진 종잇조각이 있습니다.

 “어? 종잇조각이 떨어져왔군……. 혹시 아가씨가 보낸 편지가 아닐까?”

 이렇게 중얼거린 엔도는 그 종잇조각을 주우면서, 숨겨 두었던 회중전등을 꺼내어 동그란 빛에 비춰봤습니다. 그러자 역시 종잇조각에는 분명히 타에코 아가씨가 쓴 희미한 연필흔적이 있습니다.

 “엔도 씨. 이 집 할머니는 무서운 마법사입니다. 가끔 한밤중에 제 몸에 ‘아그니’라는 인도 신을 들게 합니다. 저는 그 신이 들렸을 때는 죽은 것처럼 되어 있습니다. 그러므로 어떤 일이 벌어질지 모르지만, 할머니한테 들은 바로는 ‘아그니’ 신이 제 입을 빌려 여러 가지 예언을 한다고 합니다. 오늘 밤에도 12시에는 할머니가 또 ‘아그니’를 불러들입니다. 평소 같으면 저는 나도 모르게 정신이 멍해져가지만 오늘은 그렇게 되기 전에 일부러 마법에 걸린 시늉을 할 겁니다. 그리고 저를 아버님께로 돌려보내지 않으면 ‘아그니’의 신이 할머니 목숨을 빼앗을 거라고 말해주겠습니다. 할머니는 누구보다도 ‘아그니’ 신을 두려워하므로 그 말을 들으면 저를 되돌려줄 것입니다. 제발 내일 아침 다시 한 번 할머니가 있는 곳에 와 주세요. 이 계략 외에 할머니 손아귀에서 벗어날 방법은 없습니다. 그럼 이만.”

 엔도는 편지를 다 읽고 나서 시계를 꺼내보았습니다. 시계는 12시 5분전이었습니다.

 “이제 서서히 시작하겠군. 상대방은 저런 마법사이고 아가씨는 아직 어리시니 좀처럼 운이 좋지 않으면…….”

 엔도의 말이 끝나기도 전에 벌써 마법이 시작되는지, 지금까지 밝았던 2층 창문은 갑자기 어두워졌습니다. 동시에 기이한 향내가 동네 길바닥까지도 스며들 정도로 어딘가에서부터 천천히 퍼져 나왔습니다.



 4.


 그 때 그 인도인 노파는 호롱불을 끈 2층 방 책상에 마법서를 펼치면서 연신 주문을 외우고 있었습니다. 책에는 향로 불빛으로 어둠 속에서도 글씨만은 희미하게 보이도록 한 것입니다.

 노파 앞에는 걱정스러운 혜련이……. 아니, 중국옷이 입혀진 타에코가 가만히 의자에 앉아 있었습니다. 방금 전 떨어뜨린 편지는 무사히 엔도 씨한테 전해졌을까? 그 때 거리에 있던 사람은 분명 엔도 씨라고 생각했는데, 혹시 다른 사람이 아니었을까……? 그런 생각을 하자 안절부절 못했습니다. 그러나 지금 실수로 노파에게 그런 눈치라도 채는 날에는 끔찍한 마법사 집에서 도망치려는 계략이 탄로나고 말 것입니다. 그러므로 타에코는 열심히 떨리는 손을 꼭 잡고는 예정대로 아그니 신이 씐 것처럼 보이게 할 기회를 불안에 떨며 기다리고 있었습니다.

 노파는 주문을 외우자 이번에는 타에코 주변을 돌며 이런저런 손짓을 하기 시작했습니다. 어떤 때는 앞에 선 채로 두 손을 좌우로 펼치기도 하고, 또 어떤 때는 뒤에 와서 마치 눈을 가리듯 조용히 타에코 이마 위에 손을 대기도 하였습니다. 만약 지금 방 바깥에서 누군가가 노파 모습을 보았다면, 그건 분명 큰 박쥐같은 것이 창백한 향로 불빛 속에서 날아다니는 것처럼 보였을 것입니다.

 그러자 타에코는 평소처럼 점점 졸음이 오기 시작했습니다. 그러나 여기서 잠이 들어버리면 계략에 걸 수도 없습니다. 그리고 노파를 속일 수 없다면 물론 두 번 다시 아버님께로 돌아갈 수 없을 것입니다.

 “일본의 하나님. 제발 제가 잠이 들지 않도록 지켜주세요. 그 대신 저는 다시 한 번, 아무리 단 한번이라도 아버님 얼굴을 뵐 수 있다면 곧바로 죽어도 좋습니다. 일본의 하나님. 제발 할머니를 속일 수 있도록 힘을 주세요.”

 타에코는 몇 번이고 마음 속으로 열심히 기도했습니다. 그러나 졸음은 점점 더 밀려올 따름이었습니다. 그와 동시에 타에코 귀에는 마치 징이라도 울리는 것처럼 정체 모를 음악소리가 희미하게 들려왔습니다. 이것은 항상 아그니 신이 하늘에서 내려올 때에 들려온 소리였던 것입니다.

 이렇게 되자 아무리 참아도 잠이 들지 않을 도리가 없습니다. 눈앞에 놓인 향로 불빛이나 인도인 노파 모습조차도 악몽이 희미해지듯 사라져가고 있었습니다.

 “아그니 신이시여, 아그니 신이시여. 부디 제 부탁들 들어주소서.”

 이윽고 마법사가 바닥 위에 엎드린 채로 쉰 목소리를 낼 때, 타에코는 의자에 앉은 채로 거의 생사도 모를 정도로 어느새 깊이 잠이 들고 있었습니다.



 5.


 타에코는 물론이고 노파조차도 이 마법을 사용하는 곳은 아무도 안 보고 있다고 생각했을 것입니다. 그러나 실제로는 방문 앞에 있는 출입문 열쇠구멍으로 훔쳐보고 있는 사람이 있었습니다. 그것은 누구였을까요. 두말할 나위 없이 서생인 엔도였습니다.

 엔도는 타에코가 쓴 편지를 읽고서 거리에 선 채로 새벽을 기다릴까도 했습니다. 그러나 아가씨 신상을 생각하자 도저히 가만히 있을 수가 없었습니다. 그리하여 결국 도둑처럼 몰래 집안으로 침입하자 곧바로 여기 2층 문 앞까지 와서 방금 전부터 몰래 훔쳐보고 있었던 것입니다.

 그러나 훔쳐본다고 해도 열쇠구멍으로 보는 것이므로 창백한 항로불빛을 받아 죽은 자와 같은 타에코 얼굴이 간신히 정면으로 보일 뿐입니다. 그 외에는 책상이나 마법서, 그리고 바닥에 엎드려 절하는 노파 모습도 전혀 엔도 눈에는 들어오지 않습니다. 하지만 쉰 노파 목소리는 너무나도 선명하게 들렸습니다.

 “아그니 신이시여, 아그니 신이시여. 부디 제 부탁들 들어주소서.”

 노파가 이렇게 말하자 숨도 안 쉬는 것처럼 앉아 있던 타에코는 역시 눈을 감은 채로 갑자기 말을 하기 시작했습니다. 더구나 그 목소리는 아무리 들어도 타에코와 같은 소녀라고는 보이지 않는, 거친 남자 목소리였던 것입니다.

 “아니야. 나는 네 소원 같은 것은 듣지 않을 것이다. 너는 내 명을 거스르고 항상 악행만 저질러 왔다. 나는 이제 오늘 밤 이후로 너를 버리려 한다. 아니, 나아가 악행에 대한 벌을 내리려고 한다.”

 노파는 놀란 듯했습니다. 잠시 아무런 대답도 하지 않은 채 신음소리만 내고 있었습니다. 그러나 이와는 상관없이 타에코는 노파에게 계속 말을 이었습니다.

 “너는 가엾은 아버지 손에서부터 이 여자 아이를 훔쳐왔다. 만약 목숨이 아깝거든 내일도 아닌 오늘 밤이 가기 전, 이 여자 아이를 돌려보내도록 하라.”

 엔도는 열쇠구멍에 눈을 댄 채로 노파의 대답을 기다리고 있었습니다. 그러자 노파는 놀라지도 않고 뜻밖에 웃음소리를 내며 갑자기 타에코 앞에 다가섰습니다.

 “사람을 놀리는 건 집어치워라. 네가 나를 누구인줄 아냐. 난 아직 너한테 속을 정도로 노망 들지는 않았다고. 어서 너를 아버지한테 돌려주라고? 경찰 관리도 아닌 아그니 신이 그런 말을 할 것 같냐?”

 노파는 어디서 났는지 눈을 감은 타에코 얼굴 앞에 한 자루 칼을 들이댔습니다.

 “자아, 솔직하게 불어. 너는 감히 아그니 신의 목소리를 쓰고 있는 게지?”

 아까부터 지켜보고 있어도 타에코가 실제로 잠을 자고 있다는 것은 물론 엔도도 알 길이 없었습니다. 그러므로 엔도는 이를 보자 계략이 탄로 난 줄로 알고 몹시 긴장했습니다. 그러나 타에코는 여전히 눈꺼풀 하나 움직이지 않고 비웃듯이 대답하는 것이었습니다.

 “너도 죽을 때가 됐나보군. 내 목소리가 네게는 인간의 목소리로 들리는가. 내 목소리는 고요해도 천상에서 타오르는 불꽃처럼 나는 소리다. 그것을 너는 알지 못하는가. 알지 못한다면 마음대로 해라. 나는 그저 네게 물을 따름이다. 곧바로 이 여자 아이를 돌려보내든지, 아니면 내 명을 거역하든지…….”

 노파는 잠시 주저한 것 같았습니다. 그러나 다시 용기를 되찾더니 한 손에 칼을 쥐면서 다른 한 손으로는 타에코의 멱살을 잡고 질질 끌어당겼습니다.

 “이 나쁜 년 같으니라고. 아직도 고집을 부리는 게냐? 그래. 알았다. 그렇다면 약속대로 단번에 죽여주마.”

 노파는 칼을 들어 올렸습니다. 이제 1분만 늦어도 타에코는 목숨을 잃습니다. 엔토는 순식간에 몸을 펴자 열쇠가 잠긴 문을 억지로 열려고 하였습니다. 그러나 문은 쉽게 열리지 않습니다. 아무리 누르고 두드려도 손가죽이 벗겨질 뿐이었습니다.



 6.


 그러는 동안에 방 안에서는 누군가의 비명소리가 갑자기 어둠 속에 울려 퍼졌습니다. 그리고는 사람이 바닥 위에 쓰러지는 소리도 들린 것 같습니다. 엔도는 거의 미친 듯이 타에코 이름을 부르며 전신의 힘을 어깨에 모아 몇 번씩이나 입구 문을 향해 돌진했습니다.

 나무 판이 깨지는 소리, 자물쇠가 떨어져 나가는 소리……문은 드디어 부서졌습니다. 그러나 막상 방 안에는 아직 향로에 창백한 불이 활활 타오르고 있을 뿐, 인기척이 없이 정적에 싸여 있습니다.

 엔도는 그 빛을 의지하며 조심스럽게 주변을 살폈습니다.

 그러자 바로 눈에 들어온 것은 역시 가만히 의자에 앉아 있는, 마치 죽은 사람과도 같은 타에코입니다. 그런데 왠지 모르게 엔도에게는 머리에서 후광이라도 비치듯이 근엄한 느낌을 불어 일으켰습니다.

 “아가씨, 아가씨.”

 엔도는 의자가 있는 곳으로 가자 타에코 귓가에 입을 대고 열심히 소리쳤습니다. 그러나 타에코는 눈을 감은 채로 아무런 말도 없습니다.

 “아가씨. 정신 차리세요. 엔도입니다.”

 타에코는 그제야 꿈에서 깨어나듯 천천히 눈을 떴습니다.

 “엔도 씨?”

 “그래요. 엔도입니다. 이제 괜찮으니 안심하세요. 자, 어서 도망칩시다.”

 타에코는 아직도 비몽사몽인 듯, 작은 목소리를 냈습니다.

 “계략은 안 됐어요. 제가 잠이 들고 말았어요……. 죄송해요.”

 “계략이 탄로 난 건 아가씨 때문이 아니에요. 아가씨는 저와 약속한 대로 아그니 신이 씐 흉내를 잘 해내셨잖아요? 아무튼 그 일은 이제 됐습니다. 어서 빨리 도망칩시다.”

 엔도는 초초한 듯이 의자에서 타에코를 일으켜 세웠습니다.

 “어머, 거짓말. 전 잠이 들었어요. 무슨 말을 했는지 알 수 없는걸요.”

 타에코는 엔도 품에 기대며 중얼거리듯 그렇게 말했습니다.

 “계략은 실패했어요. 저는 도저히 도망갈 수 없어요.”

 “그럴 리가 있나요. 저와 함께 갑시다. 이번 기회를 놓치면 큰일 납니다.”

 “하지만 할머니가 있잖아요?”

 “할머니요?”

 엔도는 다시 한 번 방 안을 살폈습니다. 책상 위에는 방금 전 그대로 마법서가 펼쳐져 있고……그 밑에 쓰러져 있는 것은 그 인도인 노파였습니다. 노파는 뜻밖에도 자기 가슴에 자기 칼이 꽂힌 채로 흥건하게 피가 고인 곳에 누워서 죽어 있었습니다.

 “할머니는 어때요?”

 “죽어 있습니다.”

 타에코는 엔도를 올려보며 아름다운 눈썹을 찌푸렸습니다.

 “전 아무 것도 몰랐어요. 할머니는 엔도 씨가……당신이 죽이신 건가요?”

 엔도는 노파 시신에서 타에코 얼굴로 눈길을 옮겼습니다. 오늘 밤 계략이 실패한 것 …… 하지만 그럼으로써 노파도 죽고 타에코도 무사히 구해낼 수 있었다는 것 …… 불가사의한 운명의 힘을 엔도가 알 수 있었던 것은 바로 이 순간이었습니다.

 “제가 죽인 건 아닙니다. 저 노파를 죽인 것은 오늘 밤 여기에 온 아그니의 신입니다.”

 엔도는 타에코를 안은 채로 이렇게 조용히 속삭였습니다.

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Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)

기우(奇遇)

아쿠타가와 류노스케 (芥川龍之介)(1921)

번역 : 홍성필


 편집자 : 중국으로 여행하신다면서요. 남쪽인가요, 북쪽인가요?

 소설가 : 남쪽으로 해서 북쪽으로 돌 생각입니다.

 편집자 : 준비는 이제 다 끝나셨나요?

 소설가 : 대략 끝났습니다. 다만 읽기로 한 기행문이나 지도 등을 아직 다 읽지 못해서 좀 난처한 거죠.

 편집자 : (관심 없다는 듯이) 그런 책이 많나 보죠?

 소설가 : 생각보다 많이 있습니다. 일본인이 쓴 것으로는 팔십 칠일 유기(八十七日遊記), 중국 문명기, 중국 만유기(漫遊記), 중국 불교유물, 중국 풍속, 중국인 기질, 연산초수(燕山楚水), 소절소관(蘇浙小觀), 북청(北淸) 견문록, 장강 십년, 관광 기유(紀游), 정진록(征塵錄), 만주, 파촉, 호남, 한구, 중국 풍운기(風韻記), 중국…….

 편집자 : 그걸 다 읽으셨어요?

 소설가 : 아뇨, 아직 한 권도 안 읽었습니다. 그리고 중국인이 쓴 책으로서는 대청일통지(大淸一統志), 연도유람지(燕都遊覽志), 장안객화(長安客話), 제경…….

 편집자 : 아이고, 이제 책 이름은 됐습니다.

 소설가 : 아직 서양인이 쓴 책은 한 권도 말씀드리지 않은 것 같은데…….

 편집인 : 서양인이 쓴 중국 책 같은 건, 어차피 제대로 된 책이 있겠어요? 그것보다 소설은 출발 전에 꼭 써주시는 거겠죠?

 소설가 : (갑자기 힘이 빠진다) 글쎄요, 아무튼 그 전에 쓰려고 하긴 하는데 말이죠…….

 편집자 : 대체 언제 출발할 예정이신데요?

 소설가 : 사실은 오늘 출발할 예정입니다.

 편집자 : (놀란 듯이) 오늘이요?

 소설가 : 네에. 5시 급행열차에 탈 예정입니다.

 편집자 : 그렇다면 이제 출발시간까지 30분밖에 없잖아요?

 소설가 : 뭐, 그렇게 되는군요.

 편집자 : (화를 내며) 아니, 그럼 소설은 어떻게 되는데요?

 소설가 : (점점 더 힘이 빠진다) 저도 어떻게든 되겠지 하고 있어요.

 편집자 : 그렇게 무책임하면 곤란하네요. 하지만 어차피 30분이라면 갑자기 쓸 수도 없을 테고…….

 소설가 : 그러게요. 베데킨트의 희곡에서는 이 30분 사이에도 불우한 음악가가 갑자기 등장한다거나, 어떤 부인이 자살한다거나, 여러 가지 사건들이 일어나지만 말이에요……. 잠깐만요. 어쩌면 책상 서랍 안에 아직 발표하지 않은 원고가 있을지도 모릅니다.

 편집자 : 그렇다면 매우 다행이죠.

 소설가 : (서랍 속을 찾으며) 논문은 안 될까요?

 편집자 : 어떤 논문이죠?

 소설가 : ‘문예에 미치는 저널리즘의 해악’이라는 거예요.

 편집자 : 그런 논문은 안 돼요.

 소설가 : 이건 어떨까요? 뭐, 외형상으로는 소품이긴 합니다만…….

 소설가 : ‘기우(奇遇)’라는 제목이군요. 어떤 내용이죠?

 소설가 : 잠깐 읽어볼까요? 20분 정도면 읽을 수 있을 거예요.

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 원 나라 지순(至順) 때의 일이다. 장강에 임한 고금릉(古金陵) 땅에 왕생(王生)이라는 청년이 살았다. 선천적으로 힘이 좋았으며 용모 또한 아름답다. 당시 기준(奇俊) 왕가랑(王家郞)이라고 불렸다고 하니 그 풍채도 짐작이 간다. 더구나 나이는 스물이었으나 부인은 아직 없다. 집안은 가문도 좋고 상속 받은 자산도 상당히 있다. 시주(詩酒) 풍류를 즐길 수 있는, 이런 속 편한 팔자도 없다.

 실제로 또한 왕생은 사이좋은 벗인 조생(趙生)과 함께 유유자적한 생활을 보내고 있었다. 연극을 보러갈 때도 있고, 도박을 하러 가기도 한다. 어떤 날은 진회(秦淮) 부근에 있는 술집에서 밤새도록 마실 때도 있다. 꽃무늬 술잔을 앞에 놓고 어딘가로부터 들려오는 노랫소리에 귀를 기울이고 있으면, 활달한 조생은 게 요리를 안주 삼아 금화주(金華酒)를 잔뜩 마시며 연신 일품이라며 술맛을 논한다.

 그 왕생이 어찌된 영문인지 작년 가을 이후 술을 딱 끊고 말았다. 술만이 아니다. 모든 방탕한 생활에서부터 멀어지고 만 것이다. 조생을 비롯하여 많은 벗들은 물론 이 변화를 이상하게 생각했다. 왕생도 이제 노는 일이 질렸는지도 모른다고 하는 자가 있다. 아니, 어딘가에 아리따운 여인이라도 생겼을 것이라고 말하는 자도 있다. 그러나 막상 왕생 자신은 몇 번이고 그 이유를 물어도 그저 미소를 지을 뿐 가타부타 말이 없다.

 그런 일이 1년 정도 이어진 후, 어느 날 조생이 모처럼 왕생 집을 방문하자 그는 간밤에 지었다고 하여 원체(元體) 회진시(會眞詩) 삼십운(三十韻)을 보여주었다. 시는 화려한 댓구 사이에 끊임없이 한탄하는 모습이 엿보인다. 사랑을 하고 있는 청년이 아니고서야 이런 시는 단 한 줄이라도 쓸 수 없음이 분명하다. 조생은 시를 왕생에게 돌려주자 교활하게 상대방을 슬쩍 보면서,

 “자내의 앵앵(鶯鶯)은 어디 있나?” 라고 물었다.

 “내 앵앵? 그런 게 어디 있나.”

 “거짓말 말게나. 무엇보다 증거가 저 반지 아니겠나.”

 그러고 보니 조생이 가리킨 책상 위에는 자금벽전(紫金碧甸) 반지가 하나, 읽고 있던 책 위에 놓여 있다. 반지 주인은 물론 남자가 아니다. 그러나 왕생은 그것을 집어 들자 살짝 표정이 어두워졌으나, 하지만 여전히 태연하고 천천히 이런 이야기를 하기 시작했다.

 “내게 앵앵 같은 건 없으나 내가 사랑하는 여인은 있네. 내가 작년 가을 이후 자네들과 함께하지 못한 건 분명히 그 여인이 생겼기 때문일세. 그러나 그 여인과 나 사이는 자네들이 상상하는 그런 흔한 남녀관계가 아니라네. 이렇게 말을 하면 도무지 무슨 뜻인지 모르겠지. 아니, 모르기만 하면 상관없으나 설혹 모든 것이 거짓말이라며 의심을 품을지도 모르겠군, 그렇게 되는 것을 나도 원하는 바가 아니니, 이참에 자네한테 일체 사정을 모두 털어놓으려 하네. 지루하더라도 처음부터 그 여인 이야기를 좀 들어주게나.

 “나는 자네가 알고 있는 바와 같이 송강에 논을 가지고 있네. 그리하여 매년 가을이 되면 소작료를 징수하러 스스로 그 곳으로 내려가네. 그런데 마침 작년 가을, 역시 송강에 갔다가 오는 길에 배가 위당(渭塘) 부근까지 오자, 버드나무나 홰나무에 둘러싸이고 주점 간판을 내놓은 집이 한 채 보이더군. 붉은 난간이 마치 한 폭의 그림을 그려놓은 것처럼 생긴 모습으로 보아 상당히 큰 집 같더구먼. 또한 그 난간으로 이어진 곳에는 수 십 그루의 연꽃들이 강물을 수놓고 있었네. 난 갈증이 났기에 서둘러 그 간판을 내놓은 집 앞으로 배를 대라고 했네.

 “그렇게 들어가 보니 예상대로 집도 넓었으며 주인 어르신도 점잖은 분이셨네. 더구나 술은 죽엽청(竹葉靑), 안주는 농어와 게였으니 내가 얼마나 만족했는지는 짐작이 갈 걸세. 실제로 난 오랜만에 객지에서 느끼는 쓸쓸함 같은 것도 잊은 채로 거나하게 술잔을 기울였네. 그러던 중 문득 보니 누군가가 천막 뒤 그늘에서 가끔 이쪽을 바라보는 시선이 있지 않은가. 그런데 내가 그쪽으로 눈을 돌리자마자 곧바로 뒤로 숨어버리고는, 다시 고개를 돌리면 또 가만히 이쪽을 본다네. 무슨 비취 머리 장식이나 금 귀걸이가 천막 사이에서 반짝이는 것 같았지만, 정말 그랬는지는 확실하지가 않으이. 사실 한 번은 옥과 같은 얼굴이 살짝 보인 것 같기도 했네. 하지만 갑자기 뒤돌아보자 역시 그저 천막만이 내려져 있을 뿐이었네. 그런 일을 되풀이하는 사이에 나는 점점 흥이 깨졌기에 엽전을 몇 개 내던져놓고 서둘러 다시 배를 타고 왔다네.

 “그런데 그날 밤 뱃속에서 홀로 잠시 졸았더니 나는 꿈속에서 다시 한 번 그 주점 간판이 나와 있는 집을 간 게 아닌가. 낮에 왔을 때는 몰랐는데 집에는 문이 몇 겹으로 있었으며, 그 문을 모두 지나고 가장 깊숙한 집 뒤편에는 작은 수각(綉閣)이 한 채 보이는데, 그 앞에는 훌륭한 포도선반이 있고, 포도선반 밑에는 돌로 만들어진 연못이 있더군. 내가 그 연못가에 갔을 때 물속 금붕어가 달빛으로도 선명하게 셀 수 있었다는 것이 지금도 기억나네. 연못 좌우에는 분명 두 그루의 노송나무였고 그 주위를 푸른 잣나무로 둘러싸여 있었네. 그 밑으로는 천공(天工)처럼 돌로 가산(假山)이 쌓여 있었으며, 거기에 난 풀들은 모두 금사 과에 속한 것이었기에 요즘 같은 늦가을 추위에도 시들지 않았더군. 창가에는 꽃문양 바구니에 녹색 앵무새가 자라고 있으이. 그 앵무새가 나를 보자 ‘안녕하세요’ 라고 말했던 것도 잊지 못하겠네. 처마 끝에 매달린 작은 나무 학 한 쌍이 연기 나는 향을 물고 있었네. 창문 속을 들여다보니 책상 위에 있는 고동병에 공작 꼬리가 몇 개나 꽂혀 있었으며, 그 곳에 있는 필구류는 모두 청초하다고밖에 할 수가 없더구먼. 그런가하면 다른 쪽에는 사람을 기다리듯 벽옥 자수도 걸려있었으며, 벽에는 네 가지 복을 상징하는 금화선이 걸려 있고, 그 위에 시가 적혀 있더군. 시체는 아무래도 소동파 사시의 시에서 따온 것 같았네. 서는 아마 조송설(趙松雪)을 배운 것으로 보이는 필법이었네. 그 시도 모두 기억하지만 지금 선보일 필요도 없을 걸세. 그것보다 자네한테 들어주었으면 하는 건, 그와 같은 방안에 홀로 앉아 있던, 마치 옥과도 같은 여인에 대한 것이네. 나는 그 여인을 보았을 때만큼 여인의 아름다움을 느낀 적이 없다네.”

 “‘유미규방수(有美閨房秀)하고 천인적강래(天人謫降来)하노라’였군”

 조생은 미소를 지으며 방금 전 왕생이 보여준 회진시 시작 두 줄을 읊었다.

 “뭐, 그렇다고 할 수 있네.”

 말하겠다고 했으면서도. 왕생은 그렇게 대답하고는 언제까지나 입을 다물고 있다. 조생은 결국 참다못해 조용히 왕생 무릎을 찔렀다.

 “그래서 어떻게 됐나?”

 “그러고는 함께 이야기를 나누었네.”

 “그 다음에는?”

 “그 다음에는 갑자기 잠에서 깨어났지 뭔가. 깨고 난 후 생각해보니 그대로 나는 배 안에서 잠을 자고 있었네. 배 밖은 그저 망망한 달빛에 물든 강물뿐이었네. 그 때의 적적함을 아무리 말해도 천하에 그 마음을 알아 줄 이는 없을 걸세.

 “그 이후 내 마음 속으로는 시종 그 여인 생각을 하고 있네. 그런데 다시 금릉으로 돌아와서도 이상하게 매일 밤, 잠만 자면 반드시 그 집이 꿈에 보이더군. 더구나 그저께 밤 같은 경우는 내가 여인한테 수정으로 만들어진 한 쌍의 붕어가 그려진 부채를 선물했더니, 여인은 내게 자금벽전의 반지를 뽑아 주었네. 그런가보다 하고 눈을 떠보니 부채가 사라진 대신에 어느새 내 머리맡에는 이 반지가 하나 뽑혀 있지 않은가. 그러고 보니 여인을 만나고 있는 것은 완전히 꿈만 같지는 않으이. 꿈이 아니라면 무엇이냐고 묻는다면……. 나도 할 말이 없네만.

 “만약 꿈이라고 한다면 나는 꿈에서 말고는 그 집에 사는 아낙을 본 적은 없네. 아니, 아낙이 있는지조차도 제대로 모르고 있네. 그러나 아무리 그 아낙이 사실은 이 세상에 없다고 한들 내가 그녀를 생각하는 마음이 변하리라고는 생각되지 않으이. 나는 내가 살아가는 한 그 연못이나 포도선반이나 푸른빛 앵무새들과 함께 역시 꿈에 보이는 아낙 모습을 그리워 아니 할 수 없을 걸세. 내 말은 이것으로 끝이네.”

 “과연 흔한 남녀관계는 아니구먼.”

 조생은 한 편으로 가엾다는 듯이 왕생을 바라보았다.

 “그렇다면 자네는 그날 이후 한 번도 그 집에는 안 갔단 말인가?”

 “음. 한 번도 간 적이 없네. 그러나 이제 열흘 후에는 다시 송강으로 내려가게 되어 있네. 그 때 위당을 지나면 꼭 그 술집 간판을 내걸고 있는 집에 다시 한 번 배를 대 볼 생각일세.”

 그로부터 실제로 열흘이 지난 후 왕생은 여느 때처럼 배를 내어 송강까지 내려갔다. 그리고는 그가 돌아왔을 때 조생을 비롯하여 많은 벗들은 그와 함께 배에서 내린 소녀의 아름다움에 경탄을 금하지 못했다. 소녀는 실제로 자신의 방 창문에 푸른 앵무새를 기르며, 그것도 작년 가을, 천막 그늘에서 몰래 왕생 모습을 훔쳐보는 꿈을 끊임없이 꾸고 있었다고 한다.

 “기이한 일이로세. 더구나 그 쪽도 어느새 수정 물고기 한 쌍이 그려진 부채가 머리맡에 있었다니 말이오…….”

 조생은 만나는 사람마다 왕생 이야기를 해주었다. 마지막으로 그 이야기가 전해진 것은 전당(錢塘)의 문인 구우(瞿祐)였다. 구우는 곧바로 이 이야기를 듣고는 아름다운 위당기우기(渭塘奇遇記)를 남겼다…….

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  소설가 : 어떻습니까?

 편집자 : 낭만적인 부분이 좋군요. 아무튼 그 소품을 받도록 하지요.

 소설가 : 잠깐만요. 아직 뒷부분이 조금 더 남았습니다. 그……. ‘아름다운 위당기우기를 남겼다…….’까지 읽었죠?

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 그러나 위당 구우는 물론 조성 등의 벗들도 왕생부부를 태운 배가 위당 주점을 떠날 때 그가 소녀와 나눈 다음과 같은 대화를 알지 못했다.

 “이제야 연극이 무사히 끝났어. 난 네 아버님께 매일 밤 네 꿈을 본다고 하는, 소설 같은 거짓말을 하면서도 얼마나 가슴이 조마조마했는지 모른다고.”

 “저도 그건 걱정했어요. 당신은 금릉에 계신 친구분들께도 역시 거짓말을 하셨나요?”

 “응. 역시 거짓말을 했지. 처음에는 아무런 말도 안 했지만, 어떤 친구가 이 반지를 찾아냈기에 부득이 하게 아버님께 말씀드릴 꿈 이야기를 하고 말았어.”

 “그렇다면 사실을 알고 있는 사람은 아무도 안 계신 거군요? 작년 가을 당신이 제 방으로 몰래 들어온 것을 알고 있는 건…….”

 “저요. 저요.”

 둘은 목소리가 들려온 쪽으로 동시에 놀란 눈을 돌렸다. 그리고는 곧바로 웃음을 터뜨렸다. 돛대에 매달아 놓은 꽃무늬 바구니에는 푸른 앵무새가 영리한 표정으로 왕생과 소녀를 내려다보고 있다…….

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 편집자 : 그건 사족입니다. 독자의 감흥을 엉망으로 만들어놓을 뿐이잖습니까. 이 소품을 잡지에 실을 거라면 꼭 마지막 부분은 편집해 달라고 해야겠군요.

 소설가 : 아직 끝나지 않았어요. 조금 더 있으니 잠깐만 참고 들어주세요.

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 그러나 위당 구우는 물론 행복에 겨운 왕생 부부도 배가  위당 주점을 떠날 때 그가 소녀의 부모가 나눈 다음과 같은 대화를 알지 못했다. 부모는 둘 모두 손으로 햇살을 가린 채 물가에 심어진 버드나무나 홰나무 사이로 그 배가 떠나는 모습을 지켜보고 있었던 것이다.

 “이보게 임자.”

 “예, 영감님.”

 “일단 무사히 연극도 끝났으니 이렇게 좋을 수가 없구먼.”

 “그러게 말이에요. 이제 두 번 다시 만날 수가 없겠군요. 다만 저는 딸과 사위가 하는 억지스러운 거짓말을 듣고 있는 것이 참으로 어려웠습니다. 영감님도 모른 척하고 듣고 있으라고 하시기에 열심히 참고 있었습니다만, 이제 와서 그런 거짓말을 하지 않더라도 함께 보내주었을 텐데 말이에요…….”

 “그래도 잔소리는 하지 말게. 딸이나 사위 모두 나름대로 머리를 짜 내서 한 거짓말이오. 저 사위 입장에서는 그렇게라도 하지 않으면 외동딸을 쉽게 주지 않을 거라고 생각한지도 모르지. 임자, 임자는 대체 왜 그러나. 이렇게 좋은 혼례 날에 울고만 있으니 말이오.”

 “영감님, 영감님도 울고 계시면서…….”

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 소설가 : 이제 대여섯 장 정도로 끝납니다. 내친 김에 다 읽어보도록 하죠.

 편집자 : 아뇨. 그 다음은 됐습니다. 충분합니다. 잠깐 그 원고 좀 이리 주세요. 이대로 당신한테 맡겨뒀다가는 점점 더 작품이 나빠질 것 같습니다. 지금까지 들어봐도 차라리 도중에서 끝내는 편이 훨씬 더 좋았던 것 같은데 말이에요……. 아무튼 이 소품은 가져갈 테니 그렇게 알아 두십시오.

 소설가 : 거기서 끝나면 곤란한데요…….

 편집자 : 어? 이제 서두르지 않으면 5시 급행을 놓칩니다. 원고 같은 건 그냥 두시고 어서 자동차라도 부르시죠.

 소설가 : 그런가요? 이거 큰일이군요. 그럼 안녕히 가세요. 아무쪼록 잘 부탁드립니다.

 편집자 : 안녕히 계세요. 건강하시고요.

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혈우병(血友病)

고사카이 후보쿠 (小酒井 不木) (1927)

번역 : 홍성필


“아무리 잘못된 신념이라도 상관없습니다. 그 신념을 지키고 정신을 긴장시킨다면 그 긴장이 계속되는 한 생명을 유지할 수 있다고 생각합니다.”

의사인 무라오(村尾) 씨는 봄날 저녁 간담회 석상에서 불로장수(不老長壽)법이 화제에 올랐을 때 매우 진지한 표정으로 이렇게 말문을 열었다.

“지금부터 10년 정도 전에 제가 지금 그 자리에서 개업하고 얼마 지나지 않았을 때의 일입니다. 어느 여름 날 아침, 저는 같은 동네에 사는 시모야마(下山)라고 하는 집에서 긴급환자가 있으니 어서 와 달라고 했습니다. 그 집은 나이 든 부인과 그녀를 보살피는 노파만이 살고 있었는데, 주인인 부인을 저는 한 번도 본 적이 없었으며, 또한 그 집에서 진찰을 와 달라는 청은 지금까지 한 차례도 없었습니다. 노파에 의하면 그 부인은 매우 고령이며 더구나 경건한 크리스천이라고 했기에 동네 사람들은 여러 가지 소문을 말하기도 했습니다만, 부인은 세상과의 교제를 끊고 살았기에 누구도 그 집 사정을 아는 사람은 없었습니다. 그런데 지금 그 부인이 병에 걸렸다고 하여 노파가 왕진을 청하러 왔기에 저는 어느 정도 호기심도 느끼며 곧바로 출발했습니다.

도착하자 놀랍게도 주인인 부인은 안방에서 방석에 가지런히 앉아 있었습니다. 하지만 제가 더욱 놀란 것은 부인의 풍채입니다. 일반적으로 노인 나이를 가늠하기는 힘들지만 저는 부인이 90세 이상은 된 것처럼 직감했습니다. 그 이유는 대개 여러분도 상상하실 수 있겠지만 머리카락은 한 가닥도 검은 털이 없고, 얼굴은 수많은 주름이 깊게 파여 있었습니다. 뿐만 아니라 어딘지 모르게 범상치 않은 기운까지 느껴졌습니다. 그러나 제게 있어서는 처음 본 얼굴이지만 분명 심한 근심을 앓고 있다는 사실을 엿볼 수 있었습니다.

…… 어떤 일이세요? 어디가 편찮으세요? 라고 인사를 마치고서 물었습니다.

부인은 말없이 가만히 제 얼굴을 바라보았습니다. 그 눈에는 기이하게 번쩍였으며 만약 상대방이 묘령의 여인이었다면 사랑에 불타는 눈빛이라고 밖에는 안 보였기에 저는 무척 당황했습니다.

…… 선생님, 저는 이제 죽어야 합니다. 선생님 손으로도 도저히 막을 수 없다고 생각했지만 이 나이가 되어서도 세상에 미련이 남았는지 아무튼 모시게 된 것입니다.

부인은 고령에 걸맞지 않게 또박또박 말했습니다. 만약 그 날이 가을밤이기라도 했다면 아마도 저는 참을 수 없을 정도로 공포심을 느꼈을 것입니다.

…… 대체 어디가 불편하신가요?

…… 알아보지 못하시는 것도 당연하지요. 그럼 부디 제 말씀을 처음부터 들어주시기 바랍니다. 사실 저희 집에는 끔찍한 질병 혈통이 있습니다. 한 마디로 말씀드리자면 신체 어딘가에 상처를 입고 피가 나오기 시작하면, 보통 사람들이라면 얼마 지나지 않아 멎습니다만, 저희 집 사람들은 그 피가 아무리 지나도 멎지 않고 몸속에 있는 피가 모두 나오고는 죽어간다는 기병(奇病)을 앓고 있습니다. 제가 알고 있는 범위 내에서 말씀드리자면 조부도 부친도 숙부도 모두 같은 병으로 죽었습니다. 또한 제 두 오라버니도 20세 전후에 같은 병으로 죽었습니다. 조부 대에서부터 저희 집에는 사내만이 태어나고, 제게는 고모도 없고 또한 언니나 여동생도 없었습니다. 두 오라버니가 죽고 (이미 그 때에는 부친도 이미 돌아가셨습니다) 제가 외동딸로 남았을 때 어머니는 어떻게든 저를 그 끔찍한 병에서 구해내고자 하여 남몰래 크리스천으로 귀의하여 하나님께 기도를 드렸던 것입니다.

제가 홀로 된 것은 제가 13세 때입니다. 어머니는 하나님께 부디 제가 세상에 있는 평범한 여인이 아니기를 기도했습니다. 말씀드리지 않아도 아시겠지만, 평범한 여인이라면 2~3년 뒤에 월경이 시작합니다. 그렇게 되면 그대로 피가 멈추지 않고 죽어가야만 하기 때문입니다. 상처만 입지 않는다면 죽음을 막을 수 있으나 이처럼 자연스럽게 일어나는 상처는 어찌 할 도리가 없기에 그저 하나님을 의지할 수밖에 없었던 것입니다.

저도 어머니로부터 그 이유를 듣고는 진심으로 하나님께 기도를 드렸습니다. 오라버니가 얼굴에 작은 상처를 입고는 의사가 처방할 도리도 없이 거기서부터 흘러나오는 피에 재를 비비면서도 점점 창백해지며 죽어가는 모습은 지금도 아직 제 눈에 생생합니다. 아아, 끔찍한 일입니다. 너무나도 끔찍합니다.

그러자 하나님은 제 소원을 들어주셔서, 제가 17세가 되어도 20세가 되어도 월경이 시작하지 않았습니다. 25세가 되어도 역시 마찬가지였기에 이제 어머니도 괜찮다고 안심하셨는가봅니다. 그 해 여름에 저 혼자 이 세상에 남겨 놓고 돌아가셨습니다. 임종에 이르기까지 어머니는 저를 보고, 너는 절대 시집가서는 안 된다, 시집가면 아이를 낳을 때 죽고 만다, 시모야마 가문은 네가 죽음과 함께 대가 끊기게 되므로, 최소한 150세까지 살아 달라고 말씀하셨습니다.

무슨 이유로 어머니가 150세까지라고 말씀하셨는지는 모릅니다. 아무튼 저는 어머니의 유언을 굳게 지키고 매일 하나님께 기도를 드리며 오늘에 이르렀습니다. 작은 상처도 입지 않도록 한시도 방심하지 않고 살아왔습니다. 그리고 다행히 단 한 번도 병을 앓지 않고, 또한 월경도 없었던 것입니다. 제가 XXXX년 X월 X일 태어났으니 오늘로 꼭 만 150세가 되는 날입니다.

이렇게 말하고 쓸쓸한 미소를 지으며 가만히 제 얼굴을 바라보았습니다. 저는 또다시 놀랐습니다. 만 150세라는 말에도 물론 놀랐으나 그보다도 섬뜩한 것은 부인의 눈빛이었습니다.

…… 그런데, 라고 부인은 말을 이었습니다. 그 눈빛이 한층 더 빛났기에 저는 어딘지 모르게 소름이 끼쳤습니다. …… 오늘 아침 갑자기 월경이 시작한 것입니다. 선생님. 제가 얼마나 놀랐는지 상상이 되시나요? 저는 이제 죽어야 합니다. 하지만 선생님, 어찌된 일인지 월경이 시작하고부터는 어제보다도 한층 더욱 이 세상에 대한 미련이 생겼습니다. 저는 죽고 싶지 않습니다. 선생님, 부디 하실 수만 있다면 저를 죽음으로부터 구해주시기 바랍니다. 제발 부탁입니다.

150세인 부인은 이렇게 말하고는 제 곁으로 다가왔습니다. 지금까지의 그 긴장이 갑자기 풀리기 시작했습니다. 저는 그 때 말로 표현할 수 없는 불쾌감을 느꼈습니다만 간신히 냉정함을 유지할 수 있었습니다.

…… 절대 걱정하지 않으셔도 됩니다. 부인 가문에 전해 내려오는 병은 혈우병이라고 하는 것인데, 이 병은 그 가문 중에서 남성한테만 걸리고 여성한테는 절대 걸리지 않습니다. 아무리 당신이 15~16세 때 월경이 시작했다고 해도 부인은 절대 죽지 않았을 것입니다. 부인께서 믿고 계신 하나님은 여성한테 월경이 있다는 이유로 여성한테는 혈우병이 걸리지 않도록 배려해주신 것입니다. 그러니 아무리 오늘 월경이 시작했다고 하더라도 머지않아 피는 반드시 멎습니다. 부인은 그로 말미암아 죽고 싶다고 해도 실제로는 죽으실 수 없습니다.

제가 말을 잇는 동안 부인 얼굴에는 일종의 야성을 띤 표정이 떠올랐습니다만 점점 그것이 표면화되어가는 것을 저는 놓치지 않았습니다. 그리고 제 말이 끝나자 눈 깜짝할 사이에 150세를 먹은 부인은 그 깊게 주름이 박힌 두 팔을 뻗고는 제 목을 끌어안았습니다.

너무나 갑작스러운 일이라서 저는 정신없이 부인을 밀쳐냈습니다.

몇 초 후, 정신을 차려보자 제 눈앞에 부인, 아니 부인 시신이 말라비틀어진 바가지처럼 추한 모습으로 누워 있었습니다.”


이렇게 말하고서 무라오 씨는 잠시 말을 멈추고 손수건을 꺼내들고는 목덜미를 닦은 후 말을 계속했습니다.

“참으로 뜻밖의 경험을 했습니다. 무엇 때문에 부인이 나한테 달려들었는지는 알 수 없으나, 그 끔찍한 경험은 평생 잊을 수 없습니다. 부인은 월경이 시작했다고 하지만 아마도 다른 질병이었는지도 모릅니다. 아무래도 150세라는 나이였으니 말입니다. 하지만 세상에는 도저히 상상할 수 없는 사실이 있다는 점을 우리는 부정해서는 안 될 것입니다. 그러나 여하튼 정신적인 긴장이 풀리면 인간은 가차 없이 허물어지고 만다는 것을 이 사건을 통해서 분명하게 알 수 있었습니다. 그리고 만약 제 말이 부인의 정신적 긴장을 풀어지게 했다면 제가 간접적으로 그 부인을 죽인 것이 되는지도 모르겠습니다…….”



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피미행자 (被尾行者)

고사카이 후보쿠 (小酒井 不木) (1929)

번역 : 홍성필


전철 구석에 서서 열심히 석간을 읽고 있는 헌팅캡(일명 도리우찌라고 불리는 사냥용 모자 - 역자 주)을 쓴 사내의 옆모습을 본 순간 우메모토 세이조(梅本 淸三)의 심장은 두근거리기 시작했다.

“틀림없이 내 뒤를 밟고 있어.”

세이조는 창백해지며 생각했다. “저건 오늘 가게에 온 녀석이다. 주인한테 부탁 받은 탐정이 분명해. 주인은 저 녀석한테 내 뒤를 밟으라고 부탁한 거야.”

세이조는 귀금속 보석을 파는 금성당(金星堂) 점원이었다. 그리고 지금 아무렇지도 않은 듯이 어두컴컴한 불빛 밑에서 석간을 읽고 있는 사내가 오늘 밤 가게를 찾아와서 주인과 안쪽 방에서 밀담을 나누고 있었다는 것을 세이조는 잘 알고 있었다.

밀담! 그것은 분명 밀담이었다. 그 때 주인에게 볼일이 있어 문밖에 섰을 때 안에서는 분명 자기 이름을 거론하는 것처럼 들렸다. 워낙 소리가 작아서 자세히는 못 들었으나 문을 열었을 때 주인과 손님이 의미심장하게 움직인 눈짓들을 보고 생각은 굳어졌다. 그리고 지금 같은 전철불빛 아래에서 그의 모습을 보게 되자 세이조는 점점 주인이 고용한 탐정한테 미행당하고 있다는 것을 의식한 것이다.

“역시 주인이 알아차렸어.”

세오조는 고개를 숙이면서 생각했다. 그의 머리는 그때 자신이 저지른 죄의 기억으로 가득 차 있었다.

애인인 다에코(妙子)를 기쁘게 하기 위해 무리를 한 결과 친구에게 빚을 졌는데 너무나도 재촉이 심해 부득이하게 그는 가게에 있는 반지를 몰래 가지고 나와 전당포에 맡겼던 것이다. 가게 물건관리를 맡고 있기에 이번 정리기일이 올 때까지 돈을 만들어 전당포에서 찾아와서 그대로 되돌려놓는다면 괜찮다고 단순히 생각하고 있었는데 뜻밖에도 주인한테 발각된 것 같다…….

“왜 그런 짓을 했을까.”

그는 이렇게 생각했다. ‘괜찮아, 절대 들키지 않아’라는 생각이 그를 미혹한 것이다. 자신은 왜 남자답게 주인에게 모든 것을 털어놓고 돈을 빌리지 않았을까.

하지만 애인을 위해 돈이 필요하다고 말하기에는 너무나도 마음이 언짢았다. 그렇다고 주인한테 들킨 지금에 와서는 어차피 한 번은 고초를 겪어야 한다. 그 결과 가게에서 해고당할지도 모른다.

“하지만 주인이라고 해도 아직 분명히 내가 훔쳤다고 생각하지는 않겠지. 다른 직원들도 몇몇 있으니까 이대로 아무 말 없이 버텨볼까.”

결국에는 이런 자포자기한 생각까지 하기에 이르렀다.

어느새 승객들이 늘어나고 세이조와 플랫캡을 쓴 사내 사이가 가로막혔다. 세이조가 조심스럽게 목을 빼고 사내 쪽을 바라보자 그는 여전히 석간신문을 읽고 있었다.

세이조는 그 틈을 타서 빠져나가야겠다고 생각하고 다음 정거장이 오자마자 몰래 전철에서 내렸다. 그러자 다행스럽게도 거기서 내린 사람은 세이조와 아이를 업은 여성뿐이었으므로 떠나가는 전철을 보내며 세이조는 안도의 숨을 내쉬었다.

지금쯤 탐정은 분명 자신이 사라졌다는 사실을 발견했을 것이다. 그리고 다음 정거장에서 내리겠지. 이렇게 생각한 그는 서둘러 빠른 걸음걸이로 첫 번째 골목으로 들어갔다. 그러자 거기는 사람들의 왕래가 매우 많은 곳이었으며 유난히 밝았고, 지나가는 행인들이 그의 얼굴을 쳐다보는 것 같아 그는 도망치듯 어느 어두컴컴한 골목으로 들어갔다. 여느 때라면 그는 곧바로 하숙집으로 돌아갔겠으나 오늘 밤은 그럴 용기가 나지 않았다. 더구나 다소 허기도 졌기에 그는 근처 카페에라도 들어가서 양주라도 마시기로 했다.

빙글빙글 어두운 거리를 대충 걷고 있었더니 이윽고 넓은 번화가로 접어들 무렵, 문득 옆에 보랏빛 유리창에 ‘카페 오키드’라는 흰 네온사인을 발견했다. 외관은 작지만 안에는 테이블이 50~60이나 있는 카페였으며 예전에 친구들과 함께 온 적도 있었으므로 그는 빨려들어가듯 문을 밀었다.

손님은 상당히 많았으나 다행히 가장 안쪽 테이블이 비어있었다. 세이조는 평소보다 무척이나 피곤했었기에 몸을 내던지며 털썩 앉았다. 그리고 담당 종업원에게 위스키를 시키고는 주머니에서 담배를 꺼냈으나 성냥으로 불을 켜기가 왠지 쑥스러워 주저하고 있었다.

“어머, 우메모토 씨. 오랜만이시네요?”

문득 옆을 지나치던 한 종업원이 말을 걸어왔다. 자세히 보자 연인이었던 다에코와 함께 옛날에 M회사에서 타이피스트를 하던 여성이다. 두세 번 다에코가 묵고 있던 하숙집에서 본 적이 이었으나 설마 카페에서 종업원을 하고 있으리라고는 생각하지 않았다.

“아.”

세이조는 어쩔 줄 모르면서 대답했다. 그리고 억지로 웃으려고 했으나 어색한 표정을 지었을 뿐이었다.

“무슨 일 있으세요? 다에코 씨는 여전히 잘 지내나요?” 라고 그녀는 의미심장한 얼굴로 말했다.

“다에코 씨를 만난 지도 무척 오래됐네요. 저는 여러 가지 일이 있어서 결국 이런 일을 시작하게 됐어요. 여기서는 ‘요시코’라는 이름으로 불려요. 이제 가끔 들러주세요. 다시 나중에 천천히 말씀드리러 올게요.”

이런 말을 남기고 그녀는 분주하게 사라졌다.

무거운 공기가 걷잡을 수 없게 세이조를 짓눌렀다. 그러나 종업원이 가지고 온 위스키를 단번에 들이키자 마음이 조금 가라앉았다. 그리고 경쾌한 재즈 음악을 듣고 있었더니 점점 마음이 가벼워졌다.

그러나 그 가벼운 마음도 오래가지 않았다. 뿐만 아니라 기껏 올라오기 시작한 술기운이 한꺼번에 깨는 것만 같았다. 문득 고개를 들어 입구 쪽을 보자 거기에 전철 안에서 본 헌팅캡을 쓴 탐정이 친구 같은 사내와 열심히 대화를 나누며 앉아 있었기 때문이다.

“정말 나를 좇고 있군. 하지만 어떻게 내가 여기 있다는 것을 알았을까. 분명 전철에서는 같이 안 내렸을 텐데.”

그는 탐정이라는 족속들이 초인적인 힘을 가지고 있는 것이 아닐까 했다. 이렇게 교묘하게 추적당한다면 언젠가는 자신의 죄도 밝혀지고 말 것이다. 그렇게 생각하자 식은땀이 등줄기를 타고 내려갔다.

친구와 마치 속 편하게 대화를 나누면서도 끊임없이 자신의 행동을 주시하고 있다는 생각을 하자 소름이 끼쳤다. 세이조는 이제 한시도 카페에 머물고 싶지 않았으나 입구가 막혀있었기에 옴짝달싹 할 수 없는 지경이었다.

그 때 방금 전 종업원이 지나갔다.

“요시코 씨.”라고 그는 작은 목소리로 불렀다. “사실 저기에 내가 싫어하는 사람이 와 있거든요. 이 건물에 뒷문으로 빠져나갈 수는 없나요?”

“있어요.”

“그렇다면 안쪽에 얘기해서 나를 내보내주지 않겠어요?”

“좋아요. 알겠습니다.”

이윽고 그는 계산을 마치고서 요시코의 안내로 뒷문을 통해 빠져나왔다.

별은 죄 없는 빛을 발산하며 가을 밤하늘을 가득 매우고 있었다. 세이조는 조심스럽게 주변을 살폈으나 탐정은 없었다. 그는 울먹거리며 서둘러 하숙집으로 향했다. 내일 일요일 오후에는 다에코 집에 방문하기로 했었으나 이렇게 탐정한테 감시를 받고 있다면 외출하기가 무서웠다.

세이조는 죄를 범한 자들의 심리를 지금 분명히 맛볼 수 있었다. 작은 죄라도 이 정도인데 살인이라도 했다면 얼마나 괴로울까. 아마 자기라면 분명 미쳐버릴 지도 모른다고 생각했다.

하염없는 상상을 하며 정신없이 걸었더니 어느새 하숙집 앞에 와 있었다. 그는 멈춰 서서 주변을 살핀 다음 조심스럽게 문을 열고 서둘러 하숙집 아주머니한테 인사를 하고는 허겁지겁 이층으로 올라갔다. 아마도 이제 여덟 시는 넘었을 것 같았으나 시계를 볼 용기조차 나지 않았다.

“우메모토 씨. 저녁은요?” 계단 밑에서 아주머니 소리가 들려왔다.

“됐어요.”

“드시고 오셨나요?”

“아직이요.”

“저런. 그럼 차려놓을게요.”

“아뇨. 괜찮아요. 먹고 싶지 않아요.”

평소라면 책상 앞에 앉아 소설책이라도 볼 텐데 오늘 밤은 도저히 그런 기분이 나지 않았다. 서둘러 이불을 깔고 누우려 하자 아주머니가 쟁반에 식사를 차려서 가지고 올라왔다. 

“벌써 자려고요? 차려놓았던 거니까 조금이라도 드세요.” 이렇게 말하고 쟁만을 내려놓았다. 그리고 자기도 앉으면서 잠시 주저하다가 말을 꺼냈다.

“사실 오늘 낮에 없을 때 우메모토 씨를 찾아온 사람이 왔었어요.”

세이조는 깜짝 놀랐다.

“네? 그럼 혹시 헌팅캡을 쓰고 색이 검은…….”

“네. 잘 아시네요. 사실 말하지 말라고 했는데 왠지 좋은 소식인 것 같아서요.”

“이름이 뭐라고 하던가요?”

“명함을 받았어요.” 이렇게 말하고 아주머니는 주머니에서 명함을 꺼냈다. 세이조가 떨리는 손으로 받아보자 ‘시라기 마타사부로(白木 又三郞)’이라는 이름이었으며, 한 쪽에는 ‘국제생명보험회사’라고 되어 있었으며 번지수와 전화번호가 찍혀 있었다.

“탐정이란 정말 어디까지 교활한가. 그는 가게를 나서자 곧바로 보험회사 직원이 되어 조사하기 위해 나를 찾아온 것이다.”

이렇게 생각하자 그는 자신도 모르게 소리쳤다.

“누굴 바보인줄 알아. 생명보험 좋아하네!”

“네? 이름이 틀려요?” 아주머니는 놀라서 물었다.

“아뇨……. 그런데 무엇을 묻던가요?”

“우메모토 씨 고향이라든가 어떻게 살아왔는가 하는 거죠. 하지만 저는 자세한 걸 모르니까 아무 것도 말하지 않았어요. 다만 본적지는 예전에 적어준 게 있어서 그걸 보여줬어요.”

“그것뿐인가요? 그리고 무슨 평소 행실이나 그런 건…….”

“아뇨. 왠지 말하는 걸 보니까 당신한테 복운이 생긴 것처럼 느껴졌어요.”

‘복운이라니. 엄청난 액운이야!’라고 세이조는 생각했다. 이윽고 먹지 않은 쟁반을 아주머니가 들고 나가자마자 그는 잠자리에 누웠으나 역시 쉽게 잠이 들지는 못했다. 점점 이부자리가 따뜻해지자 과거 기억이 주마등처럼 지나갔다. 조실부모하고 하나뿐인 숙부에 의해 키워졌으나 그 숙부와 의견이 맞지 않아 결국 뛰쳐나와서는 수 천리나 떨어진 곳에서 지내게 되기까지 셀 수 없을 정도로 괴로운 나날들이 떠올랐다. 그 후 숙부와는 소식을 끊고 지금은 생사조차 모르지만 오늘 밤 그 숙부조차 그립게 느껴져서, 탐정한테 미행당할 정도라면 차라리 숙부를 찾아가서 잠시 숨어있게 해달라며 사정이라도 해볼까 하는 생각까지 들었다.

2시간! 3시간! 간신히 수면제 힘으로 잠이 들고는 깨어나자 가을 햇살이 창문 틈으로 새어 들어왔다. 평소라면 이 햇빛을 얼마나 사랑했는지 모른다. 그러나 오늘은 이 햇빛이 일종의 두려움을 불러왔다. 그리고 머릿속에는 어제 일어났던 일들로 가득 찼다.

그는 자신이 저지른 죄를 절실하게 후회했다. 그러나 지금은 이제 후회해도 소용없었다. 그렇다고 해도 어떻게 해야 할지 판단이 서지 않았다.

우물쭈물 하고 있는 사이에 어느새 정오 가까이가 되었다. 그는 간신이 일어나 점심식사를 마치고 다에코와의 약속시간이 다가와도 왠지 마음이 내키지 않았다.

하지만 다에코를 불안하게 만들기는 싫었기에 결국 무거운 발걸음을 질질 끌듯이 집을 나섰으나 다행스럽게도 두려워했던 탐정 모습은 주변에서 찾아볼 수 없었다.

30분 정도 전철을 타고 목적지에서 내렸을 때에는 그래도 애인을 만날 기쁨이 앞서 무거운 마음  속에도 한 줄기 밝은 빛이 비쳤다.

하지만 애인이 하숙하고 있는 집 근처까지 가자 그는 놀란 나머지 멈춰서고 말았다. 마침 그 집에서 틀림없이 그 탐정이 5~6세 되는 아이를 데리고 나왔기 때문이다.

세이조는 본능적으로 전봇대 뒤로 숨었다. 탐정은 다행히 반대쪽으로 걸어갔기 때문에 세이조는 안심했다. 그러나 그와 동시에 불안감이 스쳐지나갔다.

“어디까지 교활한 녀석인가. 아무렇지도 않은 것처럼 분명 다에코를 만나서 나에 대해 캐물었을 것이다. 그런데 아이를 데리고 왔다니 이 얼마나 잔머리를 쓰는 녀석인가. 마치 산책이라도 나온 것처럼 해가며 열심히 정탐질을 하다니.”

세이조는 갑자기 공포심이 싹텄기에 아예 그대로 뒤돌아서려 했으나 그 때 2층 창문이 열리고는 미소 짓는 얼굴이 보였기에 자기도 모르게 집안으로 끌려들어갔다.

세이조는 반갑게 맞이해주는 다에코 얼굴을 잠시 바라보고 있었으나 별다른 이상한 구석을 찾을 수 없었다.

“다에코 씨.”

그는 결국 참을 수 없었다.

“지금 이 집에서 아이를 데리고 나간 사람이 있었는데 혹시 다에코 씨를 만나러 온 사람이 아닌가요?”

“아뇨?”라고 놀란 듯이 말했다. “왠지 아래층에 손님이 오신 것 같았지만 어떤 사람인지는 모르겠어요.”

“정말 안 만났어요?”

“그래요. 왜 그런 걸 물어요?”

“그럼 아래층 아주머니한테 물어봐줘요. 지금 왔던 사람이 무슨 일 때문에 왔었는지요.”

다에코는 이상한 표정을 지었으나 세이조가 워낙 심각하게 물었기에 아래층으로 내려갔다가 잠시 후 되돌아왔다.

“저 분은 어떤 생명보험회사에 다니는 분인데, 아주머니와 친척이래요. 오늘은 일요일이니까 아이를 데리고 산책을 나왔다가 잠시 들렀다는군요.”

“아니야. 그렇지 않아요!”라고 세이조는 소리쳤다. “그것 말고 중요한 용건이 있었던 거예요.”

“아니, 왜요……?”

세이조 얼굴은 흥분해서 붉어졌다.

“다에코 씨!”

“네?”

“저는……. 저는…….”

세이조는 이제 참을 수가 없어 다에코에게 모든 사실을 털어놓았다.

그 다음 날 그는 평소보다 한 시간 일찍 하숙집을 나서고는 가게에서 주인이 출근하기를 기다렸다. 다에코는 세이조에게 모든 것을 주인한테 고백하라고 권했었다.

“우리 둘이 열심히 그 돈을 모아요.”

이 말을 듣고 세이조는 모든 짐을 내려놓고 간밤에 편안하게 잠을 청하고는 오늘 아침에는 가벼운 마음으로 나왔던 것이다.

이윽고 주인은 여느 때와 다름없는 표정으로 나왔다.

그는 안쪽 방으로 들어가 주인한테 자신이 찌른 모든 죄를 털어놓았다. 주인은 가만히 듣고 있었으나 그 표정에는 점점 놀라운 기색이 역력해졌다. 그리고 세이조가 말을 마치자 무슨 말을 하려던 찰나에 마침 손님이 왔는데, 들어온 사람은 다름 아닌 탐정이었다.

“오셨군.”

마음이 편해진 세이조는 두려울 것이 없었다.

“당신은 아마도 저한테 볼일이 있으시겠죠.”

가만히 바라보던 탐정이 고개를 끄덕이자 곁눈으로 보면서 세이조는 말을 이었다.

“하지만 이미 늦었어요. 당신은 여기 사장님한테서 부탁을 받아 저를 미행할 필요가 없게 됐어요. 저는 지금 사장님께 모든 사실을 자백해버렸습니다.”

그러자 탐정은 말했다.

“무슨 말씀인지는 모르겠지만, 여기 사장님께 부탁 받은 것도, 또한 당신을 미행한 적도 없습니다. 저는 국제생명보험회사 조사부에 있는 ‘시라키(白木)’라고 합니다. 얼마 전 선생님 숙부님께서 별세하셨는데 5천만 원이 보험금이 지급되었으며 수취인이 선생님 명의로 되어 있습니다. 그래서 선생님을 찾아 나섰는데 결국 그저께 이쪽으로 오게 되어, 혹시나 하는 마음에 집으로도 찾아뵈었습니다. 방금 전 숙소로 다시 가 보자 안 계시다고 하기에 지금 다시 이쪽으로 온 것입니다. 여기 영수증에 서명을 해주시기 바랍니다.”

넋을 잃고 서 있는 세이조 앞에 ‘탐정’은 5천만 원짜리 수표와 증서를 내밀었다.

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투쟁 (闘争)

고사카이 후보쿠 (小酒井 不木) (1925)

번역 : 홍성필


K군.

친절한 문안 편지 반갑게 받았네. 나는 완전히 넋을 잃고 말았다. 장례식이다 뭐다 하며 매우 분주했으나 간신이 2~3일 정도 한가해졌기에 낙심하고 있을 무렵 자네 편지를 받고는 눈물겨운 가격을 느꼈다. 자네 말대로 모오리 선생님을 잃은 우리 법의학교실은 암흑이다. 뿐만 아니라 모리 선생님을 잃은 T대학은 눈에 띄게 적적해졌다. 그리고 또한 모오리 선생님을 잃은 일본 학계는 갑자기 힘이 빠졌다. 전에 가리오 박사님을 잃고 지금 다시 모오리 선생님께서 떠나시다니, 이 무슨 일본의 불상사인가 말이네. 모오리 선생님과 가리오 박사님께서는 일본정신병학계의 쌍벽이었을 뿐만 아니라, 두 분 모두 세계적으로 유명한 학자이셨다. 그 두 분이 불과 한 달 사이에 연이어 병으로 돌아가시다니 아무리 슬퍼해도 그 마음을 억누를 수가 없다.

K군. 자네는 현재의 내 마음을 충분히 이해해주리라 믿는다. 왠지 나도 선생님처럼 폐렴에 걸려 죽을 것만 같은 심정이다. 과거 중학교 시절에 아버지를 잃었을 때, 그 당시는 자신도 죽을 것만 같았지만, 그 때와 같은 마음을 지금도 통감하고 있다. 연구실로 출근해도 전혀 손에 잡히질 않는다. 다행이 번거로운 감정(鑑定)의뢰가 없기에 망정이지, 만약 까다로운 급한 감정의뢰라도 들어온다면 어떤 실수를 저지를지도 모르네. 집으로 돌아가서 그저 멍하니 있을 뿐이라네. 그러면서도 무엇인가를 하지 않으면 안절부절 하지 못하는 상황이기도 하네. 만약 내게 창작능력이 있었다면 분명 단편소설 두 편이나 세 편은 썼을 것일세. 하지만 안타깝게도 그런 일은 내게 불가능한 일이네. 그러나 다행이 편지 정도는 쓸 수 있으니 오늘 밤은 자네에게 조금 긴 편지를 답장 겸 해서 쓰고자 하네.

자네도 편지에 적은 것처럼 모오리 선생님은 최근 들어 분명 우울하셨네. 자네뿐만 아니라 다른 동기들도 이를 발견하고 곧바로 선생님 생전에 내게 물어본 사람이 있지. 내게는 선생님이 우울해하시는 원인, 특히 죽음 직전인 한 달 정도에 있었던 극단적인 우울증에 대한 원인은 잘 알고 있었네. 하지만 지금은 이제 그 점을 말해도 좋을 뿐만 아니라, 말을 하지 않을 수 없을 것만 같네. 그러기에 그 점에 대해 지금부터 가급적 자세히 쓰려고 하네.

그리고 또 한 가지. 말이 나온 김에 자네가 매우 듣고 싶어 했을 그 신문광고……라고 하면 갑자기 떠오르지 않겠지만 지금부터 한 달 정도 전에 시내 주요일간지 세 줄 광고에 나타난 불가사의한 광고,

 P M b t D K 

이 글에 대해서도 알려주고자 하네. 이렇게 말하면 자네는 아마도 이상하게 생각하겠지만 그 광고는 사실 내가 낸 거라네. 이보게. 놀라지 말게나. 궁금증이 많은 자네는 그 당시 자주 내 연구실에 와서는 누가 무엇 때문에 내고, 어떤 뜻이 있을까 하고 여러 가지 상상을 하며 내게 들려주곤 했었지. 나는 자네가 알지 못하도록 애써 모르는 척 하고 있었으나, 그야말로 선생님의 우울증 원인과 관련이 있어 그 당시는 절대 비밀에 붙일 필요가 있었기에 나는 스스로도 감탄할 정도로 잘 참았다고 생각하네. 하지만 지금을 이를 자유롭게 말할 수 있게 되었네. 자네도 분명 기뻐하겠지만 나도 기쁘네.

K군.

교외 신축 건물을 가지고 있던 젊은 사업가 기타자와 에이지가 자살한 사건을 자네는 기억하고 있겠지? 일단 자살이라고 결론짓고 매장한 것을 경찰에 의해 미망인 마사코 씨와 그 연인이었던 문인 미도리카와 준(綠川 順)이 타살 혐의로 구인되고, 시신을 재감정 하게 되었는데, 감정 결과 역시 자살이라고 판정 나고 둘은 석방되어 사건은 비교적 평범하게 해결되고 말았지. 그 감정은 주로 내가 했지만, 사실 그 사건의 이면에는 더욱 깊은 내막이 숨겨져 있어, 그것이 이윽고 그 수수께끼 광고와 밀접한 관계를 가지고 있는 것이라네. 이렇게 말하면 눈치 빠른 자네는 ‘그 사건은 역시 타살이었구나’ 하고 생각하겠지. 그래. 말하자면 역시 일종의 타살이었네. 그러나 이것은 분명 일반적인 경우와는 다르기에 그것이 그 수수께끼 광고가 되었지만, 아무튼 이런 이유 때문에 모오리 선생님의 우울증 원인은 간접적으로 기타자와 사건이라고도 할 수 있다네.

물론 그것은 선생님의 죽음과 직전에 일어났던 극도의 우울증을 말하는 것이며, 이미 그 이전부터 모오리 선생님께서는 우울증을 앓고 계셨어. 나는 정확히 5년간 선생님 밑에서 배웠으나 첫 4년간, 선생님은 말 그대로 쾌활하시고 조금도 지칠 줄 모르는 학자셨지. 쉰을 넘은 사람 같지 않은 검은 머리, 넓은 이마에 뚜렷한 눈매, 굳게 다문 입술은 보는 이로 하여금 총명한 성격을 나타내고 있었지만, 특히 선생님께서 법의학적 또는 정신병학적인 감정에 임하시는 태도는 주변 사람들까지도 겸허하게 만드는 엄숙한 것이었지. 그도 그럴 것이 선생님 감정 결과는 단순히 한 개인의 생명뿐만 아니라 사회적으로도 중대한 영향력을 가지기에, 말하자면 선생님의 모든 지식을 총동원해서 행해졌다네. 더구나 그와 갈은 의무적인 열성만이 아니라 진심으로 흥미를 가지고 일에 임하셨지.

그런데 지난 1년 정도는 무슨 연유인지는 모르겠으나 선생님은 이전만큼 일에 흥미를 갖지 않게 되었어. 아무리 작은 감정에도 반드시 본인 스스로 하셔야만 직성이 풀리는 선생님이 근래에 들어서는 거의 우리 조교에게 맡기곤 하셨다네. 물론 그렇다고는 해도 감정서는 꼭 보셨으며 조교한테 너무 벅차다고 여겨지는 문제는 절대 소홀히 하지 않으셨지만, 아무리 다시 생각해봐도 이전만큼의 열성은 보이지 않았으며, 연구실에서는 멍하니 시간을 보낼 때가 종종 있곤 했다네. 후진을 양성하기 위해 일부러 뒷전에 계신 것일까 하고도 생각해봤으나 절대 그렇지는 않았네. 그 이유는 점차 우울증 증상이 보여 왔기 때문이지.

나는 처음 선생님 우울증 원인이 선생님께 무슨 세상적인 고민이 생긴 건 아닐까 했다네. 매우 무례하게도 독신인 선생님이셨기에 연애문제라도 생기셨나 했거든. 물론 지금은 그런 부족한 상상을 후회하고는 있지만, 아무튼 한때는 그렇게 생각하는 수밖에 없었다네. 그런데 점차 지켜보았더니 아 그것이 모두는 아니지만 일종의 권태라고 볼 수 있는 상태라는 것을 발견했다네. 아무래도 이 권태라는 말은 다소 적합하지 않지만, 달리 말이 없기에 하는 수 없이 쓰기는 하는데, 말하자면 정신활동에서 보여지는 일종의 이완상태를 뜻하는 것이라네.

생리학을 전공하는 자네한테 이런 말을 하는 건 우습지만, 심장혈압곡선을 관찰하면 트라우베 헬링씨가 발견한 이장(弛張)현상이 있네. 심장은 태어나서 죽을 때까지 계속 박동하고 있어야 하기에 한 쌍씩 존재하는 기관, 예컨대 신장처럼 한쪽이 활동하고 있을 때 다른 한쪽이 쉴 수는 없지. 그래서 활동에 이장현상이 나타나게 되네. 이것을 이른바 트라우베 헬링의 이장현상이라고 불리는데 나는 정신적 활동에도 이와 비슷한 현상이 일어날 수 있으리라 믿네. 평범한 동작밖에 하지 않는 뇌수에서는 이장현상이 눈에 띄지 않지만, 정신적 활동이 극심하면 극심할수록 긴장상태 후에 오는 이완상태가 현격하게 일어난다고 생각하네. 나는 과거 이와 같은 관점에 입각해서 희대의 수재 전기를 연구한 적이 있다네. 과연 많은 수재들한테는 정신적 활동기 중간시점에 현저한 갭이 있다는 것을 알게 되었지. 예부터 역사학자들은 그 갭을 다양하게 설명하고 있는데, 말하자면 이는 생리적으로 이른바 자연스럽게 발생하는 것으로서 수재 자신이 의식적으로 그 갭을 만든 것이 아니야. 그리고 그 시기를 만난 수재들은 하나같이 우울증을 앓게 된다네. 현저했던 정신활동 시기를 회고하고 점점 더 깊은 우울증으로 빠져가는 것이라네.

때로는 육체적 결함이 이 이완상태를 일으키기도 하네. 폐결핵 초기에는 도리어 정신적 활동을 촉진시키지만, 후에는 역시 이완상태가 발생하는 것 같네. 만성신장염 등은 이완상태가 현저하지. 그리하여 나는 선생님이 무슨 질병에 걸렸을지도 모른다고 생각했지만, 역시 그렇지 않고 수재들한테 생리적으로 발생하는 우울상태라고 보는 것이 타당했네.

지금 돌이켜보면 이외에도 학자로서는 매우 당연하고도 고상한 고민도 있었겠으나, 이는 오히려 원인이 아니라 단순히 그 시기에 공존하고 있었다고 보는 것이 타당할 것 같네. 여하튼 모오리 선생님은 우리는 물론이고 본인 스스로도 어찌할 바를 모르는 우울증 속으로 빠져 들어가고 계셨지.

그런데 공교롭게도 그 우울증에서 빠져나올 수 있는 일이 발생했다네. 나중에 생각하면 그것은 일시적인 일이었으며, 모오리 선생님은 그 후 더욱 심한 우울증을 앓게 되셨지만, 만약 선생님의 경쟁상대로서 선생님과 함께 일본정신의학계의 쌍벽이라고 불리던 가리오 박사님이 뇌일혈(腦溢血)로 돌아가시지 않았다면 그대로 종전 활동 상태로 복귀하셨을 수 있었을지도 모른다네. 그리고 경우에 따라서는 선생님 죽음도 이토록 일찍 일어나지 않았을지도 모르지. 그러나 지금에 와서는 이미 후회해도 소용이 없다. 또한 내 어리석음을 늘어놓고 자네를 지루하게 만들 생각도 없네. 그러기에 선생님을 일시적이나마 우울증에서부터 벗어나게끔 한 이야기를 어서 말하고자 한네. 두말할 것 없이 그것은 곧 기타자와 사건이라네.

K군.

기타자와 사건은 당시 신문에서 자세히 보도되었으니 자네도 대략 알고 있겠지. 37세 사업가 기타자와 에이지는 교외에 현대식 주택을 세우고 마사코 부인과 함께 단둘이서 완전히 서구식으로 생활하고 있었는데, 지금부터 2개월 전인 10월 하순 어느 날, 부인이 집을 비운 사이에 서재에서 권총자살을 했지. 그날 부부는 오후 1시에 점심식사를 마치고는 곧바로 부인은 장을 보러 나갔는데, 다소 시간이 걸려 오후 5시 반 경에 돌아오자 남편은 서재 책상 앞에 의자와 함께 바닥 위에서 피에 물든 채로 죽어있었기에 놀라 전화로 경찰에 신고를 한 사건일세.

조사결과 책상 위에는 유서로 보이는 편지가 놓여 있었으며, 타살다운 흔적은 조금도 찾아볼 수 없었기에 다음 날 매장이 허가되었네. 일반적으로는 화장을 했을 텐데도 매장하기로 한 것은 유서로 보이는 편지가 본인의 창작에 의한 것이 아니라, 본인이 직접 쓴 것이긴 하나 작년에 자살한 청년문학자 A씨가 ‘어느 옛 친구에게 보내는 수기’에서 첫구절을 그대로 베낀 것이었기 때문이지. 즉, 경찰은 여기에 훗날 연구 여지를 남겨둔 것일세.

그러자 과연 약 한 달 후 경찰에 투서가 있었다네. 그것은 “기타자와 에이지의 사망원인 중 수상한 점이 있다”고만 적힌 엽서였는데, 이 때문에 경찰에서는 비밀리에 미망인을 감시하자 미망인은 미도리카와 준이라고 하는 젊은 소설가 애인이 있다는 사실이 밝혀져, 애인 자택을 갑자기 수색하자 마침 기타자와가 자살에 사용한 것과 같은 권총이 발견되고, 나아가 당연하지만 ‘유서’에 실려 있는 A씨 전집도 있었기에 경찰은 살인혐의가 있다고 해서 미망인과 미도리카와를 구인하고 시신 재감정을 우리 연구실로 의뢰해왔다는 걸세.

감정을 의뢰해온 곳은 경시청 후쿠마 형사였네. 우리한테는 익숙한 사람이지. 나는 형사로부터 감정요령과 일체 정황을 들은 후 발굴된 시신을 인수하고 후쿠마 형사를 돌려보낸 후 모오리 선생님 방을 찾아갔다네. 그 날은 비가 막 쏟아지려는 듯한, 어딘지 모르게 음울한 날씨였기 때문이기도 했지만, 선생님 표정을 여느 때보다도 어두워보였다네. 내가 서류를 들고 방으로 들어가 보니 선생님은 읽고 계시던 잡지를 그대로 둔 채 고개를 드시고는,

“또 감정의뢰인가?”라고 내뱉듯이 말씀하셨지.

“네에…….”

“어떤?”

그래서 나는 후쿠마 형사한테 들은 모든 내용을 전해드렸으나, 1년 전이라면 눈을 반짝이며 들으셨을텐데 더구나 자살인지 타살인지 하는 감정결과에 따라서는 두 사람의 목숨이 좌우될 정도로 중대한 사건임에도 불구하고 선생님은 그저 ‘흠, 흠’하면서 듣고 있을 뿐, 나쁘게 말하자면 전혀 남의 일처럼 생각하고 계신 게 아닐까 할 정도로 무관심한 모습이었네. 내 보고가 끝나자,

“그래서, 감정사항은?”

“3개 사항입니다. 첫째는 위장 내용물로 사망추정시간을 결정하는 것, 둘째는 현장 및 유서 혈흔이 자연스러운 것인지 아니면 인위적으로 부착된 흔적이 있는지의 여부, 세 번째는 권총이 어느 정도 거리에서 발사되었는지 하는 점입니다.”

“그 유서는 가지고 왔나?

나는 종이봉투에 들어 있던 유서를 꺼내고는 선생님께 보여드렸네. 그것은 두 번 접힌 하늘색 편지지로서, 외부에는 몇몇 혈흔이 부착되고, 안쪽에는 펜으로 “어느 오래된 친구에게 보내는 수기”의 첫 구절이 적혀 있었지. 거추장스러울지는 모르지만 자세한 설명을 위해 그 전문을 적어놓겠네.

“누구도 아직 자살자 자신의 심리를 있는 그대로 적은 것은 없네. 이는 자살자 자신의 자존심 또는 그 자신에 대한 심리적 흥미부족 탓일 것이오. 나는 자네에게 보내는 마지막 편지에 자세하게 이 심리를 전하고자 하네. 물론 내가 자살하는 이유를 특히 자네에게 말하지 않아도 되네. 레니에는 그의 단편 속에서 어떤 자살자를 그렸더군. 이 단편 주인공은 어떤 것을 위해 자살하는지를 그 스스로도 모른다네. 그는 신문의 3면 기사 등에 실리는 생활고나 질병 또는 정신적 고통이나 이런저런 자살 동기를 발견할 것이오. 그러나 내 경험에 의하면 자살자는 대개 레니에가 그린 것처럼 어떠한 이유로 자살하는지를 알지 못하겠지. 그것은 우리 인간들의 행위처럼 복잡한 동기를 내포하고 있다네. 그러나 적어도 내 경우에는 그저 불명확한 불신감에 있을 뿐이지. 자네는 어쩌면 내 말을 믿을 수 없을 것이네. 그러나 10년간의 내 경험은 나와 가깝게 지내지 않는 한 내 말은 바람 속 노래처럼 사라져버린다는 것을 알려주었지. 따라서 나는 자네를 비난할 생각은 없소. ……”

선생님은 그래도 이 문구 전체를 읽으셨지. 그리고 모두 읽으신 후,

“이 필체는 본인 것이 분명한가?”

라고 물으셨네.

“그건 틀림없다고 합니다.”

두말할 것 없이 선생님은 필적감정의 권위자이시게에 예전 같았으면 이처럼 특이한 유서라면 분명 흥미를 느끼셨을 테지만,

“그렇군.”

하고 대답하셨을 뿐이었니. 그리고 내게 종이 하나를 내미시면서,

“그렇다면 와쿠이 군. 자네한테 이 사건 감정을 맡기도록 하겠네.”라고 말씀하시고는 또다시 잡지책을 펼치셨네.

나중에 알게 된 사실이지만, 모리 선생님이 그 잡지를 열심히 보신 것도 당연하셨지. 거기에는 얼마 전 학회에서 선생님과 크게 토론을 하신 가리오 박사님 녹문이 게재되어 있었기 때문이었다. 여기서 참고삼아 모오리 선생님과 가리오 박사님과의 관계를 잠시 설명하도록 하겠다. 이 두 분이 일본정신병학회의 쌍벽이었다는 점은 이미 언급했으나, 모오리 선생님을 주류로 본다면 가리오 박사님은 야인이셨네. 이미 그 학력부터 해서 모로이 교수님은 대학출신이신데 반해 가리오 박사님은 제생학사(濟生學舍)를 나오시고는 곧바로 영국으로 건너가 고학을 하신 분이셨다. 그리하여 가리오 박사님은 S구에 있는 거대한 뇌병원을 경영하시고, 더구나 계속해서 새로운 연구를 발표하셨네. 평소 모습도 모오리 선생님은 근엄하신 데 반해 가리오 선생님은 넓은 이마에다가 어딘지 모르게 유머감각도 있으셨다.


나아가 그 학설에 이르러서는 전혀 상반된 입장에 있었지. 모오리 선생님은 독일학풍을 계승하고 계셨지만, 가리오 박사님은 영국과 프랑스 학풍을 따르고 계셨지. 물론 만년에는 두 분 모두 외국에서는 찾아볼 수 없을 정도로 흥미로운 학자가 되어 계셨으며, 모오리 선생님은 이른바 ‘뇌질학파(腦質學派)’를 대표하고, 가리오 박사님은 이른바 ‘체액학파(體液學派)’를 대표하고 계셨다네. 뇌질학파란 인간의 정신 상태를 뇌질(腦質)에 의해 설명하는 데 반해, 체액학파는 체액 특히 내분비액에 의해 설명하는 것을 말하지.

가리오 박사가 이끄시던 체액학파는 내분비파 또는 체질파로도 불리고 있었으며, 가리오 박사님 주장에 따르면 모든 정신이상은 체질에 의해 규정되며, 더구나 체질이라는 것은 현재 사람의 힘으로는 이를 어떻게 할 수도 없다. 예컨대 살인자 체질을 갖는 자는 반드시 어떤 시기 사이에 살인을 저지른다. 따라서 그 시기에 들어갔다는 사실을 관찰한다면 약간의 암시적 자극에 의해서도 살인을 저지를 수 있도록 할 수 있다는 것이다. 즉, 표면적으로는 정신적으로 건전한 것처럼 보이는 사람한테도 체질에 따라서는 끔찍한 범죄를 일으키도록 할 수 있다는 것으로서, 그 자극을 가리오 박사님은 지금까지 suggestion(암시(暗示) - 역자 주)과 혼동하지 않도록 incendiarism(교사(敎唆) - 역자 주)이라고 명명하신 것이었다.

이 설에 대해서도 모오리 선생님은, 정신이상은 뇌질의 변화가 발생하여야만 비로소 나타나는 것으로서 뇌질에 변하가 일어나지 않는 한, 즉 정신병적 징후가 나타나지 않는 한 암시에 의해 살인을 한다는 일은 절대 불가능하다고 주장하신 것이다. 얼마 전 열렸던 학회에서도 이 점에 대해서 격론이 펼쳐졌다. 솔직히 말하자면 그 때 모오리 선생님이 수세에 밀렸었다. 그러자 가리오 선생님은 “모오리 군, 어떠신가?”라며 매우 비아냥거리는 말투로 몇 번이고 선생님을 다그쳤다. 그러나 인간에게 직접 실험해보이지 않고는 선생님도 인정하실 수가 없다. 그래서 결국 그대로 토론은 끝났으나, 그 때 가리오 박사님 연설이 잡지에 실려있었기에 모오리 선생님은 감정보다도 그 쪽에 오히려 신경이 쓰이셨던 것이다.

K군.

이리하여 기타자와 사건에 관한 재감정은 내가 맡게 되었다. 우리 교실에서는 아무리 감정사항이 국소적인 것이라도 반드시 온몸을 정밀하게 부검하도록 되어 있기에 그날 즉시 주의 깊게 부검을 했다. 그 결과 기타자와 에이지라는 사람은 흉선임파(胸線淋巴) 체질이라는 것을 발견했다. 즉, 자살자한테서 대부분 항상 볼 수 있는 체질이다. 그리고 머리에 있던 총창(銃創)도 골절 관계와 위장 내용을 조사했으나, 그 결과 권총은 오른쪽 관자놀이로부터 약 5센티 정도 떨어진 곳에서 발사되고, 사망시간은 중식 후 1시간 내지 2시간 후라는 점을 확인했다. 그리고 나는 기타자와 댁을 방문하여 현장을 살핀 후 유서 위에 묻은 혈흔도 조사했으나 인위적으로 묻힌 흔적은 하나도 발견할 수 없었다.

이 중 위장 내용물 검사는 여러 가지 재미있는 사실을 가르쳐주었다. 물론 그것은 사건과 관련없는 것으로서 소화생리상 흥미로운 점이었으나, 이에 대해 상세하게는 적을 수 없기에 다음에 한 번 연구실로 와서 감정서를 보기 바란다. 여하튼 내 감정결과는 타살로 볼 수 있는 근거를 무엇 하나 발견할 수 없었던 것이다.

다음 날 나는 모오리 선생님 연구실을 찾아뵈어, 부검 결과와 기타 내용을 모두 보고했다. 과연 그 때는 열심히 들어주셨으나 내 보고가 끝나자 선생님은,

“그렇다면 자살이라 생각해도 지장 없겠군. 만약 그것이 타살이었다면 분명 기적이야.”라고 말씀하셨다.

그런데 K군. 바로 그 기적이 그로부터 1시간 후에 일어났다. 그렇다고는 하나 조금 이상하게 들릴이지 모르지만 사실 후쿠마 형사가 찾아와서는 용의자인 미노리카와 준이 기타자와를 살해했다는 것을 자백했기 때문에 모오리 선생님한테 경찰에 와서 미도리카와를 신문하고 정신감정을 부탁한다는 요청이 왔기 때문이었다.

이를 들은 모오리 선생 태도는 순식간에 급변했다. 선생님은 그 순간에 예전의 선생님 모습으로 돌아갔었던 것이다. “타살이라면 분명 기적이네.” 라고 단정하셨을 정도로 타살설이 끼어들 여지가 없다고 하던 찰라에 타살을 자백했으니 모오리 선생님께서는 갑자기 흥미를 가지고 스스로 조사해보려는 것이 분명하다.

“후쿠마 형사. 미도리카와가 자백한 점을 아직 기타자와 미망인한테 말하지는 않았겠지?”

“네. 아직입니다.”

“좋아. 그렇다면 지금 출발합시다.”

우리 셋은 이윽고 경찰서 쪽으로 서둘러 자동차로 출발했다. 자동차 안에서 모오리 선생님은 후쿠마 형사에게 미도리카와의 자백 취지를 물으셨다. 형사 말에 의하면 예전부터 그는 기타자와 부인과 연애관계에 있었으며, 기타자와 부인으로부터 기타자와가 권총을 샀다는 점, 농담 반 진담 반으로 문학자 A씨의 유서 일부를 적어놓았다는 점을 듣고 자신도 똑같은 권총을 구입하여 부인 몰래 기타자와를 없애려고 결심한 후 그날 부인이 장을 보러 간 사이에 몰래 침입하여 서제에 들어가자, 기타자와는 의사에 앉아 식후에 잠시 눈을 붙이고 있었다고 한다. 이를 보고 다행이라며 뒤로 몰래 돌아서는 자신이 가지고 있던 권총으로 사살하고 나서 쓰러지는 것을 확인하고 그 권총을 쥐게 한 후 책상 서랍 안에서 기타자와가 가지고 이던 권총과 유서를 꺼내어 권총은 주머니에 넣고 유서는 책상 위에 올려놓고는 다시 몰래 빠져나왔다는 것이다.

“미도리카와는 어디에 살고 있나?”라고 모오리 선생님은 형사 설명이 끝나자 물으셨다.

“기타자와의 집에서부터 500~600미터 떨어진 곳에 작은 집을 짓고 혼자 살고 있습니다.”

경찰서에 도착하자마자 모오리 선생님과 나는 한 방에 들어가서 미도리카와가 오는 것을 기다렸다.

이윽고 후쿠마 형사 손에 끌려 들어온 것은 24~25세 정도 되는, 얼굴이 길고 머리숱이 많은 청년이었다. 모오리 선생님은 무슨 생각을 하셨는지 후쿠마 형사를 물러가게 하시고는 미도리카와한테 범행상황을 말하게 했다. 이는 후쿠마 형사가 자동차 안에서 말해준 내용과 조금도 다르지 않았다.

“그렇다면 이 책상 앞에서 그 때 기타자와 씨 모습을 재연해보세요.”

라고 말하고는 모오리 선생님은 일어서서 자신이 앉아 있던 의자를 미도리카와한테 내어주고, 구석에 있던 파란 것을 가지고 와서는 바닥에 까셨다.

미도리카와는 어리둥절하며 겁에 질린 듯 의자에 앉았다.

“자, 눈을 감고 졸고 있는 척해보세요. 내가 그 때 당신 역을 맡겠습니다. 아시겠어요? 보세요, ‘탕’하고 총을 쐈습니다. 그 때 기타자와씨는 어떻게 했나요?”

“아무래도 경황이 없어서 자세한 몸짓은 기억나지 않습니다. 아마 이렇게 일어서지 않았나 해요. 그리고 분명 몸을 이렇게 비틀고 나서 아래로 쓰러지고는 이런 식으로 쓰러졌습니다.”

이렇게 말하고 하나하나 그 동작을 보여주었다.

“좋습니다. 죄송합니다만 다시 한 번 해주시겠습니까?”

계속해서 다시 실험을 하셨다.

“누웠을 때의 모습은 그게 틀림없습니까?”

“그 점은 분명히 기억하고 있습니다.”

“알겠습니다. 이제 돌아가 주셔도 좋습니다.”

이렇게 말하고 선생님은 후쿠마 형사를 불러 미도리카와를 데려가게 했다.

“와쿠이 군. 자네는 어제 기타자와가 살던 집으로 조사하기 위해 갔을 때, 후쿠마 형사한테 기타자와가 어떻게 죽어있었는지를 해보였었지?”

“네.”

“그럴 줄 알았네.”

이윽고 후쿠마 형사가 들어오자,

“후쿠마 형사. 자백이라고 하는 것은 이쪽에서 가르쳐주어서 하는 게 아닙니다. 상대방이 말하는 것을 가만히 듣고 있으면 되는 거라네.”

“미도리카와가 뭐라던가요?”

“지금 미토리카와한테 그 때 모습을 보여 달라고 하자 자네가 가르쳐준 대로 했을 뿐, 사실 대로 하지 않았네. 그렇게 뛰어 오르다니, 거짓이야. 누웠을 때부터는 정말이었네. 본인도 뛰어오르고는 몸을 비틀어 쓰러질 때까지는 아무래도 경황이 없어서 잘 기억나지 않는다고 하면서도 누웠을 때 모습만은 정확하게 기억하고 있네. 미도리카와 자백은 거짓이야.”

“그렇다면 왜 그런 거짓 자백을 한 걸까요?”

“그건 나중에 알게 되겠지. 부인을 모셔와 주게.”

얼마 있자 검은 상복을 입은 기타자와 부인이 들어왔다. 눈가가 유난히 검었기 때문에 한층 귀엽게 보였으나 역시 서른 넘은 피부를 하고 있었다.

여느 때와 같이 후쿠마 형사가 물러나자 선생님은,

“부인은 남편께서 자살하신 날, 몇 시에 댁으로 귀가하셨죠?”

“5시 반 경이었다고 생각됩니다.”

“그렇지 않죠. 4시나 4시 반 경이었죠?”

“아뇨. 분명히 5시…….”

“사실 대로 말해주세요. 저희는 모든 것을 알고 있으니까요.”

“…….”

“당신은 4시 경에 돌아와 시신을 발견하고는 깜짝 놀라 미도리카와 씨를 찾아가서는, 그리고 미도리카와 씨를 불러와서 단둘이 의논하고는 비로소 경찰에 신고한 거죠?”

“아뇨…….”

“그래서 미도리카와 씨는 당신이 남편을 분명 살해했다고 생각하고는, 당신을 감싸기 위해 오늘 스스로 죽였다며 자백했습니다.”

이 말을 듣자 그녀는 몸을 떨었다.

“그게 사실인가요? 그렇다면 모두 말씀드리겠습니다. 모두 말씀하신 대로입니다. 미도리카와 씨가 죽인 것도 아니고, 또한 제가 죽인 것도 아닙니다. 제가 4시에 돌아왔을 때 이미 남편은 쓰러져 있었어요. 그리고 저는 1시에 집을 나와 그 때까지 미도리카와 씨 댁에 있었던 거예요.”

“좋습니다. 부인께서 지금 말씀하신 것을 사실이라고 인정합니다.”

이렇게 말하고 모오리 선생님은 형사를 불러 부인을 데려가게 했다.

“와쿠이 군.”하고 선생님은 매우 기쁜 표정으로 말씀하셨다. “진실을 밝히는 일이 생각보다 쉬울 때도 있군 그래. 나는 미도리카와가 보여준 연기르 보고 그가 시신을 분명히 봤다고 생각했는데, 역시 그랬었어. 하지만 사랑은 무섭구먼. 부인을 살리기 위해 허위 자백으로 자신을 희생시키려 했다니 말일세.”

K군. 나는 늦은 감이 있으나 선생님의 눈썰미에 놀라지 않을 수 없었다. 선생님 앞에서 ‘허위’는 항상 고개를 숙일 수밖에 없다.

“자아.” 하고 선생님은 팔짱을 끼며 말씀하셨다. “이제 두 사람한테 죄가 없다는 것을 알았으니 기타자와는 자살로 결정됐지만, 아직 사건이 해결된 건 아니지?”

“네…….”라고 대답은 했지만 나는 도무지 무슨 뜻인지를 알 수 없었다.

후쿠마 형사가 들어오자 선생님은 신문결과를 말하고, 두 사람을 방면할 것을 주장하시고는 끝으로,

“어제 나는 깊이 묻지 않았으나, 대체 기타자와 사건의 이번 조사는 경찰에 왔던 무명 투서 때문이라면서요?”

“맞습니다.”

“자네는 그 투서에 대해 알아보셨나?”

“아뇨. 그 투서는 흔한 것이라서 따로 자세한 것은 조사하지 않았습니다.”

“그 투서는 아직 보존하고 있겠지요?”

“있습니다. 가져올까요?”

형사가 나가고는 바로 엽서를 들고 왔다. 거기에는 “기타자와 에이지 사망원인에 수상한 점이 있다.”고 펜으로 적혀 있었으나, 내가 그것을 본 순간 깜짝 놀라 선생님 얼굴을 돌아보자, 선생님 눈은 이미 번쩍번쩍 빛나고 있었다.

“와쿠이 군. 유서를 꺼내보게.” 선생님은 유서를 투서 필적과 비교하시면서, “이 유서와 투서는 같은 날, 같은 펜과 잉크로써 같은 사람에 의해 적힌 걸세!!!”

K군.

그 순간 나는 분명 일종의 신들린 듯한 느낌이었다. 후쿠마 형사도 너무나도 놀라 잠시 동안은 말이 나오지 않았다.

“후쿠마 군. 수고스럽지만 다시 한 번 기타자와 부인을 불러주겠나.”

형사가 나가자 나는 말했다.

“선생님. 그렇다면 기타자와 씨 자신이 두 사람을 함정에 빠뜨리기 위해 간계를 쓴 것일까요?”

“그렇다면 더욱 타살다운 증거를 만들어 마땅하겠지.”

“타살 다운 증거를 만들면 오히려 들킬 우려가 있기 때문에 투서 쪽만을 어떤 믿을 만한 사람한테 맡겨 두고 나중에 보내달라고 한 것은 아닐까요? 실제로 유서를 자작하지 않은 것도 역시 그런 깊은 뜻에서 비롯된 것일 아닐까 하는데요.”

“그럴 지도 모르지. 하지만 기타자와라는 사람이 과연 그런 일을 할 수 있는 인물이었을까. 아무튼 부인한테 물어봐야 하네.”

부인이 들어오자 선생님은 유서를 가리키며 그것이 과연 남편 필적인지 여부를 물으셨다.

부인은 그렇다고 했다. 그러자 후쿠마 형사도 기타자와의 다른 필적과 비교했다는 점을 말하고는, 증거로 가져온 두 세 필적을 꺼내면서 말했다.

선생님은 열심히 살펴보셨으나 이미 의심의 여지는 없었다. 유서와 투서 모두 기타자와 본인이 동시에 적은 것이다.

“이 유서를 남편께서 쓰신 것은 언제쯤 일인가요?”

“아마 사건이 일어나기 20일 정도 전이었을 거예요.”

“어디서 적으셨죠?”

“그건 모르겠습니다만, 어느 날 밤 제게 이것을 내보이며, 이제 죽어도 유서를 적어뒀으니 언제 죽어도 된다며 농담을 했습니다.”

“그렇다면 자살하실 것 같지는 않았나요?”

“조금도 없었습니다. 평소 비교적 쾌활한 분이셨기에 설마 하고 생각했었죠.”

“권총은 언제쯤 구입하셨습니까?”

“그와 비슷한 무렵이었을 거예요. 강도가 출몰하고 험악한 세상이라면서 샀습니다.”

“남편께서는 평소 장난을 즐기셨나요?”

“아무래도 귀하게 자란 분이라서 가끔 장난을 치기도 하셨지만, 가끔은 매우 밝아지기도 했다가, 어떤 때는 과묵해져서 2~3일 말을 하지 않으실 때도 있었습니다.”

“남편 분과 친한 친구는 계셨나요?”

“없었을 거예요. 본래 친구를 만들기 싫어하셔서, 본인이 연관되어 있는 회사에도 좀처럼 들르지 않았습니다. 다만 M- 클럽에는 자주 가셨습니다.”

“M- 클럽이라는 건?”

“영국 런던에 살았던 적이 있는 사람들이 모여서 만든 영국식 클럽인데, 마루노우치에 있습니다.”

여기서 모오리 선생님은 신문을 끝마치고 부인을 돌려보낸 뒤,

“아무리 물어도 알 수 없겠지.”라고 중얼거리듯 말씀하셨다.

“그럼 투서 주인을 찾아볼까요?”라고 후쿠마 형사가 말했다.

“지금 찾아낸다 한들 자살설이 바뀌는 것도 아니고, 또한 저쪽에서 말하지 않는 이상 찾아낼 수도 없을 걸세. 아무튼 이 사건은 해결됐네.”

K군.

그리하여 기타자와 사건은 ‘아무튼’ 해결됐다. 이는 신문에서 자네도 주지하는 바와 같다. 하지만 해결되지 않은 것은 선생님 마음이었다. 또다시 종전과 같은 활동적인 상태로 돌아가신 선생님으로서는, 사건의 진상 깊은 곳까지 규명하지 않고서는 그만 두실 리 만무하다. “저쪽에서 말하지 않는 이상 찾아낼 수도 없을 걸세.”라고 말씀하시긴 했으나, 이는 경찰한테 하신 말씀으로서, 선생님은 이미 그 때 분명 찾아낼 자신이 있으셨을 것이다. 뿐만 아니라 선생님은 그 사건의 진상을 경찰한테 알리고 싶지 않았다고 직감했을지도 모른다.

경찰서를 떠날 때,

“이 유서와 투서를 잠시 빌려주었으면 하네. 조금 연구해보기 때문에 말이지.”

라고 말씀하시고 선생님은 그 두 증거품을 가지고 연구실로 돌아오셨으나, 이윽고 나를 교수실로 불러서는,

“와쿠이 군. 자네는 어떻게 생각하나?”

내가 어떻게 대답해야 할지 망설이고 있자, 모오리 선생님은 설명하시듯,

“단순히 경찰에 투서가 있었다는 것뿐이라면, 물론 깊이 조사할 필요는 없네. 또한, 아무리 죽은 본인의 자필 투서였다고 해도 이 또한 그리 신기해할 일은 아니야. 세상에는 생각보다 장난기가 많은 사람들이 많을테니 남편도 경찰을 당황시켜 조롱하려는 계획을 가졌을 경우도 있겠지. 또한 유서가 자작 문장이 아니라 다른 사람 것을 베꼈다고 해도 별로 깊이 생각할 필요 없네. 이러한 사례는 지금까지도 상당히 많거든. 그런데 이 두 개의, 깊이 생각할 필요 없는 상황이 겹치면 여기에 비로소 연구할 만한 이유가 생긴다네. 이 경우 자살자가 유서와 투서를 동시에 적었다는 것은 적어도 어떤 목적, 더구나 단 한 가지 목적을 위해 적힌 것이 되네. 따라서 그 목적을 찾아낼 필요가 발생하지.”

“그 목적은 역시 부인과 남자를 함정에 빠뜨리기 위해서 아닐까요?”

“그렇다면 더 타살다운 증거를 만들어야 했을 게야”

“그러면 단순히 소란을 피우게 하기 위한 장난이었을까요?”

“장난은 너무 지나친 발상일세. 실제로 이 투서는 방금 전에 버려질 수도 있었을 테니 말이야. 이 투서를 보지 않았다면 나도 그다지 흥미를 갖지 않았을 테니.”

K군. 참으로 나는 알 수 없게 되었다. 그리고 모오리 선생님도 당시는 아직 조금도 알지 못하고 계셨던 것이다.

“이 수수께끼는 도저히 단시간 내에 풀 수 없을 걸세. 자네는 이제 돌아가도 좋아. 나는 이제부터 이 두 물건을 충분히 연구해보도록 하겠네.”

k군.

그렇게 해서 나는 상당히 지친 채로 집으로 돌아갔지만, 선생님으로부터 들은 수수께끼가 머리에서 떠나지 않아 그날 밤은 좀처럼 잠을 이루지 못했다. 나는 여러 가지 생각해 보았다. 생각하다 못해 문학자 A씨의 전집을 꺼내들고, 그 유서의 첫 구절 문장이나 뜻에서부터 무슨 단서라도 얻을 수 없을까 해서 연구해보았으나, 결국 아무 것도 없을 수 없었다.

다음 날 잠이 부족한 눈을 부비며 연구실에 들어서자 선생님은 이미 출근해 계셨다. 그 얼굴을 뵈었을 때 선생님은 밤새도록 연구하셨다는 것을 직감했다.

“와쿠이 군. 결국 문제가 풀렸네.”

내 얼굴을 보시자마자 선생님은 갑자기 말씀을 하셨으나, 평소 문제를 해결했을 때와 같은 기쁨을 찾아볼 수 없었기에, 선생님한테 있어서 무슨 불쾌한 해결이라고 생각했다.

“정말이세요?”

그렇게 말하고는 다음에 이을 말이 떠오르지 않았다. “정말 다행입니다.”라고는 도저히 말할 수 없었기 때문이다. 그러자 선생님은 책상 위에 있던 작은 종이를 들고서는,

“이게 그 해답이네.”라고 하시면서 내게 주셨다. 받아보았더니 거기에는,

 P M b t D K 

이렇게 적혀 있었다.

“자네. 매우 수고스럽겠지만, 이것을 시내 주요 일간지에 그리 눈에 띄지 않도록 실어주게.”

나는 당황했다.

“이건 암호인가요?”

“이유는 자네가 돌아오면 말해주겠네.”

나는 아무 말도 못한 채 물러나와 각 신문사를 돌며 광고를 부탁하고 연구실로 돌아온 것은 오후 1시 경이었다. 도중에 나는 선생님께서 주신 암호 - 물론 나는 처음에 그것을 암호라고 생각했다. - 를 어떻게든 풀어보려고 했으나 전혀 짐작할 수 없었다. 또한 무엇 때문에 선생님이 신문 같은 곳에 광고를 실으시는지, 그리고 대체 이것이 기타자와 사건과 어떤 관련이 있는지 전혀 알 수 없었다. 그랬기에 연구실로 돌아온 후에는 어서 선생님한테서 설명을 듣고 싶어, 말하자면 나는 호기심 그 자체였다.

교수실에 들어서자 선생님은 일어서서 입구 쪽으로 걸어가서는 출입문을 열쇠로 걸어 잠그셨다.

“그리 큰 소리로 말을 해서는 안 되거든.” 이렇게 말하고서 또다시 책상 앞에 앉으시고, “그래, 와쿠이 군. 자네는 니체를 읽은 적이 있나?”라고 뜬금없이 질문하셨다.

“네에. 예전에 읽은 적이 있긴 합니다만…….” 하고 내가 머뭇거리며 대답하자 선생님은 말을 가로막고서,

“그럴 만도 하지. 요즘 세상에 니체 같은 말을 꺼내면 남들이 웃고 말테지만, 만약 그것이 천재가 하는 일이라면 아무리 비인도적이라 해도 자네는 용납할 수 없겠나?”

“음, 글쎄요.…….”

“갑자기 이런 말을 꺼내면 자네도 대답을 할 수 없겠지만, 요즘은 자주 민중의 힘이라는 말이 대두되는데, 적어도 과학 영역에 있어서는 수많은 평범한 자들도 한 사람의 천재에 미치지 못한다는 것은 자네도 인정하겠지?”

“인정합니다.”

“그리고 과학이라고 하는 게 인간의 복리를 증진시키는 것인 이상, 과학적 천재가 하는 일이 비인도적이라 하더라도 자네는 그것을 용납할 수 없겠나?”

매우 심각한 문제이다.

“더 잘 생각해봐야겠습니다만…….”

“이를 수긍하지 못한다면 자네한테 약속한 설명을 해줄 수 없네.”

“용납해도 될 것 같습니다.”

“좋아. 그렇다면 설명을 시작하도록 하지.”라며 뜻밖에도 쉽게 말씀하셨다. “어제 저녁 나는 이 두 장의 종이를 살피면서 결국 밤을 새고 말았다. 점점 추리를 거듭한 후에는 비교적 빨리 사건 저변에 숨겨진 비밀을 알았으나, 그 확증을 잡을 때까지 매우 고생했다네.

나는 어제 자네가 돌아간 후 두 가지 물건, 즉 유서와 투서를 책상 위에 올려놓고는 과연 어떤 순서로 연구할 것인가를 생각했네. 그 결과 우선 마음을 백지상태로 비운 다음 과연 이 두 가지 필자가 기타자와 그 사람인지를 연구했네. 하지만 이미 그 점에 대해서는 의심의 여지가 없었지. 여러 가지 기타자와가 쓴 다른 필적과도 비교해 봤지만 절대 다른 사람일 수 없다는 사실을 알았네.

그렇다면 기타자와는 어찌하여 이와 같은 계획을 했는가. 무슨 목적으로 했는지를 다음으로 연구했네. 이것이야 말로 수수깨끼의 핵심이며 이미 자네와 의논해보기도 했지만, 결국 어제는 풀지 못한 채로 헤어지게 된 큰 문제이지. 어제도 말한 바와 같이 유서와 투서를 별개로 떼어놓는다면 여러 가지 목적을 상정할 수 있겠으나, 두 가지를 합치면 단 한 가지 목적 밖에는 생각할 수 없게 된단 말일세. 따라서 그것을 위한 단 한 가지 목적을 찾아낸다면 모든 사실이 밝혀지겠는데, 아무래도 고작 이 두 가지 물건에 의해 해결하려고 하니 상당히 어려웠네.

기타자와가 누구한테 투서를 부탁했는지는 모르지만, 아무튼 투서는 기타자와가 계획한 대로 보내졌을 것이 분명하네. 낭만적인 자네는 아마도 기타자와한테 부탁 받은 사람이 누구인지 알고 싶겠지. 그리고 그 사람을 찾아내어 그 사람으로부터 기타자와의 진의를 듣고 싶어 할 테지. 물론 그 투서가 우연히 무관한 사람한테 들어갔다고 생각하지는 않을 테니, 분명 기타자와한테 부탁 받은 사람이 있을 것일세. 그리고 그 사람은 실제로 틀림없이 어딘가에서 경찰이나 우리들이 소란을 피우는 모습을 재미있어하며 지켜보고 있겠지. 이런 점을 생각하면 자네는 매우 분개할지 모르지만 나는 그러나 기타자와가 투서를 부탁한 사람한테는 조금도 흥미를 느끼지 않았네. 그보다도 기타자와의 단 한 가지 목적을 반드시 알고 싶었었네.

뿐만 아니라 그 목적은 절대 단순히 소란을 피우게끔 한 것이 아닐세. 만에 하나 단순한 소란 피우기가 목적이었다면 훨씬 쉽고 훨씬 효과적인 방법이 틀림없이 있을 것일세. 그래서 기타자와는 더 엄숙한 한 목적이 있었어야만 하다는 말이지.

그런데 그와 같은 중요한 목적을 달성하기 위한 기타자와의 계획은 모호하기 짝이 없었네. 그 점은 어제 말한 바와 같이 만약 내가 간과했다면 투서는 하마터면 버려질 뻔하지 않았잖나. 자살까지 해가면서 이루려는 중대한 목적을 수행하는 것치고는 너무나도 조잡한 계획이었으며, 이는 단순한 실수라고 보기에는 지극히 무리가 있다고 해야 할 걸세. 그렇다면 기타자와는 그 투서를 반드시 내가 보리라고 예상해야만 하네. 와쿠이 군, 무슨 말인지 알겠나? 지금 이렇게 말하면 아무렇지도 않지만, 내가 이 결론에 도달하기까지 상당한 시간이 걸렸다네.

유서에 자작 문장을 쓰지 않은 것은 경찰이 매장 허가밖에 내지 않도록 할 계획이었네. 이는 의심의 여지가 없으나, 투서를 경찰에 보내면 재감정이 이루어지고 당연히 내가 그 투서와 유서가 동일인물에 의해 같은 시간에 적혔다는 사실을 발견하는 일도 지금은 의심의 여지가 없이 예정된 계획이었던 것이야.

즉, 기타자와는 내가 투서와 유서의 동일필적이라는 점을 발견하고는 흥미를 가지고 연구에 관여하여 그 결과 그 목적이 무엇인가를 발견하기까지 시간이 걸린다는 점도 역시 예정된 절차였다네. 와쿠이 군, 자네는 아마도 이 말을 이상하게 생각할지 모르겠지만, 투서가 내 손에 들어오는 것을 확신한 기타자와이기에 그 정도의 일을 예정하는 일은 아무 것도 아니었네. 즉, 모든 사정은 기타자와가 계획한 대로 진행되었다는 뜻이네. 바꾸어 말하자면 기타자와는 이미 그 목적을 달성했다는 말이 되지.

알아듣겠나? 내가 혼신의 노력을 다해 연구한 기타자와의 목적은, 나한테 기타자와의 목적을 연구하게끔 하기 위한 것이었다네.

그렇다면 다음에 일어나는 문제는, 기타자와가 무엇 때문에 그와 같은 단순한 목적을 위해 자신의 목숨까지도 빼앗았는가 하는 점이지. 기타자와라는 사람은 이번 사건에서 비로소 나와 연관이 생긴 인물일 뿐, 적어도 생전에는 서로 전혀 모르는 생면부지였지. 그 사람이 그와 같은 짓을 한다는 건 있을 수 없는 일일세.

그 있을 수 없는 점에 대해서는 여기에 이를 정당하게 설명할 수 있는 이유가 있어야만 하네. 그리고 이를 설명할 수 있는 유일한 이유는 기타자와 자신이 조금도 그 사실을 알지 모했다고 해야 하네. 이는 곧, 기타자와 자신은 투서와 유서를 쓴 목적을 전혀 알지 못했다는 것이야.

더구나 투서와 유서는 기타자와 자신의 필적이지. 그렇다면 이 두 가지를 기타자와는 무의식 상태에서 쓴 것이 분명해. 즉, 유서는 생전에 이미 부인한테 내보였을 정도이니 기타자와는 틀림없이 스스로 인식하고 있었겠지. 그러면 기타자와는 무의식적으로 썼으면서 생각했다고 봐야 한다는 말일세.

“와쿠이 군. 무의식적으로 쓰고는 이를 의식적으로 쓴 것처럼 생각하는 것은 최면상태에 있어서 쓰고는 이를 나중에 의식적으로 쓴 것처럼 느끼도록 암시가 걸려있을 때에만 발생하는 일이네. 그렇다면 기타자와는 어떤 사람에 의해 무의식적으로 썼으며, 그리고 암시에 걸렸다고 해야만 할 걸세.

이처럼 내 추리 속에 비로소 제3자가 들어왔지. 즉, 기타자와 사건에 지금까지 전혀 얼굴도 내밀지 않던 인물이 모습을 드러내기에 이르렀네. 그리고 그 제3자야말로 나한테 기타자와가 쓴 투서와 유서를 연구하게끔 만든 것이며, 그 인물이 지금까지 기타자와가 한 것으로 되어 있는 계획을 처음부터 끝까지 세웠던 게야. 그렇기 때문에 기타자와 자신은 그 점에 대해 조금도 알지 못했던 것일세.

와쿠이 군. 그 제3자란 과연 누구인가. 우선 다른 사람의 유서를 베낀 유서를 쓰게끔 하고 시신을 매장시키고는 그 다음 동일필적인 투서를 경찰에 보내서 재감정까지 시켰으며, 자살이라는 결론을 내리게 하고, 오직 나만이 그 투서를 발견하여 사건의 수수께끼를 풀기위해 노력하리라는 점을 예상한 인물이란 과연 누구인가. 무엇을 위해 그 인물을 나를 밤새도록 고생시켰느냐 말일세.

와쿠이 군. 자네는 이미 그게 누구인지를 희미하게나마 알아차렸겠지. 하지만 그 인물이라고 단정할 만한 증거가 대체 어디 있는지, 그 때 나는 생각했네. 이 정도까지 계획을 세울 수 있는 인물이니 분명 그 증거가 될 만한 단서가 어딘가에 틀림없이 있을 것이라고 예상했네. 더구나 아마도 이 투서와 유서 중 한 곳에 그 단서가 분명히 숨겨져 있다고 봤던 것일세.

그래서 나는 다시금 두 증거물을 검사하기 시작했다네. 예를 들어 투서 문구가 열쇠처럼 되어 있어 유서 속에서 몇몇 문구를 만들어낼 수 있는 것이 아닐까 하는 것도 생각해봤지만 그런 흔적은 찾아볼 수 없었네. 그 다음으로 유서 글, 즉 A씨의 수기 중 첫 구절의 문구 속에 어떤 의미가 담겨져 있는 것이 아닐까 하고 여러 가지 연구해봤으나 그것도 없었어. 그런데 마침내 새벽녘에 결국 유서 속에서 확실한 증거를 잡게 되었다네.

“와쿠이 군. 자네는 잘 기억하고 있지? 얼마 전 학회에서 나와 가리오 군이 격론을 벌인 것을 말이네. 그 때 분명 나는 밀리고 있었지. 그러자 가리오 군은 ‘모오리 군, 어떠신가?’라고 하며 비꼬는 말투로 나를 압박해왔네. 그 때 나는 인간한테 직접 실험을 해보지 않는 이상 자네 의견에 승복할 수 없다‘고 말하고는 토론이 끝났지. 그리고 나는 그날 이후 인간에 관한 연구는 분명 인간에 의한 실험 외에는 충분히 입증할 수 없다고 생각했는데, 이는 도저히 불가능할 것 같아 예전부터 있었던 우울증이 더욱 심해졌던 것일세.

그런데 가리오 군은 드디어 그 인간실험을 했다는 말일세. 기타자와는 자네 부검결과에 의하면 흉선임파(胸線淋巴) 체질이었기에, 가리오 군은 그가 조만간 자살시기에 속해 있다는 것을 알고는, 더구나 가리오 군이 말하는 ‘특별한 시기’에 들어가 있었던 것이겠지. 이를 알아차린 가리오 군은 그 이른바 incendiarism을 하여 기타자와 군으로 하여금 자살하도록 만들고는 이로써 내게 자신의 학설이 옳다는 것을 나타낸 것일세.

기타자오가 자살하기 이전에는 조금도 자살 우려에 대한 징후는 전혀 없었을 게야. 만약 있었다면 권총을 사거나 유서를 쓰거나 했을 당시 부인은 경계해야 했겠지. 이렇게 보면 조금도 정신이상 징후는 나타나지 않았으며, 그와 같은 시기에는 아무리 암시를 걸어도 자살하지 않는다는 것이 내 지론이네. 그러나 이를 가리오 군은 인간실험으로써 허물어뜨린 게야. 그리고 이를 나한테 알게끔 하기 위해 유서와 투서 계획을 세운 것이라네.

부인 말에 의하면 기타자와는 M-클럽에 자주 갔다고 하는데, 런던을 제2의 고향으로 여기는 가리오 군이 그 곳 회원이라는 사실을 짐작하는 것은 어렵지 않네. 아마도 가리오 군은 거기서 자신과는 생면부지인 기타자와를 관찰하고 최면상태 하에서 A씨의 수기를 받아쓰도록(dictate) 하고 투서까지 쓰게 다음, 그 투서만 본인이 보관했겠지. 권총을 사게 한 것도 가리오 군일 지도 모르네. 그리고 완벽하게 자신의 학설을 증명하고, 뿐만 아니라 이를 나로 하여금 알게 하고자 하는 목적도 달성했네. 물론, 그 유서나 투서 그리고 권총이 incendiarism 역할을 한 것은 두말할 나위도 없고, 기타자와 사건 그 자체는 실로 천재적인 과학자가 이루어낸 인간실험 다름 아니란 말일세.”

여기까지 말씀하신 선생님은 작은 한 숨을 내쉬셨다. 나는 선생님이 하신 완벽한 추리 때문에 넋을 잃고 귀를 기울이고 있었으나, 마지막에 이르러서 등줄기에 소름이 돋았다.

“그렇다면 선생님, 아무리 직접 손을 쓰지 않았다고는 하나, 기타자와는 가리오 선생님이…….”

선생님은 손짓으로 ‘조용히!’라고 경고했다. “그래서 처음에 자네한테 양해를 구하지 않았던가. 가리오 군은 철재야. 도저히 나와 비교할 수 없을 만큼 차원이 다른 천재란 말일세. 이런 과감한 실험은 학술적인 생각에 빠져 있는 우리들이 절대 꿈도 꿀 수 없는 일이네. 이는 세상적으로 평범한 가치관에 비추어보면 나쁜 의미로 들릴 수도 있겠으나, 아무튼 과학에 의해 자연을 정복하려 한다면, 이 정도의 일은 아무렇지도 않게 해낼 수 있어야 하네.

아니, 이 점에 대해서는 더 이상 깊이 안 들어가겠네. 이를 논하기에는 자네는 너무나 지쳐있어. 그러니 마지막으로 내가 유서 속에서 발견했다고 하는 증거에 대해 말해두도록 하지.

보게나. 이 유서 글자는 매우 깨끗하게 적혀 있지만, 자세히 보면 군데군데 선이나 점이 2중으로, 즉 한 번 적은 글씨 위에 다시 한 번 줄을 쓴 흔적이 있지? 나는 이를 발견하고 그 글씨만 골라 일어봤네. 즉,



……거추장스러울지는 모르지만…… ……에서 모

……흥미부족 탓일 것이오…… ……에서 오

……심리를 전하고자 하네…… ……에서 리

……어떤 자살자를 그렸더군…… ……에서 군

……단편 주인공은 어떤 것을 위해…… ……에서 어

……어떠한 이유로 자살하는지를…… ……에서 떠

……불신감에 있을 뿐이지…… ……에서 신

……나와 가깝게 지내지 않는 한…… ……에서 가


이 여덟 글자였으며, 이를 이어서 읽으면 ‘모오리군 어떠신가’가 되네. 이런 말을 하는 이는 가리오 군 외에 없지 않나.

그래서 나는 이 가리오 군의 물음에 답하기 위해 답장을 썼지. 그게 자네를 번거롭게 한 신문광고 글자라네. PMbtDK란 대단한 암호가 아니라,

Prof. Mohri bows to Dr. Kario

에서 첫 글자를 딴 걸세. 물론 가리오 군이 본다면 바로 알아보겠지. 이게 내 모든 진심이네.”

K군. 이로써 기타자와 사건은 완벽한 해결을 본 것이다.

이 일이 있고 난 후 모오리 선생님께서는 계속 그 쾌활한 상태를 유지하고 계셨으나, 그로부터 2주일도 채 지나지 않아서 갑자기 가리오 박사님은 뇌일혈로 돌아가셨다는 소식이 전해지자 선생님께서는 예전보다 더욱 심한 우울증에 빠지셨다.

학자가 그 논적, 즉 투쟁 대상을 잃는 것만큼 허전한 일은 없다. 아마도 선생님이 앓으시던 우울증도 그 때문이겠으나, 실로 나무나 극단적인 우울증이었다. 그리고 결국 폐렴에 걸려 가리오 선생님 뒤를 잇게 되셨다.

그리하여 일본은 얻기 힘든 인재를 한 번에 둘이나 잃고 말았다. 이처럼 화려한 투쟁이 언제쯤 또다시 일어날지, 언제쯤 되어야 정신병학이 또다시 이처럼 펼쳐질지 생각하면 불안하기 짝이 없다. 지금 이 사건을 쓰고 나서 되돌아보면 몇 백년이나 지난 옛 이야기처럼 들린다. K군. 건강하시게!



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Posted by 문학관 관리인 위어조자(謂語助者)

죽음의 키스 (死の接吻)

고사카이 후보쿠 (小酒井 不木) (1926)

번역 : 홍성필


1.

그 해 더위는 각별했다. 어떤 이는 60년만의 더위라고 했고, 또 어떤 이는 600년만의 더위라고 했다. 하지만 누구도 6만년만의 더위라고는 하지 않았다. 중앙기상대 보고에 의하면 어느 날 최고온도는 화씨 120도였다. 섭씨가 아니라 다행이다. “중앙기상대 일기예보는 절대 신용할 수 없으나 기온 정도는 믿을 수 있겠지.”라고 신천옹(信天翁:바보새) 생식기를 연구하고 있는 가난한 모 대학교수가 비꼬면서 말했다고 한다.

도쿄(東京) 시민은 치장한 여성들을 포함해서 큰 어려움을 겪은 것 같다. 열사병에 걸려 죽은 자가 하루에 30명을 넘었다. 하루에 40명 정도 인구가 줄었다고 해서 일본은 끄떡하지 않지만 사람들은 매우 두려워했다. 비가 전혀 내리지 않았기 때문에 수돗물이 무엇보다도 큰 문제였다. 일본인은 일시적인 대비책밖에 마련하지 않기에 이처럼 예외적인 더위를 고려하지 않고 수도가 설계되었으니 당연했다. 물이 많이 귀해졌다. 그러나 모 대형신문이 생수선전을 했기 때문만은 아니었다. 술값이 급상승했다. N얼음회사 사장은 너무 기쁜 나머지 뇌졸중을 일으켜서 즉사했다. 그러나 얼음회사 사장이 죽었다고 해서 더위는 식지 않았다.

인간은 예외적인 현상을 겪게 되면 그것이 무슨 불길한 일이 일어나는 징조라도 되는 것처럼 생각하는 습성이 있다. 그래서 논어밖에 모르는 모 실업가는 올해 더위에 대해서 생식선 호르몬 주소를 맞으며 “일본인들을 오랜 잠에서 깨우기 위해 하늘이 경고하는 것이다.”라고 무슨 뜻인지도 모르는 말을 신문에서 말하고, 본인은 자동차로 매일 밤 첩을 찾아다니며 달콤한 꿈을 탐닉했다. 유이 마사유키(由井 正雪)가 살아 있었다면 시나가와(品川) 해안까지 해군 비행기를 타고 나가서 민요라도 부르며 기우제(祈雨祭)를 지냈을지도 모른다. 하지만, 요즘 사람들은 가급적 편하게 돈을 벌려는 무리들뿐이기에 다른 사람을 위한 일이라고는 가급적 피하려는 이기적인 생각을 가지고 있으므로 누구 하나 기우제를 지내려는 이는 없었다. 따라서 비는 여전히 내리지 않았고 사람들 혈액도 매우 끈적끈적해져서 싸움이나 살인사건 수가 급증했다. 범죄를 없애기 위해서는 사람 혈액 농도를 떨어뜨리면 된다고 하는 대원칙이 모 법의학자에 의해 발표되었다. 아무튼 사람들은 이유 없이 무척이나 신경이 예민해졌다.

그 때 갑자기 상해(上海)에 맹렬한 독성을 갖는 콜레라가 발생했다는 속보가 전해졌다. 콜레라 소식은 곽송령(郭松齡:중국군인 - 역자 주) 사망소식과는 달리 내무성 관리들을 자극시켜 선박검역을 엄중하게 하도록 하는 명령이 시달되었으나, 의학이 발전하면 세균 또한 진화하는 법이기에 콜레라균도 요즘은 매우 민첩해져서 검역관의 눈을 피하고 유유히 나가사키(長崎)에 상륙하고는 순식간에 유서 깊은 시내에까지 퍼져나갔다. 나가사키에 상륙만 한다면 일본 전역으로 퍼지는 것은 손쉬운 일이었다. 그래서 중국인의 죽음에 대해 아무런 아픔도 느끼지 않았던 일본인도 극심한 공포에 떨기 시작했다. 하지만 세균 쪽에서는 인간을 조금도 두려워하지 않았다. 각 지방 방역관들은 자신이 살고 있는 지역만 지켜내면 다른 지역은 어떻게 되더라도 상관없다는 식의 기발한 마음가짐으로 방역에 종사하고, 특히 요코하마(橫浜)와 코베(神戶)에는 직접 상해에서부터 세균이 들어오기에, 어떤 방역관은 부인이 출산을 앞두고 진통을 앓고 있는 와중에 출장명령을 받고 태어나는 아기도 못 본채로 달려 나왔다.

그러나 방역관들의 수많은 노력에도 불구하고 콜레라는 마침내 도쿄 안으로 침입한 것이다. 평소라면 교바시(京橋) 부근에서 장작과 숯을 실어 오는 선장 부인이 먼저 걸리는데, 이번에 ‘유행에서 앞서 나가지’ 못한 이유는 아사쿠사(淺草) K 여관에 있는 T라는 변사(辯士) 때문이었다. 하롤드 로이드가 출연한 ‘방역관’이라는 제목의 희극을 설명하고 있을 때 구토를 일으켰는데, 콜레라라고 진단되었을 때에는 꽉 차 있던 관객들은 시내로 흩어지고 방역 책임을 맡은 당국 사람은 창백해졌지만 이미 때는 늦었다.

역병은 파죽지세로 도쿄 각처에 퍼져나갔다. 독성이 지극히 강했기 때문이었을 것이다. 예방주사 한두 번 정도로는 효과를 발휘하지 못했기에 사람들의 공포심은 극에 달했다. 50명 이상이 근무하는 공장은 예외 없이 환자가 나왔으며 부득이하게 일시폐쇄를 감수해야 했다. 더위는 여전히 물러가지 않았기에 마시면 안 된다는 물을 마시는 자도 많았고, 그런 이들은 모두가 하나 둘 죽어갔다. 어이없는 점은 많은 의사들이 걸렸다. 평소 그들의 의사들로부터 높은 약값을 청구 당한 폐병환자들은 자기 자신의 병도 잊은 채 통쾌해했다. 머지않아 죽어야 할 운명에 있는 자는 아는 사람의 죽음을 들으면 매우 통쾌해하는 법이다.

모든 병원도 강제로 전염병원을 겸하게 하였으며, 순식간에 만원이 되고 말았다. 화장터는 문을 닫고 공동묘지는 비좁게만 느껴졌다. 장례식은 어디에서나 볼 수 있었다. 니혼바시(日本橋) 다리 맡에 서서 다리를 건너는 관 수를 셀 정도로 숫자에 집착하는 사람은 없었으나, 일터가 사라진 후 지갑 속 돈을 세는 노동자는 무수히 많았다.

공포는 도쿄 구석구석까지 미쳤다. 어떤 이는 두려움 때문에 살려고 하는 노력이 마비되어 자살했다. 또 어떤 이는 마찬가지로 공포 때문에 발광해서 처자를 죽였다. 또한 정신상태가 비교적 건전한 자도 각종 환각 때문에 괴로워했다. 아무리 그것이 대낮이었다 해도 흰 먼지에 뒤덮인 가로수 그늘에 목을 매어 죽어 있는 사람들을 보는 환각 증세를 일으켰다. 하물며 우에노(上野)나 아사쿠사에 있는 큰 종소리가 힘없이 울려 퍼지고, 부엉이소리와 함께 어둠에 잠기면 사람들은 밤하늘에 펼쳐진 은하수를 보면서도 일종의 두려움을 느끼며, 갑자기 나타났다 사라지는 별똥별을 보고도 소름이 돋았다. 조용히 불어오는 미지근한 바람은 죽음의 사자가 부는 입김처럼 느껴졌다.

그러나 역시 현대인이다. 역병이 ‘창궐(猖獗)’이라는 문자로 형용된 시대라면 당연히 ‘모든 집 대문은 굳게 닫히고 거리에는 그림자 하나 없다’는 식으로 적어야 하겠지만, 사실 그와는 정반대로 사람들은 코앞에 닥쳐오는 위험을 무릎 쓰고 외출해서 거리는 매우 붐볐다. 밤이 되면 바깥 기온이 어느 정도 떨어지고 찌는 더위 때문에 집안에 있을 수 없다는 것도 이유 중 하나였으나, 주된 원인은 현대인이 갖고 있는 절망적이고도 숙명론적인 마음 때문이었다. 공포를 증오하면서도 공포에 다가가지 않을 수 없는 심리는 현대인의 특징이다. 그들은 무언가에 이끌리듯 외출했다. 그러나 외출은 하지만 그들 마음은 그들을 감싸는 어둠보다도 훨씬 더 어두웠다. 평소 그들의 무기로 사용되는 자연과학도 그들 마음을 조금도 밝게 해주지 못했다. 따라서 그들은 밤이면 언제 끝날지도 모르는 목숨을 가지고, 최소한 알코올에 의해 한 때나마 고통을 지우려고 했다. 그래서 술집이나 레스토랑이 여느 때보다 번창했다. 그들은 노래했다. 그러나 그들의 노래는 길 가는 사람들 마음을 서늘하게 했다. 그 옛날 런던에서 흑사병이 유행했을 때 장의사로 모여든 장례 인부들이나 약제사들이 사업 번창을 축하하며 부르는 노래와도 같은 끔찍한 느낌을 자아내게 했다.

사람들을 사로잡은 공통된 불안감은 오히려 그들이 가지고 있는 개개인의 고민들을 확대시켰다. 역병에 대한 공포는 빚에 대한 중압감을 줄여주지는 못했다. 또한 각자가 갖는 분노들은 역병에 대한 공포 때문에 한층 더 강해졌던 것이다. 따라서 더위 때문에 급증한 범죄는 콜레라 유행 이후 급속도로 증가하는 추세에 있었다.


2.

본 소설의 주인공 기지모토 시즈야(雉本 靜也)가 실연 때문에 자살을 결심했는데, 그 마음이 오히려 살인을 하게 된 것도 이런 분위기 때문이었다.

시즈야는 도쿄 시내에 있는 M대학 정치학과를 졸업하고 고급 하숙집에 서식하면서, 고향으로부터 보내오는 돈으로 하루 종일 하는 일 없이 허송세월을 하고 있다는, 현대사회 특유의 폐인이었다. 미국에는 매니큐어를 칠하면서 세월을 보내는 폐인이 많지만, 시즈야도 하루에 머리를 빗는 것과 양복을 입는 일에 대부분의 시간을 할애했다. 그는 어떤 직장에 취직을 하면 사흘째부터 정수리 부근 뼈가 지끈지끈 아파왔기 때문에 1주일 이상 계속하는 경우는 없었다. 또한 그는 무슨 일을 해도 얼마 지나지 않아 싫증을 내고 말았다. 때로는 독한 술이나 담배에 빠져 살거나 영화, 또는 마작이나 낱말 맞추기, 자극적인 탐정소설에 몰두해보기도 했으나 모두 오래 가지는 못했다. 그는 이 싫증내기 쉬운 기질을 본인조차도 이상하게 생각했다. 그리고 아마도 자신의 선천적인 겁쟁이 기질이 그 원인으로 여기는 것이었다.

현대 폐인에는 두 부류가 있다. 하나는 지극히 대담하고 시체 위에 들끓는 똥파리처럼 집요하다. 두 번째 부류는 지극히 겁이 많고 풀이 모자란 우표처럼 집요함이 없다. 시즈야는 두말할 필요 없이 두 번째 부류에 포함되는 폐인이었다. 그는 술집 여자와 말을 나눌 때조차 일종의 수치심을 느꼈다. 그래서 그는 지금까지 단 한 번도 사랑이라는 경험을 해보지 못했다. 그에게 있어서 사랑을 한다는 것은 일종의 모험이었다. 마음속으로는 너무나도 그런 모험을 해보고 싶었지만, 그의 겁쟁이 기질이 가로막았다. 또한 그의 마른 몸매가 모험에는 적합하지 않았다.

그러나 운명은 그에게 사랑할 기회를 주었던 것이다. 즉, 그는 태어나서 처음으로 사랑을 경험하기에 이른다. 하지만 공교롭게도 그가 사랑한 여인은 그의 친구 부인이었다. 이는 놀라우면서도 그에게 있어서는 불행한 일이었다. 그에게 있어서 불행이었을 뿐만 아니라 그 친구한테 있어서도 불행이었다. 실제 그의 친구는 이 때문에 아무런 죄 없이 그에 의해 죽어야 할 운명이 되었다고 해도 과언이 아니기 때문이다. 예부터 부인의 아름다움으로 인하여 불의의 죽음을 당하는 남성은 적지 않았으나, 시즈야의 친구인 사사키 교스케(佐佐木京助)처럼 아무 것도 모른 채 죽어간 경우는 드물다고 해야 할 것이다.

사사키 교스케의 부인인 도시코(敏子)는 이른바 현대 여성, 즉 요즘 여성이었다. 현대 여성의 공통점으로서 그녀는 남성적 성격을 충분히 갖추었고, 이성(理性)이 비교적 발달해 있었다. 그녀의 외모는 아름다웠으며 성격도 활달했다. 그런 그녀 성격이 여성적 요소가 많은 시즈야를 끌리게 했던 것은 당연했다. 시즈야는 교스케를 찾아갈 때마다 도시코한테 점점 마음이 동하게 되었다.

교스케는 시즈야와 동창이었으며 같은 해 봄에 도시코와 결혼하고 교외에서 살고 있었다. 그는 이렇다 할 특징이 없는 평범한 인물이었다. 평범한 사람들이 모두 그렇듯이 그는 살이 쪘으며 콧수염을 기르고 있었다. 그러나 그 평범한 점을 현대 여성들은 좋아하는 것 같다. 실제로 또한 교스케 같은 평범한 인물이 아니었더라면 현대 여성한테 봉사하는 일은 어렵다. 그 증거로 어떤 천재음악가는 새로운 여성을 부인으로 맞이하고는 데이코쿠(帝國) 극장 오케스트라에서 지휘하고 있을 때 갑자기 졸도했다. 불려온 의사는 환자 주머니에 1회 1정이라고 적힌 약병을 발견하고는 그 졸도 원인을 확인할 수 있었다. 또한 어떤 국회의원은 의회에서 800만엔 사건이라고 하는 것에 연루되어 질의를 받았었다. 그는 중의원(衆議院) 단상에서 “거짓말 800만엔이란 이런 걸 말한다(일본에서는 거짓말 종류가 800가지 된다는 말이 있다 - 역자 주)”며 씁쓸한 농담을 남기고는 그날 밤 독감에 걸렸다. 어쨌거나 현대 여성을 부인으로 맞이하기 위해서는 온몸을 다 바칠 각오가 필요하다.

교스케가 과연 그와 같은 각오를 하고 있었는지는 모르지만, 그의 체력과 재력이 도시코를 만족시켰는지 두 사람 금슬은 좋았다. 그러나 도시코는 본연의 요염함으로써 남편 친구들을 대했기 때문에 시즈야는 어느새 묘한 마음을 일으키게 된 것이다. 그렇다고 시즈야는 그 묘한 마음을 감당하지 못하고 있었다. 시즈야가 만약 겁쟁이가 아니었다면 어쩌면 시원하게 도시코한테 속내를 털어놨을지도 모른다. 그러나 겁이 많은 사람들이 항상 그렇듯, 결과를 예상하고 여러 가지 상상을 하게 되기에 시즈야는 고백한 다음에 벌어질 끔찍한 결과를 생각하면 도저히 입 밖으로 낼 수가 없어서 혼자 속을 태우고만 있을 뿐이었다.

그렇다고는 하나 점점 사랑이 부풀어 오르면 결국에는 터져야 할 시기가 온다. 시즈야는 어떤 식으로 터뜨려야 할 것인지를 심사숙고했으나 물론 묘안은 떠오르지 않았다. 아예 큰맘 먹고 편지라도 쓸까 하는 생각을 하기도 했으나 글씨는 서툴렀고 글재주도 없었다. 더구나 편지란 때로는 후세에까지 남는 것이므로 그 편지 때문에 영원히 조롱 대상이 되기도 싫었다. 아베노 나카마로(阿倍 仲麻呂)가 단 하나의 시를 읊었을 뿐인데도 그것을 가지고 산병(疝病) 걸린 후지와라 사다이에(藤原 定家)한테 빼앗겨서 후세에 ‘가루타’라는 것이 되고 말았다. 그리고는 얼굴이 노란 여학생 입에 오르내리며 영원히 수치를 당하고 있다. 또한 편지 때문에 ‘진품’이라는 별명을 얻어 신장염을 앓은 한 나라의 재상(宰相)도 있다. 이런 생각을 하자 시즈야는 편지 쓰는 것이 몹시 두려워졌다.

시즈야가 사랑의 무거운 짐 때문에 괴로워하고 있을 무렵 갑자기 콜레라가 도쿄를 급습한 것이다. 그러자 신기하게도 겁이 많은 시즈야는 갑자기 대담해졌다. 그리고 도시코 앞에서 사랑을 고백하려고 결심했다. 사랑과 콜레라 사이의 상관관계에 대해서는 아직 연구되지는 않은 것 같지만, 만약 연구하려는 사람이 있다면 시즈야는 매우 적합한 연구 자료가 되리라고 믿는다.

도쿄가 공포의 그림자로 가득 찬 어느 날, 시즈야는 교스케가 회사에 출근 한 틈을 타서 도시코를 찾아갔다. 그리고 시즈야는 연설에 익숙하지 않은 자가 박수소리와 함께 단상 위에 올라가듯 멍한 기분으로 난생 처음 사랑의 아픔을 앓았다는 점, 말하지 않고서는 견딜 수가 없었기에 단단히 마음먹고 고백한다는 점 등을 도시코한테 말했던 것이다. 그날은 역시 매우 더웠기에, 더워서 나는 땀과 창피해서 나는 땀 때문에 시즈야는 많은 양의 수분을 잃고는, 고백이 끝나갈 무렵 그는 목이 쉬고 말았다. 마치 죽어가는 노파가 아미타여래(阿彌陀如來) 앞에서 연불을 외우듯 가냘픈 목소리가 되고 말았다.

도시코는 신하한테서 애절한 청원을 듣고 있는 여왕과 같은 태도로 시즈야가 말하는 고백을 듣고 있었으나, 시즈야가 말을 끝내고 손수건으로 목덜미를 닦았더니, 손에 들고 있던 부채로 시즈야를 한 번 ‘휙’ 하고 부쳐주고는 깔깔 웃기 시작했다.

“호호호호호. 무슨 말씀이세요. 바보 같애. 호호호호호.”


3.

낙하산 없이 1킬로미터 상공에서 떠밀린 비행사와도 같은 경험을 한 기지모토 시즈야는 그날 밤 하숙집으로 돌아가 자살할 결심을 했다. 범죄학자는 자살 원인으로 더위를 꼽지만, 시즈야는 더워서 자살하는 것이 아니라 실연했기 때문에 자살하는 것이다. 물론 그에게 있어서 자살을 결심하도록 한 동기는 역시 콜레라를 꼽지 않을 수 없다. 수많은 사람들이 죽을 때 어떤 비참한 꼴을 당하면 마음 약한 사람은 자살하고 싶어지는 법이다.

그런데 시즈야는 자살을 결심하긴 했으나 어떤 방법으로 자살하면 좋을지를 매우 망설였다. 그리고 자살한 다음 왠지 자살했다고 보이기가 부끄럽다는 생각이 들었다. 가능하다면 자살해도 자살하지 않은 것처럼 보이는 방법을 쓰려고도 했다. 그랬더니 예전에 어떤 약국 2층에 하숙하고 있을 무렵 얻었던 아비산(亞砒酸)이 떠올랐다. 아비산을 먹으면 피부가 하얗게 된다는 말을 어딘가에서 듣고는 약국 사람한테 말해서 얻은 것이다. 그날 이후 어느 때인가부터 아비산 먹기를 그만 두었으나, 그 때 남은 것이 아직 병에 든 채로 책상 서랍 깊숙이 넣어두었던 것이다. 모든 사람은 일단 독약을 손에 넣으면 그것이 위험한 약이면 위험할수록 버리기를 주저하는 경향이 있기에 여러 비극이 발생하기도 한다. 시즈야도 특별한 의도가 있어서 아비산을 보관해둔 것은 아니지만 그것이 지금에 와서 아무래도 쓸모가 생길 것 같다.

시즈야는 책상 서랍을 열고는 아비산이 든 작은 병을 꺼냈다. 그리고 흰 분말을 바라보았을 때 온몸의 근육이 순간적이긴 했으나 굳어버린 것 같았다. 그는 그 때 이런 것으로 과연 자살할 수 있을까 하고 생각했다. 그는 또한 아비산을 먹으면 어떤 식으로 죽는지를 몰랐다. 너무 고통스럽지 않았으면 했다. 그래서 그는 도서관에 가서 일단 아비산 작용에 대해 살펴보자고 결심했다.

우에노(上野)에 있는 도서관은 콜레라가 유행하고 있음에도 불구하고 의외로 사람들이 많았다. 죽음의 사자가 횡행할 때 독서욕이 생기는 것은 예부터 그래왔다. 그는 독극물에 관한 책을 청구했으나 놀랍게도 일본어로 된 의학서적은 모두 대출 중이었다. “역시 모두 목숨이 아깝긴 아까운가보군.” 그렇게 생각하자 그는 목숨을 버리기 위해서 의학서적을 읽으러 온 자신을 되돌아보며 쓴웃음을 지었다. 하는 수 없이 그는 약리학 원서를 빌리고는 빈약한 어학력으로 아비산에 대해 적힌 항목을 간신히 읽었다.

그러자 뜻밖에도 아비산 증상은 콜레라와 매우 흡사하다고 적혀 있었다. 그가 이것을 읽었을 때 훌륭한 발견이라도 한 것처럼 기뻐했다. 만약 아비산을 먹고 자살한다면 요즘처럼 콜레라가 유행할 때는 분명 콜레라와 착각할 것이었으며, 따라서 자살해도 자살로 안 보이기 때문이다. 자고로 의사란 오진(誤診)을 하기 위해 신이 이 세상으로 내려보낸 무리들이므로 아비산으로 죽으면 틀림없이 콜레라로 죽었다고 진단할 것이다. 이렇게 생각하자 시즈야는 아비산을 죽어 자살하고는 의학 그 자체를 우롱해주고 싶은 생각도 들었다.

그러나 점점 읽어 내려가자 아비산은 극렬한 선통을 일으킨다는 사실을 알고 다소 주저했다. 콜레라와 아비산중독과 차이는 주로 이 선통 유무에 의해 달라진다고 적혀 있었기에 아예 콜레라에 걸릴까 하는 생각도 들었으나, 콜레라로 죽는다면 너무나도 평범해 보일 것만 같았다. 그렇다고 극심한 통증을 느끼기도 싫었다. 통증이 싫었을 뿐만 아니라 자살하는 것조차 주저하게 되었다.

그래서 그는 도서관을 나와서 공원을 걸었다. 흰 흙먼지가 6~7센티미터나 쌓여 있었으며 더위는 호흡곤란을 일으킬 정도로 심했다. 그는 나무 그늘에 있는 의자에 앉아, 이제부터 어떻게 해야 할까 하고 고민하던 중, 문득 재미있는 생각이 떠올랐다.

“내가 죽기 보다는 누군가 대신 죽이는 게 훨씬 편하다.”

라고, 그는 생각했다. 이는 매우 유쾌한 발상이었다. 그렇게 생각하자 그는 더 이상 자살하기 싫어졌다. 자살하려던 본인의 마음이 이상하게 여겨졌다. 그리고 갑자기 사람을 죽여보고 싶어졌다. 더욱 유쾌한 점은 지금 아비산을 써서 독살한다면 의사는 앞에서 언급한 이유 때문에 콜레라로 진단할 것이므로 꿈에도 타살이라는 의심을 품지 않을 것이다. 스스로 죽으면서 의학을 우롱하기 보다는 스스로 살아서 의학을 우롱하는 편이 얼마나 더 유쾌한지 모른다……. 이런 생각이 들자 시즈야는 너무 기쁜 나머지 주변을 뛰어다니고 싶어졌다.

그는 하숙집으로 돌아와서, 그렇다면 도대체 누구를 죽일까 하고 생각했다. 그러자 그의 눈앞에 하숙집 주인아주머니의 느끼한 얼굴이 떠올랐다. 그는 자신이 말라 있었기 때문에 살이 찐 사람을 보면 화가 났다. 그래서 그는 하숙집 주인아주머니를 실험대로 써볼까 했으나, 그런 인간을 죽인다 해도 어딘지 모르게 허전할 것 같았다.

점점 생각하자 그는 갑자기 친구 사사키 교스케를 죽이면 어떨까 했다. 그는 교스케의 뚱뚱한 점이 항상 마음에 들지 않았으나, 특히 교스케 얼굴은 이 세상에 없는 편 나을 것 같은 몰골이었기에 교스케를 가장 첫 대상으로 생각하게 되었다. 물론 도시코에 대한 화풀이 감정도 섞여 있었다. 완벽하게 거절당한 답례를 한다면 그야말로 결정적인 방법이어야만 한다.

이렇게 결심하자 그는 매우 자신의 목숨이 아까워졌다. 살인자는 보통 사람들보다도 훨씬 더 생에 집착한다고 한 누군가의 말이 비로소 와 닿았다. 살인을 계획하기만 해도 생에 대한 집착이 끓어오는데, 살인을 한 다음에는 얼마나 목숨이 아까울까 하고 그는 생각했다. 양심의 가책이라는 것도 말하자면 생에 대한 집착에 불과한지도 모른다는 생각까지도 들었다.

그러나 살인을 하기 위해서는 자살과는 달리 그리 쉽지만은 않다. 어떻게 교스케를 독살해야 할 것인가. 역시 이 문제는 매우 복잡했다. 그러나 그는 교스케 성격을 생각하면서부터 그 문제를 쉽게 해결했다. 교스케는 평범하다. 그래서 평범한 인간을 죽이기에 걸맞게 평범한 방법을 쓰면 된다고 그는 생각했다.

우선 회사에 가서 교스케를 불러내고 둘이서 양식집으로 들어가서는 스테이크를 먹는다. 교스케는 고기에 구운 소금을 뿌려 먹는 습관이 있기 때문에 그 소금 안에 아비산을 넣어두면 된다. 사전에 식당에서 사용하는 것 같은 소금병을 사고, 구운 소금과 아비산을 섞어 넣어두고는 그것을 가지고 들어가서 식탁에 앉을 때에는 식당 병과 맞바꾼다.

……어쩌면 이리도 쉽게 한 사람을 해치울 수 있을까.

평상시라면 아비산 중독은 쉽게 발각된다. 그러나 시기가 시기이니만큼 절대 발견될 염려는 없다. 그는 의사의 실력을 믿었다. 평소 사람을 죽이는 의사들은 이럴 때가 아니면 사람을 도울 기회가 없다. 그렇다면 나는 의사한테 있어서 은인이 될 수도 있다. 이 얼마나 유쾌한가. 이런저런 생각을 하고 그는 살인자가 살인을 단행하기 전에 경험하는 도취상태에 빠져들었던 것이다.


4.

살인을 결심하고 10일이 지난 밤, 아비산을 섞은 소금병을 주머니에 넣은 시즈야는 교스케 회사를 찾아가서 아무런 어려움 없이 불러낼 수 있었다. 시즈야는 혹시 도시코가 지난날의 그 사건을 말하지나 않았을까 하고 걱정했으나, 막상 만나보자 전혀 그런 낌새는 없었다. 또한 시즈야가 함께 양식집을 가자고 말을 꺼냈을 때에도 아무런 의심도 갖지 않았다. 평범한 인간들의 특징은 매사에 의심이 품지 않는다는 점에 있다. 실제로 또한 그는 매사에 의심을 품을 정도로 마른 체구가 아니었다. 그래서 죽는다는 것도 모르고 태연히 시즈야를 따라 나섰던 것이다.

시즈야는 당연히 단골 레스토랑에는 가지 않았다. 단골집에서 살인을 한다는 일은 별로 내키지 않았기 때문이다. 교스케는 물론 이 점에 대해서도 이상하게 생각하지 않았다. 그리고 흰 시트가 덮인 테이블에 앉고서 스테이크를 먹었다. 교스케가 화장실에 간 사이에 시즈야가 바꾸어놓은 군소금병을 교스케는 지극히 자연스럽게 집어 들고 쇠고기 위에, 그것도 상당히 많은 양을 뿌렸다. 그리고 먹음직스럽다는 듯이 먹었다. 두세 조각을 먹었을 때, 교스케는 배가 아프다는 듯 미간을 좁히기에 시즈야는 놀랐으나, 하지만 그러고는 아무 일 없이 무사히 식사를 마쳤다. 식사가 끝나자 둘은 서둘러 계산을 마치고 일어섰다. 그 때 시즈야는 교스케 몰래 소금병을 다시 바꿔놓았다. 그런데 문밖을 나서자마자 교스케가 주저앉고서는 얼굴을 찌푸렸기 때문에 시즈야는 교스케를 권해서 거기에 세워둔 채로 택시를 잡고서 교스케를 집으로 돌려보냈다.

교스케와 헤어지고 하숙집으로 돌아온 시즈야는 상당히 흥분하고, 그리고 생각보다 피곤함을 느꼈다. 레스토랑에서 교스케의 일거수일투족을 긴장하면서 바라보고 있었을 때에는 온몸의 근육이 벌벌 떨렸다. 그리고 심장이 불규칙적으로 박동하는 것 같았다. 지금 하숙집으로 돌아와서도 여전히 심장박동은 가라앉지 않았다. 그래서 그는 바닥 위에 철퍼덕 누웠으나, 그와 동시에 일종의 불안감이 그를 엄습했다.

과연 의사가 콜레라라고 진단할 것인가.

여기까지는 자신의 손으로 잘 되었으나, 여기서부터는 다른 사람의 손을 기다려야 한다. 만일에 의사가 실수로 올바른 진단을 내린다면, 그야말로 마음 편히 있을 수는 없다. 이런 생각을 하자 왠지 가만히 있을 수 없어, 문득 일어서서는 방 안을 이리저리 왔다 갔다 했으나, 이제 와서 달리 할 도리가 없었다.

아무리 더운 밤이라도 지금까지는 하룻밤도 잠을 못 잔 일은 없었는데, 그날 밤은 이상하게 더위가 신경 쓰여 새벽녘까지 잠을 이룰 수 없었다. 그러나 그가 눈을 떴을 때에는 여름 햇볕이 쨍쨍 비추고 있었다. 역시 교스케 집 문에는 안내판이 붙은 채로 닫혀 있었다. 이웃 사람한테 물어보자 교스케는 어젯밤 콜레라로 죽고, 부인과 가정부는 격리되었다는 것이다. 그러나 도시코와 가정부가 어디에 있는지는 누구도 알지 못했다.

시즈야는 안도의 숨을 내쉬었다. 의사가 자신의 믿음을 져버리지 않았다는 사실을 알고 매우 낯간지러웠다. 그리고 이 세상이 생각보다 살기 좋은 곳이라는 사실을 깨닫고 생에 대한 집착이 한층 깊어만 갔다. 깊어짐과 동시에 도시코에 대한 사랑이 고개를 들기 시작했다. 그는 도시코를 갑자기 만나고 싶어졌다. 만나서 다시 한 번 그녀의 반성을 구하려 했다. 시즈야는 죽은 교스케에 대해 조금도 연민을 느끼지 못했다. 그리고 교스케가 죽은 이상 예전처럼 어이없는 태도로 나오지는 않을 거라고 생각하고는, 하루라도 빨리 도시코를 만나고 싶었다.

그러나 도시코의 행방은 아무도 몰랐다. 너무 깊이 묻기도 꺼려졌기 때문에 그는 도시코가 돌아올 때까지 매일 찾아와서 동정을 살피기로 했다.

닷새가 지나고 7일이 지나도 도시코의 집 문은 굳게 닫혀 있었다. 만나지 못한다고 생각하자 더욱 만나고 싶어졌다. 2주일이 지나서야 그는 도시코가 돌아왔다는 사실을 알았으나, 낮에는 왠지 두려움을 느끼기에 밤이 되기를 기다렸다. 오랜만에 친숙한 현관 초인종을 정신없이 뛰는 심장박동과 함께 눌렀다.


5.

“어머, 기지모토 씨. 잘 오셨어요. 분명 와 주실 것만 같아 기다렸어요.”

라고, 도시코는 스스로 현관까지 나와 맞아주고는 기쁜 표정으로 말했다. 그녀는 다소 얼굴이 야위었으나 오히려 그런 모습 때문에 한층 아름다움이 돋보였다.

시즈야는 울어서 눈이 부운 모습을 예상하고 있었기에, 그녀의 이 말을 듣고 충격을 느껴 무슨 말을 해야 할지를 몰랐다.

“오늘 밤 가정부는 없어요. 천천히 놀다 가세요. 어서 들어오세요.”

이렇게 말하고 그녀는 불이 환하게 켜진 응접실로 시즈야를 잡아끌듯이 안내했다. 시즈야는 등나무의자에 앉고 손수건으로 땀을 닦고서는,

“정말…….”

라고 말을 꺼내자 그녀는 말을 가로막았다.

“위로의 말씀을 해주시려는 거죠? 고맙습니다. 하지만 사람 운명이란 알 수 없는 것이더군요. 제 남편은 그날 밤 당신과 함께 레스토랑에 가서 같은 것을 먹었으면서도 당신만은 이렇게 무사하신 걸요…….”

도시코가 시즈야의 얼굴을 바라보았기에 시즈야는 서둘러 눈이 부시다는 듯 깜빡거렸다. 도시코는 계속해서 말을 이었다.

“제 남편은 그날 밤 집으로 돌아오자 심한 구토를 시작하고는 3시간도 채 되지 않아서 죽었습니다. 마치 꿈만 같네요.”

“정말 그렇습니다.”라고 시즈야는 비로소 말을 할 수 있었다. “다음 날 걱정이 되어 이쪽을 찾아뵈었더니 사사키가 죽었다고 해서 깜짝 놀랐습니다. 위로의 말씀을 드리려고 해도 당신이 어디 계신지 알 길도 없고 해서 그날 이후로 매일같이 왔었습니다. 2주일이란 무척 길더군요.”

“그래요. 저도 병원에서 예방주사를 맞았어요. 당신도 주사를 맞으셨나요?”

“아뇨, 한두 번 정도의 주사만 가지고는 듣지 않는다고 하기에 귀찮아서 관뒀습니다.”

도시코는 그 말을 듣자 무슨 생각을 했는지 눈이 반짝였다.

“한두 번 정도로는 듣지 않더라도, 열 번 정도 맞으면 세균을 삼켜도 괜찮다던데요? 저는 매일 하루에 한 번씩 열 번 정도 주사를 맞았어요. 당신도 사사키처럼 죽기는 싫으시잖아요?”

“사사키가 죽었다는 소식을 듣고 나서 갑자기 죽기 싫어졌습니다.”

이렇게 말한 시즈야는 의미심장한 눈빛으로 도시코를 보았다.

“그럼 예전에는 죽고 싶으셨나요?”

시즈야는 왠지 갑자기 얼굴이 뜨거워지기 시작했기에 고개를 숙이고는 가만히 있었다.

“어서 말씀해보세요.”

시즈야는 한숨을 쉬었다.

“사실 예전에 뵙고 난 다음 자살하려고 했습니다.”

“왜요?”

“실망해서요.”

“무엇을요?”

“무엇이라니, 알고 계시잖아요.”

이렇게 말하고 그는 초등학생이 선생님 얼굴을 올려보듯 조심스럽게 도시코를 바라보았다. 두 사람의 시선이 맞았다. 도시코는 고개를 숙이고 손수건을 입으로 가져갔다.

“왜 그러시죠? 사사키가 죽어서 슬프신가요?”

도시코가 고개를 들고는 시즈야를 노려보았다. 그 눈은  열정으로 빛나는 눈빛이었다.

“제가 부끄러워졌어요.” 이렇게 말하고 또다시 고개를 숙이고는 조용한 목소리로 말했다. “얼마 전 당신한테 마음에도 없는 소리를 해버려서…….”

시즈야는 깜짝 놀랐다.

“그, 그렇다면, 도시코 씨는…….”

“남편한테는 미안하지만…….”

시즈야는 열병에 걸린 것처럼 비틀비틀 일어서서 도시코가 앉아 있는 의자 쪽으로 다가갔다.

“도시코 씨, 정말인가요?”라고 말하고서 그는 그녀 어깨 위에 손을 올렸다. 풍요로운 촉감이 그의 모든 신경을 자극했다.

“저, 불 좀 꺼주세요.”라고 도시코는 부끄러운 듯이 말했다.

시즈야는 응접실 입구에 있는 스위치 쪽으로 비틀거리며 걸어가서는 ‘찰칵’하고 눌렀다.

어둠이 두 사람을 감쌌다.

그리고……키스 소리.


6.

사랑을 하기에는 어두운 게 좋다. 이는 누구나 알고 있는 사실이다.

열려진 창문에서 미지근한 바람이 불어온다. 두 사람은 뜨거웠다.

키스가 끝나자……사내는 인내심이 없었다.

여자는 네 시간 기다려달라고 했다.

4시간! 왜?

그 4시간은 시즈야한테 있어서 ‘영원’처럼 느껴졌다.

그러나 기나긴 네 시간도 지났다. 여름밤은 밝아왔다.

그러자 사내는 암흑 속에서 이상한 소리를 냈다. 그 소리는 그런 상황에 전혀 어울리지 않는 것이었다.

“앗!”

구토 소리.

“으윽.”

구토 소리.

“호. 호. 호. 호. 호.” 날카로운 여자 웃음소리가 어둠 속에 울려 퍼졌다. “어떻게, 어떻게 당신이 사사키를 죽일 수 있죠? 비겁한 인간! 모를 거라고 생각하면 큰 오산이에요. 사사키는 예방주사를 몇 번이나 맞았거든요…….”

“으악!” 하고 배를 쥐어짜는 소리.

구토 소리.

“그래서 나는 금방 알았죠. 하지만 사사키는 독살됐는지도 모른 채로 죽었어요. 죽는 사람의 마음을 아프게 해서는 안 될 것 같아 저도 의사가 오진한 것을 다행으로 여기며 가만히 있었지요. 그래서 사사키는 예방주사도 듣지 않았다고 생각하며 죽어갔어요…….”

구토 소리.

“더구나 저는 당신을 경찰 손으로 넘기고 싶지 않았어요. 경찰한테 넘기면 사형이 될지 안 될지 모르잖아요? 저는 하루라도 빨리 내 손으로 복수하려고 했지요. 그래서 어제까지 예방주사를 맞고 살아있는 세균을 먹어도 병에 걸리지 않게까지 되었던 거예요. 방금 전 당신이 불을 껐을 때 병원에서 몰래 가져온 시험관에 든 살아있는 세균을 입에 넣었어요. 그리고 키스를 했죠. 알겠어요?”

구토 소리. 신음 소리.

“꽤나 괴로워 보이네요. 괴로워하세요. 올해 것은 독성이 강하니까 4시간이면 증세가 나타난다고 의사가 말하더군요. ‘4시간’의 의미를 알았죠? 자, 이제부터 당신은 괴로워하며 죽어가는 거예요. 불을 켤까요? 저런, 저런. 꼴 보기도 싫어요. 당신이 죽고 난 다음 경찰에 신고할 거예요. 아무리 부검을 해도 타살이라고는 절대 알 수 없겠지요. 호. 호. 호. 호. 호.”

구토 소리. 신음 소리.

죽음을 말하기에는 어두운 게 좋다. 이것도 역시……누구나 알고 있는 사실인지도 모른다.

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잘못된 감정(誤った鑑定)

고사카이 후보쿠 (小酒井 不木) (1925)

번역 : 홍성필


늦가을 밤 여느 때와 같이 내가 법의학자 브라이언 씨를 브롱크스에 있는 저택으로 찾아가자 그 분은 새로 나온 어떤 탐정소설 잡지를 읽고 있었다.

“탐정소설가라는 건 지극히 엉터리를 쓰는군요.”라고 브라이언씨는 내 얼굴을 보자마자 갑자기 이렇게 말을 걸어왔다.

“네? 무슨 말씀이죠?”라고 나는 매우 당황하며 되물었다.

“지금 조지 잉글랜드가 쓴 ‘혈액 제2종’이라는 탐정소설을 읽은 참입니다. 그 속에 나오는 의사가 혈액에 의한 부자간의 감별법을 논하고 있는데 실로 황당한 말을 하고 있어요. 한 번 들어보세요. 이렇답니다. 아버지와 아들의 혈액을 한 방울씩 채취하여 그것은 진동기 속에 넣고 섞으면, 만약 정말로 부자지간이라면 혈액을 채우고 있는 미세한 대전물(帶電物)의 진동이 일치한다는 것입니다. 전자도 아니고 이 무슨 어이없는 주장입니까?”

나는 그 말을 듣고 웃음을 터뜨리고 말았다.

“마치 옛날 중국 감별법과 꼭 닮았군요.”라고 나는 말했다.

“그건 어떤 감별법이죠?”라고 브라이언 씨는 진지한 표정으로 물었다.

“중국 옛 법의학서 중에 ‘세면록(洗冤錄)’이라는 책이 있습니다. 거기에 혈액에 의한 친자 감별법이 적혀 있는데, 그 책에 의하면 부모와 자식의 진위를 감별하기 위해서는 서로 피를 내어 그것을 어떤 그릇에 넣으면, 만약 친자라면 그 피가 뭉쳐서 서로 하나가 되고, 만약 친자가 아니라면 잘 안 섞인다는 것입니다.”

“그렇군요. 아니, 오히려 그게 더 과학적 감별법에 가깝지 않나요? 요즘은 혈구 응집현상(凝集現象)의 유무로 판단하니 말입니다.” 이렇게 말하고 브라이언 씨는 계속 잡지를 들고 유쾌하다는 듯 말을 이어갔다.

“그리고 그 의사는 이렇게도 말합니다. 인간의 혈액은 네 종류로 나누어져 있으며, 부모와 자식은 같은 종류에 속한다고 말입니다. 네 종류로 나뉘어져 있다는 점은 맞지만, 부모와 자식이 같은 종류라는 건 조금 생각하면 부정할 수밖에 없지 않겠어요? 아버지와 어머니가 같은 종류의 사람이라면 모르지만, 아버지와 어머니가 만약 다른 종류인 사람이었다면 태어난 부모와 같은 종류라고 할 수 없다는 게 당연할 테니 말이에요.”

“아무래도 추리작가는 스스로 혈액 같은 것을 다루어본 적이 없고 그저 책 같은 곳에 적혀 있는 것을 멋대로 판단해서 쓰니 그와 같은 실수가 생기는 거겠죠.”라고 나는 말했다.

“아무래도 그렇겠죠. 소설가가 쓰는 것을 하나하나 따지는 건 오히려 따지는 사람이 치사한 것일지도 모릅니다. 제 생각에 1870년경이었다고 생각됩니다만, 프랑스에서 어떤 젊은 여자가 돼지 같은 것에 나 있는 그 바늘처럼 딱딱한 털을 조그맣게 잘라서 그것을 자기가 증오하는 사람이 먹는 식사 속에 넣고 죽인 사건이 있어, 한 때 유럽에서 크게 화제가 되었습니다. 그러자 소설가 제임스 베인이 그 이야기를 소재로 ‘하르브스’라는 유명한 소설을 쓰고는, 그 주요등장인물 중 한 사람을 그 조카가 말총을 작게 잘라 식사 속에 넣어 죽이도록 했습니다. 그런데 사실 말총으로는 소정의 목적을 달성할 수 없습니다. 즉, 바늘 같은 털 조각이라면 소화관에 궤양을 만들어 죽음에 이르게 할 수 있으나 말총은 오히려 소화액의 작용을 받아 궤양을 만들 수 는 없습니다. 즉, 베인은 돼지털로 사람을 죽일 수 있다면 말총으로도 죽일 수 있을 것이라고 제멋대로 상상했기에 그런 실수를 범한 것입니다.”

“그렇군요. 아니, 잘 생각해보니 소설가뿐만이 아니라 전문가인 의사들조차 그와 같은 실수를 저지른다고 생각합니다. 방금 말씀하신 조지 잉글랜드가 쓴 추리소설에도 의사가 말도 안 되는 궤변을 늘어놓는 장면을 일부러 썼다고 하면 오히려 작가가 고의로 비꼬았다고도 받아들일 수 있겠군요.”라고 나는 말했다.

“그야말로 지당하신 말씀입니다. 예부터 의사는 소설가들한테 당하고 사니까 말입니다. 멀리는 아리스토파네스에서 모리엘, 쇼오 등 매우 심하게 의사 욕을 하고 있습니다.”라고 브라이언 씨도 상기되었다.

“실제에 있어서도 의사는 매우 틀린 생각을 가지고 있습니다. 작년에 일본에도 어떤 개업의사가 자살과 타살의 구별방법이라면서 되지도 않는 주장을 발표하여, 그것을 바탕으로 어떤 사건을 감정하고는 대학 법의학 교수의 감정을 뒤집으려 했던 적이 있었습니다.”

“허어. 그건 어떤 일이죠?”라고 브라이언 씨가 물었다.

“저런. 오늘은 반대로 제가 말을 많이 하게 되었군요. 그건 어떤 질식한 시신 감정사건이었는데, 정황으로 보아 시신은 교살된 것으로 추정되었습니다. 그리하여 어떤 대학의 법의학 교수로 하여금 자살인지 타살인지 감정을 하도록 했는데, 교수는 그 분간이 분명하지 않다는 감정을 내렸습니다. 그런데 사건이 오래 끌기에 마을의 어떤 개업의사가 재감정을 명 받았는데, 그 개업의는 자살이 틀림없다고 단정한 것입니다. 감정 근거로서 그 사람은 다음과 같은 사항을 들었습니다. 첫째로, 자살 즉 스스로 자신의 목을 조이는 경우에는 그 힘이 약하고 숨을 들이마신 후에 결행하므로 시신 흉부를 강하게 압박하면 공기가 나오지만, 타살 즉 다른 사람이 목을 조일 경우에는 그 힘이 강하고 숨을 내쉬었을 때 조이게 되므로 시신 흉부를 압박해도 공기가 안 나온다. 둘째로 자살의 경우에는 숨을 들이마셨을 때에 이루어지므로 폐장에 있는 울혈(鬱血)이 심하지 않지만, 타살인 경우에는 숨을 내쉬었을 때 조이게 되므로 패장에 있는 울혈이 심하고, 마치 폐수종 같은 외관을 띤다는 것입니다. 그야말로 꼼꼼하기 짝이 없는 낭설 아닌가요?”

“정말 추리작가 이상 가는 대단한 궤변이군요.”라며 감이 빠른 브라이언 씨는 말했다. “조금 생각해보면 그럴듯하지만 생리학서를 한 페이지라도 읽어본 사람이라면 그런 결론이 나올 수 없겠죠.”

“지당하신 말씀입니다. 폐장 내에 있는 혈액량은 숨을 들이마셨을 때에 최고로 많으며, 내쉬었을 때에는 줄어들므로 내쉬었을 때에 행해진다고 하는 타살의 경우에 폐장에 울혈이 극심할 리가 없습니다. 그것만으로도 이미 자가당착(自家撞着)에 빠져있는 거죠.”

“들이마셨을 때에는 폐가 넓어지니 혈액이 밀려난다고 생각했는지도 모르겠군요.”

“그럴지도 모릅니다. 그건 그렇고, 자살이 숨을 들이켰을 때에 이루어지고 타살이 숨을 내쉬었을 때 이루어진다는 설도 매우 독단적이지 않나요?”라고 나는 말했다.

“참 문제입니다. 세상에는 자기가 겪은 경험이 절대적으로 옳다고 믿는 사람이 있지만, 그 사람도 그런 고지식한 부류에 속하겠지요. 즉, 자살이 숨을 들이켰을 때 일어나고 타살이 숨을 내쉬었을 때에도 일어난다는 점을 생각할 여유조차 없는 거겠죠. 흔히들 몇 년, 몇 십 년 경험이라고 말하면서 세상 사람들로부터 존경을 받곤 하지만 경험이라고 해도 항상 맞는다고는 할 수 없겠죠.”

“하지만 그런 사람들의 감정으로 법원에서 판결이 난다면, 그렇잖아도 오판이 많은 판결이 오판을 줄이려는 목적으로 있는 과학적 감정 때문에 역으로 해악을 끼치게 되는군요. 아마도 당신은 그런 경우를 종종 보셨을 텐데. 어떠신가요?”라고 나는 브라이언 씨로부터 말을 들으려고 슬쩍 표정을 살폈다.

“없는 건 아닙니다.” 브라이언 씨는 웃지도 않고 말했다. “그 중에는 매우 엉망인 감정을 하는 의사가 있습니다. 오늘 밤은 당신이 이야기를 많이 해주셨으니 이제부터는 저와 관련된 사건 이야기를 해드리도록 하지요.”


x x x


“그건 몇 년 전, 뉴욕에서 그리 멀지 않은 시골에서 일어난 사건입니다” 브라이언 씨는 말했다.

그 지역 유지 중에 밀튼 소머스라는 노인이 있었다. 오래 전에 부인이 타계하고부터는 외아들 할리와 함께 지냈으나 사건 당시 할리는 스물 두 살이고 마침 농업학교를 졸업했을 무렵이었다. 어머니가 없는 가정이었기에 아버지와 아들은 매우 친밀했으며 살림 모두는 호킨스 부인이라는 노파가 도맡고 있었으며 근처에는 소머스 소유지인 논밭에서 일하는 소작농 가족들이 무리지어 살고 있었다.

소머스 집에서 1마일 정도 떨어진 곳에는 스코트라는 농가에 에도너라고 하는 딸이 있었다. 그녀는 어린 나이에 걸맞지 않는 미인이었으며 백옥 같은 피부에 통통한 사랑스러운 얼굴과 크고 푸른 눈빛, 부드러운 입가는 보는 이로 하여금 매료시키지 않는 자가 없었다. 그런데 그녀는 못 말리는 말괄량이여서 여름에는 항상 맨발로 돌아다니고 1년 내내 머리를 묶은 적이 없으며 푸석푸석한 금발은 파도치듯 어깨 위에 걸쳐져 있었고 다리나 팔은 햇볕에 까맣게 타 있었다. 할리는 어느새 그녀와 사랑에 빠진 것이다.

그는 하지만 그 사실을 아버지에게 말할 용기가 나지 않았다. 아버지는 유서 깊은 가문을 자랑하는 고지식한 사람일 뿐만 아니라 여자 집안을 평소에도 미워하여 특히 에도너의 성격을 눈치 채고는 ‘귀녀(鬼女)’라는 별명을 붙였을 정도이니 도저히 결혼을 허락해주지 않을 것이라고 생각했기 때문이다. 그런데 둘 사이의 사랑은 깊어만 가고, 결혼해버리면 어쩌지 못하리라고 생각하고서 할리는 몰래 뉴욕으로 데리고 가서는 결혼했다. 이 사실을 알고 아버지는 격분하여 둘을 자신의 집근처에 얼씬도 하지 못하도록 만들었기에 하는 수 없이 그리 멀지 않은 곳에 다른 사람 땅을 빌려 자립하게 되었다.

함께 생활을 해보자 할리는 부인 성격이 아버지가 붙인 별명에 걸맞는다는 사실을 알았다. 그녀는 손을 댈 수 없는 말괄량이라서 속수무책인 경우가 종종 있어왔다. 그러나 생활하는 중에 딸이 태어나고 그 후부터 그녀는 매우 얌전해졌다.

그러자 그 무렵 아버지인 밀튼 소머스는 고령 때문인지 아니면 쓸쓸해서인지 갑자기 건강이 악화되어 결국에는 하루 종일 누워서 지내야 할 정도까지 되고 말았다. 결국 그도 하는 수 없이 고집을 꺾고는 할리와 그 가족을 불러 동거하도록 하고 할리에게 농사를 감독하도록 하였으며 에도너에게 살림을 맡기게 되었다.

노인의 병은 점차 악화될 뿐이었으며 결국 가족들도 간호하기가 어려워졌기에 뉴욕에 있는 간호사를 고용하게 되었다. 간호사는 콜러 워드라고 하여 매우 미인이었으나 어느새 할리를 좋아하게 되고 할리 또한 그리 싫지는 않은 기색이었다. 그러나 이 모습을 본 에도너는 갑자기 본래 험악한 성격을 발휘하여 심한 싸움은 하지 않았으나 간호사를 매우 싫어하여 어서 해고해달라고 할리에게 독촉했다.

가정부 호킨스 부인은 에도너가 와서부터 식사에 관한 일은 그녀에게 빼앗기고 청소나 세탁 같은 힘든 일만 하게 되었기에 자연히 에도너를 좋게 생각하지는 않았다.

소머스 가정에 이와 같은 불쾌한 분위기가 계속되던 어느 날 오후, 에도너는 저녁식사를 위해 우유를 짜러 외양간에 갔다가 집으로 돌아와 그 우유를 부뚜막 위에 걸어놓았던 튀김용 냄비 속에 넣었다. 그녀는 그것으로 고기 위에 얹는 소스를 만들 생각이었으나 무슨 생각을 했는지 작업을 중단하고 다시 우유를 캔 속에 붓고서 식히기 위해 찬장 위에 올려놓았다.

그날 저녁 환자는 열이 나서 계속 목이 마르다고 하기에 간호사가 우유를 가지러 부엌으로 가자 우유가 든 캔이 있었기에 그대로 병실로 가지고 가서 환자에게 주었다. 그런데 우유를 다 마시고 난 후 그녀는 캔 밑바닥을 보자 녹색 자국이 있는 것이 보였다. 그녀는 놀라 혹시 이것이 패리스 그린(Paris Green:식물 해충을 제거하기 위한 비소(砒素)가 함유된 분말)이 아닐까 하고 할리와 에도너가 있는 방을 찾아와 그것을 보이면서 패리스 그린이 아닌가 하고 물었다. 할리는 그렇다고 했으나 에도너는 아무 말이 없었다.

간호사의 요청에 의해 곧바로 담당의사가 왔으나 의사도 그 녹색물질을 보고 패리스 그린 같다고 말했다. 역시 얼마 지나지 않아 환자 상태는 갑작스럽게 악화되고 결국 새벽녘에 숨을 거뒀으나 의사는 비소중독에 의한 사망이라고 진단했다.

“사정이 이러하니 경찰로부터 검사관이 파견되었습니다.”라고 브라이언 씨는 말했다. “그리고 얼마 지나지 않아 그 지방의 개업의로 경찰을 겸한 스튜어트라는 사람이 부검을 명 받았습니다. 부검 결과 시신의 위장 내용물에는 다량의 비소화합물이 있다는 사실이 밝혀졌으므로 사건은 법원으로 넘어가고 예심판사가 나서서 직접 소머스 가정을 자세히 조사하게 되었지요.”

예심판사 일행은 가족을 하나하나 신문하고 집안 구석구석을 수색한 결과 외양간 도구창고에 있는 높은 선반 위에 패리스 그린이 들어있는 골판지상자를 찾아냈다. 그 상자는 찢어지고 내용물이 조금 줄었으며 분말 일부는 땅바닥에 쏟아져 있었다. 더구나 상자가 개봉된 것은 얼마 되지 않았다는 사실도 밝혀냈다. 그 때는 이미 수확시기도 훨씬 지났으므로 봄철 이후 패리스 그린을 사용할 필요는 없었다. 그러므로 사용된 분말은 당연히 우유 캔 속에 틀림없이 들어간 것이라고 결론을 내렸다.

부근에 사는 소작농들은 본래 패리스 그린이 외양간에 있다는 사실을 알고 있을 리 만무했으며, 또한 외양간에 자유롭게 출입하는 것을 허락하지 않았으므로 혐의는 당연히 가족에게 돌려졌다. 그러나 가족 중에서 누가 살인을 계획하고 실행시킬 강한 동기를 가지고 있었을까? 다행이 독이 들었던 골판지상자에는 먼지가 많이 쌓여 있어 지문이 선명하게 찍여 있었으므로 곧바로 사진촬영이 이루어지고, 그것과 가족 사람들의 지문을 채취하여 비교해보기로 하였다. 그러나 뜻밖에도 젊은 부부 지문과 간호사 지문과 도합 세 종류가 골판지상자 위에 찍혀 있었던 것이다. 그러나 셋이 공모했다고는 생각되지 않으므로 세 명 중 누군가가 한 것이 분명하다고 추정하고는 셋에게는 골판지 상자에 있는 지문에 대해서 언급하지 않은 채 각각 여러 신문을 해보았으나 전혀 성과가 없었다.

고인은 인덕이 후한 사람이었기에 사람들은 깊은 애도의 듯을 표하고 그 흉측한 사건은 부근 일대 소문으로 퍼졌으며, 사람들은 제멋대로 여러 가지 소문들을 만들어냈다. 젊은 부부가 결혼 당시 있어왔던 아버지와의 충돌, 간호사와 할리, 그리고 에도너의 삼각관계 등 여러 해석이 시도되었다. 어떤 이는 할리가 결혼 이후 아버지를 증오하고 있었으므로 그 때문에 아버지를 독살했을 것이라고 상상하고, 다른 이는 고인이 부자였기에 간호사가 후계자의 부인이 되기 위해 노인을 죽이고 에도너가 의심받도록 한 행위라고 상상하고, 또 다른 이는 에도너가 오래 전부터 시아버지를 미워했기 때문이라고 상상했다. 예심재판 결과 밀튼 소머스는 비소제로 독살되고 범인이 에도너라고 결정되었다.

여론은 에도너에게 있어서 지극히 불리했다. 사람들은 그녀가 허영심을 충족시키기 위해 어서 노인을 죽게 한 다음 재산을 자신 것으로 만들려 했다고 해석했다. 또한 그녀는 그 때 임신 중이었으나 옥중에서 출산하게 되면 태어난 아이에게 낙인을 찍는 것과도 같으므로 여러 이유 때문에 그녀는 적지 않게 고민했다.

“이 소머스 젊은 부인의 변호사로부터 제게 사건감정 의뢰가 있었습니다.” 브라이언 씨는 말을 이었다. “변호사는 부인의 무죄를 믿고 노인 시체의 의학적 검사에 근본적인 오진이 있다고 봤습니다. 저도 자초지정을 모두 듣고 출발점은 역시 위장 내용물의 화학적 검사에 있을 것이라고 생각했습니다. 만약 패리스 그린이 우유에 섞이고 열이 가해졌다면 표면에 녹색 거품이 일어나야 합니다. 그러므로 누구 눈에도 띄기 쉬우므로 그런 위험한 짓을 할 사람은 없을 것입니다. 여기에 어떤 수사상의 실수가 있을 것이라고 생각하여 감정을 맡아 위장 내용물에 대한 재감정을 요청하고는 허가가 나온 후 만약을 위해 전문 화학자 두 명에게도 별도로 분석을 의뢰하도록 했습니다.”

변호사 요청은 받아들여졌으며 위장 내용물은 브라이언 씨에게 배달되었다. 브라이언 씨는 곧바로 비소경(砒素鏡) 검출법을 시작하고 기타 방법에 의해 분석에 들어갔으나 대량은 고사하고 비소 흔적조차도 발견되지 않았다.

“그 때는 정말 놀랐습니다.” 브라이언 씨는 힘을 주어 말했다. “왜냐하면 검의관은 다량의 비소가 포함되어 있다고 증언했으니 말입니다. 또한 주치의도 주치의죠. 비소를 먹지 않았는데도 비소중독이라고 진단했으니 문제입니다. 두 화학자의 분석결과도 마찬가지였으며 법정에서 그 증언이 발표되자 방청객들의 감정은 급반전하여 부인에 대한 동정심으로 변했습니다. 배심원들은 불과 20분간 협의하고는 소머스 부인에게 무죄를 선고했지요.”

이리하여 의사의 잘못된 감정 때문에 무고한 사람이 하마터면 살인범이 될 뻔한 것이다.


x x x


“하지만 왜 그 녹색물질이 우유 캔 안에 들어 있었던 거죠?”라고 나는 브라이언 씨의 말이 끝나고 잠시 후 물었다.

“그게 말하자면 제2의 문제입니다. 저는 그저 비사중독인지 아닌지를 감정하면 되었으니 더 이상 수사도 하지 않았지만, 이게 당신이 가장 좋아하는 오르치 부인의 추리소설에 나오는 ‘구석의 노인’이었다면 분명 해설이 필요했겠지요. 하하하하하.”라고 유쾌하게 웃었다.

“물론 그 패리스 그린은 우유를 먹인 뒤에 캔 속에 넣었을 테니 여기에 가장 중요한 문제가 있게 되겠지요?”라고 나는 브라이언 씨에게 해석을 들으려고 물었다.

“그렇죠. 그렇습니다. 혐의는 당연히 간호사에게 가야 합니다. ‘구석의 노인’이라면 주치의와 간호사를 공범으로 할지도 모릅니다. 무엇보다 간호사 지문이 패리스 그린 상자에서 발견되었다고 하니 말입니다.”

“아무래도 이 사건은 불가사의한 점이 많은 것 같군요.”라고 나는 말했다. “간호사만이 아닌 소머스 부인 지문도 골판지 상자에 있었다고 하니 말이에요. 이 사건의 이면에는 아마도 복잡한 사정이 숨어 있을 것입니다.”

“물론 그렇겠죠. 하지만 그건 추리작가한테 생각하라고 하죠. 소머스 부부는 지금은 즐거운 가정을 꾸리고 평화롭게 지내고 있다고 합니다. 그러나 가장 큰 손해를 본 건 검의관인 스튜어트 씨였죠. 잘못된 감정 때문에 그 후 매우 평판이 나빠져서 지금은 파리가 날리고 있답니다. 이제 바깥 거리도 조용해졌군요. 뜨거운 커피라도 한 잔 하실까요?”


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